2018年06月05日

2018・内モンゴル紀行8・講座と宴会

前回記事からの続きです。

沙漠科学館から宿舎に戻った一行は2階にある会議室へ・・・

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T橋さんの司会で沙漠講座のはじまりであります・・・



まずは現地長期ボランティアT城さんのお話・・・

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氏は現在、陝西師範大学・西北歴史環境興経済社会発展研究院の客員研究員で、
日本沙漠緑化実践協会の長期ボランティアとしては、恩格貝では30万本の植林エリアを
一人で管理されているそうです。NHKの番組「プロジェクトX」にも遠山先生と出演されてました。
日本のレトルトカレーの空き箱をメモ帳に利用されてるのが素敵でした。

職場の中国語研修で訪中、それがきっかけで沙漠緑化実践協会の長期ボランティアに来たけど、
最初は何をやっていいのか分からず悩んでいるときに、中国の「治沙造林学」と出会ったそうで、
その概要などをお話しして下さいました。
わたくしが恩格貝の今後についてお訊ねしたところ、
「GEN(緑の地球ネッワーク)をはじめ、どのNPOも単独では継続が難しくなっています。
お互いの組織が協力しあって、実践と研究の両輪で日本のNPOを復活させるべきです。」
とのことでした。
高齢化と専門家(何せ澤井代表だけですから)の後継が不安なN.GKSとしても耳の痛い話でした。


次はN.GKS澤井代表のお話・・・

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よく講演で使われる「>--<」と「<-->」の錯視絵(ただし実際は「<-->」のほうが少しだけ長い)
が描かれたレジュメで、直線が長いのはどちらか、と質問、見た目で素直に「>--<」と答えた人は、
とても人間性の豊かな人、同じと答えた人は、錯視の知識だけで判断してしまう知識偏重派、
正解の「<-->」と答えた人は、よほどひねくれた人か、見た目や知識で判断せず実測してから
答えを導き出す研究実践派、これからの日本人は、この研究実践派にならなければ・・・といった
導入部からでしたが、これはT城さんの今後のNPO活動のあるべき方向とも共通してましたね。

後の話はあちこち飛びましたが、クブチ沙漠が20000㎢で恩格貝の植林地が200㎢といっても
想像できないだろうが、あの鳥取砂丘が16㎢といえば、その大きさが想像できるだろうとゆーのも、
なるほどでした・・・

他にも木材・林業の専門家らしく羊害防止のための牧柵は有刺鉄線などではなく間伐材のポプラを
使えばいい、最近の恩格貝では間伐していないので、どのポプラもさらにヒョロヒョロになっていた、
今は間伐が最重要課題とのことで、これは日本沙漠緑化実践協会でも認識されてるようですが、
政府の緑化政策により樹木の伐採は(間伐も含め)一切禁止・・・
一見、不合理で馬鹿馬鹿しい禁止令のようですが、たとえ間伐であっても、いったん伐採を認めると、
あらゆる歯止めが効かなくなり、ともかく儲かる方向に突っ走る恐れも大きいのでしょう。
せめて沙漠緑化実践協会の森だけでも・・・といっても伐採するのは現地の人たちですし・・・
ここは政府も難しい判断なんでしょうね・・・



と、恒例の沙漠講座が終わり、自室で一息・・・

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トイレもきれいになってて、水もスムーズに流れましたが、やはりトイレットペーパーは流さないように、
とのことでした。確かに備え付けのペーパーはなかなかちぎれない「とても丈夫なもの」で繊維が長く、
錆びた鉄の排水管に引っかかるのは明らか、もともと流す前提ではないんですね。
日本から持ち込んだペーパーはすぐに水に溶けるので多分大丈夫だろうけど、万一詰まった場合は、
とんでもない悲劇になるので、やはり備え付けのごみ箱へ。

シャワーも各室に小型の電気給湯器が設置されてて、配管もシャワーノズルも新旧2種類があり、
新しいほうを使うようにとの指示がありました。いつでもシャワーが使えるのは有難いですね。
水温調節も快適でしたが、使い過ぎると次に温水が使用できるまで2時間かかるとのことでした。

昔と比べて設備はずいぶんよくなってましたが、ここはグーグルでは「ユースホステル」になってて、
やはり大都市のホテルとはレベルが異なります。

ええ・・・

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ドアロックどころか、ドアノブそのものがなかったし・・・

他にも窓の網戸が壊れててフロントに知らせましたが滞在中はそのままでした。
それでも昔よりはるかに快適、昔の北京の一般ホテルのレベルになったとゆー感じでしょうか。
まだ何とか、都会から沙漠緑化の最前線に来た気分も味わえました。

と、同室のO日向さんとまったりとお話・・・

植林の初期に沙漠緑化実践協会の長期ボランティアとして滞在されてて、その後はN.GKS隊にも
何度か参加され、今回澤井代表の誘いもあって、ひさしぶりに恩格貝に来られたとのこと。

協会の数次隊を指導してみんなで植林、その時たまたま3本の苗木が余って、作業が終わってから
宿舎の近くに一人で植えておいたら、後になってその植林地は全滅したけど、近くのポプラだけは
残ってたので、今回、早朝に歩いて確認に行ったところ、さらに大きく育ってたそうです。
「わたしにとっては奇跡の3本ポプラです。」と、嬉しそうに語ってくれました。

