Second Heavenモンゴル紀行 植林編

2006年08月09日

モンゴル紀行 小銃編その2

モンゴルでの射撃記事は、今回が最終回であります。

いよいよ、一度は撃ってみたかったAK実銃の試射であります。きっぱりと

わたくし、はじめて買った東京マルイの電動エアガンがAK-47でありました。
ま、すぐにM-16ベトナムバージョンを追加購入し、ブラックパジャマなんかも揃えて、
「ひとりナム戦ごっこ!」をやっていたのであります。ううっ、暗い・・・


アブトマット・カラシニコーバ、1947年式・・・

大戦末期のドイツ突撃銃を参考に設計され、世界中でコピー生産やライセンス生産され、
世界中の紛争地域で、今でも主要銃として使用されている堅牢な銃であります。

子供にまで使わせる側や、あちこちに輸出する側の論理の是非は別として、
この銃そのものは、紛れもなく世界に誇れる「名銃」であります。

そのロシア製の純正品、しかも改造されていない軍制式銃で、軍用フルメタルジャケット弾を試射するのであります。

今回わたくしは、AK-47の改良型、AKMを選択いたしました。
AK-47からの改良点などは、前々回記事「小銃編その1」のコメント欄にいただいた、オダギリ小隊長どのの詳しい解説をご覧下さい。

40発がワンセットになっておりましたが、わたくし、フルオートでも撃ちたかったので、
2セット80発をお願いしてしまいました。うふっ

まずはセミオートによる試射であります。
262cc878.jpg
これが7.62mm軍用実包、右の弾頭を緑色に塗ってあるのは曳光弾で、3発に1発程度、混合してプラのマガジンにチャージしていきます。(この画像、AKMで使った「ロシアンショーティ」ではなく、モシン・ナガンで使った「ロシアン」だそうです。詳しくはオダギリ小隊長どののコメントをご覧下さい。すいません)


ま、最初はおとなしく砂袋に固定させて撃っていたのですが・・・
d786173e.jpg

やはり、両手だけで構えて、きちんと頬づけしないとね!マガジンじゃまになるし・・・

当たり前の話ですがトイガンと違い、きちんと肩づけ頬づけして10発も撃つと、
肩と頬が反動で痛くなってきます。

この銃、マガジンに30発フルチャージすると、5kg近くになるのですが、
確かに撃ち易い銃で、セミオートなら、弾着もきれいに収束しました。

ちなみにトリガー上部のセーフティレバーが、一番下の位置になっているのがおわかりでしょうか?

これがセミオート単射の位置で、時計と逆廻りに水平にするとフルオート連射、
さらに上にあげると、セーフティ安全の位置になります。

つまりセーフ位置からいきなりフルオート位置になるわけで、日本でおなじみになった、
安全(ア)→単射(タ)→連射(レ)というシャレが通用せず、ア、レ、タ銃であります。

いい加減な記憶では、昔のソビエト赤軍は、戦場でセーフティをかける習慣がなかったから、どっちでもよかったんだとか。
本当の理由はどうだったんでしょうね。

さて、最後はいよいよ、AKMのフルオート射撃であります。

「フルオート射撃は、場所を移動していただきます。」
「ううっ、どこへ連れて行かれるんだ。今日中にホテルに帰れるのかっ・・・」

ま、いちばん端のレンジへ移るだけだったのですが・・・

じゃーん!
e11e4e13.jpg


なんと、半地下の掩蔽壕!

うふっ、やはり、それらしい雰囲気になってきました・・・

で、今回のターゲットは、中央部に白い点として見える、200mターゲットの、
さらに後方にある、茶色の塊であります。

「あれが、RPG-7を二発撃ち込んだクルマの残骸であります。距離は概ね300mであります。
どうです、あれをフルオートで狙ってみますか?」

ふっふっふっ、相手に不足はないぜ・・・

やってやろうじゃないかっ!だって、マンターゲットよりでかいんだもの・・・

砂袋なんかは不要、立ち射ち姿勢で充分だぜい、ふっふっふっ・・・
0f3e2c6f.jpg


で・・・

ぱん

ぱん


発射速度が比較的遅いので、指きりで単射も充分可能であります。



ぱぱん


両目をあけてると、曳光弾の行方が見えるのですが、
どうしても片目を閉じてしまいがちになります。

ぱぱん

おおっ、二点バーストの初弾が命中したようであります。
鉄屑にフルメタルジャケット弾があたると、花火のように高く火花が散ります。




「ええい!喰らえっ!」

ぱぱぱぱん

ぱぱぱぱぱん


わわっ、すぐ近くで砂煙がいっぱいあがったぞ!


さすがに、教官が銃を上方に修正してくれます。

四点バースト以上になると、無意識に右上への跳ね上がりを押さえようとして、
銃口が下を向くようであります。

うーむ、さすがに電動AKのような「700発一気撃ち」は実銃ではできないな。

AK-47の曲銃床を、直銃床に改良したAKMだそうですが、M-16みたいに真っ直ぐでもないし、どうしても右上がりになるような気がして、フルオート連射で弾着をまとめるのはかなり難しかったです。
ま、素人がはじめての実銃射撃でフルオート連射して、初弾の何発かはヒットしたのですから、これはこれでよしとしましょう。わはははあかんべー


実銃のAKを、きちんと肩づけ頬づけして、2マガジン撃ちつくしたわたくしは、
さすがに顔面と右肩がれろれろになり、残りの20発は息子に撃たせましたが、
すでにデジカメを持つ力も残っておらず、残念ながら画像はありましぇん。


