2011年01月

2011年01月14日

今年初のてっさとてっちり!

(期間限定の業務連絡・・・つーか、お願い、つーか・・・)
わたくし、明日1月15日の夜、名古屋市内某所で開催されるフラッシュライトOFF会に参加予定です。
もし発見しても、追い返したりしないでね、howaさん、G3さん、しぶーのさん・・・




さて、今年になって、ずっと食べ物関係の記事が続いてますが・・・


さる9日の日曜日、今年初めてのてっさとてっちりを、京都にあるお店でいただいてきました。

もちろん、某ニャん○さんの行かれたような贅沢なお店ではありませんが・・・



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こちらのお店、中に巨大な生簀がふたつあり、ふぐとすっぽんがいっぱい・・・じゅるじゅる








今回は人数が少なく、全員がふぐを希望したため、てっさとてっちりだけのシンプルなコースであります。

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まずはてっさから・・・

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って、すでに半分以上、食べてしまってからの画像ですが・・・

ふぐは関西ではなんといっても大阪が大消費地で、安くておいしいのですが、さすが活ふぐ専門店、
じつにおいしくてボリュームもたっぷり、わたくしが食べている1.98kセットとは大違いでした。






で、もちろんてっちりも・・・

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これで3人前ですが、こちらもボリュームたっぷりでおいしいこと・・・









で、こちらもほとんど食べてしまってからの画像ですが・・・

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注文したのは、てっさとてっちりのシンプルなコースでしたが、こちらはご主人からの心遣いの唐揚げ・・・

いやあ、さすがうちの奥様の実家のご近所、なじみのお店とゆーのはありがたいですねえ・・・
ま、わたくしは常連でもありませんが、遠慮なくお相伴にあずかりました・・・げひひひ








もちろん、ビールのあとは・・・

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ふぐのひれ酒、アルコールを飛ばすためのマッチがそれぞれに付いてきました。
うしろにちらっと見えてるのは、何本目かの注ぎ酒、お銚子の口には炙りたての骨が・・・








もちろん最後は・・・

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ふぐ雑炊でありますが、こちらも何杯かおかわりした後の画像であります・・・あは












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デザートは抹茶アイスのキャラメルソースかけ・・・こちらも食べてからの画像・・・あははは




いやあ、今までもお正月には何度か、近くのお店でふぐをご馳走になってたのですが、
今回のお店はほんとにおいしかったです。





ちなみに、帰り道にあった京のおばんざい屋さんも・・・

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こちらの・・・

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内科医院もなかなか風情がありました・・・


これなら、いくら食べ過ぎても大丈夫っと・・・げふっ



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2011年01月11日

レーション本2冊、一挙紹介!!!

年末年始にこちらの本を読んで、前回記事のとおりアウトドア「ご飯」に興味を持ったわたくし、
ひさしぶりに近所の古本屋さんへ行き、レーション本を2冊買って連休に読んでました。

レーション・・・RATION・・・
辞書をひくと配給量とか割り当て量となっており、軍隊用語では兵士一人一日分の食糧(費)らしいのですが、
ま、そのレーションの中でも特にコンバット・レーション、つまり兵士の携行食のことを、
略してレーションといっている場合も多く、今回もそちらの話がメインであります。

アウトドアでの食事方法や携行食については、昔から各国の軍隊が様々な研究をしており、
ウェアやフラッシュライトなど他のアウトドアグッズと同様、莫大な費用をかけて軍が開発、
その技術が民生用の食品加工や調理方法に活かされていることも多いのであります。
前回記事で紹介したレトルトやフリーズドライ、古くは缶詰なんかもレーション開発と深い関係があります。

また、戦場での食事は、栄養補給と同時に数少ない楽しみですから、こちらの面でも、
それぞれのお国柄によって様々な工夫が凝らされており、なかなか奥が深い世界なのであります。

ですから、モノ好きな人たちの中には、とーぜんレーション好きな人たちもいるわけで、
左バーのリンク集にある「THE戦闘糧食」の管理人さんなどは、その頂点なのであります。
わたくしも野外での食事が好きでミリタリーグッズも好きですから、昔から興味を持っていたのですが、
「レーション本」といわれるような専門書?を手にしたのは今回がはじめてであります。

ま、前述の「THE戦闘糧食」の管理人さんの著書もあるようですが、今回はたまたま古本屋さんで、
それぞれ別の著者の二冊を同時に入手したとゆー次第なのであります。
いやあ、レーション本とゆーのがでるぐらい、この世界もメジャーになってきてるんですねえ・・・

