2011 新年ごあいさつと特別ふろく・・・アウトドア「ご飯」についての一考察

2011年01月04日

「フィールドモノ講座」・・・

えーっ、初春にふさわしい・・・んだかどーだか・・・ひさしぶりの「書斎カテゴリ」であります。







じゃーん
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平山隆一著「フィールドモノ講座」(並木書房刊)であります。














ちなみに・・・
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以前紹介したことのある、「バックパッキング入門」と「遊歩大全」は、'70年代半ばの発行、

で、こちらはご覧のとおり1996年の発行ですから、それらから20年後の本とゆーことになります。

いずれも、ソロバックパッカー向けの貴重な入門書で、特に上記二冊は、ずっとわたくしのバイブルでした。
ただ今回の本は、初版時に購入したものではなく、昨年末にネット通販で購入したばかり・・・

そう、某mixiで紹介されてまして、どーしても欲しくなってしまい、ついつい某AMAZONでポチッと・・・
ちなみにわたくし、某AMAZONで古本を買ったのは、これがはじめてであります。

で、ちょうど年末に手元に届き、ゆっくりと楽しむ時間もありましたので、感想なんぞをご紹介します。



上記二冊同様、ソロバックパッカーのためのアウトドアグッズの紹介や使い方などが、
わかりやすく書かれた入門書なんですが、表紙や裏表紙の写真からもおわかりのとおり、
この本の特徴として、ミリタリーサープラス品の紹介が圧倒的に多いのであります。

当時の月刊「GUN」誌に連載されていた記事をまとめたものだそうで、
ミリタリーサープラスにもバックパッキングにも詳しい著者ならではのウンチクがありました。



ちと長くなりますが・・・

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見にくい画像ですが(クリックすると拡大します)、この本の目次であります。


上記二冊同様のオーソドックスな構成ですが、ミリタリーサープラス品の割合が圧倒的に多いのであります。

ちなみにこの本の著者、まったく偶然ですが、わたくしやTOMOさんとほぼ同年齢でした。

で、我々世代がアウトドアをはじめたころの高級品といえば、なんといってもヨーロッパ製かアメリカ製、
その中で学生が入手できるものといえば、朝鮮戦争以降、ベトナム戦争あたりで使用されて、
かなりお安く放出されていた、中古の「米軍サープラス品」がメインでした。

それらをアウトドアで代用してたわけなんですが、その中で、本当に「使えるモノ」と「使えないモノ」、
あるいは「使えないけど楽しめるモノ」や、「ホンモノ」と「ニセモノ」の差、「要るモノ」と「要らないモノ」、
あるいは「要らないけど持ちたいモノ」なんぞが、だんだんと経験的にわかってきたのであります。

この本は、それをさらに詳しく、実践的にも理論的にもわかりやすく解説してあり、まさに目からウロコでした。

著者が同年代とゆーこともあり、我々の学生時代の「山屋」のバイブルだった、
ヨーロッパ製品中心の「新版・登山技術」や、ワンゲル、山岳部あたりの常識を踏まえた上での、
バックパッキングの解説書で、わたくしにとっては、とてもわかりやすい解説書でした。

ちなみに、わたくしがちまちまと集めていたミリタリーグッズ(以後も徐々に増殖してますが)についても、
バックパッキングに使えるようなモノについては、その大部分が紹介されてました。

15年ほど前に出版されたものですが、高度計温度計等の付いた多機能腕時計や小型GPSも、
初期タイプながらすでに紹介されており、記事がまったくないものといえば、
多機能携帯電話と、LED仕様のフラッシュライト、ランタン類ぐらいでしょうか。

さすがにフラッシュライトはミニマグやソリテールなどのフィラメント仕様ばかりですが、
これ以外は基本的に現在も使われているものが殆どで、逆にいえば、ここ15年ほどは、
LED仕様のライト、ランタン以外はあまり進化していない、とゆーことになりますね。

ちなみに米軍のサープラス品関係では、M-1956装備からM-1967装備、ALICEからFPLIFまでで、
あたりまえの話ですが、現在のMOLLEシステムは紹介されていません。

ま、このあたりは、こちらのアリスパック記事もご覧いただきたいのですが、
たとえば、このアリスパックについても、平坦なトレールはフレーム付きで、
ブッシュや急傾斜地などでは身体にフィットするようフレームレスで使う、
といった一般的な使い方から、ボトムへのシュラフの装着方法、アウターポケットの使い方など、
バックパッキングに積極的に転用している著者でないと書けない話が詳しく書かれています。

緊急時用のクイックリリースなんぞは重くなるだけで実際のバックパッキングには不要とか、
アウターポケットも入れる物が限られるので外してアタックザックとして使ってるとか、
縫製のラインは雑だけど縫い方はしっかりしてるので、バラすのに苦労したとか、
いろんなループなどで、外側に装着できるようになっているのは、あくまで戦場での使用が前提で、
パックにいろんなものを外付けしているのはバックパッカーとしては失格とか、
軍用を民生用に使う場合のプラスとマイナスについて、なるほどそのとおり、
と、納得する内容が多かったのであります。

