2025年07月

2025年07月30日

増山実の本3冊

とーとつですが・・・

増山実の小説をとりあえず3冊、一気読みしました

まずは一冊目・・・

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かなり以前に阪大・院卒の知人から「あんた好みでは」と薦められていた・・・
「今夜、喫茶マチカネで」であります



帯の惹句

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奥付

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目次

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舞台設定は2019年の阪急宝塚線・石橋駅(同年10月から石橋阪大前駅に変更)の駅前にある
喫茶店(1階は書店)で、一人称で語る主人公はこの喫茶店のマスター・・・なんですが、
各話の「語り手」は別で、時代も主人公も異なるけど、どこかで繋がっているとゆー構成

1階の書店と一緒に半年後(駅名変更と同時)に閉店することが決まった喫茶店で月1回語られる、
駅前や阪大・豊中キャンパスに縁のあった人たちの不思議な物語で、惹句にあるとおり、
まさに「不意をつかれてやがて心温まる、大人のためのファンタジー」でした

特に石橋駅の周辺に暮らす(暮らしたことのある)人たちには、風景がリアルで実際にあった
書店や喫茶店をはじめ、実在する(した)駅前商店街や阪大・豊中キャンパスの情景なども
親しく懐かしいでしょうが、殆ど土地勘のないわたくしでも
大林監督の尾道作品のように
たっぷりの懐かしさと親しみを味わえました

ただし舞台のカナメとも言うべき「石橋駅」が作品では「待兼山駅」になってます
(半年後の2019年10月に駅名が変更される予定というのは作品中でも同じなんですが)
なのでとーぜん、この駅をよく知る人なら感じるであろう駅名への違和感が、じつはこの作品の
オープニングとエンディングを繋いでおり、まさに不意をつかれて、やがて・・・

とゆー、SFファンタジーとしてもよくできた構成なのですが、ネタバレになるので以下は省略、
さすが、もと人気テレビ番組の放送作家ですね

各時代の戦争や反戦運動、様々な差別についても登場人物の生き様として語られますが、
人物に重みを与えているものの無理がなく自然で最後まで気持ちよく読めました


で、二冊目は・・・

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「ジュリーの世界」であります


帯の惹句

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奥付

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目次

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こちらの舞台は1979年の京都がメイン、京都といっても南は四条通から北は三条通まで、
東は河原町通から西は寺町通までの繁華街だけで、ここで長年暮らしていた実在のホームレス
「河原町のジュリー」を軸に地域の人たちの暮らしを、この区域を管轄する京都府警・下立売署
三条京極交番に新人警察官として赴任した主人公の視点から描かれています

こちらの時代設定は、わたくしが京都に通っていた学生時代に近いので、当時の街並みや
店などが石橋駅前よりはリアルに浮かんできましたが、京都の繁華街の修学旅行生を含む
新旧を織り交ぜた独特の暮らしぶり、当時の世相などもリアルで読みごたえがありました

お話は1979年に警察学校を出て
三条京極交番に新人配属された主人公が転勤するまで4年間、
気にはなっていたものの、ついに一度も会話が成立しなかった「ジュリー」の存在を軸に、
この区域に暮らす(あるいは訪れる)人たちとの交流が描かれて、それぞれの人生がじつは
どこかで繋がっていたという、こちらも不思議な要素のある作品でした

主人公が定年退職した後の2020年とその翌年の話や、実際にジュリーが丸山公園で凍死体で
発見された1984年2月5日の話などで、徐々に二人をはじめ登場人物の人生とその繋がりが
明らかにされていくのですが、ともかく各時代の三条寺町から四条河原町までの繁華街の変貌が、
その時代の店舗をはじめファッションやアイドル、スポーツ、ゲーム、映画、テレビ、重大事件、
流行歌、中学生のホームレス狩りなどの世相によって、じつにリアルに描かれてました
こちらもさすが、もと人気テレビ番組の放送作家です

まあ、わたくし学生時代に新京極などの繁華街を闊歩することは殆どなかったので、
ジュリーの記憶はありませんが、(ま、よく似た髪型とファッションと汚さでしたが)
それでも懐かしく、その生き様も味わえました

本作では水木しげるのラバウル戦記のような、さらに生々しい戦争の記憶が描かれてますが、
やはり著者のこだわりがあるのでしょうか、この作品に重みを与えています

さらに主人公が交番配属されて間もない頃に
知り合った女性との会話・・・
「なんか、この街も人も好きになって・・・」
「あんたは、ええオマワリになるか、途中でオマワリ辞めるか、どっちかやな」
と言われてて、40年後にその女性と再会した際の会話・・・
「組織の中にいるうちに、つまらん人間になっただけかも知れません」
「そんなことはないよ、あんた40年、勤め上げたんやろ? 
それはええオマワリになった、ということや」
とゆーやり取りに、わたくしもずっと組織の中にいたので、思わずジーンとなりました


