2021年09月
2021年09月07日
週刊文春2021.8.12・19メモ
週刊文春2021.8.12・19号からの個人的な部分メモ
「池上彰×マイケル・サンデル白熱(リモート)対談・能力主義が社会を分断させた」記事より
マイケル・サンデルの新刊「実力も運のうち~能力主義は正義か~(早川書房刊)」について・・・
・能力主義(メリトクラシー)が格差や不平等を生みエリートを傲慢にさせ社会に分断をもたらしている?
→ここ数十年の格差拡大
→勝者は実力によって現在の地位を得たと驕り、自分がその境遇にふさわしいと考えれば、底辺の人々も
その境遇がふさわしいという独りよがりに陥っている
→有名大学が社会的ステータスを含めた格差を生み出すことに加担している
→学生の2/3が上位20%の富裕層の出身(アメリカも日本も同じ)
→学歴偏重主義→国民の半分も大学を卒業していない現実を忘れているから間違い
→所得規模で下位1/5に生まれたアメリカ人のうち上位1/5に達するのは20人に1人
(もはやアメリカン・ドリームは人々を勇気づけない)
→富と権力の世襲化→機会の平等・社会的流動性を失わせている
→有名大学の学生たちは自分たちが恵まれた環境に運よく生まれたことに気づくべき
・学生はどうすればいいか?
→その職を全うするのに妥当な能力を持っているという意味では、実力があるのは非常にいいこと
→問題は自分の成功を実力で勝ち取ったものだと信じ切ってしまうこと
→持つものは持たざる者を助けるべきだという使命感を遠ざけるから
・でも能力主義があるから社会が動いているのでは?
→勝者側に残った人も代償は払っている→競争社会には終わりがなく大きなプレッシャーで傷つく
→大学で学ぶ価値そのものがないがしろにされ能力をふるい分ける機関としてしか見られなくなっている
→自らの成果に果たした幸運の役割を理解すれば謙虚さを持つことができる
→そうすれば自分たちとは違う形で社会に共通善の貢献をしている人たちへのリスペクトが生まれる
→コロナ禍で在宅勤務できる人のエッセンシャルワーカーや失職してしまった人へのリスペクトなど
・制度設計には何が必要か?
→アメリカではキャピタルゲインや利子への税率が非常に低い
→これは経済の話というより倫理的人道的問題で合意は難しいが議論をはじめるべき
・税制を決める政治家もエリートではないか?
→上に立つ者がその成功の意味を問わない限り分断の是正は難しい
→「労働の尊厳」が格差を縮めるための最善最速の道
・2016年に低学歴・労働者層の支持でトランプが当選したので、この本を書いた?
→エリートに対する労働者の不満感情にうまく訴えかけてトランプが当選した
(世界各国のポピュリスト(大衆迎合主義者)の政治家が使う戦略)
→彼らの矛先は単なる金持ちや高学歴者ではなく能力主義社会で最も恩恵を享受した教養あるエリートで、
トランプはエリート層に所属しているとは見なされなかった。
→トランプ自身もずっとウォール街の金融エリートやメディアから見下されてきたと感じていたので、
政治エリートに対する彼の批判は共感を呼んだ
・トランプ当選にはオバマやヒラリークリントンにも原因があったと?
→彼らは労働者の不満を理解していなかった
→オバマのキャッチフレーズは「Yes We Can」だったが、能力主義の弊害に苦しむ人たちには不適切
→ヒラリーも敗戦演説でエリートの70%アメリカGDPの2/3の票を獲得したと言ったが能力主義の驕り
→クリントン、オバマの民主党政権も金融規制緩和へ、リーマンショックでも投資銀行を救う代わりに
個々の人を見捨て格差解消しなかった
→バイデンは民主党ではアイビーリーグ以外で36年ぶりの候補で(このこと自体が民主党が能力主義に
偏ってきた証だが)労働者の票も集めて当選した(ので希望はあるのでは・・・)
→コロナで約200兆円の貧困層への直接給付や企業への雇用助成金、雇用を生む8年間130兆円のインフラ投資など
・日本は欧米よりは平等だと思っているが、不平等と格差が拡大したアメリカが陥ってる状況を理解し、
分断の両側にいる人たちが実力も運のうちと気づき、働くことの尊さを認識して新しい希望を得てほしい。
云々・・・
この対談を読んで、さっそく「実力も運のうち~能力主義は正義か~」の貸し出し予約をしたのですが、
約200人待ちでした・・・図書館に10冊あるとして20人×2週間=40週間=10ヶ月待ちか・・・
買おうかな・・・でも2420円かぁ・・・餃子が10人前は喰えるしなあ・・・うじうじ・・・
「池上彰×マイケル・サンデル白熱(リモート)対談・能力主義が社会を分断させた」記事より
マイケル・サンデルの新刊「実力も運のうち~能力主義は正義か~(早川書房刊)」について・・・
・能力主義(メリトクラシー)が格差や不平等を生みエリートを傲慢にさせ社会に分断をもたらしている?