ふと気づくと、朝の10時ごろに機内で軽食を食べてから、夕方5時前まで飲まず食わずでありました。(ま、夏のモンゴルの夕方は10時過ぎぐらいですが・・・)

わたくし、昼食を忘れて物事に夢中になったのは、何十年ぶりのことでしょう!
あとで聞くと、植林ツアーの御一行は、韓国資本のバイキングレストランで昼食をたらふく食べたそうで、その日の夕食のロシア風ディナーでは、腹を空かせた哀れな親子に、食べ残しをいっぱい恵んでいただきました。
半分に切り分けたステーキなんか、二人で10枚分はごちに・・・でへへへチュー



モンゴルでの射撃記事は、今回でおしまいであります。

お世話になったM.M.Pのナランさん、ムルンバーターさん、モンゴル陸軍のみなさん、
本当にありがとうございました。すいません
親切にしていただき、息子と楽しく過ごすことができました。

ちなみにこのモンゴル紀行は、本来の植林作業、騎馬軍団の戦い、キャンプでの照射比較!
そして酒!羊料理!といろんなジャンルで、てきとーに続けますので、お付き合いくださいね。チュー


at 21:55│Comments(10)TrackBack(0) mixiチェック ミリタリーグッズ | 沙漠緑化・熱帯雨林再生

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この記事へのコメント

1. Posted by TOMO   2006年08月09日 22:49
う~む、フルオートでも当たるんですね。
恐るべし。
AKの連続発射音が響いたら、おとなしく白旗を
掲げることにします。
2. Posted by 98k   2006年08月09日 23:10
フルオートといっても、30発ワンマガジン一気撃ち!
ではなく、バーストでせいぜい5点射ぐらいまでが限界でした。
そのうち、初弾か次弾ぐらいは当たることがありましたが、
あとは・・・ほんの数メートル先に砂煙が・・・
掩蔽壕で撃つ理由がよくわかりました。うぐぐぐ{ドクロ}
3. Posted by 川端   2006年08月10日 04:49
軍人服とAKM
「 カ ・ イ ・ カ ・ ン {ハート}」
 ~

下(?ー?)ウフッ
みたいなカンジではなかったんですね、、、
4. Posted by 浜三   2006年08月10日 09:03
マルイとは違うのだよマルイとは{電球}
オラ猟師になろうかしら?RPGもって
うさぎ~お~いし♪
5. Posted by 交通課長   2006年08月10日 16:35
 フルオートの快感を味わってみたいです。300メートルなんて距離で狙ったことすらありませんが、当たるんですね。凄い。
6. Posted by オダギリ小隊長   2006年08月10日 18:18
画像の弾薬はAKやAKMのものではありませんね。これは7.62×54R(ロシアン)で、モシン・ナガンやSVD、PKM等に使用するものです。尚、画像では右側がトレーサーですよ。
http://a-odagiri.seesaa.net/article/10739508.html
AKやAKMに使用するのは7.62×39(ロシアン・ショーティー)ですね。
http://a-odagiri.seesaa.net/article/6550607.html
AKのセレクターレバーについては諸説あるんですが、構造上の都合でやむをえず、とも言われています。まあ、普通は単発で撃つのが多いわけですから、一気に押し下げれば単発位置に入るわけで、そんな事も理由なのかもしれませんね。
>韓国資本のバイキングレストラン
チンギスレストランですねw しかし、食事も摂らずにとは…w また是非、お出で下さいね。今度は、もっとゆっくり楽しんでみて下さい。
7. Posted by 98k   2006年08月10日 23:26
川端さん
あれって確か、グリースガンでしたよね。
ひろ子のふっくらほっぺと厚めの唇より、
そちらばかり見ておりました・・・
次回はセーラー服持参して、わたくしのセクシーな画像を{花}
浜三さん
そりゃあ、RPG-7なら、たとえヒグマでも一発でしょうが・・・
肉の破片を集めるのが、ちと困難では・・・
交通課長さん
「ヘタな鉄砲も、数撃ちゃ当たる」ということわざ、
今回ほど、実感したことはありません。
そりゃあ、M-16も15連マガジンから30連になるはずです。
交通課長さんのラブアタックもこれでいきましょう!{ラブラブ}
オダキリ小隊長どの
ありゃ、こちらの実包はモシン・ナガンのほうでしたか!
でも、モシン・ナガンで曳光弾使ったっけ・・・
殆ど左目を閉じてたから、気づかなかったのか・・・
右と左は完全に逆ですね。こっそり訂正しておきます。
AKのセレクター、確かに真ん中位置にするのは手間ですね。{ドクロ}
サバイバルゲームでフルオートにするときも、
いちいち見ながらやってました。
今回も詳細な解説、ありがとうございました。ぺこぺこ{すいません}
8. Posted by G3   2006年08月11日 12:32
あたるものなのですね。
もうエアガンなら百発百中?
9. Posted by おしおし   2012年08月28日 01:40
はじめまして。 突然のコメント失礼します。

射撃ツアー、とても楽しそうですね! ぜひ参加してみたいのですがガイドブッ クには射撃について記載されていません でした。 どうやって参加されたのでしょうか?

もしよかったら教えてください♪
10. Posted by 98k   2012年08月28日 21:42
>おしおしさん
こちらこそはじめまして。コメントありがとうございます。
わたくしが、このモンゴル陸軍射撃プログラムに参加したのは、2006年でちょうど6年前です。
当時は下記のサイトから、直接M.M.P(モンゴリアン・ミリタリー・プログラム)に日本語でメールして予約しましたが、
今見てみると、ここから検索するようですね。一度お試し下さい。

http://www.mongolia-mp.com/

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