2013ボルネオ紀行6セピロク編2013ボルネオ紀行8早朝クルーズ編

2013年09月17日

2013ボルネオ紀行7スカウへ

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セピロクのオランウータン・リハビリテーションセンターを後にした御一行、
まずはキナバタンガン川沿いにあるエコツーリズムの拠点、スカウ村を目指します。

サンダカンからスカウまでは道路距離で134km、バスで約2時間半の行程なんですが・・・

セピロクを過ぎると、道路の右も左も前も後ろも、見渡す限り・・・

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ほとんどがアブラヤシのプランテーション、たまに胡椒の畑や農地・・・といった状況であります。
熱帯雨林特有の高木などは、見渡す限り一本もありませんでした。

アブラヤシはアフリカ原産ですが、人類にとって有用な植物で地元に富をもたらすのも事実、とはいうものの、
ここまで徹底すれば熱帯雨林本来の生態系は破壊され、ゾウや「森の人」が暮らしていけなくなるのは当然、
これまでにも何度か書いたように、たとえ部分的にでも本来の生態系を回復して保護し、その中で、
地元にも富をもたらす、本来あった有用な植物も育てて、それを活用して豊かになっていくという、
「持続可能な林業」にも徐々に転換していく時期だと思うのですが・・・

この延々と続くプランテーションを見てると、いかに「手っ取り早い発展(開発)」は急激に進むことか、
いかに「持続可能な発展」は困難で遅々として進んでいないか、ということが実感されましたが、
今のうちに一部でも転換しないと、もう取り返しのつかないところまで来ているのは事実であります。

植えるのは、本来あった植物の中でも、カポールなど有用な(高く売れる)樹種が中心でいいと思います。
ただし、それ以外の樹種も、同時にある程度植えておかないと、熱帯雨林の生態系が再生しませんし、
有用な樹種自身も育たないので、地元合意のうえでの規制と誘導、それに世界中からの支援も必要でしょう。

で、もうひとつの方策が観光資源としての活用、これは今回我々が向かっているスカウ村などで、
エコツーリズムというかたちで発展してきており、実際にはどうなってるのか、こちらは楽しみであります。



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スカウ村はキナバタンガン川の河口から約60km上流の地点、サンダカンから134kmの陸路は、
左岸にしかないので、ここから右岸上流にあるロッジまではボートで向かいます。

このあたり、少し前までは陸路は全くなく、舟運が唯一だったんですが、アブラヤシのプランテーションにより、
最近になって寸断された連続性のない道は、じつは無数にできているのであります。

なんでもアブラヤシは、実を採ってから24時間以内に工場で油を搾らないと品質が極端に落ちるそうで、
奥地からの素早い運び出しには道は不可欠、ところがこの道は、あくまで各プランテーションから、
各工場へアブラヤシを運ぶためだけの私道で、舗装も環境への配慮も計画性も、まったくないもの・・・
そのごく一部を自治体などが細々とつないで、拡幅、舗装したものが公道となっているようであります。

機会があれば、一度グーグルマップなどの空撮画像を見ていただきたいのですが、川岸の一部を除くこの一帯、
あちこちに碁盤目状などの細い道と、そこから途中まで伸びて寸断された細い道が無数に見えますが、
これらはすべてアブラヤシのプランテーションと、そのための道なのであります。
そこに熱帯雨林はもはや存在せず、住んでいたゾウさんは嫌われ、ウータンくんはいなくなったのであります。



我々は川岸に残された森(二次林も多いそうですが・・・)を眺めながら、ロッジを目指します。

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この時点で時刻は午後6時、大河を遡上してるのに夕陽に向かう、とゆーのは、京阪神に住む人間にとっては、
なんとも不思議な感覚なのですが、この後しばらくして、川は南に90度、「キュっと」曲がります









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ロッジの船着き場が見えてきました。二艇に分乗してるので、先発組はすでに到着しています。

