2025年03月

2025年03月29日

スタジオジブリ全作品集(増補改訂版)

とーとつですが・・・

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「スタジオジブリ全作品集」増補改訂版のご紹介であります



裏表紙カバー

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奥付

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そう「君たちはどう生きるか」の公開により増補改訂された最新版であります



例によって目次と・・・

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今回は惹句がわりに「はじめに」と「各作品ページの読み方」もご紹介

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こんな感じでジブリ側の立場から全作品が紹介されてて、制作秘話や注目ポイントなど、
知らなかったこと、気づかなかったこともけっこうあって熟読しました

作品紹介以外の読み物も興味深く、特に全く知らなかったのが、北米での配給を手がけた
GKIDS創設者兼CEOであるエリック・ベックマンからの寄稿内容でした

以下、その部分からのランダムなメモです
(著作物からのメモなので公開に問題があれば非公開設定にします)

・ディズニー社がジブリ作品を扱っていた1999年、2年前に共同で立ち上げたニューヨーク
国際子ども映画祭NYICFFで「魔女の宅急便」英語吹き替え版をプレミア上映した
⇒観客は魅了され涙を流しながら私に話しかけてきた
⇒翌年の日本アニメ特集のオープニングで「天空の城ラピュタ」
英語吹き替え版をプレミア上映、
この時に初めてジブリの関係者(スティーブン・アルバート)と会った

・「崖の上のポニョ」が出品されていたロサンゼルス映画祭で
スティーブン・アルバートから
ランチに招待され、映画芸術としてのアニメーションとか、アメリカのアニメーション映画は
事実上企業の商品だとか、実写映画のようにアニメーションでもインディペンデントが繁栄できる
環境づくりに貢献したいとか、いつものように延々と語りまくってたら、ジブリ作品の劇場権を
扱ってみないかと誘われた
⇒となりのトトロ、風の谷のナウシカ、千と千尋の神隠し、天空の城ラピュタ、魔女の宅急便、
もののけ姫・・・どれも重要で象徴的な傑作だったので、もちろんイエスと即答した
⇒35mmニュープリントを作りニューヨークIFCセンターで大掛かりに4週間、チケットは完売し、
その他の主要都市でも定期上映したがプレスにも観客にも好評でジブリも大満足だった

スティーブン・アルバートの後任ジェフ・ウェクスラーから「コクリコ坂から」の配給を
やってみないかとの打診があった
⇒それまでは既存作品の劇場公開のみで新作はいつもディズニーだったので、これはジブリが
自分たちに映画を託すことを物語っている
⇒アカデミー賞でいくらか成功を収め、ジブリライブラリー作品でも良い仕事をしてきたが、
こちらはごく小さな会社でディズニーは世界一のアニメーション・スタジオ・・・
⇒それでもスタジオジブリが私たちを信じてくれたおかげで、多くの海外アニメーションの
アメリカ公開に繋がり、2016年末までに長編アニメーション部門にノミネートされた作品は
合計9本になった

・「かぐや姫の物語」は映画の最高傑作だと思うが誰もが受け入れるわけではない
(個人的にはその人の死に対する考え方(死を受け入れるかどうか)によると思う)
⇒トロント国際映画祭でのプレミア上映で私の真後ろにいた若いカップルの男性が映画のラストで
我慢できずにおいおいと泣き出し、あまり親しくなさそうな女性が懸命に慰めようとしていた
⇒それは胸に刺さる光景だった
⇒劇場を出てからTwitterでプレスの反応をチェックすると、
「この映画が私に何をもたらしたか、とても語り尽くせない」
「圧倒された」
「詳細を書く前に気持ちを落ち着かせる必要があるが、この作品は最高傑作だ」
「大泣きしてマスカラまみれの顔でトロントの街をふらふら歩き回っている」
といったものばかりで否定的なレビューはひとつもなかった
⇒この年のアカデミー賞にノミネートされ翌年は「思い出のマーニー」がノミネートされた

・2017年にはジブリライブラリー作品のホームビデオ権を打診されて権利を得た
GKIDSはユニバーサル・ホームビデオと組んでいたがジブリ作品の契約合意ができず、
自分たちで全作品を再オーサリングして新しいジャケットにボーナス映像を入れて販売した
⇒最初の年でこれまでのディズニー年間売り上げの倍になり社内でも誰もがファンになり、
作品リリースに全身全霊を注いでいる⇒これは大きな配給会社ではできないこと

・その後の3年間でジブリに限らず日本アニメの観客が爆発的に増えた
(細田守の「未来のミライ」は、はじめてゴールデングローブ賞にノミネート、ジブリ以外で
はじめてのアカデミー賞長編アニメーション部門にもノミネート、新海誠の「天気の子」は
800万ドル近い興行収入を上げたがコロナで全米の映画館が閉館して公開が終了した)

・2019年1月にはジブリでは決してなかったデジタル・プラットフォーム化の打診があった
⇒1年後に配信、コロナで多くが家での視聴となり新しい観客がジブリと出会うことになった

・「君たちはどう生きるか」については別稿にまかせるが・・・
⇒スタジオジブリが私たちを信頼してくれたこと、この作品に関われたことに感謝している
⇒宮崎駿を他のアニメーション作家と較べないようにスタッフにメモした
⇒素晴らしい映画監督とさえ比較しないで欲しいとも・・・比較するならアインシュタイン、
マイケル・ジョーダン、ゴッホ、モーツァルトといった人たちで100年にひとりの逸材だと
⇒トロント映画祭プレミア上映のイントロダクションで「モーツァルトがまだ作曲している
時代に生きていることを、皆さんは幸せに思うべきだ」と、メモを渡したわけでもない
ギレルモ・デル・トロが全く同じことを言ってくれて本当に嬉しかった

