書斎

2020年04月03日

銃・病原菌・鉄(承前メモ)

こんなご時世ですので、何かの参考になればと・・・

以前紹介したジャレド・ダイアモンド著「銃・病原菌・鉄」を読んだ際のわたくしのメモの中から、
とりあえず第11章「家畜がくれた死の贈り物」部分を記事にアップしておきます。
わたくしの読み違いなど、ご教示コメントをいただけるとありがたいです。

なお23年前に書かれた進化生物学者の著書(翻訳版)についての個人メモであることにご留意ください。

・第二次世界大戦までは負傷して死亡する兵士より戦場でかかった病気で死亡する兵士のほうが多かった。
・過去の戦争で勝利できたのは、たちの悪い病原菌に対して免疫を持っていて、免疫のない相手側に
その病気をうつすことができた側である。
・1492年のコロンブス以降、なぜヨーロッパ側の病原菌がアメリカ先住民を滅ぼし、その逆はなかったのか?
・いっぽうでアジアやアフリカの熱帯地方ではヨーロッパ人は大勢死んでいる。

・病原菌も人間と同様、自然淘汰の産物で自分の子孫を適正な生存環境にばらまくことによって生き残る。
・患者が感染源として生き延びられる長さと感染効率によって感染者数は決まる。
・もっとも何もしないタイプ→サルモネラ菌や寄生虫など→熱を通さずに食べてもらうのを待ってるだけ
・昆虫の唾液経由で感染するタイプ→マラリアの蚊、ペストのノミ、チフスのシラミ、睡眠病のツェツェバエなど
・感染を早めるため感染者を変化させるタイプ→梅毒、天然痘など
→アメリカでは意図的に天然痘患者の使った毛布を屈服しない先住民部族にプレゼントしていた。
・もっとも強力な感染手段のタイプ→インフルエンザ、風邪、百日咳などは咳やくしゃみ、コレラなどは下痢、
腎症候性出血熱ウィルスはネズミの尿、狂犬病ウィルスは犬を凶暴にして噛みつかせ唾液感染させる。
・病原菌自身が動き回るタイプ→鉤虫や住血吸虫の幼虫など→穴をあけて入り込む

・性器の炎症、下痢、咳などは人間から見れば病気の症状に過ぎないが、病原菌から見れば進化の過程で獲得した
より広い範囲に伝播するための方法。
・なぜ病原菌は自分の宿主を死に追いやって自分の住処を奪うのか?
→平均して一人以上の新しい犠牲者を出すことができれば目的の伝播を達成できるから・・・
・人間の側に立って考えると、まず遺伝子により発熱によって菌を焼き殺そうとする。
・もうひとつの反応は免疫システムの動員、白血球などの細胞が菌を探し出して殺そうとし、感染症にかかると
抗体が体内にできてかかりにくくなるが(ワクチンはこれを利用)一時的なものと終生免疫ができるものがある。
やっかいなのはインフルエンザやエイズウィルス、マラリア、睡眠病のような抗原を変化させるタイプ。
・さらに(人間側には)世代交代の際に遺伝子を変化させる自然選択があり、これがもっとも時間がかかるが、
→歴史上、同じ病原菌に繰り返しさらされてきた民族は、その菌への抵抗力を持った人の割合が高い。
→民族によりマラリア、結核、細菌性下痢など特定の病原菌に対する抵抗遺伝子を持つ割合が高い。
(NHK番組「食の起源」でやってた、稲作の伝播にあわせアセトアルデヒド分解酵素が少ない人=酒に弱い人
=体内に残ったアセトアルデヒドで殺菌できる人の割合が高くなっていったとゆー仮説もこれかも・・・)