→ここ数十年の格差拡大
→勝者は実力によって現在の地位を得たと驕り、自分がその境遇にふさわしいと考えれば、底辺の人々も
その境遇がふさわしいという独りよがりに陥っている
→有名大学が社会的ステータスを含めた格差を生み出すことに加担している
→学生の2/3が上位20%の富裕層の出身(アメリカも日本も同じ)
→学歴偏重主義→国民の半分も大学を卒業していない現実を忘れているから間違い
→所得規模で下位1/5に生まれたアメリカ人のうち上位1/5に達するのは20人に1人
(もはやアメリカン・ドリームは人々を勇気づけない)
→富と権力の世襲化→機会の平等・社会的流動性を失わせている
→有名大学の学生たちは自分たちが恵まれた環境に運よく生まれたことに気づくべき
・学生はどうすればいいか?
→その職を全うするのに妥当な能力を持っているという意味では、実力があるのは非常にいいこと
→問題は自分の成功を実力で勝ち取ったものだと信じ切ってしまうこと
→持つものは持たざる者を助けるべきだという使命感を遠ざけるから
・でも能力主義があるから社会が動いているのでは?
→勝者側に残った人も代償は払っている→競争社会には終わりがなく大きなプレッシャーで傷つく
→大学で学ぶ価値そのものがないがしろにされ能力をふるい分ける機関としてしか見られなくなっている
→自らの成果に果たした幸運の役割を理解すれば謙虚さを持つことができる
→そうすれば自分たちとは違う形で社会に共通善の貢献をしている人たちへのリスペクトが生まれる
→コロナ禍で在宅勤務できる人のエッセンシャルワーカーや失職してしまった人へのリスペクトなど
・制度設計には何が必要か?
→アメリカではキャピタルゲインや利子への税率が非常に低い
→これは経済の話というより倫理的人道的問題で合意は難しいが議論をはじめるべき
・税制を決める政治家もエリートではないか?
→上に立つ者がその成功の意味を問わない限り分断の是正は難しい
→「労働の尊厳」が格差を縮めるための最善最速の道
・2016年に低学歴・労働者層の支持でトランプが当選したので、この本を書いた?
→エリートに対する労働者の不満感情にうまく訴えかけてトランプが当選した
(世界各国のポピュリスト(大衆迎合主義者)の政治家が使う戦略)
→彼らの矛先は単なる金持ちや高学歴者ではなく能力主義社会で最も恩恵を享受した教養あるエリートで、
トランプはエリート層に所属しているとは見なされなかった。
→トランプ自身もずっとウォール街の金融エリートやメディアから見下されてきたと感じていたので、
政治エリートに対する彼の批判は共感を呼んだ
・トランプ当選にはオバマやヒラリークリントンにも原因があったと?