つーことで三冊目は・・・

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「甘夏とオリオン」



著者略歴と奥付

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目次

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こちらの舞台は大阪市の南西部、地下鉄四つ橋線・玉出駅の北側一帯がメインで、
主人公は
駅近くの銭湯2階に住み込み、徒歩5分の師匠の長屋に通う入門3年目の若い女性噺家・・・

で、物語は突然に主人公の師匠が失踪するところからはじまります
時代設定は特に感じなかったので出版された2019年あたりという感じでしょうか

師匠の突然の失踪で銭湯の脱衣場を借りた落語会を企画するなど奮闘する三人の弟子たちと
関係者を中心にしてお話が展開しますが、上方落語界の実態がかなり詳細に描かれており、
著者も落語好きなのでしょうか(わたくし同様おそらく米朝・松鶴・春団治・小文枝の四天王を
初期の島之内寄席などで生で聴いていた世代?)、古典ネタでも何本かは知らないネタもあって、
そちらも大いに楽しめたのですが、けなげな主人公が困難や悩みを乗り越え成長していく姿は
まさに「千と千尋の油屋」ならぬ「桂甘夏と玉出の銭湯・松の湯」!!!
他の弟子たちや師匠連中などとの葛藤も、青春モノとして気持ちよく楽しめました

ともかく舞台がご近所エリアなので、わたくしが知らなかった事実?をメモしておきます
(著作物からのメモなので公開に問題があれば非公開設定にします)

・玉出の生根神社(住吉大社の奥の天神とは別の生根神社)の宮司さんのセリフより
「このあたりにお地蔵さんや、つきあたりが多いのには訳があるのです
戦国時代の玉出一帯は環濠都市で堀に囲まれてました
織田信長との戦で石山本願寺側が砦を築いていたんです」

「お堀の一辺は400mぐらいで中に750軒ほどの家があり、東は今の国道26号線から一本東の道まで、
北は善照寺の北の通りまで、西は阪神高速15号堺線の一本東の通りまで、南はここ生根神社の
二本南の通りまでで、不自然な道があったり、つきあたりが多いのは、今言うた道が昔は堀で
そこを埋め立てたからです」

「町に入る八つの御影石でできた橋と門がありました
東に一つ、北に二つ、西に三つ、南に二つで、それぞれの橋のたもとに地蔵堂がありました
水路は昭和の初め頃まで残ってたらしいですな」

「この集落の西の端は海に面していて港がありました
その港から出征した兵士の帰還を妻たちが待ちわびていた「古妻村」が、やがて「勝間村」に
転じたと言われています」

(読後にさっそく環濠集落跡と思われる区域をママチャリで廻ってみましたが、確かに堀跡と
思われる道で、いきなり突き当りになっている道がけっこうありました
堺の旧市街はじめ富田林の寺内町や河南町の大ケ塚集落、奈良の今井町、平野の旧村内など
畿内の環濠集落はいくつか廻ったことがありますが、ご近所にもあったとは・・・)

(さらに追記で西成区のホームページより「玉出の環濠」)

tamadenokango

・主人公の師匠のセリフより
「地下鉄玉出の出口を出ると国道26号線で北へ5km歩いたら難波、この道は世界に繋がってる道や」

「今は「スーパー玉出」発祥の地として知られるけど、昔は芸人もぎょうさん住んではったんや
売れない頃のかしまし娘、芦屋雁之助、芦乃屋雁玉はじめ、漫才師や落語家はもちろん、
歌舞伎役者や文楽の人形師もおった」

「難波、千日前、道頓堀に劇場があって、電車賃が惜しい噺家はネタを繰りながら、
この道を歩いたもんや」

「サイモンとガーファンクルは売れん頃、ニューヨークの下町に住んでた
その町にはクイーンズボロ橋いう橋が架かってて渡った先が摩天楼のマンハッタンや
二人がいつかあの橋を渡って世界に飛び出したいと若い頃に作った歌が「明日に架ける橋」や
この道を歩いてると、いつもこの歌が口について出るんや」

そう、ジャズや山頭火も大好きな師匠という設定なんですね・・・
さすがにママチャリで「明日に架ける橋」を歌いながら難波までは漕ぎませんでしたが、
S&Gはじめジャズや山頭火も著者の好みなんでしょうか・・・以下略

閑話休題

つーことで、
・阪急宝塚線・石橋駅周辺の商店街や阪大の豊中キャンパス、と不思議な物語
・京都・三条寺町から四条河原町にかけての繁華街、と不思議なホームレス
・大阪・地下鉄玉出駅周辺の商店街や長屋も残る下町、と不思議な噺家の失踪


これら三作に共通してるのは、主人公だけでなく様々な登場人物それぞれの人生を描いた、
短編映画を何本も観たような感覚と、その人生がどこかで繋がっている(かも知れない)
と思わせる展開で、リアルさと不思議な感覚を同時に味わえる点でしょうか・・・