・私は初め
「君たちはどう生きるか」を大きな映画祭だけで上映して、それから予告編や
宣伝で盛り上げていこうと考えていた
⇒そうすれば限られた人数だけが作品を見るようコントロールできるからだ
(
複雑な映画ゆえに公開前に少数でも否定的なレビューが出たらマイナスインパクトになる)
⇒しかし作品に衝撃を受けた配給部門のチャンス・ハスキーは、観客や批評家がこの作品を
理解できると信じるべきだと主張した
⇒アニメーションを見ない層からの支持も必要で、その強化には数ヶ月かかるだろうとも
⇒私は配給チームを信じることにし、多くの映画祭やイベントに参加して拡大公開の3週間前に
ニューヨークとロサンゼルスで試写会を開いた
⇒結果は報われ
「君たちはどう生きるか」は全米初登場1位となった

・・・

ジブリ側への寄稿なので中にはヨイショもあるのでしょうが、北米での売り手側の熱意が
ひしひしと伝わってきて感動しました



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2025年03月23日

情報分析力

とーとつですが・・・

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「情報分析力」とゆー本を読んだので脳の外部記憶としてメモしておきます



著者紹介

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日本では数少ない
ロシア軍事の専門家(あとは自衛隊・防衛研究所の研究者ぐらい?)で、
今回の著書はその情報分析のやり方について解説した「ビジネス書」だそうです



奥付

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初版発行と同時に図書館予約して今は3月なので、けっこう人気があるようです



例によって目次の紹介

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以下思いつくままの個人メモですので正しくは本書をお読みくださいね
(著作物の読後メモなので公開に問題があれば非公開設定にします)

はじめにより
・本書は書店の(国際情勢や安全保障の棚ではなく)ビジネス書の棚に並ぶだろう
⇒だが私が朝起きて読むのは経済紙ではなくロシア軍の機関紙「赤い星]
⇒今回は私がロシア軍事をどうやって分析しているかというお話

・ロシア軍のウクライナ侵略は「まさかそれはないだろう」と思われていた例
⇒だが半年ほど前から(集結の事実や高官のメッセージなどで)多くの専門家に指摘されていた
⇒問題は「情報がなかった」のではなく「情報分析のやり方」にあった
⇒情報分析のやり方によって(100%の予測はできないが)「事態の幅」は予測できる
ウクライナ侵略は本来その「幅」に含まれるべき事態だった・・・

・インターネット上にはあらゆる国際情報が溢れている(略)
(少し前まで外交官や商社マンなど専門家のみが知る情報が低コストで入手可能になった)
(衛星画像などは軍事大国の一部高官や分析官だけが知る情報だった)
⇒インターネット上で入手できないのは「その生情報が何を意味するか」を知る方法
(企業の決算報告書は数秒でダウンロードできるが、それで兆候を読めるのは投資家のみ)
⇒個人がこの能力を持つのは簡単ではないが本書でそのギャップを縮めたい

インターネット上の生情報の氾濫はフェイクの弊害を拡げた
⇒外交や安全保障から私の好きな料理レシピまで
玉石混合で偽情報も多いが、
⇒カレーを作ったことがある人なら「3分でできるカレーレシピ」は怪しいと思うはず
⇒これが「一定の相場感」で情報分析のやり方を知れば偽情報の確率は大幅に下がる

・情報は食材でそれを料理して食べられるようにしたのがインテリジェンス(情報資料)
⇒インテリジェンスには敵国の高官を買収して得たような極秘情報もあるが、これは超高級料亭で
出される料理(インテリジェンス)で分析は求められず「素材そのものを味わう」食べ方
⇒本書は「スーパーの食材による普通の朝ご飯の作り方」だが、そのやり方を知らないと
それなりの朝ご飯は食べれられない

・本書の構成
⇒第1章はウクライナ侵略の情報分析の実際とその影響のスケッチ
⇒第2章は情報分析の手法や考え方でここまでが入門編
⇒第3章は情報の取り方
⇒第4章は情報分析の具体的なメソッド
⇒第5章は分析をまとめる方法
⇒第6章は情報分析で陥りやすい罠

(以下はランダムに一部のみメモ)

第1章より

・2021年の秋から2022年の初頭にかけ「ロシア軍は侵攻するのか?」との質問を多く受けた
⇒私の答えは「侵攻するかどうかはわからないが大規模な戦争能力は整いつつある」だった
⇒「意図」のような曖昧なことは横に置き把握しやすい「能力」を分析の出発点にした
⇒それで「可能行動」を考えると「やろうとしていること」の上限が見えてくる
(実際に両軍の
「能力」は、この間に広がり続けていた)

・当時の分析
⇒ロシア軍の海兵隊や空挺部隊を含む全地上兵力は36万人でうち15万人が集結していた
⇒全
地上兵力のうち徴兵の20万人は戦地に送らないとの建前が過去には概ね守られていた
⇒以上から15万人は実戦に投入できる兵力のほぼ上限でロシア全土から派遣されていた
⇒こんな集結は毎年秋の大演習でもなかったことで投入可能な戦闘チームのほぼ全力だった
⇒これらのバックグラウンドを知らずに15/36の情報を得ても意味はない⇒情報処理が重要