過去の植林地を確認に行って、自分のプレートを付けたポプラが無事に育っているのを発見して、
思わず涙を流している人を毎回必ず見ますが、(じつはわたくしもその一人なんですが・・・)
自分で植えた苗木が砂や洪水や乾燥に耐えて一生懸命に大きく育っているのを見るのは、
本当に涙が出るほど嬉しいものです。

と、自室でまったりした後は、とーぜん宴会・・・なんですが・・・なんとこの夜は・・・

恩格貝の行政責任者(管理委員長・周書記)が王明海氏から澤井代表の恩格貝訪問を知り、それなら全員を夕食に
招待したいとゆーことになり、そのお招きを受けての宴会となった次第。

恩格貝は最近ひとつの行政単位に昇格したそうで、そこの書記といえぱ、いわば官選市長ですから、
その招待を受けるというのは、とても光栄なことなのであります。

いつもの宴会場の奥にある特別室へ・・・

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最上座にあたる額縁の下が主催者の周書記、その右(向かって左)に主賓のN.GKS澤井代表、
主催者の左(向かって右)に陪賓のY崎隊長、主賓の右(向かって左)に陪賓の王明海氏と通訳・・・
と続く、中国式宴会の正式な席順になってました。

テーブルも料理もさらに高級になってて、パイチュウもさらに高級に・・・

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って、飲む前に撮ればいいものを・・・と、両者挨拶の後は書記の発声でまずは乾杯!!!


テーブルには高級煙草も並んでて、まずはゲストに煙草をすすめるのが昔ながらの伝統・・・
ま、わたくしも(断るのは失礼なので)ひさしぶりに一服、お礼に王明海氏に「グロー」をすすめると、

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「うえっ、まっ、まずい・・・」




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「最近の日本人はとんでもないものを吸ってますよ!!!」とか書記に報告してました。あははは


と、周書記は・・・

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何度も主賓・陪賓と乾杯した後はパイチュウを秘書に持たせて席を廻り・・・



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一人一人と何度も乾杯・・・


続いては「自分は心臓が悪く飲めないのですが・・・」とゆー、随行の外交部長も、

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ビールを持ったまま、やはり一人一人を廻って乾杯・・・

次は王明海氏が年代別に隊員を立たせて、次々と乾杯!!!
年代別が終わると、今度は性別、国別と次々と乾杯!!!

書記も外交部長も、発展する恩格貝へ赴任してきたばかりだそうですから、おそらくは中央政府か
地方政府のエリートなんでしょうが、まあ、よく乾杯すること・・・

中国のエリート社会では、毎晩の宴会で強いパイチュウで乾杯を続けて、生き残って出世するか、
身体を壊してリタイアするかの二者択一、最近の北京あたりでは健康のため、乾杯はパイチュウから
ワインに変わってきているようですが、内モンゴルではまだまだパイチュウが主流でした。
ただし高齢者や飲めない人には、きちんと配慮もされてて、さすがにエリート・・・

ちなみに北京などでは乾杯がパイチュウからワインに変わりつつあるため、ワインの需要が激増、
国産ワインの生産も激増し、内モンゴルでも最近は葡萄園が激増しているそうです。

遠山先生がこのクブチ沙漠・恩格貝に来る以前、トングリ沙漠で葡萄園の開発に何年も苦労されてて、
何度か黄河に飛び込もうと考えたこともある、と澤井代表に漏らしてたそうですが、今の葡萄園の
激増ぶりを見たら、なんとおっしゃるんでしょうね・・・
そーいや、先生の開発したトングリ沙漠の葡萄園も見学したことがありますが、今はさらに大規模に
なってるんでしょうか・・・と、へろへろになった頭で感慨に耽りながら・・・


料理もどれもが上品でとても美味しかったのですが、特筆すべきは、

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まずはこちらの恩格貝で飼育されてるダチョウのタマゴ・・・
これで1個の半分、しかもすでに白身は取り分けた後・・・
ダチョウは肉もタマゴも羽も皮も無駄なく売れるので、一時期は恩格貝でもブームでしたが、
今はどの程度が飼育されてるんでしょうね・・・
白身が半透明で独特の食感でしたが、ま、ふつーの茹で卵・・・が20個分ぐらいでした・・・


で、わたくしの一番お気に入りで、恩格貝では今回はじめて食べたのが・・・

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羊肉の蒸し焼きでした・・・
モンゴル(外モンゴル)のキャンプ場で食べた蒸し焼きよりは、やや羊肉の匂いが強かったですが、
塩以外の味付けもしてあり、あっさりした中華風というのでしょうか、岩塩だけのシンプルさとは
また違った味わいで、一人でけっこうな量を食べてしまいました。げふっ


その後は王明海氏から署名入り恩格貝書籍のプレゼント・・・

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隊員一人一人の宛名まで自筆されたものでした。

通訳ガイドのバヤンさんからは「北国の春」の絶唱、こちらからも謡曲や百人一首の朗詠などで
さらに次々と乾杯が続いてたのですが、この夜の書記は宴席が三つ入っていたそうです。