舞台設定が身近なことからも、登場人物の生き方からも共感できる作品群でした




m98k at 21:21|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 書斎 

2025年07月27日

ピーラーとフライパン

とーとつですがピーターパンピーラーとフライパン・・・

まずはピーラーであります

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そう、評判のエバーピーラー(右利き用)であります

奥様が口コミなどで検討購入されてたもので、その後に
大阪ほんわかテレビでも紹介され
さらに評判になってるようで、
番組でも持ち手の角度を少しずつ変えて何十本も試作したと
やってましたが、
確かにびみょーな角度が使いやすく、軽い力で驚くほど薄く剥けました

ただし薄く剥く前提なので使い方にあるとおり、食材を置いて左手で固定するのが基本、
食材を持って空中で剥こうとすると、特に丸みのある食材は剥きにくかったです

ピーラーは研ぐのが難しいので替え刃式つーのもいいですね、お値段だけ考えれば
安いのを
買い替えた方がよさそうに思いますが、この使い心地はまさに究極のピーラーですね
ま、いずれ100均とかでよく似た使い切りのが出回るのでしょうが・・・



で、フライパンつーか玉子焼き器

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こちらも奥様が検討購入されたもので、サーモス製の玉子焼きフライパンであります

ご覧のとおり持ち手の留め具が上にあるので、内側がフラットなのが特徴だそうで、
きれいに焼けて洗いやすいのだとか・・・

確かに玉子焼きや出汁巻きを作るのに留め具が内側にあれば、留め具の周りに玉子が残るので、
きれいに作るには内側がフラットなのがいいのでしょうね

ま、わたくしの場合、出来上がりの見た目は関係なく、留め具の周りにこびりついた玉子も
がりがりと剥がして食べるので、あまり関係ないのでしゅが・・・どっとはらい




m98k at 17:50|PermalinkComments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 糧食、飲料 | キャンプ・川下り

2025年07月24日

昆虫MANIAC

遅ればせながら・・・

7月17日に昆虫MANIACを観覧してきました


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いきなり会場の出口とミュージアムショップの画像でしゅが・・・

大阪では自然史博物館で9月23日まで開催されてる国立科学博物館監修の特別展であります


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・・・つーことで、MANIACな昆虫の世界・・・

いつもの懐中電灯好き仲間に川端さんからお誘いがあり、虫好きでもあるwingさんからは
すぐに参加表明があったのですが、最初に虫とゆー単語が現れて以降、赤チャリさんからは
一切反応がなくなり、今回は3人での観覧となった次第

ちなみに昆虫MANIACといっても正確には・・・

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六脚類(昆虫)だけでなく鋏角類(クモやダニ)多足類(ムカデやヤスデ)甲殻類(ダンゴムシなど)を含む、
「ムシ」全般についての展示なのでありますね・・・

展示や解説については知らなかったことも多く、じっくり観覧して画像も撮ったのですが、
いちいち紹介してるとキリがないし、なかにはムシが苦手な方もおられるでしょうから、
今回は展示されてたスケールモデルの一部のみ・・・

ま、解説には「ムシへの苦手意識をなくす必要もないがムシのことや、家の中で見ると
嫌悪感が増すなど、なぜムシが苦手なのかを知ることで「すべてのムシに対する嫌悪感」は
少しだけ和らぐかも知れない」ともありましたが・・・

(以下、ムシさんのスケールモデル画像が4枚あるので苦手な方は早送りで)

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つーことで・・・

会場は情報センター2階のネイチャーホールでしたが1階のエントランスでは、

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こんなのもやってましたのでムシが苦手な方はこちらへ・・・
そう、ムシもええけど哺乳類・霊長目・ヒト科・ホモサピエンス♀もなかなか

つーことで、この日は朝からの土砂降りで大阪市内には大雨警報も発令されたりしてたので、
帰りのドラッグストアで飲み物と食べ物を買い込み、わたくしの実家でプチオフ会・・・
(お目当てだった近所の町中華は大雨で臨時休業してました)

ごくごくばくばくしつつ、wingさんと川端さんから高価なお土産をいただきつつ、録りためた
昆虫や植物の番組を視聴しつつ、延々と恒例のバカ話・ヲタ話が続きました

夜になり一時的に雨が止んだので、今度は歩いてスーパーに夕食・夜食・朝食を買い出し、
結局この日は午前3時に就寝、翌日は9時過ぎに起きて朝食、食後もペヤング超大盛なんぞで
延々と録画を観ながらの
バカ話・ヲタ話が続きましたが・・・

この間の飲食画像やライト画像などは一切ありません・・・げふっ

つーことで・・・

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最後は堅あげポテトと大阪生まれの「みっくちゅじゅーちゅ」で〆て・・・
めでたく3時過ぎには解散となりました・・・どっとはらい



m98k at 19:51|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック その他アウトドア | フラッシュライト・ランタン

