2011年09月16日
世界遺産・白川郷と・・・2
前回記事からの続きであります。
白川郷の荻町集落を散策した後は、一路飛騨路を南下し、下呂温泉で一泊しました。
下呂は職場の慰安旅行などで何度か行ったことがあり、とてもいいお湯だったので再訪したのですが、
江戸時代に林羅山により、有馬、草津と並び称された「日本三名泉」のひとつだったんですね。
今回の旅行では、家族でのお祝い事がいくつか重なっていたため、我が家にとってはかなりハイランクの、
「しょうげつ」というお宿にお世話になったのですが、ここは月をテーマにして作られたお宿だそうで、
まさに中秋のシーズンにはぴったりのお宿でした。
外観は高層のホテルでしたが、一歩入ると純和風で、まるで京都の高級料亭!(行ったことないけど・・・)、
玄関で靴を脱いで、畳敷きの廊下を何度か曲がって、はじめて玄関ロビーに至ります。
静かなロビーからは石庭を通じて、眼下に下呂の温泉街を一望できました。
玄関ロビーでお茶とお菓子の接待を受け、さらに襖で仕切られた控えの間を通って奥に案内されると・・・
坪庭のある、和室になったフロントであります。
さすがに月をテーマにしているお宿、というだけあって、あちこちに趣向が・・・
このフロントの反対側が、いろんな種類のソファや書籍、コーヒーマシーンやお茶セットのある広い和室リビングになっており、
さらにその外に気持ちのよさそうな、縁側になったテラスもあったのですが、まずはエレベーターでお部屋へ・・・
客室はワンフロアに3室のみ、というゆったりとした作りで、内部も広かったのですが、とりあえず大浴場へ向かいました。
お部屋のエントランスから直接エレベーターで浴場専用フロアに下りると・・・
このフロアもエレベーターホールがないとゆーか、いきなり月光に照らされた中庭の縁側に出たようなイメージで、
石橋を渡って、いかにも「離れ」といった感じに作られた大浴場の玄関を上がると、ロビーやフロントと同様に、
襖を開けた先に控えの間があり、さらにその奥に脱衣場がありました。
このあたりも見事な演出で、同じビルの館内とは思わせないような工夫に感心しました。
ビルの店内に中庭をしつらえた料理屋などはよく見かけますが、ここはエレベーターを出てから大浴場まで、
すべて本格的な和風建築と日本庭園になっており、不自然さを感じさせないように細かく配慮されてました。
もちろん露天風呂の庭には月見灯籠が配され、のんびりと湯に浸かりながらお月見ができるとゆー作り・・・
下呂のお湯は、「美人の湯」といわれるとおり、ぬるんとしていて透明で、じつに気持ちよく旅の疲れを落とせました。
で、お楽しみの夕食は部屋食ではなく、専用フロアの「お食事処」だったのですが、こちらも大浴場同様の工夫が凝らされ、
それぞれ独立した「離れ座敷」に向かう、という感じになっていて、家族水入らずでくつろげました。
いよいよ(きたきつねさんお待ちかね!の)夕食であります。
先付け、前菜にはじまり・・・(右下の食前酒は、震災復興支援のための東北産の地酒だそうです。)
煮物椀は松茸、名残鱧、車海老の土瓶蒸し・・・
お造りも、いかにも中秋の名月にふさわしいあしらい、背後に見える障子窓も、丸い月見窓になっていました。
焼肴は甘鯛の雲丹焼き・・・
揚げ物も、いかにも秋らしいあしらいだったのですが・・・
なんといっても、今回のメインは・・・
じゃーん
飛騨牛A5等級サーロインステーキの陶板焼き一人前150g!!! 今、思い出しても、じゅるじゅるじゅる・・・
じつはここまでに、息子たちにはご飯を4~5杯おかわりさせ、奥様にはビールをかぱかぱ飲ませて、
わたくしはビール数杯で我慢していたため、数切れしか食べない母親の分や「もっと欲しいのに入らないっ、ぐやじい・・・」
と、地団駄を踏む奥様の分も含め、トータル300g以上がわたくしのものに・・・げひげひ・・・
「お酒とご飯下さいっ!!!」と、満を持して追加注文するわたくし・・・むひひひ・・・
星の宿とゆーお酒・・・だったと思いますが・・・わたくしステーキには日本酒とご飯なのであります。
この後も栗ご飯とかがでて、何杯かおかわりした記憶はあるのですが、日本酒を少し飲むと前後不覚になるわたくし、
その後の画像はまったく残っておりません・・・
(もう一回だけ続きます。)
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この記事へのコメント
んでも日本酒っておいしいですよねぇ。
わたくしも、どーゆーわけか日本酒はよく廻りますねえ・・・
で、お味もあまりよくわからないのですが、脂っこいものにもけっこう合うような気がします。
ひさしぶりの家族旅行でしたが、キャンプとはまた違った楽しさがありました。
でも、この年になると土瓶蒸しや甘鯛の方にそそられますね。
あ、一番そそられたのは日本酒か。
下呂温泉は、もう30年くらい前になりますか、バイクツーリングで
行ったことがあります。ゴールデンウイーク直前に仲間と突然話がまとまり、
私が宿探しをすることになりました。
電話をかけまくってやっと見つけたのが下呂温泉の宿。
結果、大外れ。今回の98kさんの大当たりのお宿とは比ぶべくもないのですが、
それにしてもひどかった。仲間からは、さんざん文句を言われました。
わははは、わたくしはまだまだ飛騨牛でしたねえ・・・ま、土瓶蒸しや甘鯛もぜーんぶ食べましたが・・・
このお宿、ほんとに「さりげない気配り」と「あえてサービス過剰にしない」が徹底されてました。
館内や料理の説明もさらっとしてて、質問すればきちんと答えてくれましたし、
レイアウトそのものが、新築の鉄筋コンクリートビルと思わせないように工夫されてました。
まあ、絶対にアタリハズレのないお宿というと・・・やはり自分のテントでしょうねっ!