・私の夕食に奥さんが毒を入れている可能性
⇒そんなはずがないという性善説で食べているが前夜に刃傷沙汰があれば違った推測になるかも
⇒軍事の情報分析は性悪説になりがちで毒が入ってるかもしれない、致死性はどの程度なのか、
可能行動の範囲内で何をするか、といった相手の意図にまつわる曖昧さが立ちはだかる
⇒ウクライナ侵攻の意図が確定できたのは開戦の3日前(ドンパス地方の独立国家承認)だった
(第2次ミンスク合意を完全に破棄することを意味していたから)

・料理に毒を入れた人が食べる人に教えてくれることはない
⇒分析対象が発する情報は「政治的な語り(ナラティブ)」
⇒「実際に考えていること」と「そう信じさせたいこと」の区別が曖昧になっている
⇒ナラティブを分析しているうちにそれに溺れてしまう危険性に注意すること

・戦略レベルの意図は理解できても戦術レベルは別かも知れないことも重要
(ウクライナ侵略でも主攻方向
はキーウではなくドンパス地方という欺瞞作戦を展開した)
(このレベルになると戦術や作戦の専門家しか分析できず私の専門外で現在はやっていないが)
⇒キーウでの攻防などは戦略レベルでも重要なので専門家に頼ることを推奨している


第2章より

・1979年のスリーマイル島の原発事故
⇒137個の警告灯が一斉に点灯してクリスマスツリー状態になり情報の有用性が損なわれた

・情報(インフォメーション)と情報資料(インテリジェンス)の区別が重要
⇒集められた食材(情報)を調理(処理)し食べられる料理(情報資料)にすること
⇒役に立つ情報資料にするのはクリエイターよりエディターの仕事

①バックグラウンド情報⇒ロシアの政治、経済、社会状況などの情報(バレエ情報は不要?)
②分析のコアとなる情報⇒ロシア軍の人事、部隊再編、装備調達などの情報
(定点観測を続けることで違いを取り出せる)
③足で稼ぐ情報⇒文字や画像データでは把握しきれない体験的な情報⇒①②の分析が深まる

・身銭を切った情報(分析対象に入れ込む)
⇒ロシア軍の衛星画像
(私は米国マクサー社だが米軍や自衛隊が優先され個人には遅れたり配信がなかったりする)
⇒自分用の図書館⇒集めた本で仮説ができる、余白にメモできる、付箋を貼れる・・・

・新しいガジェット
⇒大きな組織なら情報の収集と分析は分けるべきだが個人では自分でやるしかない
⇒限りがあるのだから、いろんな工夫をすべき

・エミュレーターになる(分析対象を模倣して考える)
⇒B-1爆撃機の予算復活の例(ミサイルより空爆を警戒するロシア軍になって考えた結果)
⇒いつでもスイッチを切って自分たちの側に立つことが重要(できない人も多い)


第3章より

・情報収集の目的⇒何のために誰に向けて⇒その解像度を合わせること
⇒ロシア軍が北方領土へ新型戦車を配備した場合の情報資料の例
⇒外務省には何両ぐらいか性能は日本のと較べてどうか、国際法上の違反はないかなど、
政治外交レベルでの比較的マクロなレベルの資料になり装甲性能など解像度が高すぎても
あまり意味はない
⇒陸上自衛隊の機甲科や対戦車研究者にはマクロな高解像度が必要で政治レベルの意味はない

・国家インテリジェンスの手法(略)
⇒大本営発表にもある程度の事実はあり、それをどうやって深読みするか
⇒個々の情報はアテにならなくても傾向の変化は読み取れる
(ウクライナでの両軍の公式戦況報告は勝敗ではなく報告量の増減というメタ情報としてみる)
⇒軍事力には抑止力の側面があり知られていないと意味はない⇒それを集める

・公開情報の読み方
(略)
⇒戦況報道の中の事実、戦況報告の変化、知らせたい抑止力、冠婚葬祭、議会予算資料など
(ロシアの国防予算は開戦で3倍になったが伴う財政赤字はGDPの0.8%で財政破綻しないとか)
(国後島と択捉島の兵舎建替入札の仕様書からの配備兵力がロシア側の説明と一致したとか)
(侵攻の少し前から「ウクライナ政府」から「キエフ政権」に言い方が変わったとか)
(人民日報の「面積読み」とかロシア国営メディアの女優のゴシップとか)
⇒SNS情報などは体系化が重要

・ネットワークで「沼の主」を召喚する
⇒シベリア鉄道の映像を見て私なら「T-80が31両で1個戦車大隊か」ぐらいは読み解けるが、
「沼の主」なら「これはT-80改良型のT-80BVMで極東でこの戦車を持ってるのは太平洋艦隊の
第155海軍歩兵旅団の戦車大隊だけだったはず」と瞬時にわかり、戦争が始まってからは、
「このT-80BVMの光学照準器は古いバージョンなので精密機器の生産に支障が出ているのでは」
と分析している人もいて度肝を抜かれた
⇒こういう知識は自衛隊の人は別にして趣味の世界に属し解像度は異様に高いが視野は狭い
⇒ところが分析者と趣味的知識(オタク的知)がうまく結合するとマクロな相乗効果を生む
⇒ベリングキャットもオタクを活用するバーチャル組織を作り上げマレーシア航空機の撃墜が
親ロシア派による地対空ミサイルの誤射であったことを解明した
⇒重要なのは自分で沼に潜るのではなく必要な際に主を召喚できるネットワークを作ること

・情報の収集⇒分析⇒資料化(文章化)のスパイラルで体系化する(出典は重要)


