2011年03月27日
非常用装備だけ?OFF会
(災害避難についての「まとめ記事」はこちらです。)
今回はちと気持ちを切り替えて、お気楽な「非常用装備だけ?」OFF会の報告記事であります。
まあ、非常用装備を揃える際の参考程度に・・・も、ならないとは思いますが・・・
じつは岡山洞窟OFF会を企画していた頃、wingさんがこちらのレーション記事に触発されたとかで、
米軍のMRE(戦闘糧食)をワンカートン12パック購入され、「いつかこれでレーションOFFをやりましょう。」
といった話が、関西のまむしの4兄弟ライト仲間であり、日帰りでやろうということになってました。
で、今回の大震災後、急きょ中止した岡山洞窟OFF会のかわりに、
「自分の非常災害用装備の見直しもしたいので、それだけのOFF会をしませんか。」
という、川端さんからのお誘いがあり、
「じゃあ各自、非常用の装備だけ持って歩いてみましょう。
で、もちろん昼食はMREのみ、暗くなったらライト照らして歩く、とゆーことで・・・」
そう、たしかそんな目的で集まった・・・ような気もするのですが・・・
集合場所はwingさん宅、集合メンバーはwingさんのほか、関西のまむしの四兄弟ライト仲間である、
red-bicycleさん、川端さん、98kの、いつもの四人であります。
みんなの装備を参考にしたいといっていた川端さん、さっそくwingさん宅で全員の装備をチェック・・・
「まず赤チャリさんのは・・・おっ、このリュック、買ったばかりのファウデの15リッターモデルですね。
かなりちっちゃくまとまってるんですねえ・・・で、中身はと・・・ざらざらざらざら・・・って、
アメばっかりやないかっ!、えっ、赤穂の塩飴ですとっ、そりゃまあ、おいしいんでしょうが・・・
あとは・・・ごろごろごろ・・・って、甘いミルクティーばっかりやないかっ!
まあ、あなたの場合は糖分さえあれば、灼熱のサハラ沙漠でも、酷寒のシベリアでも、
どこまでも自転車で走り続けるんでしょうが・・・一般人にはまったく参考にならないな・・・
で、wingさんのは・・・ザ・ノースフェイスの25リッターですね・・・
あんたの中身は・・・いやいや、出さなくても結構です・・・
どーせライトばっかりなんでしょ、まあライトと電池さえあれば、数カ月は生きてる人ですから・・・
こちらも参考にならないのは、はじめからわかってましたが・・・
98kさんは・・・ううっ、やはり、あのアリスパックできましたかっ!
あのねえ・・・最低限の装備って、いってたでしょうがぁぁぁぁ・・・
いえ、もう、どんな中身で、何をしようとしてるのかは想像がつきます、
で、どーせ数歩歩いただけで、重いから荷物を替われだの、大休止しようだの、
そろそろキャンプ宴会だのゆーんでしょ、ったくもう・・・ぶつぶつ・・・」
とまあ、ひとりでよくしゃべること・・・
とりあえず、ダブってる装備は置いていくことにして、全員wingさんのMREを1パックずつ入れて・・・
(赤チャリさんは赤穂の塩飴を全部出して、かわりにMREを・・・)
神戸から有馬温泉まで?六甲山の縦断目指して? ともかく出発であります。
赤チャリさん、背中の非常用装備より、前のカメラバッグの方がはるかに重そうでしたね・・・
散り初めの梅林を抜け・・・
振り返れば、阪神淡路大震災で大きな被害を受けた神戸の街並みが・・・
震災後16年、見事に復興しています。
「ふぁーっ、天気もいいし、いつものお気に入りの場所で、ちと・・・」
「ZZZZZZZ・・・・・」
って、いきなりお昼寝しないでくださいっ、wingさんっ!