・特定地域の感染症の種類と数が時系列的にどのように変化するか?
→病気の種類によって発生パターンがかなり異なる。
→突然大流行する感染症には共通する特徴がある。
①感染が早いため短期間で集団全体が感染する。
②感染者は短期間で死亡するか、完全に回復するかのどちらか。
③回復者は抗体を持つようになり同じ病気にかからなくなる。
④やがて感染者の数が減少し体内でしか生きられない病原菌が死滅して大流行が収束する。
⑤次の大流行は抗体を持たない新生児が感染年齢に達し集団外部から感染者が来るまで起こらない。
(つまり病原菌側からすれば、)
死滅前に抗体を持たない新生児が感染年齢に達する出生率を維持できる大集団でしか継続生存できない。
→なので集団感染症は狩猟採集民や焼畑農業の集落では、はびこりつづけることはできない。
→発生するのは病原菌が外部から持ち込まれた場合。→すぐに全滅するので特有の流行にはならない。
・集団感染症は(集団)農業が始まった1万年前に登場し、数千年前に都市生活が始まり加速度的に増えた。
→天然痘は紀元前1600年頃、おたふく風邪は紀元前400年頃、ハンセン病は紀元前200年頃、
ポリオは1840年、エイズは1959年に最初の患者が確認されてて、どれも比較的最近である。

・病原菌にとっての幸運は農業、森の開墾、都市の台頭、交易路の発展→一大繁殖地ができた。
→人種のるつぼは病原菌のつるぼである。

・群居性の動物が家畜化されてから9000年、病原菌が人間に感染できるよう属性を変化するには充分。
→はしか・結核・天然痘は牛、インフルエンザ・百日咳は豚・アヒル・犬、熱帯熱マラリアは家禽類から・・・
第一段階→動物や家畜からの直接感染
第二段階→動物のものだった病原菌が人間同士で感染する→治療か免疫か全員死亡で絶滅し収束する
第三段階→第二段階からまだ絶滅しておらず将来大量の犠牲者を出すか不明なもの
第四段階→人間だけがかかり、昔から大流行すると知られているもの→自然淘汰されなかった成功者

・チフスはシラミが合衆国で駆逐されたので北米ムササビから人間に感染する新ルートを開拓した
・オーストラリアでヨーロッパウサギ駆除のため導入したウィルスは1年目の致死率99.8%から数年後には
25%まで下がった。→すぐには死なせないように進化したため。
・梅毒菌は1495年には感染から数ヶ月で死亡してたが1546年には現在同様の症状に変化している。
→より長期間、菌を周辺にふりまき続けられるように進化した。

・北米ではコロンブス以降の200年で先住民2000万人が100万人に減少。→95%が死滅
→死因は天然痘、はしか、インフルエンザ、チフスなど10種類以上のヨーロッパからの病原菌
→逆に新大陸からヨーロッパに伝播した致死性の病原菌はひとつもない。(梅毒は不明)
・新大陸にそれまで集団感染症がなかったのは、前述の群居性の動物が家畜化されていなかったから。
・南北アメリカだけでなく世界各地でユーラシア大陸の病原菌により先住民の50~100%が死滅した。
・南北アメリカとオーストラリアではヨーロッパ人に伝播した致死性の病原菌はなかったが、熱帯アジア、
アフリカ、インドネシア、ニューギニアなどではコレラやマラリアや黄熱病があったため、ヨーロッパ人による
植民地支配の確立が南北アメリカより400年遅れた。
・非ヨーロッパ人を征服したヨーロッパ人は、より優れた武器、技術、政治機構を持っていたことも確かだが、
家畜との長い親交から免疫を持つようになった病原菌を先住民に渡すことによって征服できたのである。







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2020年03月28日

欲望の時代の哲学2020メモ

NHK番組「欲望の時代の哲学2020」~マルクス ガブリエルNY思索ドキュメント~を見ての個人メモです。
(マルクス ガブリエルは新実在論を提唱するドイツの哲学者。1980年生まれ)
わたくしはまだ著作を読んでないので、勘違いなどコメントでご指摘いただければありがたいです。