と、この夜も前夜以上にへろへろになったのですが、前夜同様の二次会も懲りずにやりました。

ええ、さすがにこの夜の二次会画像は撮れませんでしたが・・・ひっく

(次号に続きます。)



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2018年06月04日

2018・内モンゴル紀行7・沙漠科学館

前回記事からの続きであります。

午前中に植林などを終えた恩格貝2日目の昼食後は、新しくできた「沙漠科学館」へ向かいます。

ちなみにこの日の午後は沙漠ではめずらしい・・・

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雨でした・・・

沙漠の雨は幸せを運んでくるものだし、植林など野外スケジュールは午前中で終わってたので、
まさに絶妙のタイミングでした。
恩格貝では年間300mm程度の降水量はあるものの人類が砂漠化してからは全く保水できず、
毎年、大洪水と極度の乾燥の繰り返しだったのであります。


宿舎からバスで15分ほど・・・

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こちらは帰りがけに撮った画像ですが、けっこう大きな施設でした。



正面ロビー

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以下、展示をさくさくっと・・・

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世界の乾燥荒漠地・・・といった意味でしょうか・・・

わたくし、これまでの記事でも「沙漠」と「砂漠」の文字を使ってますが、乾燥荒漠地の中でも、
雨の少ない荒漠地が沙漠、その中でも砂の沙漠を指すのが「砂漠」なのでありますね。

日本では沙漠といえば砂漠のイメージしかありませんが、他にも岩石沙漠の礫漠(中国語でゴビ)や
塩分などが多い土の沙漠の土漠などがあり、わたくしは雨の少ない荒漠地全体を指す場合に、
「沙漠」の文字を使うことがあります。ま、今回のツアーでは殆どが「砂漠」でしたが・・・

そう、前回記事で紹介した遠山先生の沙漠講座の中で、「沙漠にも水はある!!! 沙漠の沙の字は、
サンズイに少ないと書く!!! すなわち水の少ない荒れ地が沙漠!!!」と大声で教えられましたから・・・

最近では雨の全く降らない昔からの極沙漠も緑化しようという動きがあるようですが、地下水や
雪解け水などの使用量は莫大になり地下水脈や河川の流量を激減させ、土中の塩分濃度も
急上昇させますから、一口に沙漠緑化といっても持続可能な方法が重要で今後も注視が必要です。


恩格貝の土地利用規制計画図でしょうか・・・

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よく分かりませんが、「国際生態城建設区」つーのもありますね・・・
中国やヨーロッパでは城は都市と同じ意味ですから、国際生態(エコ)都市???


まあ・・・

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こんな感じのパネル展示が殆どでしたが・・・


一部には・・・

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ジオラマなんぞもありました。


もちろん太陽光や風力も・・・

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風力発電も内モンゴル自治区が圧倒的に多いんですね・・・メンテや送電が大変でしょうね・・・


と、みなさん、真剣にT橋さんの説明を聴いておられました。

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こちらはシルクロードをあらわした地図の一部ですが・・・

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この辺りはN.GKSのツアーで概ね廻りましたねえ・・・



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西夏王国跡とかも行きましたし・・・当時はけっこう自由に入れましたね・・・





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アラル海までは行ってませんが、現在では右端2004年の半分以下になってるそうです。
(減少が続いているのはカスピ海ではなくアラル海、訂正しました。)




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この人が張本人???



地下水の汲み上げセンタービボットによる大規模農業の航空写真・・・

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その中で・・・

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地下水が枯れて放棄され、砂漠化してしまった部分の画像・・・



いっぽう、窓から外を見れば・・・

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雨に濡れる恩格貝の緑が一面に広がってますが・・・

ここにも地下水の汲み上げセンタービボットによる大規模な農場が17基あるそうです。
何せ半径100m以上の農地の上から自動回転する巨大なアームで、汲み上げた地下水を24時間
撒き続けるのですから地下水脈が枯れるのも時間の問題、しかもトウモロコシなどの畑ですから、
樹木と違って保水も砂の固定もせず収穫すればおしまい、水は土壌には一切戻ってきません。

T橋さんによると、少し前は地下水脈のある場所なら5mか10mも掘ればポンプ小屋ができたけど、
今は80mから100m掘らないと汲み上げられないそうで、やはり大規模センタービボット農業の
影響が大きいのではないかとのことでした。


いっぽうこちら・・・

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清水建設の海水沙漠導入計画??? 知りませんでしたが、どうなったんでしょう???
確かに淡水ではなく海水ならいっぱいありますが・・・

ちなみにネットで知った知識ですが、地球の水の内訳は海水97%、淡水3%だそうです。
さらに、その3%の淡水の内訳は氷河・氷床77%、河川水・地下水23%で、
河川水・地下水のうち使えない水が97%、使える水は3%つーことですから、
我々が使える淡水は地球の水の僅か0.02%(100x3%x23%x3%≒0.02%)だそうです。        



恩格貝のビニールハウス栽培

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こちらも以前のN.GKSツアーで見学しましたね。


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クロレラ栽培も盛んなようですが、これらもすべて地下水の汲み上げでやってるんですね。


とまあ、様々なパネル展示がありましたが、何といっても特筆すべきは・・・

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こちらのコーナー・・・


そう、

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日本大使館の20周年で各国大使館に配布した記念誌で日中の懸け橋として紹介されてた中で
唯一の民間人だった二人・・・




