2011年07月04日
自作?ネイチャーストーブ!
ええ、ネイチャーストーブを自作?してみました。ややきっぱりと・・・
ネイチャーストーブ・・・
ウッドストーブとか、ホーボーストーブとか、いろんな名前があるようですが、要は一人用の焚き火台であります。
大不況時代のアメリカで、仕事を求めてあちこちを渡り歩く放浪者(ホーボー)たちが野宿する際に、
暖をとったりお湯を沸かしたりするために、空き缶を利用して、拾った小枝などの数少ない燃料を、
効率よく燃焼させるストーブを自作したのがその原点といわれてますが、原理はかんてき(七輪)などと同じ、
熱による上昇気流で下部から空気を取り入れ燃焼を促進させるという、「煙突効果」を利用したものであります。
市販品としては、ユニフレームのネイチャーストーブや、バーゴVERGOのヘキサゴンウッドストーブなどが有名なんですが・・・
なにせ、けっこうなお値段・・・
つーことで、あちこちのサイトで自作のネイチャーストーブが数多く紹介されているのであります。
まあ、日帰りの山歩きや数日のテント泊での調理用なら、イワタニプリムスやEPIの小型ガスバーナーが便利ですし、
それ以上長期になって、空きボンベを持ち歩くのが嫌なら、ガソリンやアルコールなどの液体燃料系のストーブを使うでしょう。
ただ、アメリカのアパラチアン・トレールのように、何カ月もかけて歩き続けるバックパッカーの中には、
非常用以外の燃料は持ち歩かないで、ネイチャーストーブを愛用している人も多いそうです。
また、装備をより軽くシンプルにしたい、化石燃料はなるべく使いたくない、直火の焚き火はしない、などの理由から、
最近は日本でも、けっこう脚光を浴びているようです。
ま、わたくしの場合、調理はあくまで効率優先、手っ取り早く加熱して胃袋に収めることが第一なんですが・・・
わたくしの大好きな焚き火も、いつでもどこでも出来るとゆーものでもありませんし、また焚き火だけのために、
わざわざ大きな焚き火台を持ち歩くのも面倒、しかも効率よく燃やそうとすると、けっこう焚き火も手間がかかります。
で、ネイチャーストーブなら、松ぼっくりや枯枝とティッシュ一枚だけで効率よくお湯が沸かせると書いてありましたし、
「燃料持たずに簡単調理ができて、しかも焚き火も楽しめる。」とゆーのは魅力的、以前から目をつけていたのですが、
なにせ前述のとおり市販品はお高いし、ましてや道具の自作、金属加工などとゆーのは別世界の話と思っていました。
ところが過日、仕事が終わって軽く飲んだ帰り道、ふらふらと入った100円ショップでふと見つけたのが・・・
ステンレス製の粉ふるいとザルであります・・・
なにせ一杯ひっかけたあとですから、
「うぃー、これって、ひっくり返したザルの上に粉ふるいを載せるだけで、立派なネイチャーストーブではないかっ、あははは」
と、詳しいことは何も考えずに買って帰った、とゆー次第・・・あははは
で、帰宅して食卓の上で試してみると、まず・・・ザルの底は丸くて径も合わないので安定しないことが判明・・・
あははは・・・
また、ハンドルの先は内側で底のメッシュ部分まで伸びており、画像にも映っているとおり、底でジグザグに拡がって、
ハンドルを左右に動かすと、ジグザグ部分が左右に動いて、粉を均一にふるえるという素晴らしいギミックが・・・
そりゃあ、粉ふるいとしては便利なんでしょうが、ネイチャーストーブとしては何の役にも立たないことが判明・・・
あははは・・・
少しは加工してみるか、どーせ100円だし・・・ひっく・・・
と、酔った勢いで・・・
ザルの底に本体に合わせたくぼみをつけ、ハンドルの取り付け金具を外側に付け替え、ハンドルのジグザグ部分を90度ねじまげて・・・
ここまではまったく工具なし、ええ、ちからまかせ、とゆーやつであります、ハンドル取り付け金具は爪でこじ開けました・・・
まあ、このままでもよかったのですが、どこかのサイトで途中の空気穴も必要、とか書いてあったのを思い出し、
我が家にある数少ない工具の一つ、ブリキ用の千枚通しのようなリーマーでごりごりと穴をあけ・・・
わははは、できたできた・・・
ラーメンや一人鍋用のクッカーも・・・
コーヒーやカップめん用の小さなメタクッカーも・・・
もちろん、ハンドル部分は五徳として使ってますから、メタクッカーより小さな径のシェラカップなども載せられるとゆー・・・
ただ、このハンドル部分、中に入れることもできず、せっかく外側に付け替えた取り付け部にも入らなくなってしまいました。
そうそう、ハンドル部分と五徳部分に分離すればよいのだ・・・わははは
と、自宅にあったペンチで切ろうとしましたが、さすがにこの径の鋼線は切れませんでした。
ま、実家にあった(かも知れない)鉄ノコで、いつか切断しよう・・・とも考えたのですが・・・
「そうだ、明日はライト好き連中と行くキノコ探索の日!・・・みなさん、加工のお好きな人ばかりだし・・・げひげひ・・・」
で、翌日の光るキノコ探索の合間に、みなさんにも見ていただき、帰りがけにwingさんちで切断してもらうことに・・・
「えっと、ここを切断すればいいんですね。」
「いやあ、申し訳ないですねえ・・・でも、とっくに日付も変わってるし、川端さんなんか朝から仕事で眠そうだし・・・」
「いやいや、すぐに済みますから・・・まずはあれとあれを出してきて・・・ごそごそごそ・・・」
「なっ、なんか本格的な工具が出てきましたね・・・」
「きこきこきこ・・・けっこう硬いな・・・じゃあ、こちらとこちらでやってみましょう・・・ごそごそごそ・・・」