第一夜 欲望の奴隷からの脱出
・世界史とは自由という意識の進歩に他ならない。ヘーゲル(1770-1831)
・「歴史の終わり」1989年フランシス・フクヤマ(知らなかったのでウィキより抜粋)
「歴史の終わり」とは、国際社会において民主主義と自由経済が最終的に勝利し、
それからは社会制度の発展が終結し、社会の平和と自由と安定を無期限に維持するという仮説である。
・グローバル資本主義→自由意志は絶えず自らを攻撃する。
・自由と民主主義を価値の体系として考えた第一人者がドイツ観念論のカント(1724-1804)
自由意志とは自然法則以外の物事が任されている状態
意志will→なすべきことを思い描いて行動する能力→意志と意志が調整されている
自由意志とは意志の調整の最適化→道徳と同じ→他者を手段としてはならない→理性から自由意志は生まれる
・すべてのSNSは必然的に自由意志や自由、民主主義を損なう。
・人間の社会性は社会ネットワークの構造次第で損なわれる。
・今何をしているのか自己イメージを表現できるプラットホームを提供しているが、データとは自分自身を見せたい
と思う方法、プラットホームは中立ではない。自由を損なうことなく利用している。
・法の哲学(ヘーゲル)→正義とは互いの意志の調整を確立させること。
・正義のない西部開拓地では意志の調整なく撃たれた。同様に何でもできるのがオンライン。
これがカリフォルニアのシリコンバレーで生まれたのは偶然ではない。
西部開拓時代のスタイルが民主主義の社会形式に大きく入れ替わった。
まるで意見が合わない人とは付き合わない→民主主義は弱体化。対抗する自己イメージを生み出してしまう。
・SNSは自由を破壊することなく自由の心臓部を攻撃する。知らないうちに振る舞いを操られている。
・自由に描いているはずの欲望が、誰かの欲望を映しているだけだとしたら・・・
・テクノロジーが作った無限の欲望の鎖から解き放たれるためには・・・

第二夜 自由が善と悪を取り違えるとき
・ショーペンハウアーの「自由意志のパラドックス」
人は欲求を満たすことができるが、欲求そのものを欲することはできない。
例→バニラアイスよりチョコケーキが食べたい→食べる→自由意志の余地はない→決定論
じつは決定論とともに常に自由意志はある
充足理由律→あらゆる事象は理由なしには生じえない
自然条件=必要条件→必要条件が全て集まって充分条件になる
ショーペンハウアーの誤りは主体と客体を分けたこと。
・無力感もわたしたちの認識が生んでいるにすぎないとしたら・・・
・今のアメリカは極端なプロテスタントがつくった。
自分が真実と思ったものが真実、神父に言われなくても(教会に行かなくても)自分は神を信じている。
・プロデュースとはプロ(前に)デュース(持ってくる)、つまりショーのこと、アメリカはショービジネス社会
・ニューヨークでは誰もがフィクションと幻想が織りなす現実に触れている。文化が可視化されている。
・ドイツ語のガイスト(精神)は英語ではカルチャー(文化)
・アメリカの主なイデオロギーは科学的唯物論→自然科学的な知のみで体系化された哲学
いっぽうでハイレベルな大衆文化がある。→興味深い矛盾
→この国は常に二極化、科学的唯物論とキリスト教への信仰→科学的な進歩と空想的で非現実的なものが共存
→最近はその境界が曖昧に→科学と信仰→アメリカで面白いフィクションはSF
・シリコンバレーの住人の少なくとも半数は間違いなくスタートレックやスターウォーズでSF的世界観を持ち、
実際に空想を現実に変えている。
・すべてのファンタジーには良い面と悪い面がある。コントロールされているうちは良かったが、
50年前から制御不能になりはじめ、インターネットの加速によって悪化した。
極端な話、学校やショッピングセンターで銃を撃ちまくる現実がある。
・自由を与えすぎ自由を取り違えたとき、人は現実に目を背け幻想に閉じこもるのか。あなたは自由ですか。
・FacebookやGoogleはひたすらあなたを利用する。なぜなら、あなたは自由だから。
・資本主義の果てしない破壊的消費でさえ、わたしたちの自由を奪うことはない。
なぜなら、わたしたちの欲望は人工的なものだから。
・社会状況やマーケティングがわたしたちを無限の消費へと駆り立てる。
・グローバル資本主義より、もっといい自由意志の使い方がある。善と悪、良い自由と悪い自由
・シェリング「自由とは善と悪の能力である」(人間的自由の本質より)
自由であるということは自由に間違いを犯すということ。なので市民社会への攻撃に対して責任がある。
不公正な社会は自由度が減少する。
・なぜ人類の破壊に向けてお金を使っているのか、自由な人が悪い自由を植え付けたから。
・人間の協調する空間を増やすというのが善という概念
・地球の破壊が悪であるのは未来の人類が自由を失うから→世代間の不正義
・チョコケーキは人工的文化的に造られたもので脂肪と糖質の塊・・・(それでも食べる)