第4章より

・冷戦時代のソ連はアメリカ国防総省(ペンタゴン)の軍事衛星写真で中庭にある小さな建物に、
多くの人が出入りしていたので高官が会議する地下重要施設(の出入口?)と判断していた
⇒冷戦後にソ連軍の代表団が行ってみるとホットドッグ店やハンバーガー店の入る建物だった
⇒ソ連時代のロシア国防省では食事時間も食堂も厳格に決まっており適当に買いに出ることは
なかったから勘違いしていた
(今はデリバリーもありその顧客リストから連邦保安庁の組織構成がバレてたけど)
⇒情報収集にカネをかけ優秀な分析官たちが分析しても、相手の行動様式がわからないと
とんちんかんな結論になってしまう例で、これはアメリカの分析官も同じ
⇒今ならAIに分析させるが自分が分析方法を理解してないと・・・(以下略)


第5章(情報分析のための文章術でメモは省略)
⇒分析者の文章は作品ではなく資料なのであくまで顧客本位で・・・


第6章より

・慢心、予算制限、予断(ミラーイメージの罠⇒エミュレーターを持つ)・・・
⇒ウクライナについての分析も、みんなが偏っており私も日本に偏っている

・一次資料を読めることと、それが事実なのかは別
⇒事情通で終わる(分析できない⇒アウトプットが見えていない)

・ヘンな専門家に注意すること
⇒予断、断定、占い師的な「偏な専門家」、事情通タイプで分析できない「変な専門家」、
エミュレーターのスイッチが切れなくなった専門家(自分の分析に陰謀論が入る)・・・


終章より

・アメリカの孤立主義的な路線は長期的に維持される可能性が高い
⇒なので直近の歴史が続くという予見はもう持てない
⇒10年20年スパンの不確実性は高まっているし、30年後40年後は遠い世界に
⇒「それはないだろう」が「ある」時代になり情報分析がより重要になる

・情報の不確実性も増していく
⇒統制されない情報の氾濫や情報チャンネルの多様化・・・
⇒半世紀前の「情報化時代」はテレビ新聞など何らかのオーソリティを経由した情報の氾濫
⇒今は深い専門家の知見とそれとは関係のないインフルエンサーの「それっぽい話」が全く
同列で流れてくる時代
⇒事実はややこしくて面白くないのでバズるのは往々にしてわかりやすくて面白い後者

・今はAIが公式情報を自動文字化してニュース発信しているが偽情報でも誤情報でも可能
⇒これが情報にある程度の信頼が置けた「情報化時代」との最大の違い
⇒自分が分かっていることには気づけるので自分自身が情報分析力を持つこと
⇒そのためには定点観測と専門家の本、地道だがAIが信用できるまではそれしかない

・情報分析で最も厄介なファクターは人間⇒こだわりとか信念とか恐怖とか・・・
⇒この「合理的ではないが人間らしいと多くの人が認める行動様式」を人間性と呼べば、
優れた文学作品は人間性のスケッチだと思う
⇒今も参照にしているのがウラジミール・ソローキンのSF小説「親衛隊士の日」
⇒ロシアで読み継がれるドストエフスキーの思考様式や50代以下の世代なら日本のサブカルチャー
⇒分析対象を最もよく描き、影響を与えている文学は何かを考える
⇒こうした人間性の洞察が不確実な時代の情報分析の基礎になるのではないか・・・

・・・

まあ、わたくしが情報(インフォメーション)を分析して情報資料(インテリジェンス)にすることは
今後もないでしょうし、この記事も
情報(インフォメーション)をてきとーにメモしただけですが、
確かに文章化することによって情報を整理できる、とゆーことはあるかもですね

それと情報の氾濫の中から誤情報や偽情報を取り除くことの重要性も今回再認識しました
本文にもありましたが
半世紀前にテレビや新聞など何らかのオーソリティを経由した情報が
氾濫しだしたのが、今やオーソリティとは何の関係もない情報が全く同列で氾濫しており、
そちらのほうがわかりやすくて面白いのでバズる、とゆー現象は確かに実感しています

もちろんマスメディアにも誤情報や意図的な誘導や隠蔽はあるでしょうが、それでも公開には
一定のファクトチェック手続きを経ているはずで、これが他のSNS情報との大きな違いですね
各国政府や自治体の公式発表にも
意図的な誘導や隠蔽はあるでしょうが、全く事実がなければ
権威そのものが失墜するので、大本営発表からでも得られる情報はあるわけですね

なので、これら以外の情報はあくまでメタ情報の部分として全体から方向を掴む程度で利用、
面白いけど事実とはまったく関係がないという前提を常に意識しておこうと思っています



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2025年03月18日

インバウンドで奈良観光???

