書斎

2019年07月30日

小松左京著「大阪タイムマシン紀行」とか・・・

またまた、ひさしぶりの記事更新となりました。

例によって近況報告から・・・

先週、三ヶ月ぶりに歯科へ定期洗浄に行ったら血圧が高すぎて受けられず、母親の処方箋相談のついでに
近所のかかりつけ医に診てもらったところ、おそらくは睡眠不足と運動不足と不摂生による高血圧症の再発です
と言われ、三年ぶりに血圧降下剤を処方されました。

それまで10年以上、血圧降下剤を服用してたのですが、ロードバイクを購入してから10kgほどの減量に成功、
血圧やその他の数値も全て正常値になり、「まさに理想的な血圧降下剤の止め方です。」と褒められてたのですが・・・

すでに二ヶ月以上、少し仮眠してはひたすら飲んで食べるとゆーキャンプ宴会のような泊まり込み介護を続けてて
この間ロードバイクにもまったく乗ってなかったので、まあ、自業自得といえば自業自得・・・
それにしても数年かけて、いちおー健康体になったのが、僅かこの二ヶ月で、もとの木阿弥になろうとは・・・

で、母親はほぼ寝たきり状態が続き、最近は一部記憶の混乱も増えましたが、それでも可能な限りは
介護保険制度を活用しながら、わたくしが在宅で介護しようと考えています。

でも、わたくしが倒れると元も子もないとケアマネさんにも言われてるので、とりあえずはミニベロ(小径車)だけでも
実家に持って行って1時間でも暇を見つけて近所を走り、深夜の食餌量や飲酒量も少しは制限して・・・
とは思っているのですが、ともかく物理的・精神的に熟睡できないというのが辛いですね。
泊まり込みの介護職や看護職の方々のご苦労を、僅かですが実感してきました。



と、眠れぬ夜のひととき(こちらは勤務中でもないので)、スーパー玉出で夕方の半額セールになると
1パック約50円になる焼きそば・お好み焼き・たこ焼きと、安物ボロニアソーセージをばくばく食べつつ、
ブラックニッカのクリアをサンガリア強炭酸レモンで割ったハイボールをかぱかぱ飲みながら・・・

ここ数日、あらためて読み返しているのがこちらであります・・・

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小松左京著・大阪タイムマシン紀行・PHP研究所1982年12月24日・第1版第1刷とゆー新書版であります。

新聞連載の単行本化で、こちらはわたくし初版と同時に購入してたはず・・・



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例によって目次のみ・・・

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「街道をゆく」シリーズの大阪・小松左京版とでもいうのでしょうか、当時の最新の研究成果などを踏まえた、
歴史紀行です。

前書きにありましたが、大阪人に歴史を訊いても「高津宮の仁徳はん」の次は「大坂城の太閤はん」になり、
この間1000年も歴史が跳んでしまっている、とゆー認識は今でもあまり変わらないでしょう。

河内湾の頃からの膨大な資料を(当時はもちろん手作業で)集め、当時としては斬新な観点からの歴史紀行、
今では定説・常識となっているものでも、当時としては現場の最新情報だったものもあって、
これは「日本沈没」に描かれた当時の「プレートテクトニクス理論」などと同じ状況ですね。

あらゆる分野の最新情報を分析して読者に分かりやすい文章にするのは、まさに氏の真骨頂、
ただし大阪・関西に愛着を持っておられた氏だけに、思い入れも深く、内容も多岐にわたってて、
過去だけでなく大阪の未来像に関する記述も豊富でした。
ま、さすがに「百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に!!!」つーのはありませんでしたが・・・

7月のNHK番組「100分de名著」で、氏は阪神淡路大震災の徹底した取材で精神的に小説が書けなくなり、
東日本大震災の精力的な取材でさらに体調を崩して、ついに帰らぬ人となったと紹介されてましたが、
膨大な情報を自分の足で集め作品にするという点では、まさに司馬遼太郎氏と双璧ですね。




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2019年07月10日

明治とか・・・

またまた一か月ぶりの記事更新となってしまいました。

5月以降ほぼ寝たきりになってしまった高齢の母親を、引き続き実家に泊まり込んで介護中です。
ま、平日は隔日の訪問介護でシャワーや着替えや掃除をしてくれますし、週一回の訪問看護もあり、
わたくしの仕事といえばせいぜいトイレへの往復と三度の食事の世話ぐらい、あとは隣室で飲みながら
ごろごろしてるだけなので、実家に置いてあった古い本なんぞを読み返したりしています。