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遠山正瑛先生と王明海氏のコーナーでした。




中でも特筆すべきなのは・・・

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ガラスケースに収められ展示されていた・・・




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N.GKS(当時は緑の協力隊・関西澤井隊)第1次隊の記録誌!!!  
いやあ、これは嬉しかったですね・・・わたくしも表紙写真に写ってるし・・・



愛用品や賞状トロフィーもいくつか展示されてました・・・

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2004年ノーベル平和賞の受賞直前に亡くなられたのは本当に残念ですが、同じ環境保護活動家として
先生の代わりにケニアのワンガリ・マータイさんが受賞されましたから、先生も草葉の陰で喜んで
おられたことでしょう。今は二人で仲良く植林議論をされてるかも知れません。

先生が率いた日本人によって植えられた恩格貝の森は現在500万本だそうですが、その活動に
賛同して中国人が植えた森は何千万本にもなり、さらに中国全土では今では何億本、何十億本にも
なって増え続けています。やはり偉大な先駆者だったんですね・・・





と、このコーナーの結束語であります。

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あとの展示は大胆に省略して・・・

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正面ロビーへの出口・・・


正面ロビーには・・・

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大きな横断幕に記名するコーナーがありました。これもいずれ展示品になるんでしょうね。

T橋さんによると、当初は「遠山正瑛博物館」になる予定だったけど紆余曲折を経て「沙漠科学館」
になったとかで遠山先生のコーナーもごく一部になり、殆どがパネル展示だけで、中身はまだまだ
科学館とか博物館とかいえるレベルではありませんでしたが、ま、こちらも今後に期待しましょう。

と、一行はふたたび宿舎に戻ります。

(次号に続きます。)



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2018年06月03日

2018・内モンゴル紀行6・砂漠植林

前回記事からの続きであります。

クブチ沙漠・恩格貝の砂漠植林の最前線に到着した一行は、

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荷物を一か所にまとめて・・・


まずは準備運動であります。

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旅行社のT橋さんがスマホに用意していた「ラジオ体操」は、なんと関西弁バージョン!!!
彼は日本沙漠緑化実践協会の役員でもあり東京在住ですから、関西在住者の多い今回のために、
こっそりと準備してたんでしょうが、確かにこれはウケましたねえ・・・


で、いよいよスコップと苗木を担いで・・・

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今回はヤナギ40本とポプラ40本の合計80本、高齢者が多いので一人4~5本の植林です。
昔は一人30本を二日連続、朝から夕方までやりましたが、今は体力が・・・げほげほ



と、T橋さんやナランさんの指導で植えていきます・・・

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スコップが隠れるまで穴を掘って苗木を入れスコップの柄で根の周りを固めているところ。
これをしっかりやらないと、強風で倒れてしまいます。

後ろに見えるポンプ小屋は今回の植林に合わせて前日に完成したばかりだそうです。
そう、ここが新たな植林地「日中友好の森」のちょうど入り口になるので設置したそうで、
今後はここから奥へ植林、ホースを延ばして潅水していく予定で、まさに最前線なんですね。

ちなみに左に見える四駆のピックアップはナランさんが高齢の澤井代表を乗せてきたもの。

大規模な農業用水の汲み上げは大きな問題ですが、苗木が活着するまでの潅水は不可欠で、
植林後もT城さんやナランさんたち現地スタッフの苦労は続きます。

以下、さくさくっと・・・

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遠山正瑛像スタイルで!!! この日もサボってましたが。


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今回、澤井代表に続き二番目に高齢のT田隊員。とても元気です。



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今回最年少で初参加のH田誠一朗隊員。とーぜん一番元気です。




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酒類調達担当のH田隊員。昨日の酒が残ってるのか、やや元気が・・・




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今回女性隊員では最年少!!!で初参加のN村隊員。不慣れなせいか、やや元気が・・・



と、みなさん(それなりに)頑張って・・・

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雨水が溜まるよう水鉢状に整え、自分の植えた中の1本に記念プレートを付け・・・
ちなみに苗木の枝や葉は蒸散を防ぐために、すべて落としてあります。





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新しくできたポンプ小屋から汲み上げた貴重な水で・・・




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ナランさんたちが最初の潅水をして・・・





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植林作業は終了・・・あとは、我々短期ボランティアは無事に育つことを祈るだけです。
そう、今まで見てきた恩格貝の森は、長期ボランティアや現地スタッフのみなさんが、
我々の植林後に一本一本、何度も手入れをして大事に育てられてきた森なんですね。


せっかくなので、全員で記念写真・・・

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ここから先は、人類が砂漠化してしまった土地がまだまだ続いてますが、あと十数年も経てば
見渡す限りの「日中友好の森」に変わっているはずです。
そうなればタクラマカン砂漠からの砂も定着し森と草原だった本来の自然が回復、うまく付き合えば、
地元の人たちも豊かになる・・・はずなんですが・・・とりあえず人類の英知も信じましょう!!!