そう、ミリタリーサープラス品はともかく頑丈、そのかわり重くて使用条件も限定される、
性能的には、最大公約数的になるから、どうしてもタイムプルーフ(長期間、変更なしで使える)や、
フールプルーフ(誰でも使える)が優先されるので、無難でオーソドックスなものになる、
逆にそのことが、確実な働きを保証し、古臭くなりにくいということにもなる、
といった視点で、「使えるモノ」と「使えないモノ」について書かれているのであります。

この著者には、別にフィールドナイフの使い方についての著書もあるようですが、
たとえば多機能ナイフについての項では、シンプルな軍用モデルがバックパッカーには最適だけど、
当時出回り始めたばかりのプライヤー付きレザーマンは注目すべきで、今後が期待されるとか、
なかなか先見の明もあり、今でも充分通用する内容でした。

もちろん、「モノ」の紹介や使い方だけでなく、基本的なテクニック(ソロのバックパッカー向けですから、
どーしてもサバイバル的なテクニックが多いですが)についても書かれており、
特に地図とコンパスと歩数を使った、米軍ナビゲーションの基本なんぞは、
GPSナビが普及した現在でも、なかなか興味深く読むことができました。
ま、今のわたくし、コンパスなんぞはテントを立てる時ぐらいしか使わなくなりましたが・・・

これ以外にも、器具を使わないラペリング(懸垂下降)方法や、ダークアダプテーション(暗順応法)とか、
暗闇でのスキャニング方法など、前二者にはなかった、いかにもミリタリーっぽいテクニックもあり、
この方面に興味のある方には、ご一読をオススメできる一冊でありました。

ま、どんなに素晴らしいモノでもテクニックでも、実際に試して自分のものにしておかないと、
いざとゆーときには、決して役には立たないつーことは、著者も何度もいっているのですが、
読むだけで楽しんで満足して、あとは忘れててきとーに、とゆー人生も、これはこれでまた・・・

いかがです、どなたか、この本をお貸ししますので、内容をしっかりとマスターしていただき、
わたくしをバックパッキング大宴会!!!なんぞに招待いただいてですね・・・(以下略)





m98k at 00:04│Comments(4)TrackBack(0)mixiチェック 書斎 | ミリタリーグッズ

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この記事へのコメント

1. Posted by TOMO   2011年01月04日 10:02
やっぱり.....

実は私、この本を7~8年前に新品で購入し、愛読しているのであります。

感想については、全く同感であります。
2. Posted by えいどりあん   2011年01月04日 18:25
はじめまして。
ミクシーでの私のコメントが参考になって
非常にうれしいです。


ジャンルは違いますが、同じ作者の書かれた
「マンガで読むたった一人のテロ対策」と言う本も
おすすめです。(2006年刊)

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%9F%E3%81%A3%E3%81%9F%E4%B8%80%E4%BA%BA%E3%81%AE%E3%83%86%E3%83%AD%E5%AF%BE%E7%AD%96-%E5%B9%B3%E5%B1%B1-%E9%9A%86%E4%B8%80/dp/4890632050

それでは。


PS
日本酒がお好きなようですので、
個人的なお勧めを一つ。
福井の「白龍」という造り酒屋のお酒です。
変り種のお酒もいくつかありますので、
よかったら試してみてください。
http://www.jizakegura.com
3. Posted by 川端   2011年01月04日 21:40
明けましてよろしく(^^ゞ


バックパッキングかぁ、、、

宴会キャンプで食糧事情すっかり方向転換になっちゃいましたし、厳冬やら小さな冒険なんかで寝袋やら服のレイヤーなんか色々してみて思ったのは、

人による(^^;

でしたけれど。。。

それでも、やっぱ基本的だったり応用が利いたりみたいなテクニックってあるんでしょうね。

ご教授期待しておりますm(_ _)m
4. Posted by 98k   2011年01月04日 23:21
初仕事の本日、さっそく新年会で、先ほど帰宅した98kであります。げふっ


TOMOさん
やっぱり・・・すでにお持ちでしたか、この本・・・
まあ、TOMOさんや二日酔いの猫さんあたりは、ひょっとしてお持ちでは、とは思ってましたが・・・
ほんとうに、我々が納得できるような内容になってましたねえ。



えいどりあんさん
こちらこそ、はじめまして。ようこそ、こんな辺境サイトへ・・・
この度は、えいどりあんさんのおかげでいい本と出合うことができました。
サバイバル関係やミリタリー関係の本もけっこう読んでいるのですが、これは見逃してました。
(当時、「GUN」誌もよく読んでたはずなのですが・・・)

これからも、たまにはこちらのサイトにも来てくださいね。
記事の内容はともかくとして、わたくしより、はるかにハイレベルの方たちのコメントもありますので・・・

>PS日本酒
わははは、わたくし自身は、アルコールさえ入っておれば、別に消毒用エタノールでもいいのですが・・・
ま、日本酒に関しても、わたくしよりはるかにハイレベルの方たちも来られますので、
福井の「白龍」についても参考にさせていただきますね。




川端さん
わたくしもこのサイトで何度も書いており、この本にもまったく同じ記述がありましたが、
最初のキャンプ装備は不足だらけ、やがてあれもこれもと豪華絢爛装備になり、
上級者になると、再びシンプルな装備に戻るのは、オートキャンプでもバイクツーリングでも、
ソロのバックパッキングでも同じことなんでしょうね。
ま、わたくしの場合、食糧・飲料の量だけは減らせませんが・・・ええ、きっぱりと

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