→彼らは労働者の不満を理解していなかった
→オバマのキャッチフレーズは「Yes We Can」だったが、能力主義の弊害に苦しむ人たちには不適切
→ヒラリーも敗戦演説でエリートの70%アメリカGDPの2/3の票を獲得したと言ったが能力主義の驕り
→クリントン、オバマの民主党政権も金融規制緩和へ、リーマンショックでも投資銀行を救う代わりに
個々の人を見捨て格差解消しなかった
→バイデンは民主党ではアイビーリーグ以外で36年ぶりの候補で(このこと自体が民主党が能力主義に
偏ってきた証だが)労働者の票も集めて当選した(ので希望はあるのでは・・・)
→コロナで約200兆円の貧困層への直接給付や企業への雇用助成金、雇用を生む8年間130兆円のインフラ投資など
・日本は欧米よりは平等だと思っているが、不平等と格差が拡大したアメリカが陥ってる状況を理解し、
分断の両側にいる人たちが実力も運のうちと気づき、働くことの尊さを認識して新しい希望を得てほしい。
云々・・・
この対談を読んで、さっそく「実力も運のうち~能力主義は正義か~」の貸し出し予約をしたのですが、
約200人待ちでした・・・図書館に10冊あるとして20人×2週間=40週間=10ヶ月待ちか・・・
買おうかな・・・でも2420円かぁ・・・餃子が10人前は喰えるしなあ・・・うじうじ・・・
2021年09月04日
墜落 フリーフォール
とーとつですが・・・
墜落 フリーフォール・・・とゆー小説のご紹介であります。原題はFREEFALL
著者 ジェシカ・バリー 訳者 法村里絵 解説 三橋 曉 編集 集英社クリエイティブ
集英社文庫 2020年1月25日 第1刷発行
裏表紙にあった惹句・・・
ひさしぶりに新人のデビュー作でハラハラ・ドキドキして最後まで一気に読みました。
ロバート・ラドラム、クライブ・カッスラー、トム・クランシーの名シリーズそれぞれの
第一作を読んだ時のハラハラ・ドキドキ感が蘇ったような感じでした。
過去への回想と現実が交錯する女性一人称の語り口で、ロッキー山中のサバイバル逃避行も、
メイン州の田舎町の暮らしも、現代アメリカ社会の家族や組織の表裏もリアルに描かれてて、
新作なので詳しく紹介できませんが裏表紙にあるような展開で、とても面白かったです。
解説によると、本作は著者のデビュー作となるものの2019年1月にアメリカで刊行された際の
出版権料は日本円にすれば億単位、出版前から翻訳権のオファーも殺到してたそうで、
現在すでに17ヶ国で出版されているとのことでした。
各章ごとに、過酷な自然で単独サバイバル逃避行を続ける娘の、一人称で語られる話と、
ある事情で娘とは2年も音信不通になっていたものの、どうしてもその死が信じられず、
メイン州の自宅で事故の背景を調べる母親の、やはり一人称で語られる話とが同時進行で進み、
かたやノンストップ・アクションもの、かたや自宅で真相に迫ろうとするインドアもので、
その対比や、同時に回想される生き方や家族の在り方というのも面白かったです。
各章が交互に、二人の主人公の一人称によって語られ、物語が同時進行していく・・・
つーのは森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」と同じ構成ですが、「夜は短し・・・」が
京都市街の狭い範囲での狭い人間関係を描いた「スモールワールド」だったのとは真逆で、
ロッキー山脈の大自然もカリフォルニアの乾いた世界もメイン州の湿った世界も大都会での
セレブや大企業の世界も、その裏側もたっぷりで、わたくしはどちらも大好き・・・
さらに主人公(娘側)が小さい頃にアウトドア好きの父親から教えてもらい都会では忘れていた
サバイバル技術を次々と思い出して危機を切り抜ける中で、これまでの虚飾を徐々に捨て去り
やがて本来の自分を取り戻していく、つーのも「Wild(邦題わたしに会うまでの1600キロ)」
などの作品を彷彿させてくれましたし、夏のロッキー山脈でのサバイバル描写についても
水の確保や雨中での火熾しの仕方など、どれもリアルで迫力がありました。
ま、家族の葛藤や勧善懲悪、インドア(静)とアウトドア(動)での戦いの対比とかは、最近の
アクション・サスペンスの定番といえば定番、主人公以外の善玉が次々と悪玉にやられるのも、
巨大組織やその人間関係は信頼できないもので最後に頼れるのは個人の力と真実の愛だけ!