そーいやフラッシュライトの世界でも、すごいコレクターや著名なモダー、愛好者もたくさんいるのに、
どーゆーわけか、「ライト本」つーのは、まだ見当たりませんね・・・
どなたか「ライト本」を出版されて、いずれは月刊の専門誌なんかも・・・


閑話休題


今回の二冊、カラー写真が大部分で、なかなか楽しかったので、例によって、とりあえず表紙と目次をご紹介・・・








まず一冊目は・・・

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ワールド・ムック612「世界のミリメシを実食する」(菊月俊之著・ワールドフォトプレス・2006年刊)であります。


タイトルどおり、著者が世界の「ミリメシ」を実食したレポートが中心なんですが、
時系列的にもまとめられており、全体の構成はこんな感じであります。

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(細かくて見にくいですが、画像をクリックすると拡大します。ただし手持ち撮影ですが・・・)

レーションの歴史から各国軍隊の食器カトラリーや水筒、ヒーター各種、炊事スタイルの変遷など、
レーション以外の関連記事も多く、見ているだけでも楽しい内容であります。

また開発時のエピソードや戦場での評判なども書かれており、特に古い時代のお話が面白かったです。









で、こちらが・・・

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OAK-MOOK196「レーション・ワールドカップ」(オークラ出版・2008年刊)であります。

こちらは帯にもあるとおり、複数のレーションマニアたちが「オーバー100食のミリ飯を一気食い!」して、
美食度最強のレーションを決める! とゆー内容・・・

各国のレーション評価は味、見ため、量の三項目について三つ星を最高にランク付けしてありました。


こちらの本の構成も・・・

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一冊目と同じような感じですが、こちらはそれぞれの国の概要とその軍隊の概要、その国の料理の特徴が、
各国レーションごとにまとめられており、あらためて世界の料理についても知ることできました。



わたくし、オーストラリア軍のレーションについては、以前紹介したことがありますが、
これ以外では、米軍のMREを何種類かと、自衛隊の戦闘糧食Ⅰ型(カンメシ)Ⅱ型(パックメシ)を数種類、
震災訓練か何かのイベントで試食した経験しかありません。

レーションとゆーのは、当然ですが軍に納入された賞味期限のある「食べ物」ですから、
他のミリタリーグッズと異なり、軍からの中古放出品などとゆーのは通常は出回りません。
ただ、毎年膨大な量が兵士に支給されたり、期限切れ等で廃棄されたりしてるでしょうから、
これを個人的にもらったり、いろんなルートから入手してコレクション品として販売されてたり、
また、同仕様のものが納入メーカーから民生品として市場に出てたりもしますので、
まめに探せば、けっこう一般人でも入手はできるようであります。
ま、兵器でもないし問題ないのかも知れませんが、食べる場合はあくまで自己責任、つーことで・・・



二冊ともに共通してたことは、まず米軍の現用MREについては、軍が莫大な費用で独自に開発、
温度変化や衝撃など、あらゆるテストにも耐えられる世界最強のコンバット・レーションであること、
ただし、そのお味については決してよくない、つーことでした。
たしかにわたくしが食べたやつも、「こっ、これは・・・うぐぐぐ・・・」とゆー感じでしたねえ・・・
オーストラリア軍のは、どれもけっこうおいしかったのですが・・・もちろんベジマイトを除いてですが・・・

また、戦場の兵士は大部分が若者ですから、やはりどうしても肉食嗜好、濃い味付け嗜好、
そしてファーストフード嗜好になるのは世界共通のようであります。

食育の見地からも、その国の伝統料理を取り入れる工夫も一部にはあるようですが、
高カロリーな食事をおいしく短時間で、残さず食べられることが、やはり最優先なんでしょうね。
ま、その意味では、理想的なレーションは、わたくしにとっても理想的な行動食となるわけでありますが。

ちなみに米軍の現用MREは、粉末スープなどを除けば基本的にレトルトパックで構成されており、
他の国でも缶詰とレトルトパックの併用がほとんど、やはり水を必要としないという点と、
価格的な面からも、フリーズドライよりは重い、レトルトや缶詰になっているのでしょうね。

もちろん、レトルトや缶詰が凍結するような寒冷地用はフリーズドライがメインですし、
小型軽量最優先の偵察用、脱出用などのレーションは、エナジーバーなどがメインになっているようです。