で、こちら・・・

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坂の上の雲 司馬遼太郎著 文春文庫版 全8巻であります。

新聞連載は昭和43年から47年にかけてですが、こちらは新装の文庫版を古本で購入したもの。

ま、読み返しても殆ど思い出せなかった・・・つーか、改めて新鮮な気持ちで読めました。

ベストセラーですし読まれた方も多いでしょうが、日清・日露戦争の頃の秋山好古・真之兄弟と、
正岡子規の三人を中心に明治の歴史(軍事史など)を綴った名作であります。


いっぽうこちら・・・

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翔ぶが如く 司馬遼太郎著 文春文庫版 全10巻であります。

新聞連載は昭和47年から51年にかけてですが、同じく新装文庫版を古本で買ってますね。

こちらは西郷隆盛などを中心に西南の役までの明治の政治史・軍事史を綴ったもので、歴史的には
「坂の上~」の前史になりますが、作品としては続きとゆーか補足とゆーか、明治とゆー時代への
著者の考え方が、軍事・政治の変遷も含め、さらに詳しく述べられています。

どちらもテレビドラマ化もされてますし、内容について詳しく述べたりする時間もありませんが、
ネット環境など全くない昭和40年代に、ここまで膨大な明治時代の情報を集めて自分の作品にする
というのは凄い・・・ということを(ネット環境のない実家で読み返してみて)改めて実感しました。

明治維新や明治とゆー時代についての氏の考え方は当時「司馬史観」ともいわれ、物議を醸すこと
もあったようですが、ともかく戦略・戦術などの当時の膨大な資料を手作業で集めて長編歴史小説
という作品(しかも新聞連載!!!)に収束させるというのは、やはり凄いの一言ですね。

ちなみに司馬氏は母親と同じ大正12年生まれで、終戦直前には本土決戦に備えた戦車隊にいた
というのは大正9年生まれのわたくしの亡父と同じ、さらに終戦直後の住まいや長男誕生の時期なども
偶然ですが全く同じで、こちらは(自宅でのお気楽ネット検索で)今回はじめて気づきました。
いやあ、のんびりと読み返してみる、というのも、なかなか面白いものですね。

そういえば今月のNHK番組「100分de名著」は小松左京スペシャル、氏も凄い情報量の作家でしたが
実家の書架には殆どの作品が(ほぼ初版ハードカバー版で!!!)並んでいます。
こちらも改めて読み返してみようかな・・・



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2019年04月22日

昆虫撮影テクニックとか・・・

とーとつですが・・・

最近、昆虫撮影に興味を持たれた方が何人かおられるようですので・・・


まずは・・・

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「(デジタルカメラによる)海野和男の昆虫撮影テクニック 改訂増補版」
海野和男著 2014年5月30日 誠文堂新光社刊
とゆー実用書のご紹介であります。




例によって目次だけ・・・(クリックすると拡大します)

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ひとくちに昆虫撮影といっても、じつにいろんなテクニックがあるんですねえ・・・

ちなみに昆虫撮影では、フルサイズの一眼レフだけでなく、小さなセンサーのミラーレスや、さらに
センサーの小さなコンデジも、被写体に応じて様々に使い分けるとのことでした。ふむふむ

またフィルムカメラの時代、昆虫撮影は高度な知識・機材・経験を要するプロの世界だったけど、
デジタル時代になってからは進歩も早く、ずっと簡単に撮れるようになった・・・とも書かれてましたが、
そーいやわたくし、フィルム時代に昆虫を撮ろうと思ったことは一度もありませんでしたね。

やがて安物コンデジを使うようになり、簡単に接写やマクロ撮影ができるようになってからも、
たまに花なんぞのクローズアップを撮ることはあっても、昆虫撮影には興味がないままでした。
ま、この本をナナメ読みしてフラッシュライトなどと同じく、沼にハマる世界だと納得しましたが・・・

そう、じつは昆虫好き(だった?)うちの奥様が一昨年、オリンパスOM-D E-M1 MarkⅡを買った際に
合わせて購入してた本だったのでありますね。
で、カメラと同じく買っただけで満足してたようで、本の整理をしてたら新品のまま出てきたとか・・・




