書斎

2015年12月23日

田中淳夫氏の本3冊

(期間限定のお知らせ)
当サイトの沙漠緑化カテゴリ記事を中心に「
N.GKS(エヌジクス)のblog」を立ち上げました。
団体各幹事による記事もアップ予定ですので、海外植林ボランティアに興味のある方はぜひご覧ください。


今回は「森林ジャーナリスト」田中淳夫氏の著書を三冊ご紹介させていただきます。




まずは・・・

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「森と日本人の1500年」2014年10月15日初版発行の平凡社新書であります。




例によって目次だけご紹介・・・(問題があるようなら削除しますので連絡をお願いします。)

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氏の著書は本のタイトルや各項のタイトルに「・・・常識の嘘」本や「買ってはいけない・・・」本みたいに
えっ???となるものが多いのですが、さすがにご自分で「森林ジャーナリスト」を称されるだけあって、
これは専門外の読者も惹きつけるためのものでしょう。

内容は現地踏査や文献資料、専門知識を活かして素人にも分かりやすく書かれた「入門書」で、
著者の主張もあるものの、素人が環境問題をセンセーショナルに煽るだけの本とは一線を画しています。



同著にあった著者の略歴であります。

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第一章では、我々の親しんでいる日本の森や里山が決して不変のものではなかったこと、

第二章では「都づくり」で「日本の林業」が定着したものの、戦国時代には伐り尽くされて荒廃し、
江戸時代に入っても全国規模での植林はなく、幕末から明治にもっとも森が荒廃していたこと、

第三章では明治以降の紆余曲折で大部分が国有林となって、しかも井上馨と大久保利通の権力争いで、
たまたま払い下げられずに残り、独仏よりは遅いが英米よりは早く治水三法(河川法・砂防法・森林法)
が制定され、吉野林業とドイツ林学をお手本にようやく全国的な森の育成がはじまったことなど、

第四章では戦後の荒廃から木材の高騰、スギ・ヒノキの単一植林から外材の輸入、ゴルフ場開発などで、
細々と残っていた混農林業(アグロフォレストリー)の消滅、間伐さえ反対する無知な自然保護運動の台頭、
その後の「草刈り十字軍」など森林ボランティアの誕生から今後の日本の森のあり方まで・・・

ざっと紹介するとこんな感じですが、どの項でも事実や文献資料などがわかりやすく紹介されてて、
まさに「入門書」としてふさわしい内容でした。

著者の主張を裏打ちするといったやり方ではなく、歴史上の一般的にはあまり知られていない事実が
客観的に紹介されてるので、「この項ではいったい何が言いたかったの???」と感じることもありましたが、
これも入門書としては、むしろふさわしい態度といえるでしょう。

知らなかったことも多く、あらためて森と日本人の「キレイゴト」ではない歴史が理解できましたし、
日本の林業史を素人が概観するにもちょうどいい一冊でした。



で、こちら・・・

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「割り箸はもったいない?」2007年5月10日初版のちくま新書であります。

表紙に書かれているとおり、割り箸追放運動やマイ箸ブームが加熱する世相に一石を投じたもの・・・



やはり目次のみご紹介・・・

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目次でもわかっていただけると思いますが、当時わたくしが考えていた割り箸の是非論について、
専門家の立場でまとめてあり、わたくしこの本で著者の存在を知った次第。

ただこの著書を読む前から、ロシアやモンゴルの原生林を回復不能なまでに皆伐したシラカバなど
(のごく一部)が、今の日本の割り箸のほとんどすべてであることは知っており、わたくしキャンプ宴会では
数十年前からメラミン食器と竹製割り箸の使い回し、今でも割り箸の大量使い捨てには否定的なんですが、
使い捨てからモッタイナイへの環境教育や企業のキャンペーンなら、他にやるべきことがいっぱいあるのに
割り箸を大々的に取り上げている風潮には、なんとなく疑問を感じてました。

著者ご本人は割り箸が大好きだそうで、タイトルなどはいかにも当時の世相に喧嘩を売っている感じで、
なかなかセンセーショナルなんですが、内容は割り箸を通じて本来の木材の使われ方や森と人との
関わり方などについて、無知や誤解を解くための事実の記述が大部分です。

環境教育や企業のイメージアップの一環として行われていた「割り箸追放運動」や「マイ箸」ブームが
独りよがりな環境保護論者の免罪符になっていたことへの反論ともいえるでしょう。

たとえば1989年からの割り箸追放運動のきっかけは1986年にWWFがボルネオ・サラワク州の
熱帯雨林破壊に警告を発したことと、1989年4月のWWF内部レポートに割り箸批判が掲載されたこと、
当時バブル絶頂期だった日本が熱帯雨林の木材の3割以上を輸入していたことなどが重なり、
バブルや大量消費生活への批判が「割り箸追放」に集中して、自治体や企業も加わり急展開したが、
事実としては1990年に最も多く輸入されていた割り箸材はインドネシア産の松ヤニを採取した後の(植林された)
松で熱帯雨林に自生していたものではなく、輸入量も全体の0.3%以下だったことが書かれています。

さらに今や割り箸のほとんどが中国製で「割り箸が中国の森林を破壊している。」との批判には、
この本が出版された2007年時点でも、1998年夏の長江大洪水以降、中国では国家規模での植林
(これには我々日本のNGOの活動もあったことも書かれています。)と伐採禁止の施策を実施しており、
すでに生長量が消費量を上回っていること、さらには中国の国内で伐採できなくなったこともあり、
安価なロシアやモンゴルのシラカバ原生林が皆伐されているが、現在(2007年)では加工技術が発達、
合板材料などに全てが使えるので、割り箸利用を止めても森林保護には殆どつながらないし、
実際に割り箸用として使われるのは0.1%以下であるとしています。

もちろん原生林が回復できないほど皆伐され大きな問題であることも事実として書かれてましたが、
こちらは「割り箸にも使えるから皆伐する。」のではなく、「単にコストが安いから皆伐する。」という、
効率の問題でしょうね。わたくし割り箸用は付加価値が高いと思ってましたが今はどうなんでしょう。
ちなみにロシアでも(執筆当時でも)伐採規制はかなり厳しくなってきていたそうです。