といいつつ、他のメンバーも・・・
「ZZZZZZZZ・・・・・・・」
「ありゃりゃ、ちょっとお昼寝してるあいだに、お昼を過ぎちゃいましたね。」
「まだ登り始めて1キロほどですが、そろそろMRE昼食にしましょうか・・・」
「では、見晴らしのいい、このあたりでとりあえず・・・」
眼下に神戸の街が一望できる絶景ポイントにシェルターを設置・・・
今回シェルターにしてるのは、モンベルのモノポールシェルターであります。
これは自然に溶け込む多色刷!モデルですので、70デニールのナイロンタフタ、
本体重量だけで、ちょうど1kgになりますが、これが単色のモデルになると、
30デニールのナイロンリップストップになり、重さは670gとかなり軽量になります。
ご覧のとおり、両手のストックを両面ファスナーでポール代わりにすれば、付属のポールは不要。
最低4隅をペグダウンまたは石やブロックなどで固定する必要があり、ボトムはありませんが、
240cm四方で大人二人がゆったりと眠ることができ、家族四人でも何とか眠ることができます。
また、一人用のシェルターとしても、靴を履いたままで中で充分生活できますから、
悪天候や疲労で数日間停滞する場合なども、テントとタープを持つよりはるかに軽く、
シートだけよりはるかに快適だと思います。ただし眠る部分には防水シートなどが必要ですが・・・
ちなみに今回は暖かかったので、風を通すために裾を少し開けてますが、
寒い時は密閉することもでき、強風時はポールの代わりに木の枝などから吊るすこともできます。
で、とりあえずMREパックをひとつずつ開けて、4人で試食していくことに・・・
では、さっそく準備を・・・
そう、このイスやテーブルは、わたくしが構築した、個人携行用宴会装備システムであります。
川「って・・・予定調和とゆーか、お二人はいつもの宴会モードになるような気がしますが・・・」
赤「さりげなく、ビールもどきとカップ、ショットグラスまで並んでますね、しかもきっちり二人分・・・」
9「わははは、まあ、ステンレストレーは100均の何が溶けだすかわからない安物ですが、
スプーンとフォークは、第二次大戦当時の米軍の実物、これがなかなかレアな品でして・・・」
川「いやいや、レアとかそーゆー問題じゃなく、今日は非常用の最低限装備だけといったはず・・・」
w「まあまあ、このビールもどき、うちの近くの自販機で安売りしてたもので、ついつい・・・
ま、とりあえずですね・・・ぷしゅ・・・こぽこぽこぽ・・・んぐんぐんぐ・・・ぷはぁ」
と、わたくしとwingさんが宴会モードにはいったところで、川端さんと赤チャリさんがMREを開封して、
同梱のフレームレスヒーターで、メインディッシュを温めてくれました。
ちなみに、上記リンク記事にあるように、画面右側のわたくしのイスは、オーナーベルグのスチール製、
660gで0.98kの安物ですが、左側wingさんの座っているやつは同じオーナーベルグでも、
アルミ製で背もたれつき、330gで2.8k以上する高級品であります。帰りにすり替えよっと・・・同じ生地だし・・・げひげひ・・・
で、次々とMREを試食・・・
MRE1食分のパックには、だいたいこんな感じで、メインディッシュからデザート、飲み物まで入ってます。
ちなみに今回のは、賞味期限内だけど品質保持確認シールの色が変わってたやつを、
コレクション用として販売されてたものだそうで、あくまで食べるときは自己責任であります。
まあ、24種類あるMREのうち、今回の4種類については川端さんの記事をご覧くださいね。
わたくしとwingさんはこの時点でもう、すっかり宴会モードになってましたので・・・
あは、いつもながらですが・・・食べる前に撮ればいいものを・・・
ちなみに手前の紙パックワインは、わたくしの非常用宴会システムに入っていたもの、
いやあ、いつでもどこでも宴会ができるとゆーのは、とても重要なこと・・・でもないですが・・・
ちなみにプラのスプーンはMREの1パックにひとつずつ同梱されているもので、
基本的にMREパックと水さえあれば、喫食可能となっているのでありますが、
そこはやはり雰囲気、セパレートトレーとアルミのカトラリーは必須なのでありますね・・・むひひひ
w「いかにもアメリカ的な味付けでしたが、一番まずいといわれているベジタリアン用でも、
まあまあ食べることができましたね。
ただ、デザートや飲み物の、この独特の甘さだけはどうにもなじみませんねえ・・・」
赤「いや、わたくしはこの甘さがクセになりそうです。いやあ、じつにおいしい甘さだなあ・・・」
9「うーむ、赤チャリさんにはぴったりかも知れませんが、やはり和風の甘さも・・・ごそごそごそ・・・」
川「なんであんこ餅なんか持って来てるんですか、まあ、いただきますが・・・」
9「いやいや、これも行動食とゆーことでですね、赤チャリさん、よかったらもっとどうぞ・・・」
赤「うーん、やはり和風のやさしい甘さもいいなあ・・・ばくばくばく・・・」
w「結局、糖分さえたっぷりなら、何でもいいんですよね、あなたの場合・・・」
川「わたくしは本物の非常食、フリーズドライのあべかわ餅を持ってきましたよ。しかも皆さんの分も・・・」
9「いやあ、これはこれは・・・ところで川端さんは今回、ほんとに非常用装備だけで来られたんですよね。」
川「ほんとにって・・・まあ、いまさらとゆー感じもしますが、ざっとこんなもんです。」
9「うーむ、じつにコンパクトにまとまってますね、ほうほう、塩ビパイプの中身は小型のバールですか・・・
ところで下に敷いてるのはMPIのオールウェザーブランケットですよね。しかもオリーブドラブの・・・じゅるじゅる」
川「ああ、これ、98kさんにと、余分に買ってたやつなんで、よかったら・・・」
9「ううっ、ありがとうございます。フリーズドライのあべかわ餅といい、この御恩は一生忘れ・・・」
川「はいはい、その言葉をもう何度聞かされたか・・・で、いつも酔っ払って、すっかり忘れるんですよね。」
9「ZZZZZZZZZZZ・・・・・・」
川「ありゃ、もうシェルターの中で寝てるぞ・・・ったくもう・・・」
まあ、その後も3人で、キネティックライト(だったっけ・・・)のランタン化とかしてたようですが、
わたくしはビールもどきとワインでけっこう出来上がって、あまり覚えていないのですが・・・
どうやら、みなさんはこの崖から飛び降りたようで・・・その後どうなったことやら・・・
いやいや、けっしてわたくしが高級ライト欲しさに突き飛ばしたわけではありません・・・たぶん・・・
(おしまい)
それからのP.S.