3月13日、ひさしぶりに奈良公園や東大寺など奈良市内を観光してきました
しかもハイレベルな現地ガイド付きで富豪インバウンド客なみに

じつは高校1年で我が家にホームステイしてたタイからの留学生ペーンがドイツ人ニルスと結婚
昨年11月に赤ちゃんが生まれ、育児休暇を利用した日本再訪に1日だけ同行した次第

東京のゲストハウスに1週間ほど滞在、7日と8日は京都市内の日本旅館泊で京都観光を楽しみ、
9日に大阪のゲストハウスに移動、
1週間ほど滞在して17日に帰国のスケジュールでした

出産後にバンコクの実家に里帰りしていて今回は親子3人にタイのご両親という5人で、
わたくし「生まれて4ヶ月の赤ちゃんを連れて旅行しても大丈夫なの?」と訊ねたところ、
「悩んだけど今後は育児と仕事で忙しくなるし再訪できるのは今しかないと決めました」
とのことで、両親ともたっぷり育児休暇が取れるドイツならでは、なんでしょうね

と、前置きが長くなりましたが・・・

9時半に大阪メトロの最寄り駅で5人と合流して近鉄奈良駅まで案内・・・

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ここで案内役を交代して・・・

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奈良専門のボランティアガイドから、自作や非売品を含む案内資料を受け取ります

そう、わたくし厚かましくも奈良ソムリエ資格を持つ学生時代の友人のボランティアガイドに、
御一行の案内をお願いしてたのでありますね

事前の打ち合わせでは建築を専攻していたペーンの意向により、市内の古建築や庭園を巡る
ルートで下見して案内資料も作ってくれてたのですが、ペーンが京都で伏見稲荷に行った際に、
両親と赤ちゃんを連れて歩き回るのが大変だったようで、奈良公園と東大寺の大仏殿とゆー
お気楽ルートに、急きょ変更してもらった次第です


で、ペーンが鹿せんべいを買った途端・・・

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シカさんに囲まれました

そーいやシカさんに囲まれ開いたカメラバッグに鹿せんべいを投げ込んだ輩がいたな
おかげでカメラレンズにシカさんの鼻マークがくっきりついてたけど楽しかったな


とシカさんに囲まれつつ奈良公園を抜けて・・・

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平日でもインバウンド客でいっぱいの東大寺参道へ
上記リンク記事をアップした4年前はコロナ禍でほぼ無人だったんですが・・・


(南大門から先は持ち込み禁止の)鹿せんべいの残りをペーンが取り出すと、

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ふたたびシカさんに囲まれてました






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南大門であります



せっかくなので
上記リンク記事にある4年前の画像も・・・

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ほぼ同時刻ですが当時はインバウンド客も国内客も各1組だけでしたね・・・

懐かしいなあ、あれからもう4年か・・・
あの頃は少しは歩けてたのに今回はこの南大門を跨いだとたん筋肉痛に・・・ううっ



で、今回は、

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拝観料をどどんと奮発して大仏殿へ・・・




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世界最大級の木造建築ですが、最近ギネスに認定されたのは大阪万博の木造リング






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八角燈籠やびんずる尊者など奈良ソムリエさんの詳しい説明を受けます
びんずる尊者は呑んだくれだったので中に入れてもらえず、ずっと軒先に置かれてるとか



こちらが奈良の大仏(廬舎那仏)であります

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で、この大仏様の鼻の穴と同サイズにくり抜いたのが・・・




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この柱の穴で、潜り抜けるといいことがあるとかで・・・
ニルスが並んでます


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前の人はクリアしましたが・・・




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ニルスはここまででギブアップしてました

大仏殿を廻るあいだも奈良ソムリエさんの説明は続きましたが、それまで通訳をしていたペーンが
お母さんを連れて文化センターで授乳中だったので、うちの奥様が日本語から怪しい英語へ、
さらにニルスがその怪しい英語から怪しいタイ語に翻訳してペーンのお父さんに伝えてたので、
果たしてどんな内容で伝わってたのか、不安でしゅが・・・

まあ、大仏殿の説明はネット検索でご覧いただくとして・・・
ペーンらと合流後は、
お待ちかねの昼食であります

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奈良ソムリエさんが僅かな待ち時間で席を確保してくれましたが、周辺の飲食店はどこも
インバウンド客でいっぱいでした


と、まったりと昼食後は、

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せんとくんと記念撮影したり・・・




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奈良最古(1894年)の洋式建築である奈良国立博物館本館(現在は仏像館)の説明を受け・・・




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春の日差しにウトウトするシカさんを眺めつつ焼き芋を食べたり・・・




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鹿鳴館に対応する関西の迎賓館として1908年に建てられた奈良ホテルを遠望しつつ・・・


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興福寺南円堂の下から・・・



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有名な餅屋さんを過ぎて・・・



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南都銀行本店(1926年)の説明を受けました


その後ペーンは「ひがしむけ商店街」にある、

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奈良県女性センターで再び授乳タイム・・・


その隣にあるのが・・・

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隣接する興福寺に配慮して珍しい和風建築となった奈良基督教会(1930年)であります


で、授乳中ペーンのご両親とうちの奥様はショッピングに、その間に奈良ソムリエさんが
「試飲できる酒屋」を探してくれてて、授乳後に合流して・・・

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ま、こちらも魅力的でしたが・・・


昨年できたばかりとゆーこちらのお店へ・・・

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各種奈良酒販売とテイスティングバーをやってる店で酒ディプロマ常在とありました


さっそく、オススメをテイスティング

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ペーンは授乳期間中で飲まなかったのですが本来は日本酒好きでニルスも大好きなので、
楽しんでましたが、この中で一番の日本酒通はやはり奈良ソムリエさんでしょう

で、ニルスお気に入りの1番と
奈良ソムリエさんオススメの4番を、ワイン好きのニルスの
お父さんへのお土産用に買い求め、

最後に店の前で記念写真を撮ったのですが・・・

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知らぬ間に「おたぬき姫」がカメラ目線に???