他にも1940年に軍の情報局長が軍用木材不足から「割り箸不要論」を提唱したが、木材として使えない
端材の有効利用であることが分かって撤回したことや、同年に大阪市役所の職員が中心となって
「箸を持って歩く会」が結成されており、「マイ箸」運動が戦前から割り箸追放とセットものだったこと、
東京、ソウル、北京とアジアではオリンピックの都度、その国の衛生当局が飲食店に割り箸を奨励
したことなど、知らなかった興味深い話題も多かったです。

ま、結論的には、森林資源の使い捨て見直しをいうなら、世界的には薪や炭など燃料としての使用だし、
日本ではパルプ(紙コップや紙皿やティッシュ、過剰包装など)としての大量の使い捨て消費であり、
割り箸は規模も小さく環境への影響も少ないうえ、割り箸を否定すれば「もったいない」が前提の
日本の林業の(端材商品の)最後の砦を失うことになり、日本の林業そのものが壊滅しかねない、
日本では人工林を無駄なく活用する林業の発展こそが森林環境にとっても最重要、逆に世界的には
熱帯雨林や亜寒帯では過剰伐採が進んでおり、どうしても森林環境保護イコール伐採禁止となるが、
ヨーロッパでは森林環境に配慮した(持続可能な)木材生産システムで伐採量が急増しているのに
森林面積は増えており、世界的にも森林認証による林業での環境保護が有効といったことでした。






こちらも「・・・常識のウソ」本みたいなタイトルですが・・・

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「日本人が知っておきたい森林の新常識」であります。

2011年11月9日初版発行で洋泉社刊、こちらは奥様が図書館で借りてきたもの・・・



やはり目次だけのご紹介・・・

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各項目も「・・・常識のウソ」本そのもので、なかなかセンセーショナルであります・・・

内容は環境問題をある程度(客観的に)理解している人から見れば「常識」の範疇なんでしょうが、
知らない人や誤解していた人たちから見ればまさに「新常識」で、啓発書としてもよくできています。

たとえば、はじめの「森は二酸化炭素を吸収しない」とゆーショッキングな項目ですが・・・
生長する樹木が光合成で吐き出す酸素量と呼吸で使う酸素量の比は一般的に2対1とされている、
ところが森に棲む(主に菌類など)他の生物が呼吸で使う酸素量が1とされてるので、森全体としては
酸素を自給自足していることになり、これは二酸化炭素量についても同じ、といった内容。

で、温暖化防止に役立つ森とは、二酸化炭素をもっと活発に吸収し、酸素をもっと活発に吐き出す木、
つまり生長中の若い木だけの森なので、原生林の老木や巨木は切り倒してどんどん植え替えましょう、
さらに伐った巨木は燃やしたり腐らせると二酸化炭素を出すので木材や炭として(腐らないように)
手間暇かけて置いておくしかないですね・・・さて、地球の将来に危機感を持つ(活動家の)みなさんは、
巨木の伐採にも賛成してくれるのかな、ひひひひ・・・といった皮肉な感じの導入部なんですが、
もちろん原生林の有用性を否定しているわけではなく、温暖化防止のために森林を保護せよといった、
一元的な保護論への警鐘なんですが、あらためて指摘されると、なるほどと感心させられます。

次の「森に水源涵養機能はなかった」も、山の貯水能力は主にその山の母岩の性質で決まることが
すでに証明されてますよ、森林が作り出すわけではなかったんですよ、ひひひひ・・・といいつつ、
洪水(流量)調節機能や土砂流出防止機能などは、やはり森林が持っている人間にも重要な機能で、
水源涵養のためとゆー単一的な見方だけで原生林や人工林のあり方を考えないように、というふうに、
すべての項目がそれぞれの問題提起になっているのがポイント。

第二部では「人による森の異変」が述べられ、里山とゴルフ場の生物多様性など人為による近似性や、
ボルネオやアマゾンの熱帯雨林、さらには縄文時代の三内丸山の自然も人為的なものだったこと
(三内丸山については過日NHKの「アジアの巨大遺跡」特集で、農耕をせずに5000年以上も栄え続け、
結果的には農耕により栄えた四大文明よりもはるかに持続性があったことに、今世界中が注目していると、
紹介されてましたね。)など、興味をそそる話題が多かったですが、今ようやくアグロフォレストリーが
注目されているものの、これらは人類が太古から自然破壊を繰り返してきたということではなく、伝統的な
人為による変異は自然の一部だったという結論。
そういえばモンゴルの大草原も適度な遊牧により1000年以上、豊かな自然が維持されてきたのが、
近年の過放牧や採掘などによる森林伐採により、草も短くなり荒漠地化が進んでるんですね。

第三部は日本の林業と森との関係、木曾や吉野など一部を除き1950年代までの大部分の林業は
薪や炭としてエネルギーを供給することが主で材木はあくまで臨時収入だったこと、木材の高騰で
単一植林が爆発的に増えたものの、その後の外材輸入で一度も収穫されることなく放置されたものも多く、
エネルギーも石油に変わり薪や炭としての需要もなくなり多くの人工林が荒れ放題になっていること、
素人の森林ボランティアが雑木林などを手入れした場合、大木を残すので森が「少子高齢化」しがちなこと、
日本の伝統的林業の殆どは焼畑から誕生したアグロフォレストリーで持続性もあり、あらゆる段階の木材や
枝葉まで無駄なく商品化していたが、今はマグロの大トロだけ売って残りは全て捨てているようなもの、
「安い外材のせいで国産材が売れなくなった。」は嘘で、国産材が安定供給できないうえ補助金漬けで
新商品開発や生産性の向上もできなかったことが林業不振の原因など、こちらでは著者の指摘する
問題点やその原因などが述べられています。

ま、新月伐採やマイナスイオン商品、ケナフ栽培などは環境保護のニセ科学として、けちょんけちょんに
こき下ろしてましたが、最後は2004年に北海道で誕生した、あらゆる機会に樹木に親しんでもらう
「木育」の発展や、人類の自然への「寄生」から、自然との「共生」や「共進化」といったキーワードで
締めくくられてました。

三冊とも林業あるいは混農林業が環境問題を考える際には最重要という観点が貫かれていますが、
独りよがりな環境保護論者への反発からか、どちらかといえばシニカルな書き方の部分もあり、
研究者の書く入門書とはちと異なりますが、ご本人もこの著書のあとがきに書かれているように、
森林ジャーナリストとしては自然科学の目だけでなく、産業としての林業の情報を追いかけるだけでもなく、
森林とそれに関わる人々の両方を見つめる視点が重要とのことなので、批評も必要なんでしょうね。

いずれも、わたくしのような素人の入門書として好著であることは間違いないでしょう。



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2014年07月05日

緊急特集???老前整理???