「ありゃ、また別の工具が出てきましたね・・・」
「なかなか固定する角度が難しいな・・・ごりごりごりごり・・・ふう、やっと切れました・・・」
「ありがとうございました。すっかり遅くまでお邪魔しましたので、そろそろ失礼を・・・」
「いやいや、切断面そのままなんて許せません・・・せめて面取りを・・・しゃこしゃこしゃこしゃこ・・・」
「あっ、ありがとうございます、もっ、もうそのへんでけっこうですから・・・」
「でもこれ、ずいぶん歪んでますね、真っ直ぐにしておかないと安定が悪いでしょ。」
「ええ、まあ・・・それに本体に五徳として載せた時に滑りやすいので、端が曲がってるとストッパーになるのですが・・・」
「おおっ、歪みを直して端を曲げるんですね、わくわく・・・ それなら、あれとあれも要るな・・・むひひひ・・・
」
「わわっ、またいろんな工具が・・・ハンマーまで出てきましたが・・・深夜に大丈夫ですか・・・」
「なぁに、床に置けば響きますが、こうやって手に持てば・・・ごんごんごん・・・ねっ、いつも深夜はこうやって遊んで・・・ごんごん・・・」
と、バナナを与えられたサル、もとい、金属加工をはじめたwingさん、もはや完全に自分の世界に入り込んでしまい・・・
「ふう、まだまだ物足りないが、今夜のところはこのぐらいにしておくか・・・できましたよ・・・って、二人とも熟睡してるぞ!」
と、夜明け近くに完成したのが・・・
じゃーん
端を面取りして曲げ、歪みを修正した五徳とハンドルの完成であります。わははは、これ自作、自作・・・
いかがです、見違えるような完成度・・・ザル以外は、すべて本体に収納できます・・・わははは、これ自作、自作・・・
さらにザルの代わりに、メタクッカーの燃焼台を使うと・・・
フタになってぴったり中に収まり、まさに軽量コンパクトな、自作?ネイチャーストーブの完成であります。
で、余った加工済みのザルはですね・・・
このように、安定した焼き網になったのであります。
わははは、自作?できて、めでたし、めでたし、と・・・
感謝と一抹の不安P.S.
いやあ、wingさんのおかげで素晴らしい自作?ネイチャーストーブが完成しました。ありがとうございました。
ただまあ・・・なにせ酔った勢いで思いついただけなので、いくつか心配な点があります。
ひとつは、底部メッシュの耐熱性。ステンレス製とは書いてますが、本体は熱で多少変形しても問題ないでしょうが、
メッシュ部分が熱で簡単に穴があくようでは、まったく実用にならない、という点であります。
もうひとつは、酔っぱらったわたくしが、てきとーにあけた空気穴であります。
空気穴の位置や数、その大きさなどは、かなり燃焼効率に影響するはずで、煙突効果だけ考えるなら、
空気穴はなかったほうがよかったのかも知れません。
まあ、天頂部は自作?した五徳やザルで、クッカーとの隙間を調節できますから、空気穴が多すぎたり、
大きすぎたりで煙突効果がでないようなら詰め物をして、その逆なら、もっとあちこちに穴をあけて・・・
とっ、ともかく、どこかで一度試してみます・・・
つーことで、いつかは続編をアップしますので・・・乞う、ご期待!!!
7月5日追記です。
重量の記載をすっかり忘れてました。
この高級ウッドストーブ、本体重量は五徳、ハンドルを含めて80g、ザルもとい専用台兼五徳兼焼き網は30gでした。
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この記事へのコメント
特に五徳が、形も良いし、端を折り曲げたおかげで、安定感抜群。98kさん、やりますえね。(あれ?)
ところで、私もネイチャーストーブ、使ったことがあるのですが、感想。
まず、場所探しに困る。
下のアミや穴から灰や火の粉が落ちますので、芝生や草の上はダメでしょう。自宅の庭で実験した結果、芝生が焦げてしまいました。鉄板を敷いてみたんですが、30分ほど燃やして鉄板を片付けたら、草から湯気が上がってました。
もちろんテーブルの上もダメ。
土の上か、煉瓦やブロックの上がベストですね。でも、灰や消し炭で結構汚れますので、直火禁止の場所ではヒンシュクかも。
次に、燃料の確保。「薪」を、これに入る大きさにカットするのは大変です。松ぼっくりや小枝を集めればよいのですが、拾ったのはたいてい湿ってるし。燃料消費も大きいです。勢いよく燃えてくれれば、その分、薪を消費します。スーパーのポリ袋一杯に集めた小枝や松ぼっくりが、みるみるなくなります。
最後に、鍋底が汚れる。ススがつきます。
でも、実験は是非やってみてね。続編期待。
なんといっても百均で揃うところがいいですね。
ソロならバッチリですよ。
ちなみにこういうの、心奪われかけましたが値段と使用頻度を考えたら目が覚めました。
ttp://www.eastvalleys.com/archives/outdoor/kagaribi/index.php
ネーチャンじゃなかったネイチャーストーブだなんて
これ中にアルコールストーブINして五徳兼風防で行けるんじゃないですか?
台所実験してみては?
私は以前から
ttp://cart05.lolipop.jp/LA12741274/?mode=ITEM2&p_id=PR00101612174
これが欲しくて狙ってますが・・・。
わははは、やはり使っておられましたか、ネイチャーストーブ・・・
わたくしも昔、空き缶で試したことはあるのですが、邪魔くさくなって、結局ガンガン焚き火して空き缶は五徳がわりに・・・


