ペヤングやきそばの・・・いってきまぁーす!!!

2010年10月03日

ワイルドレンジ・最後の銃撃

とーとつですが、さる9月30日の深夜、NHK・BSハイビジョンでやってた映画です。

2003年公開作品で、監督を兼ねるケビン・コスナーとロバート・デュバルが共演する西部劇であります。
時代設定は1882年、西部の大平原にも町ができて、牛を追ってやってきた、さすらいのカウボーイたちと、
町を牛耳る保安官や牧場主とのイザコザとゆー、いたってオーソドックスなお話なのでありますが・・・

これがけっこうよくできてて面白かったのであります。

原題は「OPEN RANGE MEN」

アメリカ版ウィキペディアの映画解説によると、この作品ではOPEN RANGEとゆーのは西部の大草原を指し、
(屋外射撃場や、照準器を使わない射撃もOPEN RANGEで、この意味も含まれているとわたくしは思うのですが、)
もともと誰の土地でもなく、そこを流れている水や生えている牧草などは誰もが自由に使えてたのが、
19世紀もおわりごろになってくると、有刺鉄線で囲って自分の牧場や農地にしようとする連中と、
古くからの牛を追って自由に移動する連中とのあいだに、
「RANGE WAR」と呼ばれる争いが頻繁に起こったそうであります。

まあ、このあたりの時代背景が舞台になった西部劇の名作は数多いのでありますが、
彼らのアウトドアでの暮らしぶりや西部開拓でできたばかりの町の様子、
とりわけ銃撃シーンがじつにリアルで、久しぶりに気持ちよく感動しましたので、
はじめて見た感想などを書いてみたいと思います。

(以下、作品内容の記載がありますので、初心で見たい方は青色部分を飛ばして下さいね・・・)



ケビン・コスナー演じるチャーリーは、父親が死んで母親にきびしく取り立てに来る借金取りを射殺、
若くして軍隊に逃げ込んでからは、南北戦争で殺戮を繰り返し、戦後も殺し屋や用心棒をしていた過去があり、
その深いトラウマをひきずりながらも、ロバート・デュバル演じる「ボス」の人格に魅かれて、
10年以上、世間とは隔絶した牛追いをやっている、中年の寡黙な男・・・
このあたり、「ランボー」の主人公や、「荒野の七人」のロバート・ボーン演じたガンマンを、
彷彿とさせるところもあるのですが、戦争後遺症の発症表現などもよくできてました。

いっぽうボスは、家族との平和な暮らしから、一転チフスによる妻子の死によって、
やはり世間とは隔絶した生き方になってしまった初老の男。

いずれも、「ラストサムライ」の主人公のように、どこかに死に場所を求めているようなところもあって・・・

ただし、このあたりの身の上話がわかるのは、お互いがはじめて打ち明けるラスト近くになってから、
それまでは互いの本名も過去も知らず、それでも命を預け合ってきた、とゆー設定がまたうれしい・・・

まあ、このあたりから仲間の死、淡いロマンスなんかもあって、クライマックスの決闘シーンに・・・

とゆーあたりのストーリー展開も、典型的な勧善懲悪ものホースオペラそのものなのですが、

たとえば決闘直前に、死を覚悟して奮発したスイス製チョコとハバナ産の葉巻を味わいながら、
殺しのプロだったチャーリーが、もともと善良な市民だったボスに向かって、

「相手は人数が多いから安心してるが、町はずれの開けた場所(オープンレンジ)なら、実際は互角の勝負だ。」

「腕の立つ殺し屋はせいぜい一人、まず最初に、俺がこいつを殺る。」

「あとは早く動いて近づいた方が有利になる、ボスはショットガンをぶっ放して突進しろ。」

「で、弾が切れたらハンドガンを撃ちまくって突進、その弾も切れたら予備のライフルを置いてある納屋に飛び込め。」

と、はじめて次々と指示をする(それまではひたすらボスの指示に従ってた)のですが、
なにせ決闘は二人対十数人、とても勝ち目はないはずで、絶体絶命の状況・・・

まあ、今までの西部劇なら、ヒーローがたちまち悪漢全員をやっつけるか、ハチの巣にされておしまい・・・

でも、この作品はそのどちらでもなく、リアリティのある、しかも気持ちのいい展開になって行きます。

当時の弾薬はまだ黒色火薬が主流でしかもリボルバー、特に接近戦になると、最初の一発以降は、
互いの硝煙でまったく視界が効かず、10m以内で数十発撃ちあっても、どちらも動いているので、
なかなか致命傷を与えられない、とゆー状況が見事に表現されてました。