(期間限定のお知らせ)
2014夏・内モンゴル沙漠植林ツアーへのお誘い記事は
こちらです。


とーとつですがわたくし、「老前整理」とゆー言葉をはじめて知りました。


ええ、この本で・・・

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老後になったら、では手遅れです!

「日本一親切な老前整理」 坂岡洋子著 2012年 「主婦と生活社」刊


著作権のある出版物ですから詳しくは紹介できませんが、「老後」ではなく「老前」・・・

そう、80歳にもなると、たいていモノを整理する気力も体力もなくなってくるので、まだ体力の残っている、
50代60代のうちに身の回りのモノや人間関係の整理をしておいて、老後は快適に暮らそうというもの・・・

著者は「老前整理」の提唱者で現在は「老前整理コンサルタント」、インテリアコーディネーターをされてた際に、
住宅のバリアフリー化についても多くの相談を受け、ケアマネージャーの資格を取って介護の現場も経験、
歳をとると、いかにモノの整理が困難になるか、本人はもちろん子どもたちや介護者にも大変な負担になり、
損失も大きいので、体力のある「老前」のうちに整理しておくことの大事さを実感されたようです。


モノ好きなわたくし、次々とモノを購入しては整理できず、実際にキャンプなどに出かける際には、
結局探し出せずに再調達したりして、またモノが増えるとゆー悪循環を以前から繰り返しており、
典型的な「老後」状態を、ずっと続けてることに気づいたのでありますね。あははは・・・

で、この本を読んで、せめてアウトドアグッズだけでも整理しよう・・・かと・・・


まず、「使う」モノと「使える」モノに区別して、使うモノ以外は思い切って処分すること・・・

とはいっても・・・

「使える」モノは勿体ないから捨てられないし、「使えない」モノもいっぱいあるけど思い出もあるし・・・
やはり捨てられないよなあ・・・ぶつぶつ・・・

とゆーよーな人のためにはまず、モノの使用頻度を把握し、よく使うものを出しやすくしておくこと・・・
1日に何度も使うモノ
1週間に一度使うモノ
1ヶ月に一度使うモノ
1年に一度使うモノ
とゆーよーに書き出して整理、それでも使わないモノは処分・・・

って、わたくしの場合、今まで一度も使ってないモノとかも、けっこうあるんでちゅが・・・

とゆーよーな人のため?には、思い出を書き出してみて、気持ちを整理してコンパクトに残すため、
モノとその思い出、その重要度を書き出して、5段階評価して3以下は思い切って処分・・・

って・・・

このライトは○○さんから巻き上げたいただいたモノだし、あのパーツだって・・・どちらも使ってないけど・・・
それにこのBBQセットだって、あのキャンプ場で拾ってきたモノだし・・・やはり使ってないけど・・・
こっちは激安で買ったけど大ハズレで、ほろ苦い思い出があるし・・・もちろん使ってないけど・・・
うーむ、どれも大事な思い出があるから、5段階評価なんて、とてもとても・・・

とゆーよーな人は・・・いったいどーすればいいのだ・・・あははは


ま、気になった項目だけでも、備忘のために並べておくと・・・

・人間関係リストを作ってみる・・・定年したら、おつきあいも縮小・・・
会いたい人
会えなくてもつながっていたい人
一緒に旅行に行きたい人
映画やコンサートに行きたい人
食事や飲みに行きたい人
趣味の友人
ときめく人
入院したら知らせる人
年賀状だけは出す人

ううっ、この分類では収まらない人間関係ばっかりやな、わたくしの場合・・・

・カラーボックスを使った書類整理
赤は確認←返信や決済の必要なもの、確認するもの
黄色は保留←あとで決めるもの
緑は保管←一ヶ月に一回程度、整理してファイリング

これはよく似たことをやってきたけど、最近は保留と保管で足の踏み場もなくなってきたな・・・

・試しに台所用品を整理してみる

こちらはなにせ奥様が・・・って、キャンプ用のクッキングセットや食器セットが凄い状況に・・・


さらに抜粋メモであります。

・二階建を平屋に建て替え
・寄付、譲る、捨てる
・モノに合わせた収納スペースの設計
・書類は捨てる、ファイリング、定位置を決める
・大切なモノだけ残す(優先順位をつける)、難易度の低いモノからはじめる
・入院、介護のための老前整理(入院セット、常備薬、緊急避難セット)
・お宝はあげたいひとに早めに、見られて困るものも早めに処分
・お金の把握は大事、葬儀も早めに決めておく
・2025年には団塊世代が後期高齢者に
・60代なら住み替えは可能、老いを認めれば減築も
・使うモノだけで快適に生活する自分を大切にする
・想いを伝えるために
終末医療、延命治療の方向性は本人が決める
終末について話しておく
入院連絡帳と葬式連絡帳、エンディングノート
葬式は残された家族のためのもの
仏壇、お墓の老前整理
親の家の処分
親も子もすっきりするために
人生の節目がチャンス
老中~最期を迎えるまでを視野に入れて・・・

そう、最期を迎えるまで「ピンピン」元気に過ごし、迷惑をかけることなく「コロリ」と逝きたいもの・・・
これを略してPPKとゆーそーですが・・・

って・・・PPKはポリツェイ・ピストル・クルツの略でしょうがあ!!!

そーいやPPKのモデルガンも何丁か持ってるな・・・壊れてるけど捨てられないな・・・じゅるじゅる

って・・・わたくしはこの本から、いったい何を読み取ったのかっ???








