2020年05月

2020年05月09日

いのちの木を植える

とーとつに「いのちの木を植える」であります。

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岡田卓也・谷川俊太郎著 マガジンハウス 2007年12月20日 第1刷発行


そう、イオンの岡田卓也氏と詩人の谷川俊太郎氏の対談集であります。

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つーことなんですね・・・



例によって目次のみ・・・

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イオン環境財団からは、わたくしの所属していた海外植林ボランティア団体N.GKSでも、
国土緑化機構などからの助成金とあわせて、何度か植林費用の助成を受けてきましたし、
現在も植林ボランティア・ツアーの主催や各団体への助成をずっと継続されてます。
あらためて敬意を表する次第です。


以下、岡田卓也氏の言葉からいくつかを要約・・・

・昭和30年代、住んでいた四日市にコンビナートができて庭の南天の木に実がならなくなった。
続いて木犀の花が咲かなくなり、杉の木も枯れはじめた。この小さい頃の体験が原点。

・日本海側の店舗を廻っていると80年代後半ぐらいから沿岸の松が枯れるようになった。
亜硫酸ガスを含んだ酸性雨で弱ったところに松くい虫にやられたと考えられる。
最初は山陰の大陸に近いあたりから、現在(2007年)では秋田と青森の県境あたりまで北上している。

・20世紀は東西問題だったが21世紀は南北問題、そのキーワードは環境と考えて、1991年に
財団を設立、国内やタイなど各地の植林事業に助成、支援するようになった。

・イオンとして、はじめての植樹は海外で1995年マレーシアボルネオ・サバ州の荒廃地だった。

・当時は現地のボランティアを頼むのも難しく、日本からスタッフを連れて行って植えたが、
今(2007年)では海外でも多くの現地の方々に参加していただけるようになった。

・海外での最大の植樹活動は万里の長城で1998年から。
ボランティア参加の方々には一人10万円の旅行費を負担いただいたが、3年間で4000人が参加、
中国側からも学生や多くのボランティアに参加いただいた。

・店舗でお客様にツアー参加を呼びかけられるのが小売業の強み。

・新店舗がオープンするときには、必ずお客様と一緒に店舗周辺に木を植える。
・今の子どもさんは土に触れることが少ないので喜ぶし、自分が植えた木の成長に関心を持つことは
木や自然や環境に関心を持つ心を育むきっかけになるので、活動は小さくても効果は大きい。

・中国の沙漠では故・遠山正瑛先生の日本沙漠緑化実践協会などが熱心に取り組んでおられる。
・熱帯雨林では日本の製紙会社などの企業が積極的に支援しているがイオンはツアーでも行く。

・これまで(2007年現在)で760万本の木を植えたが、一人10本として76万人が植えた計算。
つまり76万人の「木を植えた男」がいることになり、考えてみると、これはすごいこと・・・

云々・・・わたくし、このような背景は知りませんでした。

そういえば、わたくしが初めてボルネオ島・サバ州のキナル森林保護区でサバ州の森林公社や
JICA派遣スタッフとともに植林した際も、イオン財団の看板があちこちにありましたねえ・・・

岡田氏も言っておられるように、現地の子どもたちと一緒に植林すると、木の成長に関心を持ち、
木や自然や環境に関心を持つ心を育むきっかけになるので、活動は小さくても効果は大きいですし、
彼らが大きくなった時に木も大きくなって恩恵を受け(我々はすでにこの世にはいませんが・・・)、
その際には、きっと彼らの子々孫々にも伝えて行ってくれるはず、と信じてやってきました。

さらに現地の子どもたちと一緒に植林すれば、現地の父兄や先生方も巻き込むことになるので、
その影響も大きいはずです。

ま、イオン環境財団はあくまで企業活動の一環ですから、我々が受けた助成金についても、
帰国後すぐの結果報告が求められてて、植林ボランティアつーのは植えた本数とかではなく、
(ご本人も書いておられましたが)10年先100年先にようやく結果が現れる事業なのに・・・
と思いながら報告書作成を手伝ったこともありましたが、財団でもツアーを実践されてるので、
使途不明金とかが出ないよう植えた苗木の本数や写真を報告させることも必要だったんですね。
そう、助成金が現地での飲み代とかに化けたりしないようにと・・・ふむふむ

いつか世の中が落ち着いたら、植林ツアーでも大いに宴会しましょう!!! 
ボルネオとか内モンゴルとかモンゴルとかアマゾンとか・・・じゅるじゅる



m98k at 22:33|PermalinkComments(0) mixiチェック 書斎 | 沙漠緑化・熱帯雨林再生

2020年05月03日

センス・オブ・ワンダー・・・


とーとつですが、センス・オブ・ワンダーであります。


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レイチェル・カーソン著 上遠恵子訳 森本二太郎写真 新潮社1996.7.25発行

メイン州にある別荘に来た姪の息子のロジャーを、近くの森や海辺に連れて行った際の情景や
ロジャーの反応などを淡々と綴ったもので、ガンで余命が短いと知ったレイチェル・カーソンが
雑誌に掲載した本作を最後の仕事として、さらにふくらませたいと考えていたものだそうです。

珠玉の短編エッセイでしたが、わたくしが心に残った一節のみご紹介・・・

「残念なことに、わたしたちの多くは大人になるまえに澄みきった洞察力や、美しいもの、
畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。」

「もしわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら
世界中の子どもに、生涯消えることのない『センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性』
を授けてほしいとたのむでしょう。
この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、
つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。」

(93歳で世を去った海洋学者オットー・ペテルソンが、地球上の景色をもうそんなに長くは楽しめない
と悟ったとき、同じ海洋学者である息子に語った言葉)
「死に臨んだとき、わたしの最期の瞬間を支えてくれるものは、この先になにがあるのかという
かぎりない好奇心だろうね。」


写真説明から、素晴らしい情景と文章を思い浮かべて下さい。

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こんな文章が書けて、こんな写真が撮れるような「センス・オブ・ワンダー」が、
わたくしに残ってるのかなあ・・・
自然から遠ざかり、つまらない人工的なもの(と飲食)に夢中になってるからなあ・・・



m98k at 12:03|PermalinkComments(2) mixiチェック 書斎 | その他アウトドア