その後、wingさんちのお近くのすし屋さんで、日本酒のお相伴にあずかったわたくし、
wingさんちに再びお邪魔するころには完全に酩酊状態、さらに高級ワインまでいただいてしまい、
あとはどうなったのか・・・ほんとによく覚えてません。
ただ、誰かにマッサージしてもらいながら、リオさんや森のプ~さん、cinqさんなんかと話してたような・・・
でも、そんな遠くの人たちとお話しできるはずもないし・・・やはり夢の中の出来事だったんですねえ・・・
で、恒例により、またまたwingさんと赤チャリさんからもお土産をいただいて・・・
ふと気がついたら、深夜に自宅でラーメンを食べてた・・・とゆー次第なのであります。うぐぐぐ・・・
震災後はこちらでもいろいろとあって、気持ち的にもかなり後ろ向きになっていたのですが、
いつものメンバーで歩いて、話して、ひさしぶりにお酒も飲んで、かなり前向きになることができました。
被災されているみなさんや、救援活動に従事されているみなさんには申し訳ないお気楽ぶりでしたが、
ほんとうに気持ちの切り替えができた一日でした。
今回も誘っていただいた川端さん、ご自宅へお招きいただいたwingさん、
いつもながら遠距離をお付き合いいただいたred-bicycleさん、あらためてありがとうございました。
これからもぼちぼちと頑張っていきましょう!!
この記事へのコメント
流石にこんな状況ではオフ会なんて気が引けるなぁ・・と躊躇したのですが、
歩くECOなオフ会だったので、健康的(^_^;)で地味に楽しめたと思います。
ところで、98kさんちゃんと梅の写真撮ってたのですね! 驚きました。
いやあ、今回もお世話になりました。
特に、下山してからのすし屋さんでの二次会、ご自宅での三次会、
わたくし、あまり記憶がないのですが、みなさんにもお世話になったようです。
>梅の写真
ええ、わたくしも驚きました・・・
こんなご時世だし、なんか鬱々しっ放しだったのですが、
行って良かった。楽しかったですね~(^^♪
また皆んなでどっか行きまひょ\(^^)
こちらは、地震がほとんど無い土地柄、緊張感のかけらもなく、防災用品が売れたという話もなく、スーパーの品揃えもいつも通り。
私は家具に転倒防止器具を取り付け、水や食料も多少備蓄しているのですが、周囲にはそんな人はほとんどおりませんね。良いんでしょうか。違う意味で、気が重くなります。
今度の週末は久しぶりに休めそうなので、気分転換に「一人花見」にでも行こうかと考えています。
この度はほんとによく誘ってくださいました。
おかげで気持ちを切り替えることができました・・・
って、本来の目的は「非常用装備の見直し」のためのOFF会だったのにね・・・
wingさんと赤チャリさんが、目的をよく理解されてなかったことが「いつもの宴会」になった原因かと・・・
えっ、ちがうの?
TOMOさん
ええ、わたくしはまじめに、非常用・・・宴会装備の再点検をしましたよ、イスとテーブルはもっと軽いほうがいいとか、
ワインパックは、wingさんが参加する場合は、180mlではなく最低500mlは必要だとか・・・
>防災用品が売れたという話もなく、スーパーの品揃えもいつも通り・・・
さすがパニックなんぞに左右されない、おおらかな土地柄ですねえ。
でも、これからお花見シーズンになると、お酒の買い占めには気をつけないとね・・・
なにせ、おおらかな飲みっぷりの土地柄ですからたとえ「一人花見」でも、とても半端な量では・・・