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2014年03月08日

ザ・ワイルドライフ・フォト・・・

(当サイトの過去記事を画像付きで一覧できます。)
(左バーにタグクラウドを表示しました。関連記事の検索にご利用下さい。)



当サイト9年目の第一弾記事は、写真集「ザ・ワイルドライフ・フォト」のご紹介であります。

写真集ですから中身の紹介などはできませんが、ま、表紙と裏表紙だけでも・・・






こちらが表紙であります・・・

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こちらが裏表紙であります・・・

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ロンドン自然史博物館とBBCの主宰する「ワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー」受賞者10人の、
自選作品各10点ずつが掲載されている写真集なのであります。




で、掲載されている著名なワイルドライフ・フォトグラファーたち・・・

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世界各国からですが、さすがにこのレベルになると素人が見ても訴えるものがあり、けっこう感動しました。







興味のある方はご一読を・・・

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ちなみに発行は日経ナショナルジオグラフィック社なんですね。







・・・・・・・・・・・・・・・・・・境界線・・・・・・・・・・・・・・・・・・







で、もう一冊、この続編として刊行される予定の写真集のご紹介であります・・・めひめひ






こちらが表紙・・・になる予定の・・・

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夕陽に照らされたボルネオ象(ボルネオ・ピグミー・エレファント)の群れ・・・







で、こちらが裏表紙・・・になる予定の・・・

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キナバル山(4,095m)の朝焼け・・・




いずれも日本の著名なワイルドライフ・フォトグラファーの作品であります・・・




ま、さすがにこのレベルになるとプロが見ても訴えるものが・・・


あるのかっ???


ま、いずれ上記リストの11人目に名を連ねることも・・・


あるのかっ???




そうだ、リストの余白に細工して「98k」とか入れておけばよかったな・・・ぐひぐひ


って・・・


まだパクろうとしとるんかいっ!!! ぼかっ、べきっ、ぐしゃっ





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2013年03月06日

珊瑚礁は招く・・・のかっ???

あおいっ うなばらぁ むれとぉぶ かもめぇ


こころぉ ひかれたぁ しろいぃ さんごしょおぉ おぅ 


いやあ、懐かしいなあ・・・ズー・ニー・ブーだったか・・・






つーか・・・





きぃみは のなかの いばらのぉ はぁなぁかぁ


  さぁーあ ゆいっ ゆいっ


くれてかえればぁ やれほに ひきとめる


  またはぁりぃぬぅ ちんだら かぬしゃまぁよぉ


やはり安里屋ユンタは、おおたか静流に限るなぁ・・・





つーことで、開設8周年記事を挟みましたが、


前々回記事の、白銀の府庁山なんかとはおさらばして・・・



今回は、いっきに南の島、沖縄へ・・・










まずは8周年記念プレゼント用???の沖縄みやげからご紹介・・・

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って、じつはこれらは、二ヶ月ほど那覇市内に出張していた次男が持ち帰ったもので、
わたくし自身は、ほんとはまだ一度も沖縄に行ったことがありましぇん・・・


じつは今回ご紹介するのは、沖縄のアウトドア特集記事の載ってた・・・









じゃーん
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Fielderフィールダー第8号なのであります・・・ぬははは





そう・・・




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つーことで、石垣島を中心とした沖縄のアウトドア特集が載ってたのであります。


青い海と白い珊瑚礁、熱帯・亜熱帯の山や川・・・

シーカヤックにビーチキャンプにトレッキングに泡盛宴会にオリオンビール宴会に・・・じゅるじゅる

行ってみたいなあ・・・富士山の樹海も行ってみたいけど・・・





ま、恒例により目次だけちらっとご紹介・・・

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特集以外でも楽しめる記事がいくつかあったのですが・・・MIL-SPEC LIFEとか・・・






そう、賢明な読者諸氏なら、もうお気づきのこととは思いますが、じつは表紙の・・・

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この「特別付録」とゆー部分に反応してしまい、ついつい購入してしまったのであります。



雑誌やタバコのおまけは、これまでも多数紹介していますが、今回はマルチツールであります。

雑誌についてたマルチツールといえば、以前こんなのを紹介してますねえ・・・


今回のは・・・

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後ろにあるビクトリノックス・現用ソルジャーよりひと廻り小さく、かなり薄いマルチツールです。

Lafumaラフマとのコラボだそうで、わりとしっかりしたつくりであります。

わたくし、ラフマのちっちゃいリュックを前々回記事でも使ってますので、ま、お揃いとゆーことで・・・



で、開けてみると・・・

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10徳マルチツールになっており、缶切、ハサミ、栓抜き、マイナスドライバー、プラスドライバー、
爪やすり、甘皮とり、コルクスクリュー、ウロコとり、糸はずし、の機能があるそうであります。


上記リンク記事のマルチツールと同じくメインブレードはなく、アウトドアでこれ一本、とゆーわけにもいかず、
シンプルなナイフとの併用になるんでしょうが、その割にはよく使うノコ刃や鋭いリーマーがありませんから・・・





まあ、なんつーか・・・あははは





マルチツールに関する一考察P.S.

アウトドアで使うマルチツールといっても、目的は様々です。

まずマルチツールに何を求めるのか、たとえばマルチツールだけで素材の調理や獲物の解体もするなら、
それなりのメインブレードは欠かせませんし、釣りにも使うならウロコ取りや糸はずし、プライヤーなどは不可欠、
わたくしのように、ちょっとした焚き火なんぞにも使うなら、最低ノコ刃は欲しいし・・・

それとアウトドアの場合、ナイフやマルチツールをエマージェンシー目的で持つ人も多く、この場合は、
ロープなどの緊急切断、装備の緊急補修、応急手当、果てはシェルター作りや狩猟、火熾しから緊急手術まで、
それこそあらゆる事態を想定して、できるだけそれに対応できる機能がほしい・・・

スイスチャンプが一本あれば、飛行機で遭難しても修理して生還できるとか、ランボーナイフ一本で、
州兵の大部隊と戦える・・・とゆーことまでは考えずとも、やはりシーンに応じた使い分けが必要ですね。

まあ、大きさ、重さと、日帰り宴会なのかお泊り宴会なのか、山なのか川なのか海なのか、夏なのか冬なのか、
高度は、天候は、食糧と調理方法は、想定されるその他のミッションは・・・といったそれぞれの目的に応じて・・・

つーことで、それぞれに応じた最低限の機能を持ったマルチツールを選択する、とゆーのが理想なんですが、
よりハードな条件になるほど、様々な機能が要求されるいっぽう、条件がハードになればなるほど、
携行するには、より小型軽量、あるいは扱いやすさや堅牢性から、よりシンプルなものが求められますから、
現実的には、その兼ね合いで選択することになり、これは携行するフラッシュライトの選択でも同じですね。

複数で行動する場合なら、異なる機能のマルチツールやライトを各自が携行するのが正解なのでしょう。
ただしこの場合でも、エマージェンシーツールとしては、自分一人が孤立した場合の最低限の機能は要りますね。
実際わたくしも、人様のマルチツールやライトを借りて使いますし、わたくしのが役に立ったこともあります。