つーことで同時に出てきた、もう一冊(やはり新品の)撮影テクニック本もご紹介・・・

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「(世界一わかりやすい)デジタル一眼レフカメラと写真の教科書 改訂版」
中井精也著 2014年12月1日 インプレス刊であります。



こちらも目次だけ・・・

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中井精也さんのTV番組は、食べ物をじつに美味しそうに食べるので大好きなんですが
まず何をどう撮るか、があり、そのための一眼レフの設定の仕方などのテクニックについて
初心者向けに書かれた入門書ですが、それなりのマニアでもおさらいには最適でしょう。

ちなみに、こちらの本の監修はNikon College、とーぜんニコンのデジイチがメインになってますが、
他のデジイチやミラーレス、コンデジでも使えそうなワザもいっぱい載ってました。

ま、こちらもナナメ読みしただけですが、今のデジイチは、いろんな撮り方や設定が素早く、
自分の思いどおりにできるようになってるんですね。
ただし、それなりに使い方をマスターすれば、のハナシなんですが・・・


どちらも入門書とはいえプロの裏ワザも満載なので興味のある方はご一読を・・・
ただまあ、わたくしには殆ど役立つことはないのではないかと・・・
そう、わたくしがすでにプロ並みの技術と知識を有しているから・・・ではもちろんなく、
安物コンデジでも使えるワザとかもあったけど、他の機器の操作と同じで、まず覚えられないし、
ふと思い出して簡単な設定を変えるだけでも、今はめんどーになってますからね・・・あははは





ぐだぐだとP.S

人に感動をもたらす一枚、あるいはお気に入りの一枚を撮るためには、以前にも書いたとおり、
まず本人の感性・センスだと思ってますが、その上で、ある程度の努力も必要・・・

たまたま素晴らしい一枚が撮れた経験は誰にでもあるでしょうが、自分の感性・センスをそのまま、
写真作品にしたいと思えば、他の創作活動と同様の技術や工夫、機材もそれなりに必要ですし、
さらにそれらを駆使して、時間と労力をかけることが重要になってきます。

今回紹介したようなプロの写真家の場合は、まさにそのために全てを捧げておられるのでしょうが、
アマチュアの場合、素晴らしい感性やセンスを持っていても、どこまで時間と労力(とカネ)をかけるか、
つーことが大きな問題になってきます。ま、プロでも「せめぎあい」はあるんでしょうが・・・

たとえばアウトドアに出かける際、写真を撮ることがメインであったとしても、やはりせっかくなので
山頂も目指したいし、キャンプ宴会も楽しみたい、さらには温泉も家族サービスも・・・
とかなってくるので、みなさん「せめぎあって」おられるのではないでしょうか・・・

ま、今のわたくしはアウトドアでも完全に宴会がメインになってますので、撮影に時間をかけたり、
重い撮影機材を持ち歩くことは皆無ですが(って、そもそも、そんなの持ってませんが・・・)、
ならばスマホで(って、スマホも持ってませんが)、お気楽なスナップ写真だけでいい・・・
とゆーところまでは割り切れず、安物コンデジにも決して満足はしていない・・・のですが、
昆虫撮影の沼にハマるようなことはまずないだろうし、簡単な設定変更さえめんどーだし・・・

ま、とりあえずG7XがMarkⅢになって、少しでも小型軽量になれば機種更新してみるか・・・
そーいや、昔はG7を持ってた時期もあって、あの絵作りは好みだったものなあ・・・
でも最短撮影距離はあまり変わらないだろうし、防塵防滴にもならないだろうし・・・
さらにバリアングル液晶のままだと厚みもそれなりにあるだろうし・・・
でもG9Xだと新しくなってもズーム域やレンズの明るさが・・・
それにダイヤル操作以外で深層まで入って設定変更するのもめんどーだし・・・ぐだぐだぐだ・・・




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2019年03月12日

かいちゅうでんとう

(期間限定のお知らせ)
春の熊野キャンプへのお誘い記事は
こちらです。どなたでもご参加ください。


つーことで、じつにひさしぶりになりますが・・・

新しい「かいちゅうでんとう」のご紹介であります。


まずは1本目・・・の表表紙・・・

???

そう・・・

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裏表紙・・・

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奥付・・・

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みやこし あきこ さく 福音館書店 2018年11月10日 第1刷発行の絵本であります。
ちなみに英語タイトルは「TURNING ON A FLASHLIGHT」になってますね・・・

わたくしの知る限り、我が国で唯一のフラッシュライト本!!!が、昨年の11月に発行されてた!!!
(しかもハードカバーで!!!)つーことになるのですが・・・
他にも「かいちゅうでんとう」本をご存知であれば、ぜひコメント等で教えて下さいね!!!