第三夜 闘争の資本主義を越えて
・NYのウォールストリート→もとは先住民を隔てる壁→2008年以降は実際の取引と隔てる壁になった。
・平等だと猜疑心がつのる。猜疑心がつのると闘争が起きる。(リヴァイアサン)
・社会とは個人に他ならない。(マーガレット・サッチャー)
・各人は全ての人々と結びつき、かつ自分にしか服従せず自由であり続ける必要がある。
社会契約はこれを解決する。(ルソーの社会契約論)
・どちらの考えも社会と個人が両立しない結果をもたらす。
・学術的シンクタンクの提言を実行すれば社会は破壊される。
・人間の生活形式(ライフ・フォーム)と生存形式(サバイバル・フォーム)を区別して考える。
経済学も資本主義も最適を求める生存のための戦いで進化生物学(ダーウィニズム)を当てはめようとする。
社会ダーウィニズムは社会を完全に物理学や統計で捉えようとするが本来の性質ではない。
理想的な社会では生存レベルを保証するシステムは複雑な国家の福祉システムによって管理されている。
この社会には無条件のベーシックインカムが必要だが全ての生存形式を保証しようとは考えられていない。
・重要なのは生活形式も含めた経済学→生存<生活
例→アメリカの多くの食文化はエネルギーと代謝計算に置き換わっているが食事は生存形式ではなく生活形式。
・意味の場の存在論
数字と体験はイコールではない。→数字<体験 
「心の痛み」と「愛している」は二つのニューロン・パターンという哲学や、お金とレストランでのおいしい食事が
イコールというのと同じ間違い。
・世界を技術的な目で見る人には全てが最適可能な資源に見える。(ハイデガー)
森は神聖な場所ではなく木材供給場であり、親は子どもを(人間を人材と呼ぶ)就職市場に向け最適化しようとする。
生産性のみに狩り立てられると、すべての人間が消費財になる悲劇が待っている。
・社会の複雑性を消すことはできず、生きる意味を求める人間の探求は幻想ではない。

第四夜 私とあなたの間にある倫理
・利便性とともに生まれる閉塞感、都市はもはや独自の進化を遂げる生命体のようだ。
・ヘーゲルの客観的精神
・知能(インテリジェンス)=限られた時間で問題を解く能力と定義すると・・・
脳にAIを組み込まなくても、現代人はスマートフォンを持つことで知能が高くなっている。
・脳を機械にアップロードすることを選びますか?
・デジタル脳で一生、仮想現実の世界で生きたいですか?
それは人々にとって生か死かの決断。そのとき哲学者は非常に重要になる。
意識のアップロードには経験に基づいた証拠がなく人間に試すには倫理的に極めて問題がある。
・デジタルなテクノロジーでは捉えきれないこの世界の複雑性、それこそが精神という名の豊かな可能性だとしたら
・もし人間の思考が感覚だったら?なぜ(目の前にある)これが本だと分かるのか?見渡しているから?
・ドイツ観念論の伝統→カントの観点「無関心な満足」人は道徳的に無関心になることはできない。
観念に先立つ体験、理性に先立つ道徳
・人々が小説を読み始めた頃、社会の暴力は減少した→他者の視点に立つことは常に道徳的行為そのもの
・私はあなただったかも知れない→これが倫理の基本的なポイント。私は反対側にいることもできる。