機能的には、その都度の持って行く目的に応じて、やはり大小何種類かを用意せざるを得ないでしょうね。

あと、エマージェンシーツールとしては、やはり信頼性ですねえ・・・ええ、雑誌のおまけとかはですね・・・ぶつぶつ




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2013年01月31日

森見登美彦作品を読む1

遅ればせながら今回は、森見登美彦氏の作品をいくつか、独断と偏見で紹介させていただく次第。

といいつつ、デビュー作「太陽の塔」は次男に貸してて手元になく、表紙画像が撮れてましぇんが・・・

ひょんなことから、偶然この作品の存在を知り、読んでみてすっかりハマってしまい、最近は氏の作品を、
(あくまで古本屋で)見つけては楽しんでいるとゆー次第。

とりあえず今までに読んだ作品の一部をさくさくっと、しかも思いつくままご紹介します・・・

このサイトの「書斎」カテゴリでは、アウトドア関係以外はなるべくアップしないようにしてるんですが、
ひさしぶりにハマってしまったもので、みなさんに感想を伝えたくなって、ついつい・・・

以下、あらすじ部分や引用部分もありますので、初心で読みたい方は青色部分をとばしてお読みくださいね。





「太陽の塔」

1970年、一面の竹藪だった大阪・千里丘陵を切り開いて開催された「日本万博」のシンボルモニュメント・・・
を、タイトルにした小説であります。・・・

2003年・新潮社刊、2006年・新潮文庫刊の作品であります。わたくしは文庫版で読みました。

氏のデビュー作で大学院在学中に出版されたもの、2003年のファンタジーノベル大賞受賞作品であります。

お話は・・・

3回生のときに、彼女ができかけたもののやがてフラれ、それから2年間、ほぼ自主休学状態となり、
四畳半の下宿に籠って、なぜ彼女は自分と別れたか、なぜ自分は彼女に恋したか、とゆーテーマについて、
研究レポートをまとめるため・・・と称し、彼女の生活を日夜観察し続けている5回生の日常生活のお話・・・
って、これ、世間一般ではストーカーなんですが、本人はあくまで学問的研究対象に過ぎないと主張している・・・
とゆー設定からして、まず面白いんですよね・・・
で、サークルの風変わりな先輩や後輩との不可解な関係、さらにモノに対する執着やそのウンチクがあったり、
不思議な場所に現れる叡山電鉄と彼女の出現とが交錯したりと、ファンタジーとしての展開もあったりで・・・


夏目漱石の草枕の冒頭を彷彿とさせるような、古今東西の博識に基づく格調高い文体によって描かれる・・・
文庫版解説の本上まなみ氏によると、「へもい」若者の、まあ、じつにしょーむない日常なんですが・・・

舞台は京都の出町柳から百万遍あたりを中心に、せいぜい半径1km程度の範囲で、下宿と大学の周辺、
たまに四条河原町あたりの繁華街や大阪・梅田あたり、それにタイトルの太陽の塔までは出てきますが、
まあ、著者のゆーところの「スモールワールド」のお話であります。

京都で「へもい」学生生活を送った者なら、思わず「うぐぐぐ」となってしまいますし、その経験のない方でも、
ともかく「へもい」青春の経験者なら(まあ、大部分がそうでしょうが・・・)、「うぐっ」ぐらいは必ずなるでしょう。

作品の時代とわたくしが過ごした時代とでは、30年近いズレがありますが、下宿やサークルの雰囲気、
風変わりな先輩や後輩、じょしへの憧れなど、まったく時代のズレを感じさせない「へもさ」なのでありますね。

わたくし以前、某サークルの創立40周年記念行事に参加したことがありましたが、そのとき現役生に抱いたイメージ、




「キミたち、まったく進化とゆーもんはないんかいっ!!!」



といった、なんともいえないムズ痒さと懐かしさを感じさせてくれる作品で、ファンタジーとしても楽しめました。
現物が手元にないため、とりとめなく書きましたが、ともかくこの一作で、氏の作品にハマってしまった次第。









「四畳半神話大系」

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2008年・角川文庫版であります。氏の第二作で単行本は2004年・太田出版の刊行であります。

ご覧の文庫版表紙(カバー)絵のとおり、下鴨神社と糺の森とラーメン屋台に囲まれた古い下宿が世界の中心、
とゆー舞台設定はまったく同じで、主人公や登場人物もほぼ前作同様なのですが、さすがに第二作になって、
主人公の「へもさ」がより洗練され、物語や他の登場人物も、さらにエスカレートしています。

2010年にアニメ化、テレビ放映されて評判になり、当年度の文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で、
なんと大賞を受賞したようですが、わたくし当時はこの作品そのものを知りませんでした。
最近になって知人のDVDで、全11話をいっきに観ましたが、小説とは別の作品としてもけっこう楽しめました。
アニメ作品としての質も高く、製作スタッフのセンスのよさが窺われ、大賞を受賞したのも頷けました。

まあわたくしのトシでは、登場人物が小説に較べてちと軽すぎて、もう少し硬派のキャラにしてくれたら・・・
とゆー感じはしましたが、ともかく面白くて表現も新鮮、こちらも一見の価値はあると思います。
DVDとブルーレイで出てるようですので、機会があればアニメ作品もぜひ・・・



で、小説のほうは、全四話がそれぞれ「パラレルワールド」になっており、主人公が3回生の春に、これまで2年間、

「異性との健全な交際、学問への精進、肉体の鍛錬など、社会的有為の人材となるための布石をことごとくはずし、
異性からの孤立、学問の放棄、肉体の衰弱化などの打たんでも良い布石を狙い澄まして打ちまくってきたのは
なにゆえであるか。」

と、自問自答し一回生の春に遡って、それぞれ異なるサークルに入会するところから、各話がはじまります。

「 」内は本文をそのまま引用しましたが、主人公の独白は全編こんな感じで、この格調の高い文体と、
あのとき、こっちのサークルに誘われたのが悪い、あっちのサークルに入っておれば・・・うじうじ・・・といった、
なんとも情けない、あまりにも「へもい」行動との対比が、わたくし大好きになったのであります。