と、ここで案内いただいた奈良ソムリエさんと別れ近鉄奈良駅から無事帰阪した次第です

奈良ソムリエさんには下見や資料作成やルート変更など何から何までお世話になりました
メンバー全員(赤ちゃんを除く)から再度感謝を伝えておいて下さいとのことでした

ま、ドイツへのお土産用に買ったお酒は、託送荷物がすでにいっぱいだったため、

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翌日、翌々日のゲストハウスでの鍋宴会で美味しくいただきましたとさどっとはらい



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2025年03月08日

お金の賢い減らし方・・・

とーとつですが・・・

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「~90歳までに使い切る~お金の賢い減らし方」であります



表紙カバー裏にあった惹句

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著者略歴と奥付


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高齢恒例により目次のみ(これだけでも概要がわかります)

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まえがきより
・大事なのはお金ではなく「モノ」や「サービス」であり、それを提供してくれる「人間」
⇒世の中の問題はお金が解決するのではなく人が解決する
⇒「お金」は
「モノ」や「サービス」を手に入れるための道具に過ぎないし、
問題を解決
してくれた人に対する「感謝のしるし」として存在している・・・


以下、ランダムな読書メモです
(著作物からの個人メモなので公開に問題があれば非公開設定にします)

・お金を汚いものと考える二つの理由
⇒9割が給与所得者で収入が急激に増えることはないので、お金持ちは甘い汁を吸ってるか
悪いことをしているのでは、という疑念が拭いきれないから
⇒お金の本質について間違った理解をしているから⇒これがこの本の大きな主題

・江戸時代の「金欲し付合」という言葉遊び、日本人の嫉妬の論理(略)

・日本の戦うヒーローは(ゴレンジャーも大岡越前もハヤタ隊員も)公務員で清貧
⇒バットマンやサンダーバードのジェフ・トレーシーは大富豪で慈善事業として戦っている

・実際にアメリカ大富豪の多くは慈善事業に巨額の寄付をしている
⇒日本の経営トップの多くはサラリーマン社長で社員との報酬差は20~30倍程度
⇒アメリカでは平均でも350倍程度、部品メーカーのアプティブでは5000倍以上

・「生贄探し~暴走する脳~」中野信子・ヤマザキマリ共著(講談社+α新書)より
⇒日本人のスパイト行動、同調圧力⇒これは格差を縮小してもなくならない

・家計の金融資産構成
⇒日本は現金・預金が54.3%、株式や投資信託は14.7%
⇒米国は
現金・預金が13.7%、株式や投資信託は52.4%、欧州はその中間ぐらい
⇒農耕民族は蓄えが好きで売買で儲けるような狩猟民族的なことは日本人には合わない?

・じつは世界初の先物取引は大坂・堂島の米市場(1730年)の米切手売買で高度なシステムだった
(ベルギーの商品取引所は1531年からだが現物の先渡取引で先物取引ではなかった)
⇒貯蓄も明治政府の
殖産興業のための貯蓄奨励教育から⇒それまでは個人で運用していた
(明治以降も金融資産は預金より証券投資の方が多かった)
⇒1939年に戦争遂行のための貯蓄増強が強く打ち出され構造が一変した
⇒戦後復興の重点傾斜配分にも投資より預金のほうが効率がいいので貯蓄奨励が続いた
⇒マル優制度⇒NISAへ

・いっぽうでビットコインFX、公営ギャンブル、パチンコなど世界有数の博打好き
⇒今は貯蓄と博打は好きでも投資はやらないといういびつな構造になっている

・学校教育では貯蓄や投資ではなく「お金の常識」を教えるべき
⇒お金を正しく理解したうえで貯蓄や投資を勉強するかどうかは個人の自由

・お金の役割
①取引決済機能⇒モノやサービスの購入対価としての機能
②価値尺度機能⇒モノやサービスの価値を価格で比較する機能
③価値保存機能⇒モノやサービスの価値を将来まで保存する機能

・商品貨幣(物々交換)理論と信用貨幣(負債信用)理論
⇒物々交換の不便さから貨幣が生まれたというのは学校でも経済学でも自然に語られるが、
考古学や人類学にその証拠はなく、あらゆる民俗誌にも存在していない
⇒無人島に漂着した農民と漁師の例
(略)
⇒古代メソポタミアの債権債務の例
(略)

・貨幣の信用のもとは「国への信頼」や「国民相互間の信頼」ではない
⇒使うと利益、使わないと不利益になると人々が考えるから貨幣が信用され成り立っている
⇒税金は通貨で払わなければならない⇒その通貨を国民に使わせる重要な手段

・通貨はバーチャルマネー(単なる記号データ)だが、株式はリアルマネー(会社そのもの)

・お金を回す4つの方法(回らなくなると破綻する)
①お金を使う(消費する)⇒販売者、生産者、運搬者などに回る
②投資する⇒必要な人に回して配当金を受け取る
③預金する⇒銀行を通じて投資に回す⇒今は機能せず金利が低いので「貯蓄から投資へ」
④寄付する⇒投資と同じだが金銭的な見返りはない(感謝はある)
⇒どれもしないで現金で持っていても何の価値も生み出さない

・年金収入は物価連動で勤労収入より安定しており介護も一人600万あれば足りるはず
⇒それなのに老後不安で増やしたいと怪しい金融商品や保険に手を出す方が深刻な問題

・FIRE(Financial Indepedence,Retire Early⇒経済的自立による早期退職)への憧れ
⇒年収の25年分を蓄え年率4%で運用すれば蓄えを減らさず一生安定した生活が送れる
⇒仕事への閉塞感から日本のサラリーマンが憧れているが問題は多い
(略)

