2013年09月27日
2013ボルネオ紀行12夕方クルーズ編
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ツアー四日目、アブラヤシのプランテーション見学後はボートでロッジに戻り、夕方のリバークルーズに出発であります。
その前に・・・
じつは今回の隊員の中には、隊長を含め二名の戦争遺児がおられました。
お二人とも、それぞれのお父上が東南アジア方面で戦死されたとのこと。
せっかくボルネオ島まで来てますので、船着場から南シナ海のほうに向かって・・・
全員で黙とうを捧げ、御冥福を祈りました。
その後の夕方クルーズは、(当初は)単発の小型ボート2艇で出発しました・・・
ええ、わたくし、また厚かましくも舳先に・・・
また、わたくしの乗った右舷側に傾いてますが・・・
この後の画像、日没までの空の色の変化にもご注目を・・・
このあたり、川岸までアブラヤシのプランテーションが迫ってますね・・・
さらに上流へ・・・
まだずっと右舷側に傾いてますが・・・このあたりまで来ると・・・
すぐそばの木におサルさんが居たり・・・眠そうにこっち見てますね・・・
高い木の上には、なんと・・・
二人のウータンくんと出会うことができました。これからベッドメーキングなんですね・・・
と、そこへ連絡が入り・・・
双発の高速艇が2艇、我々に追いついてきました。
旅行社社長のNさんによると、ずっと上流のポイントにゾウさんが来ているようだ、との未確認情報が入り、
単発の小型艇では日が暮れてしまうので、双発の高速艇に乗り替えて急いで向かってみます、とのこと、
ただちにフネ同士を接舷させ、全員乗り移りました。気分はまさにパイレーツ・オブ・カリビアン!!!
で、
こちらでもわたくし舳先に乗ったのですが、たまたまNさんと同席になり、いろんなお話をお聞きしました。
「川からゾウさんに出会えるチャンスもそうそうはなく、NHKの取材班をお世話したときなんか、
毎日、朝から晩まで、上流や下流を探し回って、一ヶ月後にやっと出会えました。」
「スカウではエコツーリズムのリバークルーズが盛んですが、みんなで情報交換してるんですよ。
行き交うフネ同士、大声で知らせると動物や鳥が逃げるので、決められたボディサインで・・・
たとえばゾウさんならこうやって・・・で、ウータンくんならこうやって・・・ねっ、似てるでしょ。」
さらに・・・
岸辺のサギを見つけると・・・
「リバークルーズでサギぐらいしか見つけられなかった時は、お客様からずいぶん叱られますねえ、
ええ、これはサギだって・・・なははは」
と、けっこう(しょうむない)ダジャレも延々と・・・
と、Nさんの解説まじりのダジャレを聞いているうちに・・・
雲の下だけに現れた虹なんかも見ることができたのですが・・・
とーとつに・・・
左岸の岸辺にゾウさんが見えてきました・・・
アジアゾウの中でもボルネオ島だけの固有種、ピグミーエレファントで、牙がまっすぐなのが特徴であります。
もともとボルネオ島全土に広く分布してたのが、いまや生息数は1000~2500頭程度にまで減少しているとか・・・
全部で40頭ほどでしょうか、めったに見られない大群だそうです。
「ここの岸辺、エレファントグラスと呼ばれるゾウさんが大好物の草があって、ポイントのひとつなんですが、
それにしても、こんな大群に出会えるとは・・・」
と、Nさんも驚くほどの大群でした。
そう、今回のツアーで早朝2回・夕方1回、さらにオプションでのナイトクルーズと、4回ものリバークルーズを、
隊長が予定してたのも、ウータンくんやゾウさんなど希少動物に出会える確率を、少しでも高めるため・・・
それがなんと一日目で出会うことができ、しかも滅多に見られないゾウさんの大群まで・・・
いやあ、これはやはり、わたくしのふだんの行いによるところがですね・・・がははは
せっかくなので、さらに何枚かご紹介・・・
ちょうど中央あたり、赤ちゃんゾウがお分かりでしょうか・・・その左は少し大きい子ゾウさんですね・・・
かなり岸辺まで近づきましたが、なにせ大群なので逃げませんし、威嚇もされませんでした。
ただ、これ以上近づいたり上陸したりすると、まず鳴き声や前足で威嚇して、やがて突進してくるそうで、
