2010年07月30日
現用!スイスアーミーナイフ!
ぬははは、発売から一年遅れで、やっと購入しました。
2009年にスイス陸軍に制式採用となった、これがほんとの・・・
現用!スイスアーミーナイフ! であります。きっぱりと
じゃーん
右は大きさ比較用のFENIX LD10ですが、新型スイスアーミーナイフのハンドル長は111mmとなっております。
なんでも、こちらの旧モデルからは、じつに47年ぶりのフルモデルチェンジだそーで、
マイナーチェンジからでも29年ぶりとゆーことで、商品名としては、新旧ともに「ソルジャー」モデルであります。
実際のスイス陸軍への納入品には、キーリングがないそうですが、あとはマークまでまったく同じ仕様、
いやあ、いつかは欲しかったモデルなのであります。
大きな変更点は、ハンドル長が91mmから111mmになり、メインブレードが、
ワンハンドオープン用のサムホール付きになり、2/3ほどが波刃になったことであります。
それ以外にも、メインブレードと7mmマイナスドライバー(旧モデルは6mm)がライナーロック式になり・・・
フィリップス型のプラスドライバーが追加、リーマーなどの形状も変更され・・・
わたくしが欲しかったノコ刃も、どどーんと追加されたのであります。
川下りや山歩きでは、ライン、ストラップ、ベルト、テープの類がどうしても多くなってしまいます。
ま、山歩きでは、ザイルワークを必要とする冬山や岩場以外では、
ザックのストラップ類や、それに付けたり首からかけたりしてるストラップ程度ですが、
川下り、特に激流のラフティングなんぞでは、様々な太さや長さのラインやストラップが、
船体や眼鏡をはじめ身体中に、はたまた缶ビールを満載したネット袋まで、
それこそあらゆるものに結び付けてあります。
その状態で沈したり、あるいは岩に乗り上げたりしたときに、それらのラインが、岩や船体、
あるいは身体に巻きついたりしますので、場合によってはラインを切断する状況になります。
で、そんなときは、片手で何かにしがみつきながら、もう一方の手を水中に突っ込んで手探りで切断、
とゆーことになりますので、わたくしはダイビング用のノコ刃つきシースナイフを愛用しておりました。
ふくらはぎにシースをセットするタイプで、ワンタッチで抜けるようになってましたが、
けっこう大げさで、そのわりには切れない、といった安物でしたが・・・
まあ、山歩きでも、滑落してザックなんぞのストラップが首にひっかかったりすると、
これはこれで命に関わりますから、やはりワンハンドオープンできる波刃とゆーのは欲しかったのであります。
スイス陸軍での使い方はわかりませんが、なにせ山岳地帯ですから、改良要求も強かったのでしょうね。
ちなみにビクトリノックス社でサムホール付きのブレード、とゆーのは、これがはじめてだそーであります。
特に濡れたラインとゆーのは、ふつーの刃ではなかなか切れませんから、波刃の切断力はうれしいですね。
ただし、ラインが太くなれば、波刃でも切りにくいので、そんな場合はノコ刃の出番になりますが・・・
山岳地帯での、装備類の簡単なメンテナンス、糧食の缶詰めを開ける、あるいは木の枝を切るといった、
基本性能だけに特化しているのもうれしいところですね。
まあ、ナイロンとプラのハンドル、滑らず色合いも好みなのですが、アルミハンドルに較べて、
耐久性はどうなんでしょうね・・・ま、永久保証があるからいいか・・・
ま、取り説表紙の色合いも好みだし・・・
で、わたくしの考案した、これの所持方法なんですが・・・
まず、手の大きさや首からの長さにあわせて、パラシュートコードをカットしました。
わたくしの場合は220cmほど、これを四つ折りにしてキーリングにとおして・・・
これをハンドルにぐるぐる巻きにして、結び目の手前をメインブレードのサムホールに突っ込んで・・・
このまま、ポケットに入れるか、ワンハンドで取り出せるケースに入れておき・・・
片手手探りで結び目のコブを掴んでそのまま振ると、くるくるとパラコードがほぐれますので、
それに手首をとおして片手に巻きつけていくと・・・
長ささえあっておれば、ちょうどこのような状態になります。
ちなみにこの長さで、ちょうどハンドル全体を覆う感じ、首から下げれば腰のあたり、
また結び目をほどけば、220cmのコードになりますから、これはこれで非常用に使えます。
で、あとは・・・
手にパラコードが巻きついているので、かなり無理な姿勢でも、まず落とすことはありませんし、
切りにくいものでも、ぐっと力を加えることができ、誰かに奪われることもありません。
って、これはあくまでマルチツールナイフ、格闘用ではありませんでした・・・
まあ、立ちあがった巨大なヒグマの胸元に抱きついて、頸動脈を掻き切るぐらいのことは・・・
でっ、できるのかっ???
余計なお世話P.S.
みなさん御承知でしょうが、日本では、このようなマルチツールナイフでも、
銃砲刀剣類として取り締まりの対象になることがあります。
ですから、キャンプや山歩き、川下りなどの目的、場所以外での携帯には、いちおーの配慮も必要です。
自宅を出るときから、ベルトに装着して・・・といったようなおバカな行為は慎みましょうね。
ま、キャンプサイトで酔っぱらって振り回すといったようなこともですね・・・
と、自分にいいきかせつつ・・・
追記です。
次の記事でケースの紹介とともにストラップの再調整をしてますが、その後のフィールドでの試行錯誤の結果、
ストラップは首から下げる程度の長さに落ち着きました。
この記事へのコメント
スパイダルコと提携でもしたのでしょうか?
趣味関係から「引きこもって」いるうちに、こんなのが
出ていたんですね。
アルミのソルジャーナイフや、中間形の(?)
http://www.naturum.co.jp/item/item.asp?item=490247&kotohaco=1
は、持っているんですが、この新型ソルジャー、一本で二度おいしい、ですね。
欲しいなあ。
どこで買えば良いのでしょうか?
パダワンも修行を積まれてるようですね。