で、一回生の春の時点で、第一話は怪しい映画サークルに入った場合、第二話は怪しい先輩の弟子になった場合、
第三話は怪しいソフトボールサークルに入った場合、第四話は怪しい秘密組織に入った場合、と設定が変わり、
(ま、選択するシチュエーションの狭さそのものが、いかにも主人公の「へもさ」を表わしており・・・)
それぞれ物語が展開していくのですが、どの世界でも、結局は同じ悪友や怪しい先輩らと知り合うことになり、
特に第四話では、この四話の世界を含む無限パラレルワールドに踏み込むことになるのですが・・・
どんなシチュエーションになっても、なんら大きな変化のないまま、無為に三回生の春を迎えていたとゆー・・・

まあ、各話のラストで「恋の予感」の暗示があるのですが、なにせ3回生の春の出来事ですから、
そこから前作「太陽の塔」の冒頭に続くとしたら、すぐにフラれて、もっと「へもい」生活になるわけで・・・


パラレルワールドもので、徹底して狭隘な世界に終始する作品とゆーのはわたくしはじめて、読み返してみて、
あっとゆーよーな想定外の展開を、主人公自身がさりげに排除しているのに気づいた時、この作品の巧みさと、
与えられた条件が変わっても、同じ(へもい)方向に向いてしまう、主人公の恐るべき「へもさ」に魅了されました。

各話が交錯する構成もよくできており、その点でも楽しく読めましたが、やはり散りばめられた小道具が秀逸で、
これが京都の風物詩と四畳半の下宿とゆーキーワードで、じつにうまく繋げられているのにも感心しました。

また、これは「サマータイムマシンブルース」とゆー映画作品を見たときにも、なんとなく感じたことなんですが、
「SF小説のほんとの面白さを知っている人」が、それをわざと外して作ったのでは、と、勘ぐってしまいました。










「夜は短し歩けよ乙女」

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2006年・角川書店刊、こちらは単行本ですが、2008年・角川文庫から文庫版も刊行されてます。

ご覧のとおり、こちらはダ・ヴィンチのブックオブザイヤー各部門1位や山本周五郎賞、本屋大賞2位になった作品。
また、この作品は直木賞候補にもなってて、まさに総ナメ作品だったんですね・・・わたくし知りませんでした。

こちらも舞台は同じ、主人公は3回生で、1回生の黒髪の乙女に恋する設定、カブる他の登場人物も多いです。
主人公の妄想と現実がよりエスカレートしてるとゆーか、設定そのものがファンタジーになってるのに、
あくまで舞台や登場人物は一作目二作目と同じく狭い世界・・・とゆーのがなかなかへもいすごい。

また、この作品は、「私」の独白と「彼女」の独白が交互に出てくる独特の構成になっています。
この手法で二人の内面と現実のスレ違いなんぞをうまく描いているのもなかなかのもの・・・

で、お話は・・・

第一章は、当初は独立した短編として発表されたもので、京都の木屋町や先斗町あたりの繁華街が舞台・・・
3回生の5月の終わりに、同じクラブの1回生である「黒髪の乙女」に話しかけるきっかけを作るために、
彼女も出席する(かも知れない)クラブのOBの結婚祝賀会へ、いそいそと出かけるところから始まります。

で、その夜一夜の、「私」と彼女の行動が、交互の独白によってリアルタイムに描かれています。

わたくしには、宴会になじむ学生となじめない学生の様子も懐かしかったのですが、やはり読ませるのは、
祝賀会終了後、しばらく躊躇した末に、木屋町や河原町あたりの狭い路地なんぞを、一人で飲み歩く決心をして、
一人で店に入ったり、様々な人々と出会ったりして、結局、夜明けまで楽しくさわやかに飲み歩いてしまった、
黒髪の乙女である一回生じょしの独白、とゆー部分で、これがとてもかわゆくて新鮮でした。


こりゃあ、主人公が一目惚れするはず・・・と思わせるような、素敵なじょしの素敵な一夜として描かれており、
彼女が主人公の短編としても、たしかに素晴らしい作品になっています。
その分、この章の「私」のほうは、酔いつぶれて終わるだけの、どーしようもない「へもい」存在なんですが・・・

第二章は、その夏の下鴨神社での古本市が舞台・・・
彼女が古本市に来る(かも知れない)、との情報を得た「私」が、やはり彼女と話すきっかけを作るため、
今度は彼女が手を伸ばした本に、偶然を装って自分も手を伸ばしてから、やさしくその本を譲り、
それをきっかけにラムネを飲みに誘うとゆー、きわめて用意周到な計画!を立てた上で、
いそいそと彼女との出会いを求めて、古本市に出かけるところからはじまります。

この、彼女を誘うための計画についての「私」の妄想を、本文そのままで引用させていただくと・・・、

「天が私に与えた才覚を持ってすれば、事はきわめて容易だ。万事はおのずから私の思い描いた通りの
経過を辿らざるを得ない。その先にあるのは黒髪の乙女とともに歩む薔薇色のキャンパスライフである。
我ながら一点の曇りもない計画で、じつに行雲流水のごとく、その展開は見事なまでに自然だ。」

と、例の格調高い文体で自画自賛しているのですが、やろうとしていることはじつにしょーもないことで・・・

この章では物語としての展開もありますが、わたくしには、本に執着する人たちの描写や、登場する本たちが、
ひょっとして著者の趣味と合うのか、はたまた本好きなら誰でも同じ道筋なのか、やたら共感をよびました・・・

で第三章は、その年の秋の学園祭が舞台・・・
この半年間、彼女と話すきっかけを作るためにあらゆる努力をしてきた「私」が、学園祭で盛り上がるキャンパスを、
ひたすら彼女を探してひとり寂しく彷徨い、やがて、客観的に見ればアクションスターばりの状態となって、
(本人はきわめて冷静沈着なつもりで)必死に彼女を追いかけるとゆーお話なんですが・・・

交互に出てくる彼女の独白は、あくまで、はじめての学園祭に萌えた乙女のお話として描かれています。
学園祭独特の雰囲気と、それになじむ学生となじめずに孤立する学生の様子がじつにいきいきと描かれ、
やはり懐かしさで胸がいっぱいになりました。まさに甘酸っぱくて、ほろ苦い青春・・・
って、わたくしにそんな青春あったっけ・・・思い出すのはほろ苦さだけやないかいっ・・・ううっ

第四章では、冬になり風邪をひいて高熱状態となった「私」が、いよいよ妄想と現実の区別がつかなくなり、
開き直って、逆にそれを利用して物語を自分に有利な方向へと展開していこうとゆー・・・
お話そのものも、現実と妄想の区別がだんだんつかなくなっていく構成になっています。
で、ラストは二人の初デート、とゆーハッピーエンド・・・なんですが・・・
この作品でも、主人公は三回生ですから、ここからも第一作の「太陽の塔」に続くとすると、やはりフラれて、
「へもい」生活に戻るわけで・・・ひょっとして、全てが「へもい」メビウスの輪になってたのかっ???