二冊ともヨーロッパ諸国、とくにドイツ軍やフランス軍などのレーションの評価が高かったのですが、
なにせ主食がクラッカーやビスケットなどの「堅パン」類ですから、やはり韓国や日本などの、
「米の粒食」を主食とするレーションが気になるところであります。


「パン」と「ご飯」・・・どちらもレーション化するのが難しい食品のようであります。
前回記事のとおり、アウトドアの食事でも、ご飯については米を炊くか、缶詰やレトルトを加熱するか、
フリーズドライに加水するかなんですが、パンも柔らかくて嵩張って、しっとりと重さもあり、
また日持ちもしないため、持ち運びにはいっそう苦労します。

さらにパンをふっくら焼くとなると、炊飯以上に手間暇がかかりますから、各国のレーションも、
そのほとんどがビスケットやクラッカーになっているのであります。
ま、欧米人にとってのパンは、日本人の「主食としてのご飯」とはちょっと感覚が異なるようですが・・・

米軍では、「世界中の戦場で故郷の味、ハンバーガーを食べる」ことを究極目的に、
長年研究を続け、なんとか保存できるレーション用のパンを開発したようです。
ただし、これも他のMRE同様、けっしておいしいものではないようですが・・・

日本でも、お年寄りや子ども用の非常食として、長期保存できる缶入りのパンが販売されてますが、
いったいどんな仕組みになってて、お味のほうはどうなんでしょうね・・・


で、ご飯ですが、韓国軍にはフリーズドライのチャプチェご飯やキムチご飯などがあるようですが、
自衛隊では、戦闘糧食Ⅰ型のカンメシとⅡ型のパックメシ、つまり缶詰とレトルトであります。

二冊とも、このカンメシとパックメシについては、かなり詳しく紹介されています。
これらの本が出版された数年前の状況では、Ⅰ型で8種類、Ⅱ型で14種類のメニューがあり、
それぞれに各種の副食(おかず)がついてワンセットとして支給されるのですが、
主食のご飯については、Ⅰ型ではとり飯、白飯、赤飯、五目飯、しいたけ飯の五種類、
Ⅱ型では白飯、ドライカレー、五目飯、カニチャーハン、五目チャーハン、豆ご飯、山菜飯、とり飯、赤飯、
の八種類となっているようであります。じゅるじゅる

著者の実食や隊員の話などの記事を読むと、おいしいのはカンメシだけど、
人気があるのはパックメシ、どちらも白飯の評判はイマイチ、とゆーところでしょうか・・・

Ⅱ型は主食のご飯も副食同様、通常のレトルトパックで持ち運びや後始末には便利、
ただ米粒がぐしゃぐしゃに崩れてて食感が悪く、いっぽう缶詰のⅠ型は、
型崩れせず食感はいいけど、重くて開封や後始末も大変、とゆーことのようで、
缶詰とレトルトのメリット、デメリットが如実に現れてますねえ・・・

支給する側としても、缶詰の保存性のよさ(3年から5年でレトルトは1年)もあり、
ずっと併用しているようであります。(Ⅱ型は陸上自衛隊のみ)

ま、これらの本が書かれた時点で、パックメシを市販のものと同様のトレー式に改良する予定、
と書かれてましたから、今は改善されているのかも・・・

また、どちらも白飯の評判がイマイチですが、これは前回記事でわたくしも書いたとおり、
白飯に関しては、やはり炊きたてご飯に優るものは存在しないようですね。

ただし、Ⅱ型のメニューとしては、主食が白飯のカレーや牛丼が人気のようで、
これも主食と副食を並べてゆっくり味わうのと、カレーや牛丼、ぶっかけ飯でがつがつ食べるのと、
どちらかの選択とゆーことで、余裕のない野外訓練などではとーぜんの結果なんでしょうね。

やはりアウトドアでも、余裕のある時はおいしいご飯を炊いて、行動中はレトルトやフリーズドライで、
特にフリーズドライの場合は五目飯などの味付きにするのが正解のようですね。
もちろん、水がどの程度確保できるかが、大きな判断要素になるわけですが・・・