第五夜 哲学が国境を越えるとき
・近代国家ニッポンとは(張旭東)
翻訳の超大国→ひとつの言語に三つのシステム(漢字カタカナひらがな)がある。
→島国で完結しているが本質的にオープンで日本語の輪郭はあいまい。
→他者を本質的に保持するモデルで中国語とは真逆→来るものは拒まず、実は受け入れず?
・文化の多元性→普遍性→自分の言語を再改革する努力
・グローバル時代の社会における人間性とは?人類の理念とは?(斎藤幸平の質問)
道徳的な争いは続いているが道徳的な進歩の時代でもある。
精神は自然を呼び起こす→自然を人間化するのがヒューマニストの次のステップ
定言命法(無条件に「~せよ」と命じる絶対的命法)は人間の領域を越えて広がっている。
自然が(分かれた人類の)ある種の普遍性を獲得する基礎となる。
動物と非動物の線引きは解決されていない問題→境界線が分かれば倫理に取り組むことができる。
・今は相対主義・冷笑主義・ニヒリズムの時代でスカイウォーカーよりダースベイダーを選ぶ準備ができている。
それが現代のイデオロギーだが、それが何を意味するのかは彼らはまったく認識していない。
ダースベイダーがマスクを外せばただのうんざりするモンスターであるとわかること。
例えば気候危機は科学的な事実では解決できない。それはどうでもいいことでおしまい。
・一言で言えば、私たちには倫理的資本主義が必要→ドイツ企業の大きな倫理プログラム
→道徳的価値が経済的価値を生み出すのは真実。
いかに利己的に見えようと人間本性には他人の運命に関心を持ち他人の幸福をかけがえのないものにする力がある。(アダム・スミス)
・人間は責任を逃れるために自らの道徳を手放したくなる。
・日本人の会話やコミュニケーションには見えないファイアウォール(社会的規範)があり同質的になっている。
西洋的な人権の概念を持ち込めば、それを破壊するかも知れないので、この種の概念を持ち込む人を好まない。
このファイアウォールは無意識だが明文化されている。建前と本音→仮に日本版ネットワークと呼ぶ。
これには柔軟性もあり大戦中は中国への軍事的優位になったがアメリカの個人主義に敗れた。
戦後、表面はアメリカ化し消費者行動はアメリカ的だが、心の枠組みは全くアメリカ化されず安定している。
東京が今でも世界で最も大きな社会システムであるのは、このネットワークの一部であるサイバー独裁の要素があるから。
創造性もあるがみんな一緒、均質性と順応性を生み出しもすれば、うつ病や自殺も生み出す。
この社会でのゲームは非常に暴力的で逃げられないところまで追いつめられる。
日本版の読心術を抑圧に使わなければ、このシステムのバーチャルなものが普遍主義の新しい形になるはず。
(普遍性を目指すガラパゴス(日本)は、これからどこまで跳べるのだろう。)
・哲学は思考のための一つのツールで、その思考の先にそれぞれの自由が生まれる。
・運命は必然ではなく自由を意味する。自由になったとき初めて運命を見出せる。



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2020年03月03日

ブログ開設15周年とおひなさまの・・・


灯りを点けましょ、ランタンにぃ


お肉を焼きましょ、ももの肉ぅ


五ぉ人タープで、鍋奉行ぉ


今日も楽しい・・・キャンプ宴会!!!




と、歌い続けて早や15年・・・



当ブログサイト「趣味の物置小屋98k」は、

本日なんと開設15周年を迎えました!!!




          

     



みなさんの日頃のご愛読に、改めて感謝申し上げます。ぺこぺこ



ま、一時は日々1000アクセス以上、1ヶ月で5万アクセスといった薔薇色の時期もあったのですが
最近では平均すると1日150アクセス前後、1ヶ月で5000アクセスを超えることも滅多になくなり、
ほぼ最盛期の1/10以下のアクセス数となってしまいましたが・・・

特にこの1年は家庭事情もありアウトドアにも行けず記事更新が少なかったことも原因でしょうが、
読者のみなさんも、それでさらにSNSへ移行されてしまったんでしょうね・・・ううっ

昨年も書きましたが、わたくしにはリアルタイムが求められるSNSツールより、のんびりと記事を書き、
のんびりとコメントのやりとりをさせていただくブログツールあたりが、ちょうどいいのですが、
さすがにアクセス数やいただくコメントが減って、やや気力が萎えてきてるのも事実です。
で、更新回数も減り、内容もメモ的になって、さらにアクセス数が減るとゆー悪循環に・・・

ま、この春からはアウトドア遊びも再開しようと思ってますし、試したいモノや紹介したいモノも
まだ少しはあるので、当面はぼちぼちでも続けたい・・・とは思ってますので・・・

さらなるご愛読とコメント投稿の程を何卒よろしくお願い申し上げます。


                       趣味の物置小屋98kスタッフ一同
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ええ、開き直って世界中のゴキさんたちに手伝ってもらってたりして・・・
(さらに蟲さんに興味のある方はこちらの記事もどうぞ・・・)




と、せっかくの雛祭りに、ゴキさんたちで〆るのもなんなので・・・

今回はかわゆい本も一冊ご紹介・・・

表紙であります・・・

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裏表紙であります・・・

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「おひなさまの平安生活」 堀川理万子作 あすなろ書房 2020年2月28日 初版発行

そう、まさに最新刊の絵本なのでありますね。

即刻、うちの奥様が借りたのですが表紙にあるとおり、幼い姉妹が動き出した雛飾りの牛車に
ついて行って、平安時代のお姫様の暮らしぶりを見るとゆー「タイムトラベルもの」になってて、
平安貴族の生活が、その衣服から住まいから食事から遊びから、じつに正確に描かれてました。

それぞれに詳しい解説が付いてて、大人がじっくり読み込んでも興味津々でしたね。
ま、わたくしが特に興味を持ったのは当時の食事内容でしたが・・・じゅるじゅる

別々に盛った塩・醤・味噌・酢を使って自分好みの味付けにしてたようですが、その基本の品数は、
茹物(茹でた野菜)・膾(なます=刺身など)・羹(あつもの=肉、野菜の吸い物)・漬物・焼物(魚や肉)に、
山盛りの強飯(こわいい)が付くというもので、夏には冷たい食材、さらに果物や木の実、蘇(チーズ)や
揚げた唐菓子や練り物なんぞも食べたようで、お酒についても甘口のたむ酒、辛口のもそろ、
濁り酒のもろみなど、さまざまな種類を楽しんでたようです。

さらに以前紹介した本にもありましたが、清少納言も食べてた「ほうとう」や「ひやむぎ」、少し後には
「うどん」も出てくるのですから、平安貴族の食生活はけっこう豊かだったんですね。じゅるじゅる

ええ、わたくしキャンプとかでも基本は羹(=七変化鍋かプテチゲ)と焼物(=焼き肉)だけですから・・・
お酒だって人様が持って来なければ、安ビールもどきと安ウィスキーだけだし・・・




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2020年02月28日

銃・病原菌・鉄

2月末だとゆーのに、ここ数日は大阪でも寒い日々が続いています。

でも最近は「冬キャン」がブームになってるようで、確かに真夏の暑さはどうにもならないものの、
冬の寒さなら装備次第で何とでもなりますし、凛とした静けさの中で飲むホットウィスキーなんぞは、
わたくしも大好きなんですが、さすがに冬に気軽に行けるキャンプサイトとなると限られてきますし、
準備も春秋キャンプよりはやや面倒だし、なんといってもお外は寒いことだし・・・へらへら

つーことで、当サイトでは「引きこもり泥酔・読書感想文」とかが続いてるのでありますね。
ま、たまたま今夜は飲み会で泥酔帰宅、先ほど起きたところなんですが・・・ひっく



と、今回は遅ればせながら・・・

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「銃・病原菌・鉄」~13000年にわたる人類史の謎~(文庫版上下巻)のご紹介であります。

ジャレド・ダイアモンド著 倉骨 彰訳 草思社 2012年2月10日 第1刷発行・・・

単行本は同社から2000年に刊行されてて、原著は1997年の刊行ですから、23年前に書かれた
本とゆーことになります。なので最新の知見や発見が載っていないのはとーぜんなんですが、
今回借りた文庫版の下巻は、なんと2019年10月31日発行の第32刷になってました。
そう、今も多くの人に愛読されてるようで、図書館の貸し出し予約もけっこう埋まってました。



とりあえず裏表紙にあった惹句・・・

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ま、今流行りの病原菌つーのは別として、銃・鉄とゆータイトルには興味津々でした。
そう、著者のTV番組シリーズを観て一度は読みたいと思ってたのですが、なかなか機会がなく、
今回、ようやく借りることができた次第。



例によって目次のみご紹介

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とりあえずプロローグより、わたくしが興味深かった一部のみ要約・・・