この最終章の展開には、人によっては物足りなさがあるかも知れませんが、わたくしはファンタジーとして、
きわめて上質の作品になったと感じましたし、ラストの余韻にも感動してしまいました。


前二作とちがって、彼女の独白があるため、同じ状況なのに、それを純真に素直に受け入れていく素敵な彼女と、
その状況をひねくれて受け止め、いろんな妄想を繰り広げては行動が遅れてしまう「私」との対比が面白く、
今までの大学の先輩、後輩、友人といった人物以外にも、けっこう個性的な役割を与えてるのも新鮮でした。





今回は京都での「へもい」学生生活が舞台の3作を紹介しましたが、現在のところ、あと3作ほど読みましたので、
いずれまた機会があれば、紹介させていただきたいと思っています。




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2012年09月19日

ルコック・スポルティフ・マルチパスケース・・・

2012秋・熊野キャンプへのお誘い記事はこちらです。


ぬははは、またまたとーとつではありますが・・・

今回はスポーツウェアで有名な、おフランスの「ルコック・スポルティフ」のマルチパスケースであります。




じゃーん

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なんでも、フランスのトリコロールカラーをイメージした色使いだとか・・・


とーぜん、わたくし好みの色合いではありませんが・・・ぶつぶつ・・・








ま、こんな雑誌がおまけに付いていたもので、ついつい・・・

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笠倉出版社刊、サクラムック09、フィールダーvol5とゆー雑誌でありますが・・・

特集が、「必要なのは手軽さと少しのこだわり MINIMAL BBQ」・・・

で、「誰かに自慢したくなるポータブルキッチンギア案内」なんてゆー惹句を見ると、ついつい・・・






例によって目次だけですが・・・

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特集以外にも、なかなか面白そうな記事がならんでます・・・







特に気に入った記事のトップページだけ、ちらっとご紹介・・・

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でしょ、でしょ、けっこうハマりそうでしょ・・・
ま、このカタログ記事はファイアスタンド、ストーブ、クックウェアと、計6ページだけでしたが・・・





つーことで、これからそろそろ秋のキャンプシーズン、ううっ、またまた物欲が・・・






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2012年09月02日

コロンビア・カラビナ付き迷彩LEDライト!

えーっ、中国・植林ツアー番組の途中ではありますが・・・ま、ここらあたりでコーヒーブレイク・・・
つーことで、ひさしぶりのライトネタであります・・・

先週、ついつい買ってしまいました・・・ええ、通勤途上のコンビニで・・・





じゃーん
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あの有名なアウトドアブランド、コロンビアの「カラビナ付き迷彩LEDライト」であります。ええきっぱりと










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中味はこんな感じ・・・






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電池ケースにAAA単四電池を3本入れるタイプで、なんとパナの電池3本付きで0.69kであります!!!










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ま、ARC-AAAに較べると、かなりでかいですが・・・

テールにプッシュスイッチがあるタイプであります。







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ヘッドにはLEDが5個並んでます。








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ARC-AAAのwingスペシャルに較べるとこんな感じ、明るさはそんなに変わりませんでした・・・







で、このライト、カラビナ付きとゆーだけでなく・・・さらに雑誌が2冊も付いてました・・・

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宝島社のモノマックス2012年9月号と・・・







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さらにその別冊付録「口コミ○優雑貨-5000円以下の」であります。しっかし、なんちゅータイトルやっ!!!








本編の中味をちらっと見ると・・・

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いかん、いかん、また物欲が・・・じゅるじゅる






ま、今どきの3AAAライトの性能としてはブログネタ以外の何物でも・・・

といったところですが、この迷彩パターンは好みではないものの、なかなかきれいな色合いだし、
ボディーは薄いですが総アルミ製で防水リングも付いており、仕上げもなかなかしっかりしていて、
とても0.69kの雑誌のおまけ、しかもパナの電池3本付き・・・には見えません・・・

わははは、これはこれで、めでたしめでたし・・・






つーことで、それではひき続き、中国・植林ツアー番組をお楽しみください。






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2012年06月08日

とーとつにField Bacchus・・・

とーとつに・・・Field Bacchus・・・だそうであります。










ええ・・・

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ビーパルBE-PAL7月号のおまけの・・・

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「カラビナ型オリジナル・ワイン・オープナー、フィールドバックス」なのでありますね・・・わははは
















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スクリューのロック機能に栓抜き、シール剥がし用の波刃もついてるマルチツールであります・・・ま、ワイン専用のマルチツールですが・・・













もちろん、こんな雑誌が付いてました・・・

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しっかし、ビーパルも創刊31周年なんですね・・・わたくし創刊号からかなり長い間、愛読者でした・・・


7月号の特集は・・・2012年夏、「人生が変わるあります。」そうかあ・・・人生が変わる旅かあ・・・









で、いつもどおりの商品紹介の多い雑誌・・・と、ペラペラと眺めていても、今月号はほとんどありませんでした。








と思ったら、こんな別冊付録も付いてて、こちらのほうにぎっしりと・・・

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「遊び道具ザクザク詰まってます!」かあ・・・でへへへ、またまた物欲が・・・


ううっ、いかんいかん・・・






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2012年01月29日

宮崎本二冊!!!