と、今回の植林地を後にして・・・

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ふたたびバスを停めてある舗装路まで歩いて戻ります。



この後はバスで移動、別の砂漠最前線へ向かいました。

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手前はヒツジさんに食べられて枯れ、奥は無事活着してますが、T橋さんによると、奥の土地は
前の村長さんの管理地で誰も放牧しなかったので活着したとか・・・いやはや・・・


トカゲさん・・・

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やはりトカゲ迷彩は沙漠にぴったりですね・・・


みんなで砂丘の頂上を目指します・・・

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頂上であります。

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この辺りは五里鳴沙といわれるところで細かい砂ばかりなんですが、前日までの大雨で湿ってて、
この日は曇り空で風もなくカメラも無事でしたし、植林作業も砂漠散策も快適でした。


頂上からズームアップしてみると、ここにも人の暮らしがありました。

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昔ながらの羊飼いの小屋ですね・・・

泥レンガ造りで飼ってるヒツジさんの数はせいぜい十数頭、以前はこんな風景をよく見かけました。
もちろんクルマやBSアンテナはありませんでしたが。
彼らが草がない時期のヒツジさんを餓死させないために、植林した苗木の樹皮などを食べさせに
やって来ます。何よりも大事なヒツジさんですから彼らも必死ですし、苗木を守る側も必死です。
苗木が育ち森と大草原が戻れば、数世代前までの豊かな環境が甦るのですが・・・
背景にはすでに植林地が広がって、その中では牧草地も回復してますが、貧しい羊飼いたちが
自由に入ることは、おそらく許されないのでしょうね。



とか、頂上であれこれ考えながら・・・とりあえずは記念写真・・・
6/4画像の追加です。(T橋さん撮影・Y崎隊長複写分)

砂丘頂上でジャンプ




次は一人で・・・

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さらに次は「にせ夫婦」で・・・

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砂丘すべりで遊んだり・・・

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って、砂が湿ってて殆ど滑らなかったようですが・・・




と、短い時間でしたが、みなさん砂漠を楽しみ、いったん宿舎に戻ります・・・

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こちらは宿舎近くにある、大洪水でえぐられ大きなダム湖になったあたりです。
崖の上部に黒い線が見えますが草炭の層で、大昔から森と草原だった証・・・



と、宿舎まで戻り・・・

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遅めの昼食であります。
料理の種類も豊富で冷たいビールも飲めましたが、昔は宿舎から植林現場への道路事情が悪く、
昼食は温めたボンカレー(大塚食品提供)とご飯をオート三輪や耕運機で届けてもらってました・・・

特に今回はテーブル左上にある「つけ麺」が・・・

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画像はピンボケですが、とても旨かったです。ばくばくかぱかぱ・・・

と、遅めの昼食後はシャワーを浴びて植林の汗を流し、まったりと休憩・・・
午後からは恩格貝に新しくできた「沙漠科学館」へ向かいます。

(次回に続きます。)


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2018年06月02日

2018・内モンゴル紀行5・恩格貝点描

前回記事からの続きであります。

恩格貝2日目の朝・・・

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早朝から散策していた隊員たちが作業帰りのオート三輪に乗せてもらって戻ってきました。



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左は沙漠の緑化基地として全国的に有名になってから観光用に建てられた展望台。
ただし窓ガラスの内外にびっしりと細かい砂が付いてて眺望は良くないようです。
そりゃあ窓ガラスの外側をメンテするのは大変だし、飛砂ですりガラスになるでしょう。

右の風車は植林初期にドイツの援助で建てられた風力発電用で、こちらも完成してすぐに
砂で動かなくなったそうで、稼働後のメンテへの援助や指導は一切なかったようです。
まさに海外援助失敗例の典型ですね。

ちなみに6年前の恩格貝賓館は中国全土からの見学客でいっぱいでしたが、今回は我々だけ、
日本沙漠緑化実践協会の数次隊も参加者がめっきり減ったようで、やはり中国政府が本腰を入れて
緑化政策をやり出すと、そのやり方は別としても我々のボランティア活動は一段落という感じでしたし、
中国国内でも一時期はブームに沸いたものの、あちこちで緑化が進むと、ここまで来ないでしょう。

ここ恩格貝での植林と育林、農業開発と観光開発は、まさに試行錯誤の繰り返しで、政府や地方、
投資家たちの思惑もあり、遠山先生の遺志を継ぐためにも今後も注視しなければなりません。



・・・といったよーなことは、いったんおいといて・・・

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とりあえずは朝食であります。
この後、熱々の饅頭なども出ましたが都市部のホテルに較べるとシンプルなものであります。

ま、わたくしはチャーハンのおかわりを頼みましたが・・・げふっ

と、たっぷりのシンプルな朝食後は・・・

恩格貝宿舎前

まずは恩格貝賓館前で記念写真。
この日は全員N.GKSの「DO YOU KYOTO?」バージョンTシャツを着ています。
1997年の地球温暖化防止京都会議(COP3)に因んで京都から世界へ発信している合言葉で、
「京都してる?」というのは「環境にいいことしてる?」という意味、祇園祭の山鉾と大樹を組み合わせた
デザインは、N.GKS隊で何度も隊長をされてる切り絵作家T富さんのもの・・・


で、高齢の澤井代表以外は徒歩で・・・

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池畔にずらりと並べてあるのは電動?レンタサイクル・・・



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荷台がソーラーパネルになってるのですが、ボトムブラケット(BB)にモーターは付いてなかったし、
後輪のリムかタイヤをローラーで廻してるのか、ソーラーだけで充電できるとも思えませんが・・・
ひょっとしてテールランプがさりげに光るだけ・・・だったりして・・・