おっしゃるとおり、地面を焦がさない工夫、クッカーに洗剤を塗るなど煤付着への工夫、薪集めの工夫などが必要でしょうね。
アパラチアン・トレイルのような雨の少ない地域を毎日歩くのであれば、乾燥した小さな枯れ枝も集まるでしょうが、
日本の場合、雨が多いし湿度も高いので、乾いた枯れ枝なんぞを集められないケースは多いですね。
河原にいっぱいある流木なんぞをガンガン燃やせば、少々の湿り気なんぞは吹っ飛んでしまいますが・・・って、今はやってませんが・・・


まあ、実地テストでは、薪集めなどの細かい作業は、他の3人にやってもらって、わたくしは冷えたビールを・・・

うーむ、まさに焚き火台ですね。
まあ、きたきつねさんの技術を持ってすれば、この程度の工作なら半日もあれば・・・
でも煙突効果を高めるなら、本文でリンクしたやつみたいに、上に行くほど細くすべきなんでしょうか・・・
まあ、よく研究して、チタン製のいいのができたらちょーだいね!

大抵のウッドストーブはアルコールストーブの五徳兼風防として利用されてるようですね。
それに、ウッドストーブ愛用者は悪天候用にアルコールストーブを常備されてる方が多いみたいです。
ご紹介のやつは、ウッドストーブつーより、むしろ小型のバーベキューグリルですねえ・・・
まあ、二日酔いの猫さんの技術を持ってすれば、この程度の工作なら一日もあれば・・・
んで、いいのができたら、ひとつちょーだいね!