2025年07月22日

技術革新と不平等の1000年史(上巻第1章まで)

とーとつですが・・・

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技術革新と不平等の1000年史であります

今回の参議院選挙でもSNSには様々な情報が溢れたようでマスメディアは
フェイク情報への
注意喚起や
ファクトチェックの重要性を何度も呼びかけていましたね

最近ではSNSでしか
情報の受信をせず、本を読む習慣がないので各党の綱領や歴史書はもちろん、
高校の教科書でさえ文脈を理解できない人たちが増えているとも聞きました

そんな人たちをターゲットにSNSなどで刺激的な誤情報を拡散して過激思想を増幅するような
身勝手な発信がますます溢れているのではないかと不安になっています

本書はデジタル・テクノロジー特にAIの今の方向性を変えないと民主主義が崩壊することを、
過去の歴史における技術革新と不平等の関係から解き明かそうとする本であります



表紙カバー裏にあった惹句

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裏表紙カバー裏にあった著者・訳者紹介

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(追記です)
著者のダロン・アセモグルとサイモン・ジョンソンは2024年にノーベル経済学賞を受賞されてます



奥付

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目次

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とりあえず上巻のプロローグから第1章まで、しかもその一部だけのメモです
(暑さと飲酒で遅読になり図書館への返却期限が迫っているため)

ただしメモの後半ぐらい「
次章以降の予定」を読めば第2章以降の概要が推測できますので、
以下のメモで興味を持たれた方は本書をご熟読下さいね
(著作物の個人メモなので公開に問題があれば非公開設定にします)


プロローグ~進歩とは何か~よりメモ

・ジェレミー・ベンサムの監視できる監獄⇒ミシェル・フーコーの産業社会の監視⇒ジョージ・
オーウェルの1984年⇒マーベル映画ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーへ・・・

・18世紀後半にイギリス全土に広まった工場というシステム
⇒多くの雇用主がベンサムの考えに従い労働を組織化し厳しく監視監督した
⇒新設の機械は労働者を単なる歯車に変え安い賃金と過酷な労働に

・アダム・スミス
「機械が進歩すれば労働量は大きく減少するが社会が繁栄するので賃金は大幅に上昇する」

⇒こうしたテクノロジーの進歩に抵抗するには?そもそも抵抗する必要があるのか?

・楽観論とは裏腹の過去1000年間の事例
①中世から近代の農業におけるテクノロジー発展の恩恵は人口の90%を占める農民にはなかった

②中世後期からのヨーロッパ船舶設計の進歩では、貿易で富を手にした一部ヨーロッパ人もいたが、
この進歩により数百万人の奴隷がアフリカから新大陸へ運ばれた

③イギリス産業革命初期から労働者の収入はほぼ100年間上がらず、工場でも都会でも
労働時間は延び、労働条件は劣悪なままだった

④綿繰り機は革命的でアメリカを世界最大の綿花輸出国に変えたが、この発明が南部では
奴隷制の残虐性を激化させることになった

⑤19世紀末のフリッツ・ハーバーによる人工肥料の開発は農業生産力を向上させたが、
その後に同じアイデアで化学兵器を設計し数十万人を殺傷した

⑥コンピューターの発達で起業家や大物はこの数十年で大金を手にしたが大学教育を受けていない
ほとんどのアメリカ人は取り残され、多くは実質所得が減少している・・・

・テクノロジーの進歩で繁栄の共有が実現したのは、その方向性と社会による利益分配の方法が
一部エリートに有利な仕組みから脱した場合に限られる

・地球上の大半の人々が先祖より豊かに暮らしているのは、初期の産業社会で組織化された
市民と労働者が、テクノロジーや労働条件についてエリートの支配する選択に異を唱え、
技術の進歩がもたらす利益をより公平に分けるよう強制したから

・現在の我々は同じことを再び行う必要がある
⇒MRI、mRNAワクチン、産業用ロボット、インターネット・・・
⇒これらが現実の問題を解決するのは人々を助ける方向性になった場合で今の方向ではない
⇒重大な決定を下す人々はテクノロジーに楽観的でエリート主義的
⇒現代の進歩は少数の起業家や投資家を裕福にしているが大半の人々は恩恵を受けていない

・テクノロジーの方向性を一部エリートから奪い取ることは19世紀のイギリスやアメリカより
難しくなっているが、それがきわめて重要になっている



第1章「テクノロジーを支配する」よりメモ

・技術的失業(ケインズ1930年)
⇒労働の新たな用途が見つかるより速いペースで労働の使用を節約する手段が発見されるために
生じる失業

・機械が労働需要を減少させることはない(
リカード1819年)⇒1821年に見解が変わった
⇒「仕事を機械がこなせるなら労働需要はなくなる」

・これらの懸念はあったが戦後の工業国(アメリカ・ドイツ・日本)では生産性の急上昇により
賃金も上昇、消費財の価格低下、抗生物質による病気の克服などで労働者も豊かになった
⇒その半面で公害・環境破壊・核戦争の脅威もあったが、いずれテクノロジーが解決すると・・・
⇒これが1960年代の楽観論(タイム誌やケネディ)で、その後のテクノ・オプティミズムへ