とゆーのも、息もつかせぬ展開とアッと驚く真相!とゆーのも、ハリウッド的な正統派ですが、
しっかりと新人作家にも引き継がれてるんですね。
このデビュー作がアメリカで出版前から評判になっていたとゆーのも頷ける作品でした。
ちなみに解説によると2020年6月には2作目が刊行と予告されてるようで、今回調べた限り、
まだ日本での新刊情報はないようですが、映画化も次回作も楽しみです。わくわく
墜落 フリーフォール・・・とゆー小説のご紹介であります。原題はFREEFALL
著者 ジェシカ・バリー 訳者 法村里絵 解説 三橋 曉 編集 集英社クリエイティブ
集英社文庫 2020年1月25日 第1刷発行
裏表紙にあった惹句・・・
ひさしぶりに新人のデビュー作でハラハラ・ドキドキして最後まで一気に読みました。
ロバート・ラドラム、クライブ・カッスラー、トム・クランシーの名シリーズそれぞれの
第一作を読んだ時のハラハラ・ドキドキ感が蘇ったような感じでした。
過去への回想と現実が交錯する女性一人称の語り口で、ロッキー山中のサバイバル逃避行も、
メイン州の田舎町の暮らしも、現代アメリカ社会の家族や組織の表裏もリアルに描かれてて、
新作なので詳しく紹介できませんが裏表紙にあるような展開で、とても面白かったです。
解説によると、本作は著者のデビュー作となるものの2019年1月にアメリカで刊行された際の
出版権料は日本円にすれば億単位、出版前から翻訳権のオファーも殺到してたそうで、
現在すでに17ヶ国で出版されているとのことでした。
各章ごとに、過酷な自然で単独サバイバル逃避行を続ける娘の、一人称で語られる話と、
ある事情で娘とは2年も音信不通になっていたものの、どうしてもその死が信じられず、
メイン州の自宅で事故の背景を調べる母親の、やはり一人称で語られる話とが同時進行で進み、
かたやノンストップ・アクションもの、かたや自宅で真相に迫ろうとするインドアもので、
その対比や、同時に回想される生き方や家族の在り方というのも面白かったです。
各章が交互に、二人の主人公の一人称によって語られ、物語が同時進行していく・・・
つーのは森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」と同じ構成ですが、「夜は短し・・・」が
京都市街の狭い範囲での狭い人間関係を描いた「スモールワールド」だったのとは真逆で、
ロッキー山脈の大自然もカリフォルニアの乾いた世界もメイン州の湿った世界も大都会での
セレブや大企業の世界も、その裏側もたっぷりで、わたくしはどちらも大好き・・・
さらに主人公(娘側)が小さい頃にアウトドア好きの父親から教えてもらい都会では忘れていた
サバイバル技術を次々と思い出して危機を切り抜ける中で、これまでの虚飾を徐々に捨て去り
やがて本来の自分を取り戻していく、つーのも「Wild(邦題わたしに会うまでの1600キロ)」
などの作品を彷彿させてくれましたし、夏のロッキー山脈でのサバイバル描写についても
水の確保や雨中での火熾しの仕方など、どれもリアルで迫力がありました。
ま、家族の葛藤や勧善懲悪、インドア(静)とアウトドア(動)での戦いの対比とかは、最近の
アクション・サスペンスの定番といえば定番、主人公以外の善玉が次々と悪玉にやられるのも、
巨大組織やその人間関係は信頼できないもので最後に頼れるのは個人の力と真実の愛だけ!
とゆーのも、息もつかせぬ展開とアッと驚く真相!とゆーのも、ハリウッド的な正統派ですが、
しっかりと新人作家にも引き継がれてるんですね。
このデビュー作がアメリカで出版前から評判になっていたとゆーのも頷ける作品でした。
ちなみに解説によると2020年6月には2作目が刊行と予告されてるようで、今回調べた限り、
まだ日本での新刊情報はないようですが、映画化も次回作も楽しみです。わくわく
2021年09月01日
防災備蓄食の確認・・・
本日は防災の日・・・
つーことで、ローリングストックしている備蓄食品の確認・・・
ずいぶん減ってるな・・・特にカップ麺とか甘味とか、カップ麺とか甘味とかが・・・
誰だっ、深夜にこっそり食べてるやつは???
(ちなみに我が家の防災備蓄についてはこちらの記事をご覧ください)
(お知らせ)
左バーに「98kのつぶやき(Twitter)」を追加しました。Twitterでもフォローいただければ嬉しいです。
つーことで、ローリングストックしている備蓄食品の確認・・・
ずいぶん減ってるな・・・特にカップ麺とか甘味とか、カップ麺とか甘味とかが・・・
誰だっ、深夜にこっそり食べてるやつは???
(ちなみに我が家の防災備蓄についてはこちらの記事をご覧ください)
(お知らせ)
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