2017年08月07日
シチリア紀行4 カターニャ
シチリア紀行の4回目、島の南東部をタオルミナからカターニャ市内に向かいます。
よく見ると、あちこちで煙が上がってました。

カターニャの市街地が近づいてきても・・・

各所に煙が見えます。
極度の乾燥と猛暑で、あちこちで火事が発生しているようで、案内の奈緒子さんに伺います。
「シロッコの強風で枝が擦れあうとか、やはり自然発火なんでしょうか?」
「オリーブやレモンは油分が多く自然発火もありますが、剪定など作業による火事も多いです。」
「消防も警察も動いてないようですが、消火活動とかはしないんですか???」
「特に市街地や工場などが近くになければ、まあ、そのままですね。」
と、無事にカターニャ市街の中心部に到着。
ここでクルマから下りて、まずは青空マーケットを歩きます。




マーケットを歩くと、その国や地方の暮らしぶりが想像できます。
お話に夢中で、わたくしカメラの電源が入ったままですね・・・あははは
できるだけ街を歩きたいとお願いしてたので、さらに歩きます。
ちなみに街路の石畳も・・・
黒い溶岩なので太陽熱をどどんと吸収するため、夏は物凄い暑さになるのだとか・・・
ま、乾燥してるので日陰はとても爽やかで快適・・・なので・・・
みなさん、日中からビールやワインを傾けておられました。じゅるじゅる
ようやく幹線道路に出ました。
エトナ山の噴火で街が何度か壊滅してるので、建築様式はその都度変わっているそうですが、
左中央にあるような、白い石灰岩と黒い溶岩を交互に使った建物がカターニャの特徴だそうです。
こちら

カターニャゆかりの作曲家、ベルリーニを記念した広場。
こちら

古代ローマ時代の円形闘技場の遺構の一部であります。
昔からエトナ山の黒い溶岩を使ってたんですね・・・無料だったのでせっかくなので中に入ることにしました。

遺構が重なっているのがおわかりでしょうか・・・

内部は溶岩などを取り除き修復された部分もあるんでしょうが、きれいに残ってました。


円形闘技場の一部が溶岩などで埋まり、その上に中世の遺構、さらにその上に近世の建物が、
次々と建てられていった様子がよくわかります。
昔からの都市では何層にも遺構が重なってるのはどこも共通ですが、ここはエトナ山の溶岩層が
途中で挟まれているのが特徴ですね。
こちら、柵と暗幕で隠された部分・・・
ライオンとかスパルタカスとかが隠れてて、いきなり襲いかかってくるのかっ???
と、ふたたび地上に出て、さらに歩きます。
装飾も白と黒の対比なんですね・・・
って、なんで「シェー」をしてるのかっ???
こちら
象さんで有名なドゥオーモ広場と・・・
ドゥオーモであります。
ま、せっかくなので・・・
記念写真を撮ってもらったりして・・・象さんの由来についてはネット検索ででも・・・
こちら、カターニャ大学(文学部?)であります。
ま、せっかくなので、案内いただいてる奈緒子さんとツーショット!!!
さらに歩いて・・・

デパートや土産物屋さんに立ち寄ったりしました・・・
シチリア州の州都はパレルモですがカターニャはそれに次ぐ街で、ナポリなど半島にも近く便利なので、
人口も増え続けて、今やパレルモ以上の活況を呈しているとか・・・
ちなみにこちら・・・
シチリアのシンボルだそうですが、ま、由来なんぞはネット検索で・・・
こちらはシチリア伝統の人形劇PUPIで使われる操り人形のスケールモデル・・・

ホンモノのカターニャのPUPIは1m以上あるそうですが、ま、詳しくはネット検索で・・・
で、有名なウルシーノ城にも立ち寄ってもらいました・・・
内部が歴史博物館になっているのですが、今回は残念ながらパスしてアウトストラーダを南下、
古代ギリシャではアテネと並ぶ、アルキメデスのいた都市国家、シラクーサを目指します。
(次号に続きます。)