・ところがアメリカ男性の長期失業率(25歳~54歳)は
1960年代の6%が現在(2023年)は12%
⇒主な理由は非大卒男性が「いい仕事」に就くことが、ますます困難になっているから
⇒かつては大卒・非大卒を問わず適正賃金・雇用保障・キャリアが構築できる機会のある
「いい仕事」があったが、学位を持たない労働者の「いい仕事」は、ほとんどなくなった

・デジタル技術は起業家・経営者・一部投資家に富を与えたが大半の労働者の実質賃金は
増えておらず、非大卒者は減少、大卒者でも院卒以外は微増にとどまっている
⇒大半の労働者が就ける「いい仕事」が減り、コンピュータ科学・エンジニア・金融関係など
教育された一握りの労働者の収入が急速に増えて二層構造の格差社会へ

・これは新しいテクノロジーがもたらす不平等な帰結だった
⇒まさにH.G.ウェルズが「タイムマシン」で予見したディストピア
(政府の手厚い保護・団体交渉・適正な最低賃金などにより北欧・フランス・カナダでは
アメリカより賃金下落は少ないが格差は拡大しており非大卒者の仕事は足りていない)

・1000年にわたる証拠から新たなテクノロジーが広範な繁栄をもたらすか否かは自動的ではなく、
経済的・社会的・政治的な選択にかかっていることが明白になった
⇒本書では、
①この選択の本質
②テクノロジー・賃金・不平等の関係をめぐる歴史的・現代的証拠、
③繁栄の共有に資するイノベーションを機能させるためにできること
の3点を追求する

・第1章ではその下準備として次の基本的な三つの問いに取り組む
①新たな機械や生産技術が賃金を上昇させる時期は何によって決まるか?
②テクノロジーの方向性を変えるには何が必要か?
③現在とりわけ人工知能に関して気がかりな別方向に向かっているのはなぜか?

・生産性バンドワゴン(生産性の向上による増産で雇用は拡大して賃金も増加する)
⇒新型機械・効率的工場で20世紀前半のアメリカ自動車製造業は生産性が急上昇した
⇒雇用も増え正規教育のない労働者も含め経済界全体で賃金が上昇した
⇒アメリカでは戦後1970年代まで賃金上昇率は大卒も高卒も同じだった
⇒その後の出来事にバンドワゴンが合致しないのはなぜか?
⇒限界生産性(労働者一人あたり生産量ではなく需要増大や生産増大への寄与)の違い

・フォードやGMが優れたモデルを出せば需要は増え、労働者一人あたり収益と労働者の
限界生産性はともに上昇する
⇒会社は追加需要を満たすため労働者を増員し必要ならさらに賃金を払う
⇒ところが産業用ロボットを導入すれば平均生産性は向上するが労働者の必要性は低くなる
⇒労働者の限界生産性が向上することはなく低下の可能性さえある

・オートメーション、グローバリゼーションはコストを削減し利益を増やしたが、
先進国の国内では労働者は職を奪われて繁栄の共有をもたらさなかった
⇒これが経済効率を向上させる唯一の方法ではなく労働者一人あたりの生産量を増やす方法は
いくつもあり、これは歴史を通じていえることである
(第5章から第9章で説明)
⇒イノベーションには自動化やオフショアリング以外に生産性への個人貢献度を高めるものもある
⇒例えば自動車整備士の作業を支援し、より精密な作業を可能にする新アプリの導入
⇒これは労働者の限界生産性を高めるイノベーションであり、
⇒労働者と置き換える産業用ロボットの導入とは全く異なるもの

・1910年代のフォード工場の自動化では設計・技術・機械操作・事務など新しい仕事が生まれた
⇒新しい機械で新たな労働用途が生まれると労働者の生産貢献が拡大し限界生産性が増す
⇒リカードやケインズの最悪の懸念が実現しなかったのは新たな仕事を伴っていたため
⇒自動車製造の急増で新たな雇用は関連業界だけでなく沿道サービス業の台頭まで可能にした

・ただし自動化による生産性の向上が小さい場合は新たな雇用を生まない
⇒食料品店のセルフレジ化は作業を従業員から顧客に移すだけで生産性への寄与は限られ、
新たな仕事は生まれず、大して安くもならず、生産も拡大せず、顧客の生活も変わらない
⇒テクノロジーを何のために使うかという「選択」が最重要
⇒テクノロジー開発によって労働者の限界生産性を高めるという選択

労働者の限界生産性が向上しても労働者への需要が増加しなければ賃金は上昇しない
それが起こらないかもしれない三つの理由
①奴隷制のような強制的な関係
⇒アメリカ南部の綿繰り機の導入は強制力を高め奴隷も農民もさらに貧困になった(第4章)