と、あれこれ考えながら・・・

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池の対岸にある石壁を目指します。


そう・・・

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1989年からの恩格貝での緑化功労者の名前が刻まれている石壁なのであります。


ええ・・・

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我がN.GKS澤井代表の名前もありました。
わたくしの名前も(壁の裏側に)刻まれてたはずですが確認に行く時間はありませんでした。



その後は・・・

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近くにある遠山正瑛記念館へ・・・




ま、せっかくなので・・・

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緑化功労者の二人・・・って、6年前にも同じことしてるな・・・まったく進歩がないな・・・



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記念館という名称ですが本人の遺志で分骨されてるので、ここが恩格貝での先生のお墓、
外の彫像も、この記念館も、すべて中国政府によって作られたものです。


中にあった古い写真・・・

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今の恩格貝賓館がちょうど完成した頃でしょうか・・・
遠山正瑛像が噴水の下にありますが、記事冒頭の画像とは樹木のボリュームが全く違いますね。

右上に見えるロ型の平屋建てが古い宿舎で、遠山先生もずっとここで暮らされてました。
わたくしも初期にはここに泊まってましたが、当時はトイレもシャワーも共同で、トイレは一本の溝に
簡単な間仕切りがあるだけ、しかも慣れない日本人がトイレットペーパーを一緒に流してしまうので、
よく詰まってました。シャワーもお湯が出るのは夕方の一瞬だけで、しかも温度調節は至難、
熱湯や冷水を浴びてました。食事も当時は羊肉と野菜を獣油で炒めた、全く同じ味付けのものが
野菜の種類を変えて数種類、おかずもご飯もお皿もコップも、すべてが砂まみれでした。
ま、わたくしはその当時でも何度もおかわりしてましたが・・・ばくばくばく


で、古い宿舎では毎晩・・・

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遠山先生の沙漠講座があり、先生も我々も植林で疲れ夕食でたっぷり食べて飲んだ後でしたが、
それでも短期ボランティアのために熱心に話されてました。ま、わたくしはうとうとしてましたが・・・


で、記念館の隣の棟に、その古い宿舎での先生の部屋の内装が移されてました。

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今回はじめて見ましたが、粗末なベッドと机だけのじつに質素な部屋だったんですね。
晩年にマグサイサイ賞を受賞され、ノーベル平和賞の受賞直前に亡くなられた偉人の部屋とは
とても信じられませんが、90歳を過ぎても、ずっとここで暮らされてたんですね。

と、感慨に浸りつつ、記念館で澤井代表と合流、バスに乗りました。

道すがら・・・

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6年前にはなかった施設が・・・何をやるつもりなのか、よくわかりませんでしたが・・・



歩行者・自転車専用道まで整備されてました・・・

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ここは全滅した植林地の沿道に再植林してるようですが・・・


よく見ると・・・

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高く育っている部分、あまり育っていない部分、全滅して草地になっている部分があります。

高く育っている部分は洪水で栄養分の豊富な砂が運ばれてきたところ、ところがそんな場所は、
大洪水になると何万本もの苗木が一度に流されてしまうこともあり、過去にN.GKSで3000本
(自分たちで植えたのは300本で残りは現地スタッフに植えてもらいましたが)を植林した場所も、
低地で地下水が溜まりやすい場所だったので、きっと大きく育つだろうと期待していたら、
大洪水で全て流されてしまったこともありました。まさに試行錯誤です。

全滅している部分は、当初は放牧されたヒツジさんに苗木の柔らかい樹皮を食べられてたもので、
牧柵で入れないようにして3年も経つと樹皮が硬くなって食べられなくなるのですが、少し生態系が
回復してくると、今度はウサギさんが登場、硬い樹皮も食べるし牧柵も穴を掘って越えるので大増殖、
今ではウサギさんの被害が一番大きいそうです。さらに生態系が回復して、ウサギさんの天敵である
猛禽類などが戻ってくるとバランスの取れた森になるそうですが・・・


そこで・・・

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王明海氏が自らの管理地に設置した、5kmにも及ぶ「万里の長城」!!!
地下は20cmまであり、ヒツジさんはもちろん、さすがのウサギさんも侵入できないとか・・・




さっそく中に入って・・・

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N.GKSのTシャツを着て待っていただいてた王明海氏ご本人から、

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直接説明を受けます。

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中央にあるのはナツメの苗木で、地元の雇用も考えると今はナツメの植林が一番いいと考えている
とのことでしたが、N.GKSの澤井代表からは、現地の土壌からナツメの化石は出土しているのか、
ニレやマツやポプラなどはあったが化石にないものを植えるのはリスクが大きいと指摘がありました。

現地長期ボランティアのT城さんによると、今は古い土壌の上にタクラマカンの砂が堆積しており、
この砂でも育つよう品種改良されたナツメを植えているとのことでしたが、やはり試行錯誤なんですね。

