2020年05月20日
日本人には二種類いる・・・
とーとつですが、日本人には二種類いる・・・のであります。
???
そう、15000年前からの縄文人と3000年前からの弥生人といった従来の分類ではなく、
2万年前にマンモスを追ってきた北方民族と、4万年前にスンダランドから舟できた南方民族、
といった分類でもなく、半島経由で九州北部へきた民族と日本海沿いを北上していった民族、
という分類でもなく、じつは50万年前からトウヨウゾウとともに、ずっと日本に住んでいた
ネアンデルタールと、20万年前のグレートジャーニーで日本にやってきたホモサピエンス
の二種類が混血したのが縄文人の祖先ではないかと・・・
なので日本人だけがネアンデルタール由来の花粉症DNAを残す割合が高いのだと。
(アフリカ0%、ヨーロッパ・東南アジア15~30%、中国25%とかで、日本だけが51%)
ええ、これはTV番組「諸説あり」でやってて、とても面白かったのですが・・・
今回はそういったハナシではなく・・・
予約貸し出しを再開した図書館から、奥様が大量に借りてきたうちの一冊・・・
「日本人には二種類いる~1960年の断層~」
岩村暢子著・新潮新書・2013年10月20日発行であります。
1960年以降に生まれた「'60年型」と、それ以前に生まれた「旧型」では生育環境が一変、
その境目がちょうど1960年になることを、35項目にわたって検証されておられます。
著者は1953年生まれで、おもに食と家族についての研究をされている方つーことですが、
まずはいつものように目次のみご紹介・・・
この35項目すべてが1960年(一部はその前後)を境目に一変しているということで、
いちいち内容までは紹介できませんが「そういわれれば、そのとおりやなあ・・・」
と、けっこう納得した次第。
著者が「おわりに」で書いておられましたが、本書の目的は違いを強調することではなく、
「'60年型」の感覚や背景の価値観を「旧型」が知るひとつの手がかりになれば、また、
「'60年型」にとっては、自らの「当たり前」や「普通」がなぜ「旧型」に通用しないか、
見つめ直すヒントになれば・・・つーことだったのでありますね。
確かに今の家族や社会の問題の中には、それぞれの特徴から必然的に起きていることも
あるような気がしました。
やはり同じく「おわりに」にありましたが、
体験が違うから「個」の在り方も、人間関係の作り方も、気遣いの仕方も、恥ずかしいことや
カッコよさの感覚も、心地よさや不快感も、好きなものや興味関心の持ち方も違う。
何より同じ言葉を使っていても、その言葉の意味や背景の価値観にはずいぶんズレがある。
たとえば「自由」という言葉ひとつにしても「'60年型」は「何もしなくてもいいフリーな
状態」を想像するけど、「旧型」は「やりたいことが何でもできる自由」を語る。
これは親から強制されることなく「やりたいことを何でもさせてもらった'60年型」と、
「やりたいことがあっても親に許してもらえず叶わなかった旧型」の体験の違いでは・・・
とか、既に少数派になってしまった「旧型」にとっても考えさせられる一冊でした。
???
そう、15000年前からの縄文人と3000年前からの弥生人といった従来の分類ではなく、
2万年前にマンモスを追ってきた北方民族と、4万年前にスンダランドから舟できた南方民族、
といった分類でもなく、半島経由で九州北部へきた民族と日本海沿いを北上していった民族、
という分類でもなく、じつは50万年前からトウヨウゾウとともに、ずっと日本に住んでいた
ネアンデルタールと、20万年前のグレートジャーニーで日本にやってきたホモサピエンス
の二種類が混血したのが縄文人の祖先ではないかと・・・
なので日本人だけがネアンデルタール由来の花粉症DNAを残す割合が高いのだと。
(アフリカ0%、ヨーロッパ・東南アジア15~30%、中国25%とかで、日本だけが51%)
ええ、これはTV番組「諸説あり」でやってて、とても面白かったのですが・・・
今回はそういったハナシではなく・・・
予約貸し出しを再開した図書館から、奥様が大量に借りてきたうちの一冊・・・
「日本人には二種類いる~1960年の断層~」
岩村暢子著・新潮新書・2013年10月20日発行であります。
1960年以降に生まれた「'60年型」と、それ以前に生まれた「旧型」では生育環境が一変、
その境目がちょうど1960年になることを、35項目にわたって検証されておられます。
著者は1953年生まれで、おもに食と家族についての研究をされている方つーことですが、
まずはいつものように目次のみご紹介・・・
この35項目すべてが1960年(一部はその前後)を境目に一変しているということで、
いちいち内容までは紹介できませんが「そういわれれば、そのとおりやなあ・・・」
と、けっこう納得した次第。
著者が「おわりに」で書いておられましたが、本書の目的は違いを強調することではなく、
「'60年型」の感覚や背景の価値観を「旧型」が知るひとつの手がかりになれば、また、
「'60年型」にとっては、自らの「当たり前」や「普通」がなぜ「旧型」に通用しないか、
見つめ直すヒントになれば・・・つーことだったのでありますね。
確かに今の家族や社会の問題の中には、それぞれの特徴から必然的に起きていることも
あるような気がしました。
やはり同じく「おわりに」にありましたが、