②生産性が向上してもライバルとの競争がなければ賃金を上げないかもしれない
⇒他の仕事に就けない初期の農業社会や別の仕事探しを禁じていた18世紀のイギリス
⇒中世ヨーロッパでは風車・輪作の効率化・馬利用拡大で生産性が向上したが、その恩恵は
少数のエリートだけが享受し大規模建築へ、人口の90%を占めていた農民にはなかった
⇒1700年代のイギリスでは産業機械で労働者の生活水準は悪化し工場主だけが裕福に

③労働者の利益についての交渉能力
⇒1950年代から60年代のアメリカ野球ビジネスの例
(テレビ放送の巨額収益は全て球団オーナーへ⇒60年代後半から交渉により選手にも)

・科学的発見は光速で伝わるようになったが世界の生活改善にはテクノロジーの方向転換が
必要で、科学とイノベーションの新たな活用法を構築しなければならない
⇒ビジョンの選択⇒高圧が標準となった蒸気機関の例⇒炭鉱の過酷な労働条件になった
⇒選択が異なれば利益を享受する人も異なる

・共有されるビジョンが特定方向の例
⇒中国の社会信用システム(2009年から運用)
⇒決定したのは少数の党幹部でブラックリストの作成に
⇒フェイスブック(2018年にユーザー投稿優先にアルゴリズムを変更)
決定したのは数名の幹部で、広告
サービスとユーザーのエンゲージメントを高めることが
目的だったが、
帰結は誤報や政治的分断の拡大に
⇒いずれもシステムの影響を受ける14億の国民や25億のユーザーの選択ではなかった
⇒個人のデータや社会的活動を支配するための利己的で偏狭なビジョンの選択になった

・南アフリカのスワートクランス洞窟
⇒100万年前の木炭層(火の使用痕跡)から以降は捕食関係が逆転している
⇒グーグルCEOサンダー・ビチャイ「AIは火や電気よりも深遠な何か」
⇒グーグル・チャイナ前社長カイフー・リー「AIは最も変革的なテクノロジー」
⇒今のAIは世界中で不平等を拡大させ企業や独裁政府のデータ収集を強化している
⇒ところが企業リーダーの大半はAIによる良い未来や問題解決を主張し続けている
⇒我々は火によって獲物から最強の捕食者になり、車輪によって距離を、電気によって暗闇を、
薬によって病気を征服してきたのだと・・・

・デジタル・テクノロジーというツールを人々のために活用するにはテクノロジー企業の
支配者にはびこる世界観を覆す必要がある
⇒こうした世界観を支えているのは特定の不正確な歴史解釈
⇒イノベーションによる人類への影響について示唆するもの⇒この歴史の見直しから


・次章以降の予定

⇒重大なテクノロジーの変化が生じた地域を中心に、まずは西欧と中国の農業、次にイギリスと
アメリカの産業革命、さらにアメリカと中国のデジタル・テクノロジーを取り上げる
⇒様々な国の様々な選択、テクノロジーが他の地域に自発的・強制的に広がった際の影響

・第2章「運河のビジョン」
⇒フランスのエンジニア、レセップスがスエズで成功した海面式運河建設と同じアイデアで
パナマで失敗して2万人が死んだ話
⇒大きな災害は過去の成功に基づく強力なビジョンに根差しており、あらゆるテクノロジーの
歴史にとって教訓となる話

・第3章「説得する力」
⇒テクノロジーや社会の重要な決定をなす際に説得が中心的役割を果たす
⇒説得する力は政治制度やアジェンダ設定能力に根差し、対抗勢力や幅広い意見で自信過剰や
利己的なビジョンが抑制される

・第4章「不幸の種を育てる」
⇒本書の構想の主要な考え方を農業テクノロジーの進歩に応用する
⇒新石器時代における定住農業の始まり、中世から近世初期にかけての土地と生産技術の
組織化をめぐる大変化
⇒いずれも生産性バンドワゴンが自動的に走り出した証拠は見つからない
⇒少数エリートの富と権力を増大させたが殆どの農業労働者に恩恵はもたらさなかった
⇒小作農は政治的・社会的権力を持たずテクノロジーの進路は一握りのエリートのビジョンに従う

・第5章「中流層の革命」
⇒産業革命の再解釈
⇒これまであまり強調されていなかった、新たに自信をつけた中産階級、起業家、実業家の
あいだに現れたビジョン
⇒彼らの考え方や願望は16世紀から17世紀以降にイングランド中流層に力を与えるようになった
制度的変化に根差し、彼らのビジョンは包括的ではなかった
⇒政治経済の仕組みの変化はどのように起きたのか、またそれが「自然は誰がどうコントロール
するのか」という新たな概念を生み出すうえで、なぜ重要だったのか
(蒸気機関車・鉄道のスチーブンソンなど技術を持った「成り上がり」を認める社会に)

