2012年02月15日
五新線・QTC?OFF会報告1
先週の土日で、五新線・QTC?OFF会に行ってきました。ややきっぱりと・・・
ま、鉄道マニアかライトマニアなら、このタイトルだけでも、半分は意味がわかると思いますが、正確には、
「建設途上で廃止になった五新線跡でトンネル内を照射して、夜はウルトラライト装備をコンセプトに耐寒キャンプ、
んで最近QTCとやらにすっかりハマってるwingさんの作品をいぢって盛り上がろう、げひげひ」とゆーOFF会・・・
だったはず・・・じつはわたくし、ずっと風邪気味だったうえ、ずっと飲んでてよく覚えてません・・・わははは
で、今回の基本となる単語を、わたくしの豊富な知識から、えらそーに解説するとですね・・・
まず五新線とは・・・
紀伊半島を縦断して奈良県五條市と和歌山県新宮市を結ぶ国鉄五新線は、当時僻地だった沿道住民の長年の悲願で、
戦時中にやっと着工され、昭和50年代半ばまで、延々と難工事が行われたものの、政治的な紆余曲折の末に、
結局、時代が鉄道離れとなり、未来永劫、開通することがなくなってしまった、まぼろしの鉄道・・・なのであります。
川瀬直美監督の「萌の朱雀」の舞台として公開当時有名になり、そのロケ地は今でも訪れる人が多く、
五條市市街地に残る高架部分は有名な観光スポットになっているものの、大部分は放置されたまま・・・
また、五條病院前から西吉野の城戸地区までの区間は、バス専用道として利用され、現在では五條市の管理となり、
奈良交通のバスが一日数便、細々と走るだけになっており、一般車の通行は原則として禁止されている・・・
さらに城戸地区以南のトンネルや橋梁は全面閉鎖されており、最長の天辻トンネルの一部は阪大の地下観測所として、
その一部が利用されている・・・
といったところが、じつはてきとーにネットで仕入れただけの「豊富な知識」なのであります。
で、いっぽうのQTCとは・・・
Quantum Tunneling Compositeとゆー、圧力を加えると電気抵抗が減る、とゆー不思議なゴム・・・
らしいのでありますが・・・
ま、詳しいことはフラッシュライトファンのフォーラムにあるwingさんのトピックや、
その作品を詳しく比較紹介されている、ひまぱのぱさんのブログ記事をご覧ください・・・
わたくしにはさっぱりわかりませんので・・・ええ、こちらはきっぱりと・・・
といった、ひじょーにわかりやすい用語解説に続き、今回もさくさくっと、画像によるご紹介であります。
五條市の市街地から吉野川を渡ってすぐ、五條病院前のコンビニに集合した関西まむしの四兄弟、
もとい、関西の懐中電灯好きの4人は、コンビニの裏にあった、護岸にしては不自然な土手に上がりました。
こちら、南側を見た様子で、ご覧のとおり一部は切り取られて駐車場になってますが、これが五新線の盛り土、
先の鉄塔のあたりで国道168号線と交差して、左にカーブしながら、国道から上がる斜面になってますが、
本来はこの盛り土がさらに高くなって、国道の上を跨いでいたはずなのであります。
ちなみにここから北側にも、やはり途切れ途切れに吉野川左岸まで盛り土が続いており、橋脚は撤去されてますが、
右岸からは市街地を貫く高架部分が残っており、グーグルなんぞの航空写真で見ると、いかにも鉄道らしいカーブで、
現在のJR和歌山線からの分岐点まで、やはり途切れ途切れに続いていることがわかります。
今回はどちらかとゆーと、城戸地区以南の、誰も入らないトンネルに分け入って照射したかったのですが、
閉鎖されている区間に無断侵入するわけにもいかず、五條市役所に相談してみると、バス専用道区間だけは、
申請すれば一般車も通行可能とのことで、一日限りの通行許可証を発行してもらった次第なのであります。
国道168号線から、いよいよ五新線の鉄道敷に入りました。当面はクルマで進んでいきます。
切り通しや跨線橋も、いかにも鉄道らしい作りですね・・・
あちこちで農道と交差しますが、道路の交差点とゆーより、やはり踏切、とゆー感じですね・・・
こんな直線部分、まず山道では考えられません。まさに悲願の鉄道だったんですねえ・・・
