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2020年02月04日

風の谷のナウシカ全7巻!!!

とーとつですが「風の谷のナウシカ」コミックス全7巻を今回はじめて読みました。


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「風の谷のナウシカ NAUSICAĀ OF THE VALLEY OF THE WIND」全7巻 宮崎 駿 著
徳間書店 アニメージュ・コミックス・ワイド版 1983年8月25日 初版発行・・・であります。

ちなみに今回買った7巻セット(トルメキア戦役バージョン箱入り2003年10月31日発売 )の第1巻は
2020年1月5日発行で141刷になってました。初版からだと40年近く増刷中・・・凄いですね。

以下、ウィキより一部を抜粋・・・せっかくなので「青き衣」バージョン

風の谷のナウシカ』(かぜのたにのナウシカ)は、宮崎駿による日本の漫画作品。
アニメーション監督・演出家でもある宮崎が、徳間書店のアニメ情報誌『アニメージュ』誌上にて発表した
SF・ファンタジー作品。戦争による科学文明の崩壊後、異形の生態系に覆われた終末世界を舞台に、
人と自然の歩むべき道を求める少女ナウシカの姿を年代記の形で描く。1984年には宮崎自身の
監督による劇場版アニメ『風の谷のナウシカ』が公開された。2019年には歌舞伎化された。


『アニメージュ』1982年2月号にて連載を開始し、映画制作などのため4度の中断期間を挟み、
1994年3月号にて完結した。
1994年に第23回日本漫画家協会賞大賞、1995年、第26回星雲賞コミック部門を受賞。
単行本の発行部数は累計1,200万部。海外でも8か国語で翻訳・出版されている。
 
 

とのことであります。星雲賞も受賞されてたんですね。

わたくしアニメ作品は1984年の映画館ロードショーを皮切りに、テレビなどで数十回は観てますが、
原作コミックスについてはアニメ作品のイメージが壊れるのではないかと、これまで敬遠してました。

ところが去る1月25日に放映された、この全7巻を原作にした歌舞伎版製作の舞台裏TV番組を見て、
「これは原作に一度は目を通さずばなるまいてペジテ・・・」と、ついつい今回ポチった次第。

と、前置きがやや長くなりましたが、読後の感想を・・・といっても・・・

作品解説や著者の世界観についてはあちこちで紹介されてますし、特にアニメ作品については、
当サイトでも紹介した解説本などもあることだし、今さらなんですが、ま、わたくしが今回感じた、
アニメ作品(コミックス全7巻中ほぼ2巻までをアニメ化)との違いだけでもご紹介・・・
(以下、初心で読みたい方はスルーして下さいね。)

・ナウシカ以外の多くの登場人物(他の生命体も)の論理つーか考え方が、それぞれに正しい。
・混沌とした戦場で、その論理つーか考え方の違いによって、人や蟲がどんどん殺される。
・王蟲だってナウシカだって巨神兵だって(意図するしないにかかわらず)人をどんどん殺す。
・もちろん人は人をどんどん殺す。死体だってむごいことになってる。
・腐海も粘菌も蟲も人をどんどん殺す。人は人でそれらをどんどん殺す。
・で、その争いの根源は人類の(神々を含む)科学文明と、それによる環境破壊・・・だったんだけど、
・それらを再び清浄にしようとする(神々を含む)科学文明の存在をナウシカが知った時、
・彼女はそれをあえて破壊し、汚濁とともに生きることを選ぶ・・・

といった生々しさと論理の複雑さが、アニメ作品との一番大きな違いでしょうか・・・

すべての地球生命体にとって生存し何らかの子孫を残すことが正義であり、そのぶつかり合いが
弱肉強食であり争いであり、その本質から破滅に向かうのは必定、いっぽう清浄無垢で穏やかに
共存していく道もあるのではないか・・・でも汚濁のない世界で果たして生きる意味はあるのか・・・
といった奥深いテーマが未整理のまま眼前に提示されたような気もしました。

ま、ちまちまと木を植えてきたわたくしにとっては、ナウシカや他の登場人物(や他の生命体)の
セリフをとおして、人類文明と環境とのかかわりを改めて考えさせてくれる作品でもありましたし、
出てくる武器や飛行シーンや背景などもアニメとも漫画ともやや異なり、絵コンテ的で興味津々、
ぜひ続編を読みたいものです。

ちなみに、この全7巻に出てくる世界観や背景は、その後の宮崎アニメにもけっこう現れてますので、
宮崎アニメにとってもエポックメーキングな作品であったことは間違いないでしょうね。


(2021年1月追記です。)
1年後にNHKで放映された「新作歌舞伎・風の谷のナウシカ」全編を観た感想です。
6時間15分の舞台で全7巻の世界を、けっこううまく表現してると感動しました。
歌舞伎には全くの素人ですが、省略など様々な約束事のある歌舞伎の舞台だからこそ、
表現できたのかも知れませんね。
そう、この作品の世界は、ふつーのお芝居やドラマではとても表現できないでしょうし、
アニメ作品も、原作のごく一部だけに特化したからこそ名作になったのでしょう。
また原作の混沌とした世界と蟲を含む各登場人物の正義や論理を次々と見せるために、
ナウシカが「水先案内人」に徹しているのも、原作どおりのような気がします。
アニメ作品や、この原作と並んで、何度でも見たい優れた舞台作品だと感じました。

もちろん・・・
王蟲の声が市川中車(香川照之)!!!つーのもうれしかったですが・・・




m98k at 03:14│Comments(5) mixiチェック 書斎 | 沙漠緑化・熱帯雨林再生

この記事へのコメント

1. Posted by バスウ   2020年02月08日 21:46
ジブリ作品はなんだかんだ好きですね。
紅の豚なんて自分と似てる(笑)
2. Posted by バスウ   2020年02月08日 21:50
アニメ映画は原作と大きく異なる事が多いので、私も原作は読まない派です。
ジブリの釣り友達がおりまして我家にはジブリグッズが沢山ありますw
プルバック王蟲は赤、青買いましたが😅
3. Posted by 98k   2020年02月08日 22:13
>バスウさん
「飛ばない豚はただの豚だ」とゆー名セリフがありましたが「食べ過ぎの豚」は湯婆婆に飼われて神々に食べられますよ。
ちなみにポルコ・ロッソはジブリで最も好きな作品のひとつです。

原作を先に読んでて映画化作品を観たらイマイチだったり、その逆だったり、異なる作品としてどちらも楽しめたり・・・
ナウシカはどちらも楽しめました。
ジブリにお友達がおられるとは羨ましい限りですね。
わたくしの自宅にはススワタリがいますが王蟲はいませんねえ・・・どうせなら成虫の実物大が欲しいな・・・
4. Posted by バスウ   2020年02月10日 11:42
私のFacebookの背表紙には『飛べない豚は美味しい豚です💕』と書いてますw
つぶやきに上げておきます🤗
5. Posted by 98k   2020年02月10日 11:54
>バスウさん
あははは、なかなかの名言ですね。
Facebookはアカウント休止してから見れなくなってるんですが、mixiのつぶやき拝見します。
ちなみに「電池の切れたマグライトは只の棍棒だ」けど、使えます・・・

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