そう、じつは今回、遠山先生と苦労を共にされてきた王明海氏に何かプレゼントしたいと打診したところ、
モノは要らないので、そのお金でN.GKSの森を作りましょう、とおっしゃっていただき、ここがまさに、
その予定地だったのであります。
ちなみに1000本のナツメ森にするのに必要なお金は昨夜の贈呈式で奈良の地酒とともに渡しました。


ま、せっかくなので、

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「N.GKSの森」予定地で王明海氏と記念撮影・・・


と、この後は恩格貝ボランティア植林地の最前線へ移動・・・

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手前の植林地はヒツジさんやウサギさんで全滅してましゅが・・・



バスを舗装路に停めてからは徒歩で・・・

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昔は包頭・恩格貝間の道も殆どがこんな状態だったのですが・・・


今回の植林地を目指します・・・

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そう、いよいよ今回の植林作業であります。

(と、次号に続きます。)



m98k at 17:15|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 沙漠緑化・熱帯雨林再生 

2018年06月01日

2018・内モンゴル紀行4・恩格貝へ

前回記事からの続きであります。

チンギス・ハーン陵(とされるところ)を後にした一行は、途中まで包頭方面へ戻ります・・・

こちらは往路で撮影した画像ですが・・・

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復路も反対車線は超大型トラックで渋滞してました。

この日は日曜日で時間的にも逆方向になったからか、大きな渋滞には巻き込まれずに済みましたが、
旅行社のT橋さんによると、ひどい時は石炭60t積み大型トラック(80tぐらいに過積載してるそうで、
長距離なので罰金を払っても儲かるとか・・・)が包頭・オルドス間を埋め尽くすようです。

そう、渋滞区間が200km以上となり、包頭・オルドス間が全線クルマで繋がってしまうとのこと。
そうなると新旧の高速道路が何日間も全く動かなくなるので、できればこの区間は避けたかった
そうですが、ま、オルドス市はどうしても見たかったわけで・・・


で、こちら・・・

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6年前に乗った包頭から西安へ向かう新線でしょうか、その向こうにも鉄道橋が見えますね。


と、途中からクブチ沙漠を西へ走る高速に入り・・・

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鳴沙湾・服務区(SA)でトイレ休憩・・・




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見渡す限りの緑が広がってますが・・・



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あくまで「見渡す限り」で、稜線の向こうはクブチ沙漠であります。



もちろん、こちらの公共衛生間(公衆トイレ)も・・・

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巨大でぴかぴかでした・・・さすが習近平トイレ改革が徹底されてますね。
ちなみに6年前は新しいSAの公衆トイレも「公厠」と書かれてましたから、習近平トイレ改革以降に
設置されたものは「公共衛生間」に統一しているのかも知れませんね。



鳴沙湾・旅游区・・・

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前日までの大雨で砂の中の種子が一斉に芽吹き草が生えてますが、本来は「鳴き砂」で有名な砂丘。


偶然ですが、1998年にN.GKS澤井代表が恩格貝で植林した際に我が家の次男に送った絵葉書が、
たまたま出てきたので紹介しておきます。

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スタンプは1994.4.21になってますが、ここ鳴沙湾の絵葉書であります。




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1998.10.27に北京から送られてきた絵葉書で、発行はオルドス市になる前のイフ・ジョー盟の
郵票公司になってますね。オルドス市になったのは2002年ですから、とーぜんなんですが・・・

この翌年の1999年に澤井代表がN.GKS(当時は緑の協力隊・関西澤井隊)の第1次隊を率いて、
恩格貝で植林、その後モンゴルの草原やボルネオ島・アマゾンの熱帯雨林でも植林しましたが、
内モンゴルでも何度か植林ツアーを組織し、今回2018年の第23次隊まで続けてきた次第。
なのでクブチ沙漠の恩格貝はN.GKS活動の原点だったのであります。

クブチ沙漠は日本の四国ほどの面積で近代化によって人が砂漠化したところ、葉書にもありますが、
この時点では故・遠山正瑛翁が率いてきた日本人ボランティアが中心になって大阪市の市域ほどが
植林されていたのであります。

その後に2000年の西部大開発プロジェクトや2008年の北京オリンピックへ向けた中国政府主導の
緑化政策が進み、これまでの記事で見てきたように「見える範囲」はずいぶんと緑化されましたが、
グーグル画像で見ると一目瞭然、クブチ沙漠はまだまだ西へ広がったままなのであります。

と、いよいよ恩格貝が近づいてきました。

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この辺りは植林地に囲まれ砂が固定してるので、様々な投資家が様々な事業を展開しているとかで、
こちらは見渡す限りのビニールハウス、クロレラを栽培してヨーロッパに輸出しているそうです。



こちらは見渡す限りのソーラーパネル・・・

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地平線に森林が広がっているのがおわかりでしょうか・・・
そう、ここでも植林地が砂を固定してるのでソーラーパネルの設置が容易になったんですね。
ちなみにパネルの下は日陰になるので強い太陽熱に弱い作物も育つそうです。

6年前にはタクラマカン砂漠で見渡す限りの発電用風車群を見ましたがソーラーパネルは砂を被れば
発電できませんから、砂が固定しているのは投資家にとっては魅力的なんでしょうね・・・

