2010生物多様性シンポジウム冷たい飲み物の摂り過ぎに・・・

2010年08月15日

クブチ沙漠植林ツアー報告・・・

(期間限定のお知らせ  10月開催予定のライト好き九州OFF会へのお誘い記事はこちらです。)




で、ちとご報告が遅くなりましたが、
以前ご案内していた中国内蒙古自治区、クブチ沙漠への植林ツアー
に・・・



ええ・・・



うちの奥様が参加してきました・・・



ううっ、わたくしどーしても都合がつかず、今回のツアーには奥様だけが参加したとゆー次第でして・・・

まあ、昨年3月のアマゾン植林ツアーには、わたくしの次男が参加、本年1月のボルネオ植林ツアーには、
わたくし自身が参加しましたので、ま、これはこれでいいか、とゆー思いもあったのでありますが・・・

あらためて画像を見てみると・・・



やはり行きたかったなあ・・・ううっ




ちなみに、もう前世紀になりますが、1990年代に家族全員で参加して以来、奥様にとっては二度目の植林ツアーで、
今回は、その時のコースとほぼ同様、北京から包頭へ空路で行き、クブチ沙漠で二泊三日、
包頭から夜行列車で北京へ戻り、万里の長城などを観光する、比較的シンプルなコースであります。

で、ようやく、膨大な画像のうち、「現地だけ数百枚厳選」CDにしてくれましたので、
今回その中から、てきとーに紹介させていただく次第なのであります。






まずは・・・

IMG_1884




IMG_1838

クブチ沙漠の植林基地、恩格貝の宿泊施設であります・・・

特にご注目いただきたいのが、正面玄関と、その上にある電光掲示板。











わたくしが2006年の7月に行った時には・・・

IMG_1521

日本の植林隊歓迎用横断幕の裏を使った横断幕だったのですが・・・

入り口も回転ドアになってて外装も一新、中のロビーも一段と豪華になってたようであります。

なんでも、「中国緑化のシンボル、恩格貝で結婚式を挙げよう!」とゆー企画が、
全国的に裕福なカップルなんぞに好評なようで、どんどん施設も高級化しているとか・・・










いっぽうこちらが・・・

IMG_2355

我々が90年代に泊ってた施設、今は白く塗られていますが、こちらは焼きレンガの建物で、
二重窓の隙間から砂がベッドに積もり、共同のトイレやシャワーもめったに使えず、
停電も日常茶飯事、食事もヒツジの炒め物ばかりだったのですが・・・








で、こちらも新しくできた、展望塔・・・

IMG_1904












で、展望台に登れば、まずは内側の砂を拭き取る作業から・・・

IMG_2388









ま、それでも外側の砂は、どうにもならなかったようで・・・

IMG_1875

ガラス越しでは、かなり撮影しにくかったようですが、はるか先まで緑化され、農地もできています。











IMG_1590

こちらは、中国政府によって建てられた、故遠山正瑛翁の像。
彼が1990年代初頭に恩格貝に来た時は、ここから見渡す限り、沙漠だったのであります。










で、今回の植林地・・・

IMG_2098

植えている棒状のものが、蒸散を防ぐため枝葉を落としたポプラの苗木であります。









IMG_2088

で、中央に見えるのが、わたくしが2004年に植林した部分で、今回はその隣を選んでくれたそうであります。

わたくしの記念プレートの付いたポプラも、なんとか育ってたようでありますが、
ご覧のとおり、同時期に植林しても、6年経つと、かなり成長度合いが異なってきますね。

よく見ると、植林した部分には草も生え、砂が固定しているのがわかると思います。












で・・・

IMG_2102

植林作業中の昼食は、十数年前と変わらず、日本のレトルトカレーとゆで卵とソーセージと・・・


いっ、今は、ビールまで付いてるのかっ!!!


2006年の時にも、まだこんなのは付いてなかったぞ!!!  しかも、なんとなく日本風のネーミングだし・・・










で、食後のデザートのスイカを利用して・・・

IMG_2117

ふーむ、なかなか面白い構図・・・
って・・・歯型がくっきりと写ってるやないか・・・









で、食後のお昼寝・・・

IMG_2128

には・・・わたくしが2004年に植えたポプラが役に立っているようであります。
とゆーか、砂の様子が、今回の植林地と異なってきているのがおわかりでしょうか・・・










IMG_2195

今回は、新たな試みとして、ご覧のとおり枝打ちした枯れ枝を並べて埋め、風除け、砂止めにしたそうですが、
なかなか大変な作業だったようで、まだまだ試行錯誤の繰り返しなのであります。










IMG_2478

こちらは初期の頃の植林地、十数年経って、見事な森になってますが、間伐が今後の課題であります。













で、撮影者近影・・・・まだまだ大部分が沙漠化したままなのであります。

IMG_2226

クブチ沙漠は四国ほどの面積で、ここ20年ほどで300万本植林しても、わずかに大阪市ほどの面積、
もとの森林に戻すには、この100倍以上の植林が必要なのでありますが、まあ、ちまちまと・・・