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2011年01月08日

アウトドア「ご飯」についての一考察

ええ、今回はアウトドア「ご飯」についての一考察なのであります。うふっ、なんとなく、あかでみっくでしょ・・・


前回記事で紹介した本を読んで、特に興味を持ったのは、やはり食事についてでした。

たとえ日帰りの山歩きでも、アウトドアで食べる昼食はとても楽しみですし、
これがソロのキャンプになると、キャンプサイトに着いてテントなどを設営してから、
シュラフに潜って寝るまでの間はけっこう長く、夕食は重要な一人イベントになります。

宴会キャンプなら、「うぃーっ、もう飲めまっしぇん、あとは野となれヤマトなれ、つーことで・・・ばたっ」
と、泥酔状態で倒れ込んでも、どーゆーわけか、いつも無事に朝を迎えているのですが・・・
ソロの場合は飲み過ぎて前後不覚になるのは絶対に禁物ですから、
しっかりと「ご飯」を食べて、時間をかけて夕食を楽しみたいものであります。


そう、わたくし、「ご飯」が大好きなのであります。

白飯、ライス、銀シャリ・・・様々な呼び方がありますが、ともかく「炊いた米粒」のことであります。

まあ、日本人に限らず、広くアジア、いや世界中で食べられている米の粒食ですが、
一度、米の粒食を常食とした民族は、二度と、それ以外のものを常食としない、といわれるほどで、
わたくしアウトドアでも、最低一日1食は、ご飯を食べたいのであります。ええ、飲み過ぎない限り・・・

ところがこの「ご飯」とゆーやつ、なにせ粒食ですので、麺やパンなどのコナモン(粉食)と異なり、
調理や保存にけっこう手間がかかり、特にアウトドアでは様々な工夫を要するのであります。

炊飯にはそれなりの時間と手間を要しますし、「ご飯」状態では長期保存も温め直しもできないので、
加熱だけのレトルトパックご飯か、加水だけのフリーズドライご飯がアウトドアでは主流なんですが・・・


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で、今回はこれらのアウトドアでのメリット・デメリットなんぞを、わたくしなりに考えてみました。

クルマなしのソロキャンプ、一日三食ともいちおー温かい「ご飯」を食べると仮定して三日間とすると計9食、
プラス予備1食で、合計10食分を補給なしで持参するとした場合の、総重量や調理に要する時間、消費燃料、
それにお値段なんぞを、1食あたりに換算して、思いつくまま較べてみました。
現実には毎食温かいご飯、といった贅沢などは考えられませんが、ま、あくまで項目比較つーことで・・・
(実際には、時間のある夜に炊いたご飯や温めておいたレトルトを朝や昼に食べたり、
フリーズドライご飯でも、朝に加水しておいたのを昼にお弁当として食べてました。)

ちなみに比較といっても、もちろん正確に調べたわけでもなく、わたくしの拙い経験とその記憶だけで、
間違いや勘違いもいっぱいあると思いますので、追加コメントもお願いしますね・・・


まず、わたくしの食べるご飯の量ですが、一食当たり精米約1合、これは容積では180ccですが、
重さでは約150g(含水量で大きく変わりますが・・・)になります。
これを炊いてご飯にすると、いわゆる男茶碗で二杯ぐらい、重さでは約340gとなるようです。
通常のレトルトパックご飯が1パック200gですから、1.7パック程度のボリュームであります。

自衛隊の戦闘糧食Ⅱ型の主食がレトルト2パックですから、やや少ないと思われるでしょうが、
わたくしやHiguさんの場合、おかず以外に必ず麺類も食べますので、けっして負けてはいないと・・・



とっ、ともかく、この1食分単位で、アウトドアで必要と思われる比較項目を列挙してみますね。


①本体重量
まず重量ですが、精米なら1合で150g、レトルトはご飯になってますからそのまんまで340g、
フリーズドライは100gでご飯260gになりますから、ご飯で340gだと130g程度になる・・・はず・・・

あははは、なんか最初から計算が怪しいような気もしますが・・・

②調理に必要な水の重量
調理に必要な水ですが、炊飯には容積で精米の1.2倍の水が一般的ですから、
無洗米で研ぐ必要はないとして、水の分量は220ccほど、水の比重は1なので220g・・・のはず・・・
でも精米150gと足せば370gのご飯になるはずなのに、340gになるとは・・・
そうか、吹きこぼれや蒸気で減る分が30gとゆーこと・・・にしておこうっと・・・

レトルト自体には水は不要、つまりゼロであります。(加熱に使うお湯は別に使いますからね・・・)