・著者が(1970年代に)ニューギニア人のほうが西洋人よりも「頭がいい」と思った理由
まず遺伝的に・・・
数千年前からヨーロッパ社会では疫病を逃れることさえできれば、社会制度などにより、
たいてい自分の遺伝子を残すことができた。
で、疫病で死ぬかどうかは「頭のよさ」とは関係のない遺伝的な抵抗力の差だけだった。
いっぽうニューギニア社会では疫病が発生するほど人口が稠密ではなく、主な死因は殺人や
部族間の争い、事故や飢えなどで、このような社会で生き残るのは遺伝的に「頭のいい」人間。
非遺伝的にも・・・
現代のヨーロッパやアメリカでは殆どの子どもがテレビなど受動的な娯楽の中で暮らしている。
ニューギニアにそんな娯楽はなく、他の子どもたちや大人と話したり遊んだりして暮らしている。
子ども時代に刺激的な活動が不足すると知的発育の阻害が避けられないことは明らか。
・それなのになぜ、今もニューギニア人と欧米人の生活に大きな格差があるのか・・・
・西暦1500年以降、直接的にはヨーロッパの銃と病原菌と鉄が世界の大部分を征服した。
なぜ人類が最も長期にわたって進化を遂げたアフリカではなかったのか・・・
・インカ帝国がスペイン帝国を征服せず、その逆になった究極の要因は何か・・・
・アメリカ先住民や非ユーラシア人の多くがヨーロッパ人の持ち込んだ病原菌の犠牲になったのに、
侵略してきたヨーロッパ人が致死性の病原菌には殆ど遭遇していないのはなぜか・・・
・近くのニューギニアで食糧生産が行われるようになってからも、オーストラリア・アボリジニが
狩猟採集のままであり続けた理由とは・・・
などなど・・・

と、これだけでも、わたくしは夢中になったのですが・・・わくわく

ま、まだ上巻しか読んでないので「読書感想文とメモ」については、いずれ追記するかもですが、
長年のフィールドワークとあらゆる最新分野からのアプローチで人類史を振り返るという手法は、
1997年当時としても画期的だったでしょうし、わたくしが1970年代にたまたま聴いて感銘を受けた、
小松左京氏の「(生命誕生からの)現代史」の授業と同様に、あらためて人類とその歴史について、
広い視野から考えさせてくれそうな本であります。わくわく

(ちなみに2月25日からNHKのEテレではじまった「欲望の時代の哲学2020」マルクス・ガブリエル
NY思索ドキュメント5回シリーズも楽しみに見ています。わくわく)




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2020年02月21日

日本めん食文化の1300年と進化する麺食文化

温暖な大阪でも、さすがにまだ少し寒いし、外出は感染症も心配だし・・・
つーことで、引き続き自宅に引き籠って充分な(充分すぎる?)栄養と休養と睡眠を貪りつつ、
安らかな読書と飲酒の日々が続いている98kであります。

で、飲酒といえば「食の起源」とゆーTV番組でやってましたが、
・酒に弱い体質の人(アセトアルデヒド分解酵素が少ない人)の割合は、
・ヨーロッパ・アメリカ・アフリカではほぼ0%に対し、韓国30%・日本44%・中国52%で、
・6000年以上前に中国に出現し、その伝播分布は稲作の伝播分布とほぼ一致するそうです。
で、その有力な仮説として、
・稲作ができるのは水辺・湿地の環境
・そこに人口が増えれば衛生環境が悪くなる→微生物(細菌)も増える
・なので体内に入った細菌をアセトアルデヒド(毒素)で殺菌できる「酒に弱い体質」の人が、
・稲作以降は徐々に優位になっていったのではないか、
・これは稲作以前の縄文人は酒に強かったが弥生人は弱いという分布とも一致する。
とのことでした。

つーことはですね・・・
わたくしのように酒に弱い(すぐに顔が赤くなる)タイプが、二日酔いになるまで毎日飲んでたら、
分解されずに体内に残ったアセトアルデヒドが感染症を防いでくれるのでは・・・べひべひ
と、わたくし以前にも増して、毎日かぱかぱ飲んでる次第なんですが・・・ひっく

もちろんアセトアルデヒドは毒素で長寿タンパクの生成を阻害して発がん性も高いようですし、
1日20g以上のアルコール摂取は様々な病気の原因になる、とのことでしたが・・・げふっ

さらにちなみに、
ヒト科がヒト亜族(ヒト・チンパンジー・ゴリラ)とオランウータン亜族に分かれた
1200万年前以降に強いアルコール分解遺伝子が出現し、発酵した果実も食べられるようになった、
とも言ってましたが・・・