第6章「進歩の犠牲者」
前章の新たなビジョンの帰結
⇒産業革命の第一段階で多くの人々がいかに貧しくなり無力化したか
⇒それがオートメーションへの強い偏向と、テクノロジーや賃金の決定に関し労働者の声が
欠如していたことの帰結だったのはなぜか
⇒工業化で経済生活、健康、自主性に悪影響が及んだが、状況が変わりはじめたのは19世紀後半、
普通の人々が団結し経済的・政治的改革を推進した社会的変化がテクノロジーの方向性を変え、
賃金を押し上げたが、これは繁栄の共有に向けた小さな勝利に過ぎなかった
⇒西欧諸国が繁栄の共有を達成するにはテクノロジーと制度をめぐる長く争いに満ちた道が・・・

・第7章「争い多き道」
⇒テクノロジーの方向性、賃金設定、より一般的には政治をめぐる闘争が経済成長期の土台を
いかにして築いたかの概観
⇒戦後の30年間、アメリカはじめ西側工業国は急速な経済成長を遂げ殆どの層に共有された
⇒教育や医療の普及、平均寿命の延伸など社会的改善は経済トレンドと軌を一にしていた
⇒テクノロジーの変化、仕事の自動化がなぜ、いかにして労働者に新たな機会を生み出したのか
⇒それが対抗勢力を勇気づける制度的環境にどう組み込まれていたのかについての説明

第8章「デジタル・ダメージ」
⇒現代に目を向け、われわれがいかにして繁栄の共有という戦後数十年間のモデルを手放して
しまったのかを振り返る
⇒この方向転換の中心にある変化は、テクノロジーの方向性が労働者に新たな仕事や機会を提供
することから、仕事の自動化や人件費削減を最優先することになったこと
⇒これは必然ではなく労働団体や政府規制の圧力が欠如した結果で繁栄の共有を損なう一因

第9章「人工闘争」
⇒1980年代以降のビジョンが規定するようになった次の2点についての説明
①デジタル・テクノロジーの次の段階、人工知能についてどう考えるかという問題
②AIが経済的不平等へのトレンドをいかに悪化させているかという問題
⇒多くのテック・リーダーの主張に反してAIテクノロジーは人間に限られた利益しかもたらして
おらず、職場監視に利用されて労働者の力を奪い、現在の方針ではオートメーションが世界中に
輸出されて、発展途上国における数十年分の経済的利益を台無しにしてしまう恐れがある
⇒AIはデジタル・テクノロジーの特殊な進路を反映しており深刻な分配効果を持つ
(少数に恩恵をもたらし残りを置き去りにする効果)
⇒機械的知能に注力するより機械の人間にとっての有用性を獲得する方が実りが多い
(かつて機械の有用性が求められた際には、それがデジタル・テクノロジーの生産的な応用に
つながったが、AIとオートメーションの追及につれ、顧みられなくなったことも説明する)

・第10章「民主主義の崩壊」
⇒AIを使った大量のデータ収集で政府や企業による監視が強化されている
⇒同時にAIを活用した広告ビジネスモデルは誤情報を拡散し過激思想を増幅している
⇒現在のAIが歩んでいる道は経済にも民主主義にも良いものではないし、残念ながら、
この二つの問題は相互に強化し合っている

・第11章「テクノロジーの方向転換」
⇒こうした有害なトレンドを反転させる方法の略述
⇒テクノロジーの変化の方向転換のテンプレート
⇒土台となるのはテクノロジーの社会的偏りに取り組むために、物語を変え、対抗勢力を築き、
技術、規制、政策に関する解決策を練り上げること


・・・つーことで、ここまでだけでも中世ヨーロッパの農業イノベーションや産業革命など
テクノロジーの進展(技術革新)と不平等の歴史から、AIなどデジタル・テクノロジーの現在の
方向性を変えないと民主主義が崩壊するつーのは、まさに目からウロコの本でしたが・・・

と、ここまでで図書館への返却期限まであと3日・・・はてさて・・・

(8月10日追記です)
下巻をようやく読破、現代については下巻がメインですね



m98k at 10:20|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 書斎 | わからないもの

2025年07月16日

塞王の楯

前回記事の続き、つーか引き続き時代小説のご紹介・・・


P7119057

知人がわたくし向きでは?と薦めてくれた「塞王の楯」
であります



奥付

P7119061




著者紹介

P7119060

この後、
本作品で2022年に第166回の直木賞を受賞されたんですね・・・・



で、お話は・・・

P7119058

この登場人物表にあるとおり・・・
信長⇒秀吉⇒家康と天下統一に動く戦乱時代を生きた、石積み穴太衆のトップとなる
主人公と、
鉄砲の国友衆のトップとなるライバルとの攻城戦・籠城戦を軸に描かれています