ただ、ビニールハウスの水耕栽培にせよソーラーパネルの洗浄にせよ、大量に使う水はすべて
地下水の汲み上げですから、最近は恩格貝の湧き水の水位が著しく下がってきているそうで、
太陽光だけのクリーンなクロレラだ、クリーンなエネルギーだ、と手放しでは喜べません。
本来は水の循環利用とかも考えなければいけないのですが、恩格貝では大規模な農業も含め、
すべて投資家たちが事業としてやってますから効率優先、しかも失敗すればそのまま放置・・・
そう、課題は大きいのですが、一方で雇用が激増して現地が豊かになっていることも事実・・・

ま、この話は今後の記事で少し詳しく書きたいと思っています。



二泊三日の宿舎となる恩格貝賓館への道・・・

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植林ツアー初期には街路灯や樹木はもちろん舗装もなく、沙漠のど真ん中の悪路でしたが、
来る度に見違えるほど、きれいになってますね・・・


恩格貝賓館であります。

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宿舎の反対側には一面の緑が広がっています・・・

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・・・が、画像をクリックして拡大して見ると、その先にはクブチ沙漠が広がっています。



で、まずは宿舎の玄関で、モンゴル族伝統の歓迎を受けます。

せっかくなので、今回は(H田さん撮影)動画でご紹介・・・



注いでもらった強い蒸留酒・白酒(パイチュウ)を右手の薬指で、その地の天と地と人々、そして自分に捧げ、
一気に飲み干すもので、歓迎の唄が続いている間は、何杯飲んでもいいはず・・・

昔は大きな牛の角をくり抜いた杯で老若男女を問わず飲めない人でも飲まされたものですが、
さすがに最近は「無理しなくていいです。」とゆーことになったようです。

と、歓迎の儀式を受け、自室で一息ついた後は・・・



とーぜん大宴会であります・・・

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今回はN.GKSの澤井代表が高齢を押して、ひさしぶりに名誉隊長として参加してたので、
古くからの長期ボランティアT城氏や現地スタッフ、日本沙漠緑化実践協会の現地責任者
であるO常務理事なども来てくれました。

そして・・・

27年前に一人だけ遠山先生の趣旨に賛同して、住民にも政府にも全く理解されていなかった
植林事業に二人三脚で取り組んできた地元の実業家、王明海氏が到着。

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澤井代表とは、じつにひさしぶりの対面であります。



彼はこの恩格貝賓館のオーナーでもありハウス栽培なども広く経営する地元の名士・・・

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並んだ料理もいつもより何となく豪華な感じ・・・




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最初からずらっと並んでた高級白酒(パイチュウ)や・・・



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ビールなんぞも含め、すべて王明海氏が用意して下さってたもの・・・




ちなみに宴席でのパイチュウは・・・

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こんな徳利に移し替えて飲むんですね・・・なくなると、すぐに注ぎに来てくれてました。



と・・・

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Y崎隊長の発声で、まずは日本式にビールで乾杯!!!


続いて・・・

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N.GKS澤井代表から王明海氏の娘さんへの百人一首おかきのプレゼントや、
ご本人への日本酒(奈良の地酒)などなどのプレゼントとか・・・
中央は現地スタッフ・通訳で今回お世話になったモンゴル族のナランさん。




Y崎隊長から協会の現地責任者O常務理事へ「岸和田だんじり祭り」タオルの贈呈とか・・・

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そう、昨年3月のボルネオ植林ツアーに参加されたS井さんから、今回も大量のタオルを預かってて、
協会や隊員にプレゼントしたのであります。
高品質で名高い大阪・泉州製のタオルですから丈夫で長持ち、植林作業にもぴったりです!!!


まあ、その後は典型的な中国式とゆーかモンゴル式とゆーかの宴会となり、

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すべてのテーブルで延々と乾杯が繰り返され、このテーブルは女性も多くビール中心でしたが、
あとのテーブルでは次々とパイチュウで乾杯、まあ、現地のみなさんのよく乾杯すること・・・
ま、わたくしも宴会担当副隊長としての責任上、最後までお付き合いしましたが・・・げひげひ


と、すっかりへろへろになり、宴会場を出る頃には・・・

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周辺はすっかり暗くなってました。

停電の多かった昔に比べて随分明るくなったとはいっても、やはり沙漠のど真ん中ですから、
晴れてたら満天の星が見えるのですが、この日はあいにくの曇り空でした・・・


で、自室に戻ってすぐに就寝・・・するはずもなく・・・

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王明海氏が澤井代表のために用意してくれてた貴賓室の応接間で二次会!!!

宴会場からもらってきたパイチュウにフロントで買った缶ビール、酒類調達担当のH田さんが持参した
黒霧島に赤霧島、シーバスリーガル・ペットに入った角に、ジョニ黒・ペットに入った赤なんぞを、
持参した乾き物なんぞでかぱかぱ、夜遅くまでの大騒ぎとなりました。


ええ・・・

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奥の部屋では澤井代表が一足先に寝てたのですが・・・

と、恩格貝での第一夜も、へろへろと更けてゆくのでありました・・・ひっく

(次号に続きます。)



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2015年10月、当サイトの「沙漠緑化・熱帯雨林再生」カテゴリを中心に「N.GKS(エヌジクス)のblog」http://ngks.blog.jp/を立ち上げました。 海外植林ボランティア関係の記事はこちらもご覧ください。