過去には何人か犠牲者も出ているとのこと、やはり野生動物との距離の取り方は難しいんですね・・・
影になってますが、左岸の様子・・・川岸の草むらとその奥のジャングルがおわかりでしょうか・・・
今夜はここで過ごすそうで、明日の朝までは居るはずとか・・・
って、前の艇、みんながゾウさん側に乗り出してるからか、かなり傾いてますね・・・
と、高速艇でここまで飛ばしてきたものの、ご覧のとおり、かなり陽が落ちてきました・・・
おサルさんたちも一本の木に集まり、そろそろお休みの時間であります。
復路も高速で走るので、舳先のわたくし、みんなの風除けになってて、けっこう冷えてきました。
で、途中でNさんのお知り合いの・・・
中華系のロッジに上陸し、温かい飲み物とクッキーで冷えた身体を暖めました。
ほっと一息ついて、川岸と反対側のほうをみると・・・
野生のイノシシさんたちが・・・
一方、こちらは川側のテラス・・・
ここはちょうど川の屈曲部にあるロッジで、対岸のジャングルを観察するにはまさに絶好のロケーション・・・
・・・なんですが、さすがに暗くなってきました。
で、ここから先は・・・
こんなバッテリーライト(バッテラ)ひとつを・・・
前照灯にしての全速航行であります・・・
けっこう遠くまで飛ぶバッテラなんですが、夜の野生動物の観察用でしょうか、かなりのスポットで、
夜間航行時の照射目的は、危険な流木を見つけたり、両岸との距離を常に確認することですから、
真っ暗になってからは、ずっと振り回し続けてましたので、画像は撮れませんでした。
ここからもNさんと隣同士だったんですが、わたくしがライト好きであることを告げると、
「ナイトクルーズでのライトの選択は重要なので、ガイドはいいのを探してるんですが、こちらではなかなか・・・
こんなバッテラが一般的なんですが、やはり制限がありますし、懐中電灯はどれがいいのかわからないし・・・」
「今は充電式のフラッシュライトでも明るいのがありますよ、H.I.DタイプとかLEDタイプとか・・・
明るいといっても、もちろん色温度の違うものも、ワイドからスポットまで可変のものもありますし、
また明るさを変えてランタイムを稼げるものもあります。
使い分けるなら、光る眼を見つけたり、近くの水面を照らしたりするワイドでランタイムの長いもの、
それとスポットで遠射の利くもので、気象などにあわせて色温度の異なるものを何本かとかですね・・・
たとえば今回、わたくしが持参したやつなんかですね・・・くどくどくど・・・」
と、川風の冷たさも忘れ、熱心に話してると、2時間の予定を大幅に超過した夕方のクルーズは・・・
夜の7時半過ぎになって、ようやく全員無事に帰還することができたのであります。
(以下次号)
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この記事へのコメント
我が家、駅近の街のど真ん中なのに、野生動物はたくさんいます。水路が縦横に走る街なので、おそらく水路伝いにやってくるんでしょうね。
庭先を貂が走り抜けるのは日常ですし、勝手口にイタチの親子が5,6匹で現れたこともあります。
先日は隣家の二階の窓枠で、ヘビが何と交尾を。多分、天敵を避けてあんな所を選んだのでしょうが、こちらはちょっと赤面もの。すごいんですよ、長い体を絡め合って、顔を寄せ合いながら、うっふん、あっふん、延々と30分ぐらいは続いたかな。いやあ、精力剤にヘビ系があるのも納得でした。
そうなんですよ、ボルネオ島のウータンくんやゾウさんは今や希少動物、野生動物の宝庫と言われるキナバタンガン川沿いでも、
そうそうはお目にかかれないそうですが、さすがに野生で見ると感動しました。
まあ、ジブリの「ぽんぽこ」みたいに、けっこう街中でも動物たちは懸命に生きてるようですね。
今の勤務先は都心のど真ん中なんですが、野鳥のサンクチュアリになってて、オオタカとカラスのバトルもありますし、
タヌキがうろうろしてたり、ヌートリアが悠々と泳いでたりします。ええ、外来種も多いようですが・・・
(ヘビさんの交尾で興奮されたようでコメントが二重投稿になってましたので、削除しておきます。)