・お金を手に入れる5つの方法
①働く⇒これが土台だが収入の多寡よりどれだけ②③に回すかが大切
②貯める⇒働いた中から貯蓄に回す
③増やす⇒貯めたお金を運用する
④騙し取る⇒犯罪
⑤盗む⇒犯罪
⇒④と⑤は論外だがお金を貯めて増やすのはそれほど難しいことではない
⇒重要なのは(高収入で)働くことより貯めることと増やすこと
(よく高収入の仕事を探してるが高所得の人が資産家になっているわけではない)
⇒貯めるには使った残高を貯めるのではなく貯めることを先に残高で暮らせばいいだけ
⇒投資も殆どせず給与天引きだけで40代半ばで「億り人」になった女性もいる
⇒「貯める」はシンプルで誰でもできること(誰もがやっていることではないが)
⇒「増やす」は「貯める」ほどシンプルではなく方法は様々だが市場全体への投資が最も無難
(資本主義は自己増殖するシステムなので市場は長期的には成長を続け、利益を求める人類の
経済活動が続く限り、市場全体に投資を続けていれば長期的には報われるから)
⇒「グローバルに分散投資できる投資信託」への積立投資が最もシンプルに増やす方法
⇒この方法ではどこまで行っても市場平均程度の利益にしかならないが、企業の調査研究や
情報収集などに時間と手間をかけずに実行できる方法
(値動きを気にせず長期に積立て続けることは心理的には難しい⇒最初は小額から)

・会社のできる最大の社会貢献はたくさん儲けてたくさん税金を払うこと
⇒個人投資でもたくさん儲けてたくさん税金を払えば社会貢献していることになる

・大事なのは増やすことではなく使うこと

・厚生労働省のモデル年金額(妻が無職だったサラリーマン家庭の場合)
⇒支給額は月額で約22万円⇒著者の夫婦二人の生活費もほぼ同じ
⇒仮に90歳までにお金を全部使っても年金は死ぬまで支給され、お金も使わなくなる
⇒たとえ何歳まで生きようともお金に困ることはない
⇒なので
90歳までにお金をほとんど使ってしまってもよいと考えている
(どんな事態にどのぐらいのお金が必要かは読めるから必要なら保険や貯蓄で?)

「死ぬ瞬間の5つの後悔」ブロニー・ウェア著(新潮社)より
⇒最期の人の多くが「自分のやりたいこと」と「人とのつながり」への後悔だった
⇒70歳を超え人生で最後に残る一番大切なものは「思い出」ではないかと思っている
⇒思い出を得るため、やりたいことのため、人とのつながりのためにお金を使う
⇒それはお金を増やすことよりはるかに大切なことだと思う

・お金の使い方・減らし方の4つの側面
①自分の好きなことに使う
②思い出に使う
③人のために使う
④無駄を楽しむ

①なぜ多くの人は「お金がない」と言って好きなことをしないのか
⇒本当はそれほど好きではないから
(本当に好きなら一食抜いてでも別収入を考えてでもお金を貯めて使うはず)
⇒もう一つは同調圧力⇒本当は興味がないことを断る理由として「お金がない」と言ってる
興味がないことははっきり断ればいいし、好きなことに堂々とお金を使えばいい
⇒人生の目的はお金持ちになることではなく幸福になることだから

②モノ消費はオンラインでもできるようになったが、コト消費(体験)は行かないとできない
⇒モノ消費の満足度の持続は短いが、コト消費(体験)の満足度は思い出として長く残る
⇒大事なことはお金を使うバランスだが体験は投資にもなる

③資格をとるだけではリタイア後に稼ぐことはできない(自己研鑽にはなる)
⇒ビジネスをするのに必要な98%は資格ではなく顧客
⇒人とのつながりのためには他人に投資すること
⇒多くの人とつながれる場と機会のためにお金や労力を提供する

・寄付の効用と日本人の嫉妬の論理・同調圧力(略)

④無駄とは何か?
⇒無駄なものなどないので興味があればお金を使えばいいが、無意味なものに使うことはない
⇒重複するもの(民間の医療保険)、自分がまったく興味がないものなどは無意味
⇒無駄をなくしコスパだけを求めることは、ますます日本人を貧乏にしていく
⇒コスパを求める消費者としての自分が生産者・サービス提供者としての自分の首を絞めている

・見栄と義理にお金を使う時代
⇒インスタ映え、リア充など見栄の支出の時代、義理の支出を人情の支出へ
(略)

・お金より優先すべき事柄
①時間
⇒お金と違い取り戻せない、貯められない
⇒誰でも今日が一番たくさんの時間資産を持っている日
②信用
⇒サラリーマン時代は会社の信用があり理解できなかったが自営業では信用がお金になる
⇒仕事以外での信用も大事⇒小さな約束も必ず守ること
③健康
⇒お金との因果関係は殆どないので健康なうちにお金を使うことを考える
⇒沖縄のシュノーケリングツアーでは65歳以上は参加できなかった
⇒旅行に行けない理由が若い頃の「お金と時間」から「健康上の理由」になる可能性
⇒健康を失わないために、ではなく健康なうちに(お金の価値のあるうちに)お金を使う
⇒年を取るほど生活費は減るし医療費の自己負担も減るので
健康なうちに使い切るつもり
④幸福感
⇒人は自分の好きなことをする時と承認欲求が満たされる時に幸福感を感じる
⇒好きなことを仕事にする(職業の道楽化)、それを楽しむ(努力の娯楽化)
承認欲求を満たしてくれる気持ちには「(インスタ映えやリア充で)他人からよく思われたい」
という気持ちと「感謝される」という2種類がある
⇒「よく思われたい」は他人の評価による(ので一喜一憂する)が、誰からも感謝されなくとも
「人の役に立った」という自分の満足感は大きい
⇒幸福感は人により様々だが他人との比較でなく自分自身の尺度や感情を優先すること