次にフリーズドライの場合ですが・・・そーいや量ったことがないな・・・
ま、130gのフリーズドライに加水する量は・・・足して340gのご飯になるんだから、210g・・・のはず・・・


で、①の本体重量と、②の必要な水の量の合計では、精米(無洗米)の場合は370g、
レトルトは水不要で340g、フリーズドライの場合も340gとなります。

わたくしも意外でしたが、水を持参する前提なら、総重量ではほとんど差はないことになります。
ま、最終的に340gのご飯を食べるわけですから、当たり前といえば当たり前なんですが、
なんとなく、トータルでもフリーズドライが圧倒的に軽いようなイメージがありました。
もちろん、水を毎日補給できる場合なんかは、持ち運ぶ本体重量はフリーズドライが最軽量で、
次に精米、水分も含んでいるレトルトが一番重い、とゆーことになります。



③調理に必要な燃料
燃料や調理方法にもよりますが、精米は「はじめチョロチョロなかパッパ」として、20~30分の加熱が必要、
これがレトルトなら、10~15分の加熱で済みます。
フリーズドライになると、冷食なら燃料不要、温食するとしても、210ccの水を沸騰させるだけですから、
ガスバーナーだとほんの1~2分程度の燃焼だけで済みます。

燃料消費では圧倒的にフリーズドライが有利で、単純な時間比較ではレトルトの1/10、
精米炊飯の1/20程度しか要しないことになります。

これはあくまで毎食、その都度作るとした場合で、現実にはそんな贅沢はせずにまとめますし、
炊飯やレトルトの加熱も、ずっと最大火力ではないので、燃料消費量の計算は難しいですが、
一般的に考えても、フリーズドライはお湯を沸騰させるだけ、燃料が確保できない場合は冷食も、
そのまま齧ることもできますので、燃料消費の面からは、やはり有利なのは間違いないでしょう。





④お値段
これも購入先やグレードによって異なりますが、わたくしの大好きな安売り店なんぞでは、
レトルトと精米はあっても、まともなフリーズドライは激安入手が困難で、どうしてもお高くなります。

で、わたくしがふだん購入しているお値段では、1食分あたり精米が50~70円、レトルトが170~250円、
フリーズドライでは300~400円ぐらい、となりました。

お値段では精米が断トツでお安く、次がレトルト、フリーズドライはやはり高級品なのであります。
1食あたり、精米とレトルトの間でも100~200円、フリーズドライとの差となると、
250~350円ですから、もっと長期間や回数が増えるとなると、莫大な金額になりますね・・・



⑤食味
これはなんといっても炊きたての精米が一番(ただし、うまく炊けた場合に限られますが・・・)
次がレトルトパックで、フリーズドライは、五目ご飯など味付きはけっこうおいしいのですが、
白飯となると、まだまだ食感や風味でレトルトに負けているように、個人的には感じています。



⑥調理に必要な時間、手間など
やはり精米の調理は時間と手間を要します。ま、工夫次第である程度の効率化は可能ですが・・・
仮に無洗米としても浸水に30~60分、炊きあがるまで20分としてもその後の蒸らしに10分、
合計で60~90分を要することになり、特にアウトドアでは毎回の様々な条件が異なるため、
水加減や火加減のびみょーな調整をしないと、うまく炊けないことがあります。

で、レトルトとフリーズドライは、食べるまでの時間は同じく15分程度ですが、
手間的には、水を沸騰させた後は放置するだけのフリーズドライが圧倒的に有利ですね。
待ってる間にいろんなことができますが、レトルトはずっと加熱してるので、目を離せません。

で、この項ではフリーズドライがトップ、次がレトルトで、やはり精米の炊飯は圧倒的に不利・・・
まあ、それだからこそ、レトルトやフリーズドライが行動食として発達してきたわけですし、
手間暇かけておいしいご飯を炊いて、炊きたてをはふはふ食べる楽しみもあるのですが・・・



以上、思いつくままに比較してみましたが、これらはあくまで限定した条件でのお話、
実際のアウトドアではいろんな異なる条件がありますから、これらをうまく使い分けて、
てきとーなところで、折り合いをつけることになるのであります。

すべての項目でこれがベスト!!!、とゆーのは残念ながらまだありません。
ま、フリーズドライのお値段が安くなって、しかもおいしくなったら理想的なんでしょうが・・・
また賞味期限が迫ったフリーズドライがネットで激安になってますが、まとめ買い専門ですし、
何ヶ月か海外でバックパッキングするなら、お買い得なんでしょうが・・・

ちなみにアウトドアでの炊飯、わたくしは浸水を長め(一時間以上)にして一気に強火炊きですが、
「はじめチョロチョロ」にしたほうが、その間にデンプンが糖に変わるのでおいしい、
ともいわれてますが、このあたりはどうなんでしょうね・・・


以上、はじめてキャンプされる時の参考になれば・・・って、あまり参考にならないか・・・あははは









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2011年01月04日

「フィールドモノ講座」・・・

えーっ、初春にふさわしい・・・んだかどーだか・・・ひさしぶりの「書斎カテゴリ」であります。







じゃーん
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平山隆一著「フィールドモノ講座」(並木書房刊)であります。














ちなみに・・・
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以前紹介したことのある、「バックパッキング入門」と「遊歩大全」は、'70年代半ばの発行、

で、こちらはご覧のとおり1996年の発行ですから、それらから20年後の本とゆーことになります。

いずれも、ソロバックパッカー向けの貴重な入門書で、特に上記二冊は、ずっとわたくしのバイブルでした。
ただ今回の本は、初版時に購入したものではなく、昨年末にネット通販で購入したばかり・・・

そう、某mixiで紹介されてまして、どーしても欲しくなってしまい、ついつい某AMAZONでポチッと・・・
ちなみにわたくし、某AMAZONで古本を買ったのは、これがはじめてであります。

で、ちょうど年末に手元に届き、ゆっくりと楽しむ時間もありましたので、感想なんぞをご紹介します。



上記二冊同様、ソロバックパッカーのためのアウトドアグッズの紹介や使い方などが、
わかりやすく書かれた入門書なんですが、表紙や裏表紙の写真からもおわかりのとおり、
この本の特徴として、ミリタリーサープラス品の紹介が圧倒的に多いのであります。

当時の月刊「GUN」誌に連載されていた記事をまとめたものだそうで、
ミリタリーサープラスにもバックパッキングにも詳しい著者ならではのウンチクがありました。



ちと長くなりますが・・・

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見にくい画像ですが(クリックすると拡大します)、この本の目次であります。


上記二冊同様のオーソドックスな構成ですが、ミリタリーサープラス品の割合が圧倒的に多いのであります。

ちなみにこの本の著者、まったく偶然ですが、わたくしやTOMOさんとほぼ同年齢でした。

で、我々世代がアウトドアをはじめたころの高級品といえば、なんといってもヨーロッパ製かアメリカ製、
その中で学生が入手できるものといえば、朝鮮戦争以降、ベトナム戦争あたりで使用されて、
かなりお安く放出されていた、中古の「米軍サープラス品」がメインでした。

それらをアウトドアで代用してたわけなんですが、その中で、本当に「使えるモノ」と「使えないモノ」、
あるいは「使えないけど楽しめるモノ」や、「ホンモノ」と「ニセモノ」の差、「要るモノ」と「要らないモノ」、
あるいは「要らないけど持ちたいモノ」なんぞが、だんだんと経験的にわかってきたのであります。

この本は、それをさらに詳しく、実践的にも理論的にもわかりやすく解説してあり、まさに目からウロコでした。

著者が同年代とゆーこともあり、我々の学生時代の「山屋」のバイブルだった、
ヨーロッパ製品中心の「新版・登山技術」や、ワンゲル、山岳部あたりの常識を踏まえた上での、
バックパッキングの解説書で、わたくしにとっては、とてもわかりやすい解説書でした。

ちなみに、わたくしがちまちまと集めていたミリタリーグッズ(以後も徐々に増殖してますが)についても、
バックパッキングに使えるようなモノについては、その大部分が紹介されてました。

15年ほど前に出版されたものですが、高度計温度計等の付いた多機能腕時計や小型GPSも、
初期タイプながらすでに紹介されており、記事がまったくないものといえば、
多機能携帯電話と、LED仕様のフラッシュライト、ランタン類ぐらいでしょうか。

さすがにフラッシュライトはミニマグやソリテールなどのフィラメント仕様ばかりですが、
これ以外は基本的に現在も使われているものが殆どで、逆にいえば、ここ15年ほどは、
LED仕様のライト、ランタン以外はあまり進化していない、とゆーことになりますね。

ちなみに米軍のサープラス品関係では、M-1956装備からM-1967装備、ALICEからFPLIFまでで、
あたりまえの話ですが、現在のMOLLEシステムは紹介されていません。

ま、このあたりは、こちらのアリスパック記事もご覧いただきたいのですが、
たとえば、このアリスパックについても、平坦なトレールはフレーム付きで、
ブッシュや急傾斜地などでは身体にフィットするようフレームレスで使う、
といった一般的な使い方から、ボトムへのシュラフの装着方法、アウターポケットの使い方など、
バックパッキングに積極的に転用している著者でないと書けない話が詳しく書かれています。

緊急時用のクイックリリースなんぞは重くなるだけで実際のバックパッキングには不要とか、
アウターポケットも入れる物が限られるので外してアタックザックとして使ってるとか、
縫製のラインは雑だけど縫い方はしっかりしてるので、バラすのに苦労したとか、
いろんなループなどで、外側に装着できるようになっているのは、あくまで戦場での使用が前提で、
パックにいろんなものを外付けしているのはバックパッカーとしては失格とか、
軍用を民生用に使う場合のプラスとマイナスについて、なるほどそのとおり、
と、納得する内容が多かったのであります。

そう、ミリタリーサープラス品はともかく頑丈、そのかわり重くて使用条件も限定される、
性能的には、最大公約数的になるから、どうしてもタイムプルーフ(長期間、変更なしで使える)や、
フールプルーフ(誰でも使える)が優先されるので、無難でオーソドックスなものになる、
逆にそのことが、確実な働きを保証し、古臭くなりにくいということにもなる、
といった視点で、「使えるモノ」と「使えないモノ」について書かれているのであります。

この著者には、別にフィールドナイフの使い方についての著書もあるようですが、
たとえば多機能ナイフについての項では、シンプルな軍用モデルがバックパッカーには最適だけど、
当時出回り始めたばかりのプライヤー付きレザーマンは注目すべきで、今後が期待されるとか、
なかなか先見の明もあり、今でも充分通用する内容でした。

もちろん、「モノ」の紹介や使い方だけでなく、基本的なテクニック(ソロのバックパッカー向けですから、
どーしてもサバイバル的なテクニックが多いですが)についても書かれており、
特に地図とコンパスと歩数を使った、米軍ナビゲーションの基本なんぞは、
GPSナビが普及した現在でも、なかなか興味深く読むことができました。
ま、今のわたくし、コンパスなんぞはテントを立てる時ぐらいしか使わなくなりましたが・・・

これ以外にも、器具を使わないラペリング(懸垂下降)方法や、ダークアダプテーション(暗順応法)とか、
暗闇でのスキャニング方法など、前二者にはなかった、いかにもミリタリーっぽいテクニックもあり、
この方面に興味のある方には、ご一読をオススメできる一冊でありました。

ま、どんなに素晴らしいモノでもテクニックでも、実際に試して自分のものにしておかないと、
いざとゆーときには、決して役には立たないつーことは、著者も何度もいっているのですが、
読むだけで楽しんで満足して、あとは忘れててきとーに、とゆー人生も、これはこれでまた・・・

いかがです、どなたか、この本をお貸ししますので、内容をしっかりとマスターしていただき、
わたくしをバックパッキング大宴会!!!なんぞに招待いただいてですね・・・(以下略)





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2011年01月01日

2011新年ご挨拶と特別ふろく・・・

新年あけましておめでとーございます。


本年がみなさまにとって、

より良き年となりますように。


卯年元旦







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こちら、うちの奥様が作ったウサギさんであります・・・
・・・ったく、正月準備もせずに何やってんだか・・・







えー、今回はみなさんに、新年のサプライズプレゼント!!!とゆーことでですね、
わたくしの隠れた才能のひとつである、細密画作品の初公開なんぞをですね・・・むひひひ



で、わたくしも、今年の干支にちなんだウサギさんを描いてみました。



ま、とりあえずは水彩で・・・

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ごくふつーの絵具や筆でありますが、わたくしの手にかかると見事な超細密画になるのでありますね、これが・・・


しかも今回は、実際に自然の中に生息する野生のウサギさんを写生したもの・・・















じゃーん
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わは、わははは、まいったか!!!




ま、こんなサイトですが、今年もよろしくお願いします。












ちなみに、上の画像を見ながらスケッチした、本当のわたくしの作品がこちら・・・









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がは、がははは、今度こそまいったか!!!






ま、こんなサイトですが、今年もよろ・・・ぼかっ、べきっ、ぐしゃ・・・






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