こんな状況だと、当初からの作戦どおりに行動する主人公たちの方が多少有利になっても、
あまり不自然さは感じさせず、混戦になると金で雇われているだけの連中の足並みは乱れて・・・




そう、このクライマックスの銃撃戦が、じつによくできていたのであります。

勧善懲悪の典型パターンではありますが、こんなによくできた銃撃シーンは久しぶり、
今の無煙火薬でも、ハンドガンを使う撃ちあいは「クォーターレンジシューティング」、
つまり25ヤード以内の接近戦ですから、当時の決闘はもっと至近距離、
初弾で致命傷を与えない限り、激しい撃ち合いになる、とゆーのが納得できるのであります。

持ってるリボルバーも、それぞれの性格にあわせて設定を変えてましたし、ライフルやショットガンも含めて、
混戦中でも手間をかけて、少しでも安全な場所で弾をリロードするシーンが何度もでてきますし、
ガンマニアも充分納得できる、しかも気持ちのいい作品ですので、未見の方にはオススメなのであります。


で・・・






アメリカのオープンレンジに立つケビン・コスナー・・・








ではなく・・・







じゃーん
IMG_1303

IMG_1306


モンゴル陸軍のオープンレンジに立つ98k!!2006年7月公開作品!!!




ま、銃の種類は違うけど、あとはそっくりでしょ・・・体型とか顔つきとか・・・わっ、ぼかっ、べきっ、ぐしゃ


m98k at 17:17│Comments(4)TrackBack(0)mixiチェック カメラ・映像・音楽 

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この記事へのコメント

1. Posted by alaris540   2010年10月05日 00:33
R.デュヴァルは「M★A★S★H」が印象に残っています。
歳とったよなァ…と思いきや、奥さんは41歳年下(年齢が41ではない!)だって。
2. Posted by 98k   2010年10月05日 00:59
うーむ、そーいやMASHもでしたか、ロバート・デュバル…
記事本文には中年と初老の主人公、と書きましたが、
実年齢では初老と老人の…とゆーことになりますかね…
ちなみにこの映画のヒロイン役、当時の実年齢で45歳だったそうです。
3. Posted by TOMO   2010年10月05日 16:46
残念!見逃しました。同じ頃やってた「荒野の七人」は後半だけ見ましたが。
ご紹介の映画、面白そうですね。今度ビデオ屋に行って来よっと。
マカロニウエスタンのウソっぽいガンプレイも面白いですが、正当派西部劇のリアルなガンプレイも面白い、と思っていたら、黒色火薬の時代だったら、本当は一発撃ったらもう前が見えないんですね。
それどころか、南北戦争が時代背景なのにコルトSAAやウィンチェスターM73が登場してみたり。
古い西部劇は時代考証がめっちゃめちゃ、でも格調はありますね。
で、最近の西部劇もなかなか。クリント・イーストウッドの「許されざる者」なんか、良い味だしてますよね。(同じ題名の古いウエスタンもあって、なんとオードリーヘップバーンが出演していたりしますが。)
キャンプでは、じっくりとお話を伺いたいものです。
4. Posted by 98k   2010年10月06日 21:50
TOMOさん、返信がたいへん遅くなりました。
いやあ、昨夜は久しぶりに仕事仲間と・・・
深夜の帰宅時には、すでにパソコンも起動できない状態で・・・

ひさしぶりの正統派西部劇でした。
2003年に、なぜケビン・コスナーがこんな西部劇を作ろうと考えたのかはわかりませんが、
昔ながらの西部劇で、リアリティもあって気持ちのいい作品だと思いました。
「許されざる者」の古いバージョン、どーも思い出せません。
また、そちらで教えてください。ま、素面なら、の話ですが・・・

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