日本中の城が絶対に破れない城になれば、誰も攻めなくなり天下泰平の世になるはず、
と信じて活躍する
穴太衆の主人公・・・

逆に日本中に誰もが扱える安価で高性能な鉄砲が普及すれば、反撃を恐れ戦わなくなるので
(あるいは特定の大名がこれを独占すれば誰も抵抗できなくなるので)天下泰平の世になる、
と信じて活躍する
国友衆のライバル・・・

そう、この「矛盾」の盾側の主人公がタイトルになってて、二人の心の葛藤も描かれますが、
当時の石積み職人集団の暮らしなどがじつに活き活きと描かれてました

以下、思いつくままの読後メモです
・全ての大名が絶対に破れない城を持てば戦はなくなる、でもそれは可能なのか・・・
⇒これは主人公の自問自答ですが、レーガンのスターウォーズ計画を完璧にして各国が同時に
実現するようなもので、いまだに不可能なままですね

・誰もが使える鉄砲を誰もが持てば誰もが使えなくなる・・・
⇒こちらはライバルの思いですが、銃で反撃されるから銃を使わないとの論理は戦国時代や
西部開拓時代にはありかもですが、国家が暴力を権力で支配できる社会で
誰もが銃を持てば、
現代のアメリカ銃社会になりますね
護身銃の効用も少しはあるのでしょうが、国家権力が所持を厳しく規制している国に較べて、
犯罪に銃が使われる件数がはるかに多く銃による自殺や事故の件数も多いですね

・特定の大名だけが高性能な鉄砲を独占すれば天下泰平に・・・
⇒これも
ライバルの思いですが冷戦時代の核兵器と同じ、核を持つ国が大国だけであれば
他国は従うしかない、嫌なら何とか自国で核開発するか持っている大国の傘下に入るしかない、
というものですが、徳川幕府も各藩の武力を削ぐ努力はしたけど最期まで実現しませんでしたね

さらに、わたくしが知らなかった当時の石積み技法や鉄砲の工夫についてもメモ

・これまで
穴太衆などの石積みといえば①野面積み⇒②打ち込み接⇒③切り込み接と進化した、
と思ってたのですが、用途や必要強度などに応じて昔から使い分けてたみたいですね

穴太衆の中にも〇〇屋といわれる複数の集団があり、さらに石を積む積方、石を運ぶ荷方、
石を切り出す山方に分かれた分業制で、トップ集団のトップの積方が「塞王」・・・

・城の縄張りも含む請負制なので秘密を守ることが最重要になるため、一切を書類には残さず、
使う技法なども全て口伝のみだった

・戦のない期間が続くと城の仕事は減り、極秘だった縄張りもやがて世間に広まるとか、
さらに領地替えにより以前の大名や家来などは城の縄張りを知っているとか・・・
(徳川幕府は全ての大名に城の縄張り図を提出させ建て替えや改修を禁止してますね)

・飛び道具は礫(つぶて)⇒弓(弩)⇒銃と進化したが、違いは威力や飛距離だけではない
⇒礫(つぶて)は個人の力と技により段違いの差が出るが、特に力による個人差が大きい
⇒弓は子供用でも殺傷能力があるぐらい力の差は縮まったが、技による個人差が大きくなった
⇒銃は個人の力と技にほぼ関係なく初心者でも扱え、
威力や飛距離に個人差はない・・・

・主人公のライバル国友衆の頭が密かに開発したホイールロック銃や3mの大筒
(実際にはこの時代の国産品は存在しないとされてますが、当時の鉄砲鍛冶の技術で苦労して
西洋銃の模倣や模倣できない部分を発明する様子がじつにリアルでした)


ストーリー展開や登場人物が史実とリンクしていてわかりやすく、活躍舞台となる琵琶湖周辺は
どこも馴染みがあって身近、わたくしの好きな気持ちのいいエンディングだったし・・・
ともかく戦国時代の矛と楯の戦いが興味津々でした

(本書にも解説がありましたが鉄砲の生産地についての追記メモです)
鉄砲伝来以降、日本では近江国坂田郡の国友と蒲生郡の日野、紀伊国那賀郡の根来、
摂津国住吉郡の堺などが鉄砲の主要生産地として栄え、多くの鉄砲鍛冶が軒を連ねた。
根来のみ織田信長・豊臣秀吉による紀州攻めの影響で桃山期以降衰退したが、国友・日野・堺は
その後も鉄砲の生産地として栄え、高い技術力を誇った。
また城下町において、鉄砲足軽や鉄砲鍛冶が集中して居住した場所は「鉄砲町」と呼ばれ、
現代でも地名に残っている。(以上ウィキペディアより部分抜粋)

NHK英雄たちの選択・シリーズ島の歴史旅「種子島~戦国を変えたイノベーション~」でも
鉄砲の国産化や改良、主要生産地などについて紹介されてましたね・・・






m98k at 14:46|PermalinkComments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 書斎 | ミリタリーグッズ