戦時中から戦後と、長い建設期間だったため、それぞれ当時の最新工法でしょうか、橋梁の形式も様々でした。
山間部に入り、人家も少なくなってきたのですが、なにせ狭軌単線の鉄道敷ですから、いくら許可証があるとはいえ、
すれ違いができる待避所はごく限られており、特にトンネル内ではどうしようもありません。
で・・・
バスを待ち続ける謎のおじさん・・・
は、さりげに無視して・・・
横にあった時刻表を確認してみると・・・
あははは、土日・祝日は早朝の一本だけなのね・・・で、今は土曜日のお昼前・・・
あの謎のおじさん、ずっと明日の朝まで、あそこでバスを待ち続けてるのね・・・
そーいや、「バスを待ちながら」とゆー映画があったな・・・あのイメージかな・・・
いやいや、「バスに乗って」とゆー絵本もあったな・・・こっちのほうがイメージが近いな・・・
ま、いずれにしても、そっとしておいたほうがいいな・・・
閑話休題
ともかく、この日のこの区間は、我々4人だけの専用道だったのであります。
ま、地元の人が無断で進入することがあるので、特にトンネル内は気をつけて下さい、との注意は受けており、
事実、何台かは見たのですが、なにせ狭軌単線の鉄道敷ですから、そりゃあ慎重運転でした・・・
で、いよいよ最初のトンネル・・・
ま、とりあえず恒例の記念撮影をして・・・
さっきのバス停の謎のおじさんが、さりげに写ってますが、ここはさりげに無視して・・・
とりあえずはクルマでゆっくりと通過であります。もちろん、照明はありませんでした。むひひひ
新しくなった168号線が、はるか上空で交差しています。
駅の予定地か、はたまた待避所か、いくらか広くなった場所ではクルマを停めて散策しました。
そう、この時点では、まだ狭い道の真ん中に停車するのには、なんとなく抵抗がありました・・・
基本的に通過するクルマはないはず・・・なんですが・・・
168号線の古い部分は、さっきとは逆に下で交差しています・・・
かなり大がかりな土手を築いて、延々と上ってきて、国道を跨いでたんですねえ・・・
冒頭画像のあたりも、もとはこんな感じだったんでしょうか、いかにも昔の鉄道らしいですね・・・
さて、いよいよこの区間では最長のトンネルに入ります・・・
この中では、いよいよクルマから下りて、お待ちかねのトンネル内照射になるのですが・・・
と、期待させておいて、以下次号に続きます・・・
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この記事へのコメント
こういうところ、私の知っている範囲ではないものなぁ。
あっても一人じゃ怖いし。
でも行ってみたいなぁ・・・。
そういえば、先日の土日はこちらも珍しく好天でした。
気温も高く、お出かけ日和。そこで私は....
仕事でした、両日とも。ぐすん。
むしろそちらのほうが、こういうところはいっぱいあるでしょうから、ぜひ探索して、記事にアップして下さいね。

>TOMOさん
おかげさまで好天に恵まれましたが、やはり日陰は寒く、ましてや日が暮れると、どんどん気温は下がってきて・・・
それでもはるかに快適でしたよ、ええ、お仕事してるよりは・・・げひげひ

五新線跡では心配していた雪の影響もなく好天に恵まれたのはホントにラッキーでしたが、さていったい誰が晴れ男なんでしょう?
謎のおじさん役、お疲れさまでした。じつに絵になってましたねえ、人生に疲れた様子が・・・

晴れ男といえば、この四人の中では、それはもう・・・

進むほどに周囲の大型構造物の年代が古くなってくなあ、みたいな。
なんとなく、ある種タイムトンネル的な。
私はそんな風に思いました幻の萌の朱雀道。
ま、実際には、昭和の10年代から50年代まで、あちこちでバラバラに工事してたようですね。
でも我々は今回、市街地から山奥に行ったわけですから、やはりそんな感じがしましたねえ。
いつかはここのトンネル内に「萌の朱雀」のビデオなんぞを持ち込んで、観賞会をやりたいものですね。
ええ、もちろん「トンネル内宴会」と「大照射大会」付きで・・・じゅるじゅる