ラインの緊急切断専用なら、スパイダルコのちっちゃいのが最良でしょうね。
ビクトリノックスが、サムホール付きブレードを今まで出さなかった理由は・・・
わかりません・・・

TOMOさん
じつはTOMOさんからいただいたクラシックのカモフラージュを紛失してしまい、
安売りを探しているときにこれを見つけた次第で、わたくしも最近知ったのであります。
クォーターマスターNLは、この新型ソルジャーの原型ですね。
つまようじとピンセットをやめて、サムホール付きの波刃にしただけで、
軍の要求に応えられるものになるとは、さすがですねえ・・・
ただ、6mmのマイナスドライバーを7mmに変えた理由は・・・
わかりません・・・

ZOMさん、お久しぶりです。
わたくしはこれを「送料無料セール延長中」の「Amazon」で購入しました。
送料無料で、35%OFFだったのですが、それよりお安いところがあるかどーかは・・・
わかりません・・・

新型になってたんですね。
旧型のシンプルなのも良いですが、これはこれで格好いいですね(^-^)
で・・・
>結び目の手前をメインブレードのサムホールに突っ込んで・・・
こっ!これがかの有名な亀甲縛りってヤツですね!
やはりスイスですからね、そりゃあ革製の拘束具が…ちゃうちゃう…
ま、スイス陸軍仕様は海水を前提にはしてないでしょうから、
ダイビングには使わないほうがよろしいかと思われます。
サンキューですm(_ _)m
サムホール付きとゆーと、ビクトリノックスではレスキューツールとゆー、
シートベルトカッターや窓ガラス割りのついた高級品か、
ウェンガーブランドのニューレンジャーとゆーモデルぐらいですね。
いかがです、どちらもAmazonで扱ってまっせ。むひひひ(悪魔の誘い)
個人的には半波刃が刃元でないのが珍しいような気がしますけれど?そうでもないのかしら。
以前ワンテンさんが巧みな技を見せたガーバーのペン型シャープナーなら、荷物にもならず、たいがいどこでも直刃だろうが波刃だろうが手軽にお手入れ可かと。ちなみにその類にしちゃあお安い気もしますし\(^^)
そーいや、先っちょ2/3が波刃つーのは、わたくしも見た記憶がありませんね。
使い勝手としても、ふだんは先っちょ使用、それで切れないものは刃元の波刃で、
つーのが一般的な使い方ですよね。
ま、コレ、調理なんぞは前提にしていないのかな・・・
>シャープナー
小型の京セラ製セラミックスティックは持ってるので、
ワンテンパパさんか川端さんとご一緒するキャンプに持参することにします。
波刃のパンナイフとかにも使ってるのですが、やはりわたくしのワザでは・・・(他力本願)
ちなみに本日、うちの奥様が夜間のツバメ観察会に参加されます。
マグ4Cのダブルシュア持って・・・

魅力的なナイフですね。
波刃やのこ刃のありがたさは私も実感していますので、こういうのは実用的だと思います。
ただ普段使いのときは、ストレートの方が使い安いので、このナイフに限らず悩みどころではあります。
銃刀法の補足も恐れ入ります。
老婆心ながら、この場合の所持は「携帯」と言ったほうが良いように思います。
自宅に置いてあっても所持に当たりますので・・。
そちらのサイトも拝見してるのですが、なかなかコメントできなくて・・・
>普段使いのときは、ストレートの方が・・・
おっしゃるとおりで、キャンプでも、わたくしパックの110一本ですませています。
ただ、ラインを不安定な姿勢で切断する場合などは、波刃やノコ刃がないと、
やはり不安ですので、緊急用を兼ねるならこれ一本にしようと思っています。
>銃刀法
ご指摘ありがとうございます。
たしかに記事P.S.の趣旨は「携帯」する場合の注意事項でしたね。修正しておきます。
この製品の取り説によると、フォールディングタイプのマルチツールナイフでは刃渡り8cm以上、
ただし、ブレードロック機構のあるものはそれ以下であっても、
「銃砲刀剣類」に該当する場合があるようですね。
また、たとえ該当しなくとも、本来目的外の場所などでは、軽犯罪法や刑法の凶器準備集合罪に問われますから、
やはり持ち出し「携行」する際には、充分な注意が必要ですね。
それと、もちろん、キャンプでの泥酔時の扱いなんかも・・・