一説によると、地上に落ち、さらに発酵した(アルコール分が高くなった)果実をどうしても食べたくて、
地上に下りていったサルが我々の祖先であったとゆー・・・そう・・・
「人類とは酒が飲みたくて地上に下りたサルである。」とゆー定義もあるようで・・・ひっく


閑話休題。今回は酒類ではなく麺類のハナシでした・・・

自宅にあった書籍の再読であります。

まずは「日本めん食文化の1300年」・・・

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奥村彪生著 農山漁村文化協会 2009年9月10日 第1刷発行

帯にある推薦者が凄いですね。この10年で物故者になられた方もおられますが・・・


この本、わたくしにはめずらしく新刊を定価購入したはず・・・

裏表紙であります。

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けっこう高かったのね・・・今ならこんな贅沢できないだろうなあ・・・

そう、お外は寒いので本の整理をさせられてしてて、ひさしぶりに読み返してたのでありますね。


例によって目次だけご紹介・・・(画像をクリックすると拡大します。)

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なにせ著者の博士学位論文をベースに一般にも分かりやすく改稿した出版物だそうですから、
目次だけでもすごいボリュームであります。

石毛直道氏の序文によると、
「プロの料理人が博士号を取得したのは、おそらく奥村さんがはじめての快挙であろう・・・」
とのことで、「きょうの料理」などでおなじみになった、あのほっこりした語り口とは対照的に、
じつに綿密に調査研究された成果だったんですね・・・

とても内容までは紹介しきれませんが、日本の麺類(コムギめん類とそば食)をすべて網羅して、
その歴史から地理から文化から各食の詳細な特徴まで、素人にもわかりやすく書かれてますので、
これさえ読めば、イッパシの麺通になれる・・・かも知れないスグレモノであります。


さらにもう一冊・・・

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「ラーメンのルーツを探る 進化する麺食文化」 奥村彪生著 安藤百福監修
フーディアム・コミュニケーション 1998年6月1日初版発行であります。

こちらはおそらく古書店で買ったものですが、帯によれば、
「チキンラーメン生みの親の安藤百福との対談を交え麺の進化とラーメンのルーツを探る。」
「中国と日本の麺の交流史を文献とフィールドワークで検証する"麺食文化史"の集大成。」
本なのでありますね。


とりあえず、こちらも目次のみ・・・

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この本から、さらに研究が進んで11年後の前述の著作に繋がったんでしょうね。
こちらは論文ベースではないので面白いエピソードも満載、「ですます調」で書かれており、
氏おなじみのほっこりとした語り口で、さらに楽しく読めました。



せっかくなのでカラー口絵から一枚だけご紹介・・・(著作物なので問題があれば削除します)

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わたくし、このマップを参考に全国麺類行脚に出ようかと・・・じゅるじゅる

そーいや「麺ロードを行く」つー本もあったはずなのに、どこに行ったんやろ・・・



とか、深夜にこんな本を読んでるとインスタント麺が食べたくなってきたな・・・ひっく

本日の昼食は十割蕎麦の定食、昨日はスタミナラーメンの定食、一昨日はざるうどんと親子丼で、
本日の夕食は小松菜とベーコンのアーリオオーリオ・パスタだったんでしゅが・・・ひっく


ごそごそごそ・・・

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現在残ってるのは明星食品と東洋水産と日清食品で計13食か・・・

やはりここは、安藤百福氏に敬意を表してチキンラーメンとソース焼きそばでキメるか・・・
いやいや、日本の麺はコムギとそばだし、旨だし屋・天ぷらそば大盛りも捨てがたいな・・・
でも、支那そばの歴史からは、ごつ盛りワンタン醤油ラーメンつーのも外せないし・・・
そう、本文中に古川緑波が震災前の浅草・来々軒の叉焼ワンタン麺を激賛する文章があって、
当時の支那そば(ラーメン)は醤油味だけだったのでありますね。

ちなみにワンタン麺は中国でも広東の食べ方で、ワンタンも麺条も主食になり得る中国北方では、
それをひとつの鉢に入れるような食べ方は許されないと書いてあったな・・・ぶつぶつ・・・

えっと、何の話だっけ・・・そうそうワンタン醤油ラーメンを食べるかどうかやったな・・・

てぇい、ここはいっそまとめて・・・ぷつん



m98k at 23:55|PermalinkComments(16) mixiチェック