宮崎駿氏の作品を解説、論評した、いわゆる宮崎本を、たまたま二冊読みました・・・

ま、どちらもたまたま古本屋さんで購入したものですが・・・



わたくし、封切公開を必ず映画館まで観に行ってたのはスターウォーズシリーズと宮崎アニメぐらい、
宮崎作品は「ルパン三世・カリオストロの城」以来、ずっとそうでしたし、テレビ放映もついつい観てしまいます。

もちろん理屈抜きで楽しめる作品ばかりなのですが、やはり好きになると作品の背景なんぞも気になるもの、
で、視点はそれぞれ異なりましたが、けっこう二冊とも面白かったので、簡単にご紹介を・・・




まずは一冊目・・・

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「増補決定版 宮崎駿の<世界>」 切通理作著 ちくま文庫







2008年の刊行で、初期の作品から「崖の上のポニョ」までの殆どすべてが紹介されています。







例によって、目次部分のみご紹介・・・

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目次からも想像できると思いますが、じつに詳細に、宮崎作品の面白い部分をわかりやすい文章で再掲してあり、
そこをさらっと読むだけでも、ふたたび感動が蘇ってきて、著者の作品への愛情がとても気持ちよく、同感できました。

この著者には、ほかに「山田洋次の<世界>」とゆー著作もあるようで、こちらもいつかは読みたいと思いましたが、
本人や周辺の人たちの発言や書いたものを、じつに根気よく調べて、なぜ面白いのかを説明されておられます。

それぞれの作品のストーリーに沿って解説、しかもそれぞれのシーンの細部まで、念入りに研究されてますので、
作品を見直す際に、これと併せて観ると「ここでこんなことまで表現してたのか・・・」と、あらためて楽しめると思います。

また、作品が作られた当時の、本人を取り巻く背景なども詳しく解説、さらにアニメ以外の作品まで説明があり、
また、それらと長編アニメとの関係もわかるので、まさに増補決定版、たとえ知らない作品でも、なんとなく、
わかったよーな気分にさせてくれるとゆー、いわば「総作品関連辞典」みたいな側面もありました。








で、もう一冊は・・・


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「宮崎アニメの暗号」 青井 汎著 新潮新書




こちらは宮崎アニメの背景にある思想に迫った論評で、2004年に刊行されたもので、主に「ルパン三世」から、
「千と千尋の神隠し」までの長編について述べられておられます。











一冊目と同じく、目次のみご紹介・・・

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目次からもおわかりのように、タイトルのとおり作品のシチュエーションや登場人物に潜む「暗号」を解く、
といった感じで、古今東西の様々な思想や作品などとの関連性を探っておられます。

わたくしも、宮崎作品を観てて、このシーンの背景にあるものはなんだろうと、ふと考えたことはあります。

もちろん、どれもがよくできたエンターテイメント作品であることは間違いなく、ぼーっと観てても面白いのですが、
趣味的に自分に合う部分がいっぱいあって楽しめる以外に、もっと奥が深そうな気がして、心の隅に、
なにか引っかかるものが残ったりしてたのですが、この著者によると、そんな観客も多いはずとか・・・

日本人では司馬遼太郎や堀田善衛、宮澤賢治など、それ以外ではキリスト教以前の西洋思想や中国の五行思想、
その他、宮崎駿氏が影響を受けたであろう様々な思想が、作品の中に込められている、といった視点で、
それらの関連から、作品の奥底に流れる「なにか引っかかるもの」を著者の視点から分析されています。

わたくし昔は、東洋と西洋の思想史について、わりと興味があったので、なるほど、そんなふうに観ればそのとおり、
と、思わず頷くところも多々あり、前述の著作とはまったく異なった楽しみ方ができました。

まあ、果たしてそうなのだろうか、むしろ別の思想が背景にあるのではないか、とか、そこまで深読みするのかなあ、
といった疑問も感じましたが、これらの思いや疑問は、この著作を読んで、はじめて気づかされたことばかりで、
古今東西の広い範囲から論評されてますから、知的好奇心からも、最後まで興味深く読ませていただきました。

ある程度、文明史や思想史などに興味のある方なら、宮崎作品の観かたがかなり変わるかも知れません。




宮崎作品は、「これは面白いはず」との信念と、それを表現できる才能が、そのまま日本中世界中で、
受け入れられているものと思いますが、一冊目は読んでて同感、あらためて、それで面白かったんだなあと、
と再確認ができましたし、二冊目は、なるほど、宮崎作品にはこんな背景もある(のかも知れない)と、
なかなか興味深く読めました。

二冊を読んでみて、また宮崎作品を観たくなりましたが、何度でも楽しめるとゆーのが、やはり凄いところですね。





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2012年01月22日

父は空 母は大地

ひさしぶりに感銘を受けた本を一冊、ご紹介します。

まあ、うちの奥様が図書館から大量に借りてきて、食卓に積み上げてた中の一冊なんですが・・・











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「父は空 母は大地」 寮 美千子 編訳 2002年パロル舎刊の日英対訳版であります。


原文は1854年、3年間にわたる戦いに終止符を打ち、指定された居留地へと移動していった、
スクオミッシュ族とドゥワミッシュ族の代表首長であったチーフ・シアトルが、当時のワシントンの大首長
(第14代大統領フランクリン・ピアース)に伝えてほしいと語った言葉を、白人入植者が英語に訳したもので、
彼の名前(シアトル)がその地名になったほど、非常に有名な演説だそうですが、わたくしは今まで知りませんでした。


土地は買収するからお前らは居留地以外には出るな、という理不尽な条約を突きつけてきた白人政府に対し、
無益な戦いを止めて敢えて従う際に、自分たちが暮らしてきた空や大地についての、いわば「申し送り書」や、
「引き継ぎ書」みたいに語られたものと、わたくしには感じられました。



土地を買収して自分たちだけのものにする、ということ自体がわからない・・・
空や大地、風の匂いや水のきらめきを、あなたはどうやって買おうというのか・・・



という部分からはじまり、編訳者による名文が続きますが、原文にも50種類以上の異なるテキストがあるそうで、
特に人間と大地に関する部分を中心に訳者の「編訳」として、シンプルな原文との対訳版にされたようです。




さすがに訳文の画像を載せたりすることはできませんので、ぜひご一読をお薦めする次第なんですが、
わたくしが特に印象に残った、川と湖に関する部分の原文だけ、ちらっとご紹介させていただきます。

(1/24追記修正)
松永洋介さんからいただいたコメントで、編訳者ご本人が、一人でも多くの方に知っていただきたいとの趣旨から、
ご自身のHPに訳文全文を公開されておられることを知りました。松永さん、ありがとうございました。
ご本人のHPにあった指示どおり、以下に紹介させていただきます。(原文サイトへのリンクもあります。)

「父は空 母は大地」の全文はこちらをごらんください。









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英文そのものは、聞き書きを訳したシンプルなものですが、編訳者の訳文は、自然とともに生きる、
彼らの思想までが伝わってくる文章で、その後のシアトル一帯の大開発を思うとなんとも哀しくなってしまいます。

まあ、現在のシアトル市が、世界をリードする環境先進都市になっているのが、せめてもの救いでしょうか・・・







m98k at 16:22|PermalinkComments(6)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック