2013年09月
2013年09月19日
2013ボルネオ紀行8早朝クルーズ編
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ボルネオ島・植林ツアーの四日目は、午前五時の起床で六時から早朝リバークルーズに出発であります。
ええ、わたくし前日、日付が変わってからもバルコニーに出たりして、夜のジャングルを肴に飲み続けたため、
意識はまだ朦朧としたままでしたが・・・
サバ州最大の河川・キナバタンガン川の下流域・・・
全長560kmのキナバタンガン川は、下流域に広大な氾濫原を作りながらスールー海に注ぎます。
で、その下流域とは、河口から228km、うね~うね~と蛇行しながら遡った支流との合流点まで、
そこまで潮の干満の影響を受けるそうで、ここスカウ村は、河口から約60kmの地点なのであります・・・
前回記事でも書いたように、この下流域一帯の熱帯雨林は、大部分がアブラヤシのプランテーションなどに、
開発されてしまったのですが、川岸の一部だけは、浸水を防ぐ護岸用として、開発されずに残されたため、
今や生き残った野生動物たちの最後のサンクチュアリになってしまったのであります。
そこでは、昔はほとんど見ることがなかったゾウさんやウータンくんも現れるようになったとか・・・
なんか、環境保護の観点からではなく、別の人為的な理由で開発されずに残り、野生動物の宝庫になった、
とゆーのは韓半島38度線の非武装中立地帯DMZに似てますね・・・
で、動物や鳥さんがよく観察できるのは早朝と夕方なので、それに合わせたリバークルーズなのであります。
午前五時半、ロッジ本館から見た宿泊棟の様子・・・
一番手前の棟が、わたくしの泊っているロッジであります。
いやあ、酔い覚ましのモーニングコーヒーは有難いなあ・・・
ま、決して旨いコーヒーではなく、横にあったサバ州名産のサバ・ティーのほうが旨かったですが・・・
で、樹間から見える・・・
朝靄にかすむキナバタンガン川・・・
まさに幻想的な風景であります。
まあ、こちらは・・・
「れっつごー!!! いぇいっ!!!」と、おおはしゃぎ・・・
ま、さすがに・・・
ずっとおおはしゃぎしてると、トリさんや動物さんたちが逃げてしまうので、観察中は静かにします・・・
樹上のサルさんも、まだじっと座ったまま・・・むにゃむにゃ・・・
ちなみにわたくしは・・・
ボートの舳先に座ったんですが、観察するのは殆ど左右の陸地なわけで、あまり意味はありませんでした・・・
ま、舳先は川風が気持ちよかったのですが、朝はけっこう寒かったです・・・
で、どーゆーわけか、わたくしの乗った右舷側にフネが傾いてますね・・・ひっく
氾濫原に上流から運ばれた地層が、幾重にも重なり岩となり、その上の薄い土の層に植物が繁っています。
逆に岩の下の部分は、増水時の水流で削られて大きな洞窟ができてました・・・じゅるじゅる
こちらは何というトリさんでしょう、何かくわえてますね・・・じゅるじゅる
よく見るとカップルでした・・・後ろの個体の冠の様子からは、マレーシア国鳥のサイチョウでしょうか???
さらにあちこち観察しながら進んで行くと・・・
やがて朝靄が消え、陽が差しはじめました・・・ええ、右舷側にかなり傾いてますが・・・
やがて抜けるような青空が・・・この後も右舷側に傾いたままでしたが・・・
こちらはシロガシラトビのカップル、ええ、そのまんまの和名ですね・・・
一羽が飛び立ちました・・・
とまあ、あちこちでトリさんやサルさんが観察できたのですが、なにせ望遠側が120mmまでのコンデジ、
デジタルズーム2倍でも240mm、しかもメモリーをケチって2Mとゆー小さな画像サイズで撮ったため、
トリミングもできないので(そもそも編集自体、全くしてませんが・・・)、以後の望遠画像は殆どカット・・・
で、ボートは本流を離れ、狭い支流に入って行きます・・・
気分はもう、地獄の黙示録・・・
こちらのペットボトル、川エビ漁の仕掛けだそうです。
倒木の間を抜けて、さらに上流に進みます・・・
ボートの頭上に電線のようなものが渡してあるのがお分かりでしょうか・・・
じつはこちら、大阪府堺市の消防局から寄贈された、古い消防ホースだそうであります。
これがあると水を嫌うウータンくんなどが向こう岸に渡れるので広範囲に移動できるとか・・・
カメラは間に合いませんでしたが、ちょうどキツネザル?が渡っているところを見ることができました。
こちらが木から木へ飛び移ろうとしているキツネザル・・・だったかな・・・
この川幅が広くなったところでUターンして、本流に戻ります。
(本流を航行した時間から、この支流はロッジの上流側、右岸に流れ込む「テネガンブサール川」だと思いますが、
上流に向かったのかどうか確証がありません。ご存じの方は、この記事へのコメント等でご連絡をお願いします。)
グーグルマップの空撮画像を見ると(テネガンブサール川だとすると)、さらに上流の両岸には、
ずっとアブラヤシのプランテーションが拡がっていました。
本流の民家・・・
家族みんなで朝食のおかずを調達中のようでした・・・まだまだ川が中心の生活なんですねえ。
このあたりの住民はオラン・スンガイと呼ばれ、まさに「川の人」、(「森の人」はオラン・ウータンですね。)
もともと川と森の恵みだけで生きてきた人々で、やがて川エビなどの川漁師と畑仕事の半農半漁生活になり、
最近ではアブラヤシなどのプランテーションで働く人も多いとか・・・
そう、現代を生きるには、程度の差はあっても、ともかく現金収入の道があることが重要なんですね。
流域一帯の人口規模は決して大きくないので、エコツーリズム関係や持続可能な林業関係の現金収入を、
地域住民が安定して得られる仕組みがあれば、アブラヤシのプランテーションだけに頼ることなく、
豊かな暮らしを目指して発展していくことも、充分可能だと思うのですが・・・
こちらは・・・
白い看板を拡大してみると「ロングハウス・ロッジ」と書かれてました。こんなロッジもいいなあ・・・
この後、8時には上陸してロッジ本館でようやく朝食にありつき、しばし休憩の後、森を再生している私有地での、
現地の子どもたちとの植林作業に出発します。
(以下次号)
2013年09月17日
2013ボルネオ紀行7スカウへ
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セピロクのオランウータン・リハビリテーションセンターを後にした御一行、
まずはキナバタンガン川沿いにあるエコツーリズムの拠点、スカウ村を目指します。
サンダカンからスカウまでは道路距離で134km、バスで約2時間半の行程なんですが・・・
セピロクを過ぎると、道路の右も左も前も後ろも、見渡す限り・・・
ほとんどがアブラヤシのプランテーション、たまに胡椒の畑や農地・・・といった状況であります。
熱帯雨林特有の高木などは、見渡す限り一本もありませんでした。
アブラヤシはアフリカ原産ですが、人類にとって有用な植物で地元に富をもたらすのも事実、とはいうものの、
ここまで徹底すれば熱帯雨林本来の生態系は破壊され、ゾウや「森の人」が暮らしていけなくなるのは当然、
これまでにも何度か書いたように、たとえ部分的にでも本来の生態系を回復して保護し、その中で、
地元にも富をもたらす、本来あった有用な植物も育てて、それを活用して豊かになっていくという、
「持続可能な林業」にも徐々に転換していく時期だと思うのですが・・・
この延々と続くプランテーションを見てると、いかに「手っ取り早い発展(開発)」は急激に進むことか、
いかに「持続可能な発展」は困難で遅々として進んでいないか、ということが実感されましたが、
今のうちに一部でも転換しないと、もう取り返しのつかないところまで来ているのは事実であります。
植えるのは、本来あった植物の中でも、カポールなど有用な(高く売れる)樹種が中心でいいと思います。
ただし、それ以外の樹種も、同時にある程度植えておかないと、熱帯雨林の生態系が再生しませんし、
有用な樹種自身も育たないので、地元合意のうえでの規制と誘導、それに世界中からの支援も必要でしょう。
で、もうひとつの方策が観光資源としての活用、これは今回我々が向かっているスカウ村などで、
エコツーリズムというかたちで発展してきており、実際にはどうなってるのか、こちらは楽しみであります。
スカウ村はキナバタンガン川の河口から約60km上流の地点、サンダカンから134kmの陸路は、
左岸にしかないので、ここから右岸上流にあるロッジまではボートで向かいます。
このあたり、少し前までは陸路は全くなく、舟運が唯一だったんですが、アブラヤシのプランテーションにより、
最近になって寸断された連続性のない道は、じつは無数にできているのであります。
なんでもアブラヤシは、実を採ってから24時間以内に工場で油を搾らないと品質が極端に落ちるそうで、
奥地からの素早い運び出しには道は不可欠、ところがこの道は、あくまで各プランテーションから、
各工場へアブラヤシを運ぶためだけの私道で、舗装も環境への配慮も計画性も、まったくないもの・・・
そのごく一部を自治体などが細々とつないで、拡幅、舗装したものが公道となっているようであります。
機会があれば、一度グーグルマップなどの空撮画像を見ていただきたいのですが、川岸の一部を除くこの一帯、
あちこちに碁盤目状などの細い道と、そこから途中まで伸びて寸断された細い道が無数に見えますが、
これらはすべてアブラヤシのプランテーションと、そのための道なのであります。
そこに熱帯雨林はもはや存在せず、住んでいたゾウさんは嫌われ、ウータンくんはいなくなったのであります。
我々は川岸に残された森(二次林も多いそうですが・・・)を眺めながら、ロッジを目指します。
この時点で時刻は午後6時、大河を遡上してるのに夕陽に向かう、とゆーのは、京阪神に住む人間にとっては、
なんとも不思議な感覚なのですが、この後しばらくして、川は南に90度、「キュっと」曲がります。
ロッジの船着き場が見えてきました。二艇に分乗してるので、先発組はすでに到着しています。
この船着き場は二階建てですが、グーグルマップで増水時の画像を見ると、下半分は完全に水没してました。
よく見ると階段の途中に、何段階かの着岸用の踊り場があるのがおわかりだと思います。
さすがにロッジ本体は、かなり高い位置にあります。ちなみにブキット・メラピはスカウの古い地名だとか・・・
ロッジの管理棟とゆーか、本館であります。
で、こちらが・・・
二人用ロッジの内部・・・あとは水洗トイレ兼シャワールームと箪笥・テーブルがあるだけで、
残念ながら冷蔵庫はありませんが、なんとエアコンが効いてました。
で、奥の扉を開けると・・・
こちらバルコニーの上流側であります。
こちら下流側からは、樹間から本館とキナバタンガン川の川面が見えます。
わたくしのロッジ、本館から一番近いロッジで、これはわたくしが泥酔しても、何とかたどり着けるように配慮して・・・
いやいや、わたくしが夜な夜な、ライトなんぞを持って彷徨しないにように監視するためかも・・・
いやあ、このバルコニーでちめたいビールを傾けながら、まどろむとゆーのもなかなかよさそう・・・
でも冷蔵庫がないな・・・そうか、本館でちめたいのを買ってきて・・・でもそれなら本館のカウンターで・・・
あちらの雰囲気もなかなかよかったな・・・どっちにしようかな・・・じゅるじゅるじゅる
ま、とりあえずは・・・
本館に集合して・・・
夕食であります・・・じゅるじゅる
ちなみに今回の撮影では、殆どストロボを焚いてないのですが、さすがに明るいレンズとセンサー、
手持ちでもそれなりに撮れるのはうれしかったですね。ま、オートホワイトバランスはイマイチのようですが・・・
さらにちなみに、ここでは不思議と蚊は殆どいなかったんですが、夕方のひと時だけは飛んでましたし、
蠅も昼の食事時だけ集まってました。まあ、巨大なカブトムシみたいな昆虫はブンブン飛んでましたが・・・
で、夕食後は勉強会であります。
中国・内蒙古自治区・クブチ沙漠での植林の際には、故・遠山正瑛先生が「沙漠講座」と題した勉強会を、
毎晩やってくれてたのですが、旅の疲れと植林の疲れ、夕食の満腹感とビールや白酒(パイチュー)の酔いで、
毎晩、夢うつつでお話を聴いていたものであります・・・いやあ、懐かしいなあ・・・
今回サバ州側でお世話になった(サラワク側でお世話になった現地旅行社N氏とは別人の)旅行社社長のN氏、
わざわざ東京からお越しとのことで、エコツーリズム事情や開発の現状などを熱心に話して下さいました。
で、我が隊からは・・・
右から隊長のT氏、植物がご専門のN氏、土壌がご専門のI氏、それぞれのお話があったのですが、
みなさん熱心で話が盛り上がって、最後になったN氏のお話が、時間切れで聴けなかったのが残念でした。
なにせ翌朝は午前五時起床の六時出発という早朝クルーズから、朝食後は子どもたちとの植林と交流会に出発、
その後は夕方のクルーズで、さらに希望者はナイトクルーズ!!!とゆーハードスケジュールですから・・・
そう、この夜は早目に自分のロッジに戻ってですね、バルコニーに出たりして・・・
夜のジャングル宴会じゃあ!!!・・・むひひひ
そう、途中のトイレ休憩の際に、お安いスーパーでやっと見つけたのでありますね・・・でへへへ
ま、部屋に冷蔵庫がなく、ベッド上で、エアコンの風でしか冷やせなかったのは残念でしたが・・・
と、この夜は、ちびちび飲んでてすっかり遅くなり、翌日、朦朧とした朝を迎えることになりました・・・
(次号に続きます。)
2013年09月15日
2013ボルネオ紀行6セピロク編
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ボルネオ植林ツアーも三日目の午後になって、ようやくサバ州サンダカンの近郊にある、
セピロク・オランウータン・リハビリテーションセンターにやってきました。
ええ、看板の下に座ってるのがウータンくん・・・ではありませんね・・・
大きな保護区で、さすがにある程度高い木もありました・・・
エントランスに咲いてた花・・・蜜が甘いのか、アリさんがいっぱいですね・・・じゅるじゅる
今回ツアーの下見などで何度もセンターを訪れている隊長のT氏、所長とも交流があり・・・
当日は所長不在のため副所長に、赤ちゃん用のおしめやカレンダー、Tシャツなどをプレゼント。
親を亡くした赤ちゃんなどを保護して、ここの保護区で野生に返す活動が行われているのであります。
後述しますが、オランウータンが生息するには、地上に下りずに移動できる高い木が続いている必要があり、
アブラヤシのプランテーションや農地や道路などで寸断されてしまうと移動できなくなり、絶滅してしまうとか・・・
以前来た時に、切り絵作家である隊長がオランウータンの切り絵を所長にプレゼントしたところ、
一部をデフォルメして建物入り口などの床のタイル画として飾ってあるとのことで、その一枚での記念撮影。
うーむ、たしかに隊長の切り絵ですが、ちと省略してあるようですね・・・
手元に置いてるのはプレゼント用のおしめ・・・ウータンくんの赤ちゃんにはMサイズにしたのね・・・
で、ウータンくんと出会える可能性がもっとも高いのは・・・
朝10時と午後3時の食事タイム・・・
そう、午後3時の食事タイムにあわせるために、雨宿りの際にも気にしてたんですね・・・
で、ウータンくんと出会うには様々な制限があります・・・
わたくしのウェストポーチはOKでしたが、ショルダーバッグの隊員やレジ袋を持った隊員は、
改札前のチェックで、ロッカーに預けるよう指示されてました。
ウータンくん、特に子どもたちが、興味本位で持ち去ろうとするとか・・・
で、改札のチェックを受け、木道を進んで行くと・・・
とーとつに・・・
巨木の上で食事を待つウータンくん
やがて子どももやってきて・・・
みんなでおとなしく待ってると・・・
やがて食事が運ばれ・・・
食事タイムであります。
反対側からもウータンくんが何人かがやって来て・・・
(オラン(人)・ウータン(森)は、まさに「森の人」ですから、一人二人と数えます。)、
今回は子どもたちも含めて5~6人と出会えたでしょうか・・・
ちなみにおいしい果物を与えると、野生の果物を採らなくなるので、あまりおいしくない果物を与えているとか・・・
よく見てると、たしかにおいしそうには見えず、ぼそぼそと義務的に食べてる感じでした・・・
まあ、我々が空腹を紛らわすためにエナジーバーなんぞを齧るのと同じでしょうか・・・
そーいや三年半前に、サラワク州のセメンガにある保護区へ行った時は、ちょうど野生のドリアンなどが、
食べごろの時期だったようで、あの時は一人も現れてくれませんでした。
さらにちなみにボルネオの熱帯雨林では、何十種類もの野生のイチジクが自生しており、それぞれの種類で、
実のなる時期がズレるのでウータンくんたちが極端に飢えることはないけど、やはりあまりおいしくないようで、
ほかの果物がある時期は見向きもしないそうであります。このあたり、いかにも「森の人」らしいですねえ・・・
食事場所を少し引くとこんな感じ・・・
さらに引くとこんな感じで・・・
高木と中低木で殆ど地表が見えない、熱帯雨林の生態系がよくわかると思います。
ええ、じつはこちら側の「人」たちは、こんな感じで見てたんですね。
そう、木道の一部が、向こう側の「人たち」と同じ高さの観察台になっているのであります。
ずっと食事中のウータンくんたちを後に、さらに木道を進みます。
この木道は先ほどのウータンくんの食事場所と同じ高さ、つまり地表と高木樹冠部の中間に位置しますから、
日向も日陰もありますが、樹冠部は太陽が降り注ぐ明るい世界、地表は光があたらない暗い世界、
という、本来の熱帯雨林の生態系の一部がここでもわかると思います。
こちらはまた別のコースなんですが進入禁止になってました。こちらには数十メートルといった高木は見当たりませんね。
ちなみにこちらはセンター駐車場から撮った画像ですが、
右下の暗くなった部分が谷になっており、地表はまだかなり下にあります。
また左上、建物の奥に拡がるジャングルの奥がウータンくんの食事場所、
このように高木と中低木と地表の植物のバランスがとれているのが、本来の熱帯雨林なのであります。
まあ、ここは保護区ですから、よく見ると・・・
けっこうあちこちにおサルさんが出没してました。
ま、ウータンくんは「森の人」ですから、森からは決して出ないようですが・・・
さて、ウータンくんにも出会えた御一行は、今夜と明日の宿泊地であるスカウのロッジを目指します。
(次号に続きます。)
2013年09月14日
2013ボルネオ紀行5サンダカン、セピロクへ
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ボルネオ植林ツアー三日目の早朝、クチンのホテルでばくばくと朝食を食べ続けてたわたくし、
なんとか放置されずにクチン空港に到着、サバ州コタキナバル行きの国内線に搭乗しました。
朝のスコールに煙るクチン空港であります。
今回のツアーでは珍しく、この区間では窓側の席になりましたので、空からの画像をけっこう撮りました。
クチン空港離陸直後に大きくバンクする機・・・
それにしても、もの凄い川の蛇行ですね・・・
とかいってると軽食のお時間・・・じゅるじゅる
ミーゴレン(焼きそば)に甘辛いタレの焼き鳥(アヤンゴレン)を載せたもの・・・英語では「チキン・アンド・パスタ」でした・・・
で、試しにビールを頼んでみたら、やはり「ノン・ストック」でした・・・ううっ
機はボルネオ島の西海岸に沿ってどんどん北上、
ブルネイのさらに北にあるコタキナバルを目指します。
で、ようやくコタキナバル空港に近付き、着陸直前の様子・・・
川の名前は分かりませんが、やはり蛇行する支流がいっぱいでした。
で、上天気のコタキナバル空港に無事着陸・・・
とりあえず・・・
おっと、こちらではなく、その向かいにある・・・
こっちこっち・・・
で、コタキナバルからはプロペラ機に乗り替えて、東海岸の町サンダカンを目指し島を横断します。
離陸直後、東南アジア最高峰のキナバル山(4095m)頂上が見えたので、窓際の隊員に撮ってもらいました。
山頂とほぼ同高度からの貴重な画像・・・でもないか、離着陸する全便から見えるわけだし・・・
で、一時間弱のフライトで、東海岸が見えてきました。
キナバタンガン川の河口でしょうか、このあたり、蛇行や支流が無数にあるのでよくわかりません。
ちなみに翼のエンジン、いかにもプロペラ機のエンジンっ!!!つー感じでいいですねえ・・・
で・・・
快晴のサンダカン空港に到着・・・こちらもいかにも南国のローカル空港っ!!!つー感じでいいですねえ・・・
サンダカンからバスでスカウに向かうのですが、途中でセピロクのオランウータン・リハビリテーションセンターへ・・・
さらにその途中で、とりあえず・・・
レストランで昼食であります。じゅるじゅる
このレストラン、高床式で吹き抜けという伝統的な建物で、とても居心地がよかったです。
何度か書きましたが、ボルネオ島は赤道直下とはいえ、日中最高気温はせいぜい30℃ぐらいまで、
日陰で風さえあれば過ごしやすく、夕方から朝にかけての川沿いなどは肌寒いぐらいでした。
また日に何度かあるスコールの後はたいてい晴れるので、ちょうど打ち水をした後の感じになり、
40℃ちかい猛暑が続いた大阪とはえらいちがいでした。
ただ、やはり湿度は高いので、最高気温がボルネオより高くても湿度の低い中国北西部の沙漠の方が、
植林作業なんかの際にはずっと楽でしたねえ・・・ええ衣類だってサラサラのままだったし・・・
このレストラン、欧米系のカップルや家族連れが多かったです・・・
ま、我々は日本人の団体さんなので・・・
いかにもそれらしいポーズで記念撮影であります・・・
昼食そのものは・・・
トーフと野菜と鶏とご飯・・・と、けっこうヘルシーとゆーか、シンプルだったのですが・・・
まあ、せっかくなので・・・
ビールなんぞもですね・・・いやあ、旨かったなあ・・・
とかやってると・・・
とーとつにスコールであります。
わたくし自身は超軽量傘をウェストポーチに入れてますし、いつもサンダル(プトゥトゥ)履きの短パン姿・・・
なので、突然のスコールでも平気なんですが、みなさんの傘はバスの中・・・
つーことで、しばらく雨宿りすることになったのですが、なにせ次の予定が・・・
「ううっ、まだ止まんのかっ、スコールはすぐに止むはずやないかっ・・・」
「誰かがバスまで走って、傘取ってきたらどうやろ・・・」と、何人かはあせあせと・・・
ところが我々以外は・・・
まあ、ゆったり、のんびりしたものであります。
実際にスコールは30分も続かず・・・
すぐに青空が拡がって行ったのであります。
とゆー次第で御一行は、いよいよセピロクのオランウータン・リハビリテーションセンターへ・・・
(次号に続きます。)
2013年09月12日
2013ボルネオ紀行4サバルからクチンへ
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サラワク州のサバル森林保護区で、現地の子どもたちとの植林を終えた御一行、
すぐ近くにある、昨年3月の隊が植えた植林地に立ち寄りました。
目印に立ててある棒の横に小さな苗木が無事に育っているのがおわかりでしょうか・・・
今回とちがって、かなりの傾斜地だったようですねえ・・・
昨年3月のツアーには、わたくしは年度末で参加できず、奥様がかわりに参加し、
その際に新調したビデオカメラ1台とコンデジ2台を一挙に水没させたのは有名な話・・・
まあ、そのおかげでペンタックスWG-2とゆー防水カメラを購入、今回もスコール用として借りて来たのですが、
考えてみればスコール時は視界も極端に悪くなりますし、だいいち撮影どころではないので、
今回のツアーでは、一度も使うことはありませんでした。(ちなみに敦煌の沙漠では大活躍でしたが・・・)
で、サバル保護区からの帰路、途中にある大きなマーケットに、トイレ休憩を兼ねて立ち寄りました。
三年半前に来た時はお昼過ぎで、まだけっこうな人出だったため、内部の撮影は遠慮したのですが、
今回は夕方になり人出も少なく、何枚か撮ることができましたのでご紹介・・・
(イスラム圏では撮影を嫌がる方も多いので、基本的には雑踏では撮らないことにしています。)
ともかく果物は豊富であります。
手前のマンゴスチンは1kgで8リンギット、今回は1リンギット33円ほどでしたが3年半前は27円ほどでした。
やはり円安の影響でしょうか・・・ま、頭の中では表示価格を約30倍にするので、感覚は同じなんですが・・・
ところで・・・マンゴスチンの奥にあるのは何だろ・・・ショウガに似てるけど果物だろうし・・・
収穫時期が異なるのでしょうね、三年半前にはいっぱい並んでて、いっぱい食べたドリアンは、
今回は殆ど見かけず、たまにあっても小さくて、とても高かったです・・・
こちらはもう殆どが、店じまいしてますね・・・
果物や野菜のお店をやってるのは、どーゆーわけか子ども連れの若いお母さんが多かったです。
魚介類の売り場もほぼ店じまい状態・・・やはり午前中がメインなんでしょうね・・・
こちらは威勢のよさそうなお兄さんたちが多かったです・・・
で・・・
隊長がバナナとともに買ってたランブータン、ライチのような食感でお安いのですが、やはり時期によるのか、
三年半前の倍ぐらいのお値段でした・・・それでもこれだけで100円ちょい・・・
さらにバスに揺られ、夕暮れ迫るクチン市内に戻ってきたら・・・
ちょうど夕方のラッシュアワーに遭遇・・・郊外に向かう車線はかなり渋滞してました・・・
マレーシアでは、信号は少なくイギリス式のロータリーが多いのですが、さすがにこれだけ混むと・・・
ま、空いている場合は、ロータリー式は信号式よりスムースなんですが・・・
で、ホテルに到着後は荷物だけ置いて、シャワーも浴びずにすぐさま夕食へ・・・
三年半前にも来た、ビルの屋上にあるシーフードセンターであります。
以前撮ったリコーCX-1の画像に較べて、手持ちでもネオンサインがきれいに撮れてます・・・
マレーシアではたいてい、マレー語、英語、中国語の表示があるので助かりますが、英語はイギリス式であります。
本来は活きた魚介類などを自分で選んで調理してもらうシステムなんですが、我々はコースで・・・
ええ、まあ、かぱかぱと・・・
蟹や海老で手がぐちゃぐちゃになりましたが、いやあ、旨かったなあ・・・げふっ
と、この夜はクチンのホテルの部屋で、途中で買ったボルネオの紹興酒なんぞを飲んであっさりと就寝・・・
翌朝は6時から朝食であります。
どうも近距離は合焦しにくいようですね、ニコンP330のオートモード・・・
と、ぶつぶついいながら食後のコーヒーをおかわりしてると・・・
激辛の麺(ミー)が出てきたので、ついつい追加でばくばくと・・・
わわっ、待って、置いてかないでっ、とかいいつつ、またおかわりをばくばくばく・・・
そう、ツアー三日目は早朝にホテルを出発、サラワク州からサバ州への空路大移動の日なのであります。
クチンからコタキナバルへ、コタキナバルから空路を乗り継いで島の東岸にあるサンダカンへ、
で、そこからバスに乗り替えて、セピロクのオランウータン・リハビリテーションセンターに立ち寄り、
さらにバスとボートで、キナバタンガン川の右岸にあるロッジを目指します・・・
(以下次号に続きます。)