もちろん著作権のある出版物なので、内容について詳しくは紹介できませんが・・・

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じつに素晴らしい「書き出し」であります・・・わくわく


寝る時間になり真っ暗になった自分たちの部屋で、隣に寝ている「おにいちゃん」と二人、
(おそらく新しく買ってもらった)自分の「かいちゅうでんとう」で遊ぶのですが・・・


お話の途中から、もう一言だけ・・・

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けっこう遠射もできる「かいちゅうでんとう」だったんですね・・・じゅるじゅる




つーことで・・・

2本目のご紹介であります・・・

98kおじさんも新しい「かいちゅうでんとう」を買いました。

じゃーん

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おじさんは「かいちゅうでんとう」をボディの色合いで選ぶんだぞ・・・げひげひ





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ま、はじめからレンズに傷がついてましたが・・・



「スイッチ カチ。」

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「おじさん いいものもってるから くらいの こわくないんだ。」


(中略)


「もっと とおくを てらしてみよう。」

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「あ、ひかりがすじになって・・・」ないな・・・

おなじみ単四AAA電池3本仕様のワリには暗いですし、それらしいボディのワリにはOリングがなく
防水仕様でもありませんが、ま、きれいな拡散でランタイムは約24時間だそうだし・・・


なにせ・・・

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おじさんの「かいちゅうでんとう」は高級品なんだぞ!!! むひひひ 大人買いはしなかったけど・・・





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2019年02月14日

「トモダチ作戦」の本!!!

またまたとーとつではありますが今回は・・・

「トモダチ作戦~気仙沼大島と米軍海兵隊の奇跡の"絆"~」とゆー本の紹介であります。

ロバート・D・エルドリッヂ著 集英社文庫2017年2月25日第1刷の書下ろし作品で、

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表紙カバーに、あのトモダチ作戦のパッチ!!!が使われています。




著者については・・・

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経歴をもう少し詳しく、「まえがき」から一部引用させていただくと・・・

神戸大学大学院法学研究科に院生として在籍中の1995年に阪神・淡路大震災で被災、
大阪大学大学院に助教授として在籍中だった2004年に「在外研究休暇」を利用して、
ハワイにある米軍海兵隊・太平洋司令部に初の客員研究員として1年間勤務、
2006年に「日本における大規模災害救援活動における在日米軍の役割についての提言」を発表、
その後「2009年に日本に誕生した民主党政権に正しく米国政府や海兵隊を理解してもらうため」、
大阪大学を辞めて在日海兵隊・外交政策部の副部長に就任。

2011年の東日本大震災で米軍による「トモダチ作戦」の立案・実行に深く関わられた方であります。




で、内容については・・・

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例によって目次のみご紹介・・・

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前半は宮城県気仙沼市大島での震災時の海兵隊の活動を中心に、
後半はその後の大島の子どもたちへの支援と海兵隊との交流が描かれています。

まあ、当時の米軍の救援活動や地元との交流については様々な報道がされてましたし、
このサイトでも何度か紹介してますので、わたくしの読後のメモ書きだけ・・・

・自衛隊と米軍の関係→さすが戦後日米関係史の専門家で、わかりやすく書かれてました。

(以下、著者の意見として)
・工事車両や緊急車両などの民間(公共用)装備の開発は、今後は軍用ヘリなど他の輸送手段も
想定した設計が望まれるかもしれない。
(民間の電気工事用トラックをヘリで吊り下げて大島へ空輸する案は壊れるリスクが大きすぎた。)

・支援を提供する立場では「どんなに豊富な知識や経験を持っていても、今現場で何が起こっているかを
正確に理解しているのは地元の住民である。」ことを心に留めておくべき。

・受け入れる地元の立場では「正確な情報を適切な方法で収集し、地元の地理やインフラ環境、人々
について充分に理解し、救援が到着すればそれらの情報を素早く共有できるようにする。」ことが重要。

(大島での地元と海兵隊はうまくいったが、著者のいた日米調整センターが置かれていた仙台基地では、
こういった情報は常に「戦場の霧(fog of war)」の中にあり、正確な把握は困難だった。)