体験が違うから「個」の在り方も、人間関係の作り方も、気遣いの仕方も、恥ずかしいことや
カッコよさの感覚も、心地よさや不快感も、好きなものや興味関心の持ち方も違う。
何より同じ言葉を使っていても、その言葉の意味や背景の価値観にはずいぶんズレがある。
たとえば「自由」という言葉ひとつにしても「'60年型」は「何もしなくてもいいフリーな
状態」を想像するけど、「旧型」は「やりたいことが何でもできる自由」を語る。
これは親から強制されることなく「やりたいことを何でもさせてもらった'60年型」と、
「やりたいことがあっても親に許してもらえず叶わなかった旧型」の体験の違いでは・・・
とか、既に少数派になってしまった「旧型」にとっても考えさせられる一冊でした。
この記事へのコメント
1. Posted by donchan 2020年05月20日 08:54
フムー、なるほど。
私は、1950年、きりのいい年の生まれですが、確かに実感からしても1960年が、ひとつのターンニングポイントだと思います。
ここから経済の高度成長が実質的に成果を上げ始めた。テレビをはじめとした家電製品が毎年のように家庭に入りましたね。
反面「公害」と呼ばれた環境破壊やエネルギー問題等、今日に続く課題となっています。
考えてみれば、明治維新から30年で日露大戦に勝って「一等国」入りし、そこから30年で「大東亜戦争」に突入。
スカッラカンになって、1960年で回復。1990年が次のターンニングポイントで、そこから30年目が今年です。
このコロナ騒動もそうした視点から見ると、別の意味があるかも……。
私は、1950年、きりのいい年の生まれですが、確かに実感からしても1960年が、ひとつのターンニングポイントだと思います。
ここから経済の高度成長が実質的に成果を上げ始めた。テレビをはじめとした家電製品が毎年のように家庭に入りましたね。
反面「公害」と呼ばれた環境破壊やエネルギー問題等、今日に続く課題となっています。
考えてみれば、明治維新から30年で日露大戦に勝って「一等国」入りし、そこから30年で「大東亜戦争」に突入。
スカッラカンになって、1960年で回復。1990年が次のターンニングポイントで、そこから30年目が今年です。
このコロナ騒動もそうした視点から見ると、別の意味があるかも……。
2. Posted by 98k 2020年05月20日 09:35
>donchanさん
コメントありがとうございます。
なるほどねえ・・・日本の大きな転機という意味では、確かに今年も30年周期にあたりますねえ・・・
まあ、ノストラダムス本のように、様々な事象からてきとーに選択すれば、10年周期、20年周期つーのもあるんでしょうが、
特に子どもの生育環境に影響する、目次にある35項目については1960年が確かに境目になってると感心した次第です。
ちなみにグレートジャーニーは20万年前ですが、12万年前の出雲・砂原遺跡では打製石器が20個以上見つかってますし、
岩手・金取遺跡は9万年前、長崎・入口遺跡は10万年前、南方民族は4万年前からで北方民族は2万年前から・・・
こちらのターニングポイントは、いったい何年周期になるのか・・・
コメントありがとうございます。
なるほどねえ・・・日本の大きな転機という意味では、確かに今年も30年周期にあたりますねえ・・・
まあ、ノストラダムス本のように、様々な事象からてきとーに選択すれば、10年周期、20年周期つーのもあるんでしょうが、
特に子どもの生育環境に影響する、目次にある35項目については1960年が確かに境目になってると感心した次第です。
ちなみにグレートジャーニーは20万年前ですが、12万年前の出雲・砂原遺跡では打製石器が20個以上見つかってますし、
岩手・金取遺跡は9万年前、長崎・入口遺跡は10万年前、南方民族は4万年前からで北方民族は2万年前から・・・
こちらのターニングポイントは、いったい何年周期になるのか・・・
3. Posted by donchan 2020年05月20日 11:49
サルが人間になったのはいつかなぁ。単細胞生物が複合細胞を持ったのも……。もういいか😀
4. Posted by 98k 2020年05月20日 19:08
>donchanさん
朝から竹内街道を自転車で走ってて、先ほど帰宅しました。
・ラミダス原人が(どうしても酒が飲みたくてサルと分かれて)地上に下りたのが440万年前
・アウストラロピテクスが仲間と宴会をはじめたのが370万年前
・ホモ・ハビリスが美味しいものを食べたくて道具を作ったのが240万年前
・ホモ・エレクトスがもっと大量の肉を食べたくて体毛をなくし脳を発達させたのが180万年前
ま、その後に現れたホモ・サピエンスとネアンデルタールとホモ・エレクトスの共存時代は長く続いたようですが、
20万年前からのホモ・サピエンスのグレートジャーニーで、ネアンデルタールとは各地で混血したものの、
ホモ・エレクトスとは混血しないまま、ホモ・サピエンス以外は絶滅したとゆーのが最近の通説です。
でもホモ・サピエンスより先にアフリカを出ていったネアンデルタールやホモ・エレクトス(北京原人など)が、
日本に原住していた可能性もあるわけで、たっぷりと混血したホモ・サピエンスの唯一の生き残りが縄文人で、
その証拠がネアンデルタール由来の花粉症DNAの割合の高さ、そう、これが我々の祖先だった???