この船着き場は二階建てですが、グーグルマップで増水時の画像を見ると、下半分は完全に水没してました。

よく見ると階段の途中に、何段階かの着岸用の踊り場があるのがおわかりだと思います。








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さすがにロッジ本体は、かなり高い位置にあります。ちなみにブキット・メラピはスカウの古い地名だとか・・・








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ロッジの管理棟とゆーか、本館であります。







で、こちらが・・・

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二人用ロッジの内部・・・あとは水洗トイレ兼シャワールームと箪笥・テーブルがあるだけで、
残念ながら冷蔵庫はありませんが、なんとエアコンが効いてました。








で、奥の扉を開けると・・・

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こちらバルコニーの上流側であります。








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こちら下流側からは、樹間から本館とキナバタンガン川の川面が見えます。

わたくしのロッジ、本館から一番近いロッジで、これはわたくしが泥酔しても、何とかたどり着けるように配慮して・・・
いやいや、わたくしが夜な夜な、ライトなんぞを持って彷徨しないにように監視するためかも・・・

いやあ、このバルコニーでちめたいビールを傾けながら、まどろむとゆーのもなかなかよさそう・・・
でも冷蔵庫がないな・・・そうか、本館でちめたいのを買ってきて・・・でもそれなら本館のカウンターで・・・
あちらの雰囲気もなかなかよかったな・・・どっちにしようかな・・・じゅるじゅるじゅる




ま、とりあえずは・・・

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本館に集合して・・・








夕食であります・・・じゅるじゅる

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ちなみに今回の撮影では、殆どストロボを焚いてないのですが、さすがに明るいレンズとセンサー、
手持ちでもそれなりに撮れるのはうれしかったですね。ま、オートホワイトバランスはイマイチのようですが・・・

さらにちなみに、ここでは不思議と蚊は殆どいなかったんですが、夕方のひと時だけは飛んでましたし、
蠅も昼の食事時だけ集まってました。まあ、巨大なカブトムシみたいな昆虫はブンブン飛んでましたが・・・




で、夕食後は勉強会であります。

中国・内蒙古自治区・クブチ沙漠での植林の際には、故・遠山正瑛先生が「沙漠講座」と題した勉強会を、
毎晩やってくれてたのですが、旅の疲れと植林の疲れ、夕食の満腹感とビールや白酒(パイチュー)の酔いで、
毎晩、夢うつつでお話を聴いていたものであります・・・いやあ、懐かしいなあ・・・

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今回サバ州側でお世話になった(サラワク側でお世話になった現地旅行社N氏とは別人の)旅行社社長のN氏、
わざわざ東京からお越しとのことで、エコツーリズム事情や開発の現状などを熱心に話して下さいました。






で、我が隊からは・・・

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右から隊長のT氏、植物がご専門のN氏、土壌がご専門のI氏、それぞれのお話があったのですが、
みなさん熱心で話が盛り上がって、最後になったN氏のお話が、時間切れで聴けなかったのが残念でした。


なにせ翌朝は午前五時起床の六時出発という早朝クルーズから、朝食後は子どもたちとの植林と交流会に出発、
その後は夕方のクルーズで、さらに希望者はナイトクルーズ!!!とゆーハードスケジュールですから・・・





そう、この夜は早目に自分のロッジに戻ってですね、バルコニーに出たりして・・・

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夜のジャングル宴会じゃあ!!!
・・・むひひひ


そう、途中のトイレ休憩の際に、お安いスーパーでやっと見つけたのでありますね・・・でへへへ

ま、部屋に冷蔵庫がなく、ベッド上で、エアコンの風でしか冷やせなかったのは残念でしたが・・・

と、この夜は、ちびちび飲んでてすっかり遅くなり、翌日、朦朧とした朝を迎えることになりました・・・


(次号に続きます。)




m98k at 01:23│Comments(0)TrackBack(0) mixiチェック 沙漠緑化・熱帯雨林再生 | その他アウトドア

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