・日米同盟による米軍と自衛隊の長い共同運用の歴史は、迅速な災害対応を可能にしているが、
同盟(日米安全保障条約)が救援活動を行ったことの根拠ではない。

・米国国際開発庁が規定している大規模災害支援を行うための条件(1被災した国が支援を要請するか、
救援を受けることを望んでいること。2被災国が一国で対処できないほどの大規模災害であること。
3支援を提供することが米国の国益の範囲内であること。)のすべてに該当していたからである。

(以下、著者による事実として)
・沖縄に拠点を置く水陸両用即応群の指揮艦である強襲揚陸艦「エセックス」はカンボジアでの演習後、
マレーシアボルネオ・サバ州コタキナバルに寄港中だったが、地震発生直後に全員に帰艦命令が出され、
翌日には日本に向けて出港できた。

・ドック型揚陸艦「ハーパーズ・フェリー」はASEAN災害救援訓練参加のため、インドネシア到着まで
あと数時間の距離まで近づいていたが、地震発生の5分後に連絡が入り、その後「テーブルにあったものが
全て床に落ちる」全速急回頭をして針路を日本に戻した。
この瞬間、艦内では一斉に「日本を助けに戻るぞ!!!」という雄叫びが上がった。

・同じドック型揚陸艦「ジャーマンタウン」もインドネシアの別の海域にいて入港していなかったため、
すぐに日本へ針路を変更した。

・空母「ロナルド・レーガン」とその随伴艦隊、大型輸送機C-17なども発生直後に日本に向かった。

・日本政府からの正式な支援要請は11日の夜だったが、米軍は発生の十数分後には対策室を立ち上げ、
救援作戦の立案をはじめていた。

・結果的に「トモダチ作戦」で使用された艦船、航空機、人員の規模は、近年の人道支援・災害救援
活動の中で最大規模のものとなった。

・「エセックス」では大島上陸の前に「キャンディを持っている者はいないか」と艦内アナウンスがあり、
1時間後には箱一杯になり、被災した島内315人の子どもたちへの最初のプレゼントになった。

・空母「ロナルド・レーガン」やその他の艦船でも、乗員が自費で購入したプレゼントが多かった。

・上陸にはエアクッション型揚陸艇LCACの使用も候補に挙がったが、ヘリによる偵察の結果、
湾内には瓦礫や危険な浮遊物が多く、LCACではパンクの恐れがあった。

・結局「エセックス」から20km先の大島に向かったのは汎用揚陸艇LCUで、当初の海兵隊員は177名。

・夜明けと同時にLCUから強行上陸した177名の隊員が最初に重装備のまま徒歩で向かったのは、
キャンプ予定地の休暇村キャンプ場ではなく、犠牲者の最も多かった浦の浜だった。

・そこで全員が整列して黙祷を捧げていたので、見ていた住民たちが驚いた。

・その後は毎日、夜明け前にそれぞれの担当区域へ移動、夜明けから日没までひたすら作業を続け、
極寒の中をテントで寝ていた。逆に多くの被災者が気遣ってくれた。

・瓦礫を片付ける際に涙をこらえながら作業する隊員、使えそうな食器は同じものを重ねる隊員・・・
はじめて米軍海兵隊を見た住民たちは、この姿を見て同じ人間だと感じた。

・瓦礫を丁寧に取り分けて分別する方法は、その後のボランティア活動の方向性を決めた。

・海兵隊としては大島では第一陣300名、第二陣120名で、約3週間の任務だった。

・同年の「ホームステイ・プログラム」から2016年の基金設立など、交流や支援は今も続いている。

etc・・・


著者自ら「大島と海兵隊への深い愛情から(内容には)ある種のバイアスがかかっているかも・・・」
と書かれてて、思いや主張は確かにそんな感じもしましたが、詳細な「事実」には、あらためて
深い感銘を受けた次第です。



もうすぐ、あれから8年目の3月11日を迎えます。

著者はじめ現地への支援を続けておられる皆さん、引き続き復興に携わっておられる皆さんに、
心からの敬意を表しエールを送ります。わたくしも身近にできることを続けたいと思います。

この間にも多くの大規模自然災害があり、南海トラフやスーパー台風などが今後も想定されてますが、
それぞれの貴重な教訓を肝に銘じて、「備えあれば憂いなし」・・・とまでは言えないにしても、
せめて最低限のモノとココロの準備はしておきましょう!!!



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