朝から竹内街道を自転車で走ってて、先ほど帰宅しました。
・ラミダス原人が(どうしても酒が飲みたくてサルと分かれて)地上に下りたのが440万年前
・アウストラロピテクスが仲間と宴会をはじめたのが370万年前
・ホモ・ハビリスが美味しいものを食べたくて道具を作ったのが240万年前
・ホモ・エレクトスがもっと大量の肉を食べたくて体毛をなくし脳を発達させたのが180万年前
ま、その後に現れたホモ・サピエンスとネアンデルタールとホモ・エレクトスの共存時代は長く続いたようですが、
20万年前からのホモ・サピエンスのグレートジャーニーで、ネアンデルタールとは各地で混血したものの、
ホモ・エレクトスとは混血しないまま、ホモ・サピエンス以外は絶滅したとゆーのが最近の通説です。
でもホモ・サピエンスより先にアフリカを出ていったネアンデルタールやホモ・エレクトス(北京原人など)が、
日本に原住していた可能性もあるわけで、たっぷりと混血したホモ・サピエンスの唯一の生き残りが縄文人で、
その証拠がネアンデルタール由来の花粉症DNAの割合の高さ、そう、これが我々の祖先だった???
5. Posted by 98k 2020年05月21日 11:19
>donchanさん
ヒマなので追記です。(^_^;
生命の定義についてはいろいろあるようですが、宇宙生命探査においては、
・内部と外部を区別する機能(細胞膜)
・代謝する機能(複雑な蛋白質)
・自己複製する機能(DNA)
の三つの要素を持つものが「生命」だそうです。で、最近では・・・
→リンの化合物ディアミドロリン酸だけで細胞形成に必要なリン酸化反応を起こすことが分かった。
→なのでリンの存在を系外惑星で探せば地球外生命を発見できるはず。
と、あちこちでそれらしい惑星を見つけていると、TVでやってましたよ・・・
まあ、地球人類でも「この単細胞生物めがっ!!!」と愚痴りたくなるやつがいっぱいですが・・・
ヒマなので追記です。(^_^;
生命の定義についてはいろいろあるようですが、宇宙生命探査においては、
・内部と外部を区別する機能(細胞膜)
・代謝する機能(複雑な蛋白質)
・自己複製する機能(DNA)
の三つの要素を持つものが「生命」だそうです。で、最近では・・・
→リンの化合物ディアミドロリン酸だけで細胞形成に必要なリン酸化反応を起こすことが分かった。
→なのでリンの存在を系外惑星で探せば地球外生命を発見できるはず。
と、あちこちでそれらしい惑星を見つけていると、TVでやってましたよ・・・
まあ、地球人類でも「この単細胞生物めがっ!!!」と愚痴りたくなるやつがいっぱいですが・・・
6. Posted by donchan 2020年05月21日 17:45
ワァ、私などは、代謝や自己複製なんて難しい機能があるとは思えないので、きっと無生物だなぁ。すると、鉱物か?
7. Posted by donchan 2020年05月21日 17:47
ああ、化石だきっと。
8. Posted by 98k 2020年05月21日 23:09
>donchanさん
早めの夕食でかぱかぱ飲んで、そのままばったり、今ようやく起きました。
ま、いちおーの生体反応はあると思われますが・・・
ちなみに今では化石からでもDNA情報が取り出せるようなので(ジュラシックパークみたいに)donchanさんも再生可能・・・
早めの夕食でかぱかぱ飲んで、そのままばったり、今ようやく起きました。
ま、いちおーの生体反応はあると思われますが・・・
ちなみに今では化石からでもDNA情報が取り出せるようなので(ジュラシックパークみたいに)donchanさんも再生可能・・・