以下は、やや本気の業務連絡です。

今回の画像にあるメタクッカーの燃焼台なんですが、これにぴったり合うようなアルコールストーブがあればいいな、と思い続けてます・・・
メタの台にも、ウッドストーブの台にも、猫さんストーブの五徳兼風防にもなれば、これはもう最強の・・・
いずれこの燃焼台を一方的に送りつけるかも知れませんので、その時はよろしくです。げひげひ・・・
まあ、ご紹介の焚き火台ならば、直線加工が殆どでしょうから・・・

べつに耐熱性、耐久性さえあれば、ブリキでもなんでもいいのですが、
先ほど、この作品の重量を記事本文に追記しましたので、これより軽量なら・・・

以前差し上げたコーヒー缶のトップバーナータイプのやつは合いませんか?
高さが判らないので何とも言えませんが・・・?
いただいた時に、さっそく試してみたのですが、高さも径も大きすぎて入りませんでした。
100均アルミボトルのやつも、高さがありすぎて不可、
画像にあるメタを乗せる皿を外して、さらに丸く穴をあければ、ほぼぴったり入るのでしょうが、
猫さんストーブの下部が地面に接することになり安定しませんし、ちと径が小さすぎるし、第一そんな加工できません・・・


五徳の高さは35mmほど、受け皿が5mmほどですから、受け皿の上に乗せるとなると、30mm未満の高さ、
五徳の内径は67mmほどですから、それ未満の径のやつ、とゆーことになりますね。
受け皿を外した方が、猫さんストーブの五徳としては安定するので、まあ、これはwingさんにでもお願いするとしてですね・・・
って、一度wingさんにも相談して、いずれ詳しい仕様書と作業指示書をつけて本体を送りつけ・・・てもほんとにいいですか?

連投失礼します・・・って、ここ、わたくしのサイトでしたね・・・

試したのはビール缶のやつで、径はぎりぎりで入りましたが、高さがオーバーしてました。
コーヒー缶のやつの径なら充分なのですが、やはり高さが・・・
やはりメタの受け皿を外した方が安定するようなので、あらためてwingさんに相談してみます。
彼、他のサイズのやつとか、猫さんベーコンまで持ってるようなので、強奪をかねて・・・

あまり低いと燃料が入らないので底部は炭酸飲料の缶を使って受け皿に安定して収まるようにしてやると余計な細工が要らないかとf(^_^;
コーヒー缶よりさらに小径のうんこじやなくてウコン缶のトップバーナーは川端さんがお持ちですよ。
wingさんは既にベーコン完食されてるんじゃないですか?
それに奥様からのお許しももらえるかどうか・・・
受け皿の底の内径が35mmありますので、直径35mm未満、高さ35mm未満(風防上端の幅が10mmなので風防下までなら25mm未満)のやつなら、
受け皿を外さないでも、ぴったりとゆーことになりますね。
川端さん、wingさん、赤チャリさん、このサイズの猫さんバーナーをお持ちなら、次回OFFの際にご持参下さいね!!!
シンデレラのガラスの靴みたいにぴったり合えば、王子様との、もとい、98kとの幸せな生活が・・・

>ベーコン
もし、我々に無断で完食してるようであれば、wingさんに今後の人生はないかと・・・
でも奥様の許可は必要ですから、そのためにはあらゆる手を尽くすつもりであります。じゅるじゅる
一番早いのは現物を送って頂くことです。
お礼はあまり気を使わせると悪いのでB-6君で結構です(笑)
そうですか、wingさんがお持ちでしたか・・・ひっひっひ・・・
どちらもテストしてみて、気に入った方を・・・強奪することにします・・・
ですから、お礼の方は、まったくお気遣いなく・・・って、B-6君って、なんだろう???
ちゃんと前のコメントも読んで下さい。
アルコールストーブの安定化対策も考えてありますので送ってもらった方が早いです。
ストレス解消に作りますよ。
わたくしの持ってるエアガンで、そんなのあったかなと、真剣に考えてました。

まあ、あんなのはご自分で製作された方が、ストレス解消になると思いますので・・・
一度wingさんちのやつでテストしてみて、いずれにしても以降はメールで連絡させていただきます。
ありがとうございました。