・人生の目的はお金持ちになることではなく楽しく過ごして幸せになること
⇒そのために家族や友人も大切な存在だが、加えてモノやサービスの存在も不可欠
⇒その
モノやサービスは「お金を受け取った人」が提供してくれるもの
⇒なので尊敬や敬意の対象はモノやサービスと人であり、お金そのものではないのに、
お金の呪縛にとらわれて経済も給料も上昇しないのが今の日本ではないか・・・

・お金は大事で何をするにも必要なので若い人には増やすことも重要だが、ある程度の年齢に
なった人は、いかに使って減らしていくかを考えた方が楽しい人生になると思う

・・・・・

わたくしと同世代で証券会社を定年退職後に「経済コラムニスト」になられた著者の本で、
今後どうするかはさておき、お金や投資などについて素人にも分かりやすく書かれてました

ブログ開設20周年の前回記事で終活を決意した!!!わたくしですが、はてさて・・・




m98k at 12:55|PermalinkComments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 書斎 | わからないもの

2025年03月03日

ブログ開設20周年!!!


本日2025年3月3日、

当ブログサイト「趣味の物置小屋98k」は、

おかげさまで開設20周年を迎えました!!!



ぱちぱちぱちぱち
P4075712



P4075860

そう、アニメ「ハウルの動く城」の劇場公開が2004年11月20日ですから、概ねその時期に
当サイトを開設していたのでありますね
(画像は昨年、愛知万博の跡地に現れたハウルの城とそのミニチュア)

で、2005年はその愛知万博が開催された年で、2004年にはアテネ五輪もありましたが、
過去最多の台風上陸や新潟の中越地震、JR福知山線の脱線事故などもあって、わたくしも
けっこうバタバタしてた時期でした

正確な(ツッコミどころのない)文章を作って一般に公開する仕事も多かったので、仕事とは
まったく関係のない
趣味の世界の匿名個人ブログサイトで思いつくまま、てきとーな文章を
書きなぐって公開したい!!!との思いもあって開設したかもです

で、記念すべき第1回記事はライト記事ではなく古いモデルガン記事でしたが、次の記事が
古いナショナルヘッドランプ、次が古いミニマグライト・・・と続いてます


アウトドア趣味などで手元に集まったモノたちの使い勝手などを
ブログ記事で公開すれば、
少しは皆さんのお役に立つかも・・・との思いもあったのですが、
やがてモノ記録と行動記録
(キャンプ宴会記録とか)との割合が逆転、さらに読書記録や視聴記録も載せる
ようになり、
今では(すぐに忘れるようになった)自分の脳の外部メモリとして細々と
更新している状況です

当初はアップできる画像が1記事につき1枚でしたが、
それでも多くのコメントをいただき、
アクセス数も最盛期には1日に1000を超え、月に5万を超えることもあり、2014年5月頃には
ライブドア・ブログの4つ星ランク☆☆☆☆にランクイン!!!してました

まあ最近はアクセス数も最盛期の1/10以下になり1つ星ランクに落ちてますが・・・


でもまあ・・・


20周年つーのはさすがにひと区切りなので、今回は新企画を考えました!!!


名付けて・・・


ブログ開設20周年記念・終活プレゼント企画!!!



であります げひげひ

そう、これまで記事で紹介してきたモノや本などを今後は終活の一環として読者の皆さんに
どんどんプレゼントしていこうとゆー、ありがたい企画なのであります

あっ、そこの貴方っ、どーせガラクタばかりだろうと逃げないよーに!!!

方法は今後も検討しますが、とりあえず・・・

①本日、当サイトに
新カテゴリ「終活プレゼント」を作成しました(この記事が第1号です)
⇒誰かに使ってもらいたいモノ、読んでもらいたい本、コレクションして欲しいモノや本を
今後はこのカテゴリで順次紹介
(再紹介)していきます

②紹介(再紹介)したモノや本は原則として愛読者の皆さんにプレゼントしていきます
(ただし取りに来ていただける方か送料負担いただける方に限るつもりです)

③思い入れのあるモノや本なので(ガラクタも多いけど)欲しい理由はお訊ねするつもりです
(転売目的をどうするかは今後の検討課題です)

④ゆくゆくはこの
カテゴリで紹介(再紹介)したモノや本に限らず、全カテゴリの過去記事で
紹介した
モノや本も対象にしていくつもりです
(特に思い入れの強い
モノや本をどうするかは今後の検討課題です)

⑤当面のやり取りの方法としては、
⇒まず当該記事のコメント欄に希望を投稿してもらい公開でやり取りする
⇒コメント欄で合意すればメッセージ欄(から非公開メール)でやり取りする
⇒受け渡し日時・場所や発送方法(送料など)をメールなどで詰めていく

といった感じで考えてますが、皆さんのご意見もお聞かせください


とりあえず今回は
実家の本棚の前側(後ろ側にも一列あり)を紹介(一部は再紹介)・・・
もちろん本以外のガラクタ稀少品も今後紹介していきます(アウトドアモノがメインかな)

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初版本やサイン本、希少本もありますが、メルカリ出品などはめんどーなので・・・
(希望とは別に役立ちそうな寄贈先などもご教示いただければありがたいです)




m98k at 11:50|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック ブログ日誌 | 終活プレゼント