それにしてもあんた、知らないあいだに、ずいぶんいろんな装備をそろえてたのね・・・










で、現地スタッフに別れを告げ・・・
(修正追記です。スタッフではなく親切にしてくれた沿道住民だそうです。)

IMG_2869

って、現地のみなさんも、以前に比べて、かなり豊かに、カラフルになってますねえ・・・よかったよかった・・・











IMG_1887


包頭市中心部にある包頭駅の夕暮れ、ここから夜行列車で北京に戻るのですが・・・




IMG_1878

わたくしが以前、北京行きの夜行列車に乗った時は、まだ平屋建ての建物でしたが、見事な駅ビルに・・・










んで、夜行列車の車掌さんも・・・

IMG_1930

昔は全員、屈強で見るからに怖そうな、公安関係のおばさんばかりだったのですが・・・
いやあ、こんな変化はうれしい限りで・・・じゅるじゅる・・・
い、いや、べつに他意はありません・・・わっ、やめっ・・・(以下略)





参考P.S.

今回は、ポプラの植林作業のほかにも、ヤナギなどの育苗作業も体験したそうで、
マツやヤナギなども徐々に混植しているそうであります。

とりあえず成長の早いポプラで砂を止めて、農業ができるようにして現地の生活をまず豊かに、
とゆーのが遠山先生の考えでしたが、ポプラの単植だけでは生態系の回復に問題があるのも事実です。

ただ、貧しい中では、手間とお金のかかる混植は現実には困難であり、
国が豊かになり、政府や地方政府も本腰を入れだしたので、はじめてできるようになったのだと思います。

現地の貧しさを知らない連中から、ポプラの単植について批判がありましたが、
当時の、現地の貧しさや政府の無関心を知る人間としては、ここ数年の状況の変化によるもの、
けっして当時の現場での判断は間違ってなかったと、わたくしは信じています。

何度も書いてますが、中国の北西部は大部分が森林だったところ、それが人間の活動により沙漠化し、
特にこの100年ほどで、そのスピードが加速しているところです。

人間が100年で沙漠化したんだから、100年かけて緑化しよう、そうすれば黄砂も飛ばなくなる、
と信じてやってきましたが、まあ、中国政府が本腰を入れてくれてるのなら、
今後は、もうあまり我々の出番はないのかも知れませんし、むしろ、そう願うところであります。

地球上では、まだまだ森林破壊の進んでいるところはいっぱいあり、アマゾンやボルネオの熱帯雨林などは、
その典型でありますが、単なる緑化だけではなく、現地での生活も考慮しないといけません。
まあ、わたくし、これからも植林自体は、ちまちまと続けたいと思っておりますので、
機会があればご一緒しましょう!!!




m98k at 04:55│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 沙漠緑化・熱帯雨林再生 

この記事へのコメント

1. Posted by K.T   2010年09月01日 10:11
神奈川県葉山町在住のK.Tです。
N.GKSの皆さまの特別配慮をいただき、特別会員にさせていただきました。
何度もご一緒に植林活動をさせていただきましたが、平成17年に10時間以上の時間を掛けた手術を受け、その後遺症でほんの少しの身体に対する負荷で、呼吸困難な状態になってしまいます。
従って皆様と一緒に活動するのは夢物語になってしまいました。
そんな生活の中で、98kさんの躍動的なHPで会員の活動の一部始終を知る事が出来、皆さまとの心の繋がりが取れているような気持ちがしています。
体力の快復は絶望的ですが、皆様の活動を現地で見学させていただく程度の参加はその内可能になるはずです。
Aさんにもそのような事を申し上げて待っていただいています。
約一ヶ月間ほどHPが開きませんでしたが、事故があったのでしょうか。とても淋しかったです。
益々のご健勝をお祈りします。
2. Posted by 98k   2010年09月01日 23:21
神奈川県葉山町のK.Tさん

過分なコメントをいただき、ありがとうございます。
このサイトは一般公開されてますので、念のため一時保留し、
コメントの個人情報部分を編集させていただきました。

K.Tさんが恩格貝の人造湖の湖畔を、
見事な手綱さばきで疾駆されてたお姿が懐かしいです。

長い闘病生活、さぞや大変だったと思いますが、
他の参加者のみなさんも、各自できる範囲でやっておられますし、
いろんな関わり方がありますので、
これからも無理せず、のんびりといきましょう

なお、ここ一ヶ月ほど、このサイトが見られなかったとのことですが、
本年2月のサイト移行後も、こちら側での長期の不具合は発生しておりません。
移行前のアドレスがそちらに登録されている可能性がありますので、

http://98k.dreamlog.jp/

への変更をお願いします。

これからもまた、お気軽にコメント投稿をお願いしますね。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
2010生物多様性シンポジウム冷たい飲み物の摂り過ぎに・・・