2017年08月13日
トスカーナ紀行1 トスカーナヘ!!!
「トスカーナの休日」カテゴリも、今回からようやく「トスカーナ紀行」になります・・・
7月15日の早朝、五日間お世話になったシチリア・パテルノー近郊のお宿を出発・・・
同乗させてもらったレンタカーの車窓から見た夜明けであります。
で、朝のカターニャ・フォンタナロッサ空港に到着。
予定どおりフィレンツェ行きの便に搭乗しました。
見慣れたエトナ山の噴煙とも・・・
シチリア島ともお別れし・・・
あれよあれよと・・・
トスカーナの州都であるフィレンツェの空港に到着。
当初は他の参列家族も同じ便の予定だったのですが、彼らは都合でピサ空港への便となり、
我々二人は、ここでローリスさんのお迎えを待つことになりました。
せっかくなのでフィレンツェ空港の様子なんぞを・・・
素敵なおねいさんとのツーショットは、さすがに撮れませんでしたが・・・
世界的な観光地ですから空港の警戒も厳重でした。
で、お迎えに来ていただいた・・・
イベコ・・・
ではなく・・・
ローリスさんと愛車のフィアットとベイダー卿、もといクリスティアーノ(クリ)くんであります。
ピサ空港から自宅に戻り、すぐその足で迎えに来てくれたようです。
で、フィレンツェからピサへのアウトストラーダ(自動車道)を30分ほど走り・・・
「ピサ北」の手前、「アルトパーショ」で下りて・・・
アルトパーショからモンテカルロに入り・・・
「動物クリニック」への案内看板を辿っていくと、ローリスさんのご自宅へ・・・
そう、彼は開業医の獣医さんなのであります。
ちなみに後日、自転車で周辺を走りましたが、この案内看板に助けられました。
クリくんと従兄のアレくんが、住居側の玄関から重い荷物を運び入れてくれます。
玄関脇に白いリボンがありますが、これはこの家で(結婚の)祝い事があったしるし・・・
せっかくなので、ご自宅の周辺も紹介しておきます。
裏側からの様子・・・三方に家がないので、見晴らしも風通しも抜群でした。
で・・・
こちら側から入る半地下階がローリスさんの動物クリニックで、反対側から入る一階と二階とロフトが住居、
日本風にいえば「半地下事務所とロフト付き二階建て・三連棟式の集合住宅」という感じです・・・
で、一棟目に続く二棟なんですが・・・
一番奥に見えるのがローリスさん家族(今は3人)宅で、隣(中央)の二棟目には、今は独立している
長女が友人と二人でシェアして住んでおられ(我々の滞在中は二人でサマーバカンスでご不在。)、
さらに右端三棟目にはマルタさんのお姉さんのご家族が住んでおられ(今は2人、ご本人は結婚された
長女のご家族とサマーバカンスで、我々の滞在中はアレくん1人でした。)、
つまり、この三棟全部を親戚とその友人でシェアして住んでおられることになります。
大家族が隣同士の連棟に暮らすパターンで、後日訪問したアレくんのお姉さんの嫁ぎ先でも、
広い敷地内に別棟がいくつもあって大家族で暮らしてましたから、このパターンが一般的なのかも・・・
で、こちらが・・・
一番奥にある広い共用テラスで、夕食(宴会)はここで、まったり、たっぷりと・・・
半地下階のルーフ部分になり、この下は倉庫でした。
共用テラスから見たローリスさんの菜園、その向こうにはオリーブ畑が拡がっています。
さらに一棟目の玄関横には、ローリスさんが手作りした増築部分もありました。
さらに、こちら・・・
何年も前から建築中だというお隣さんの家・・・
8年前、アンドレアくんが我が家にホームステイしてた時にも「お隣さんは今、建築中なんだ。」
と言ってたような気もしますし、2011年版のグーグル画像で工事中でしたから、少なくとも6年間は建築中のままなんですね・・・
と、じつはこのエピソードから、今回のカテゴリを映画のタイトル「トスカーナの休日」にした次第。
(原題名「Under the Tuscun Sun」 2003年のアメリカ・イタリア合作映画で、アメリカ人の主人公
(ダイアン・レイン)がトスカーナで見つけた古民家を買い取り改築しようとするけど、アメリカ流には
なかなか進まずイライラしてたのが、やがてトスカーナの風土になじんでいくという、大好きな作品です。)
閑話休題
ローリスさんが手作りで増築した食堂で、遅めの昼食をいただきます。
まずはビールで乾杯、って、これはトスカーナの習慣ではなく日本の習慣・・・
事前情報から、わたくしの分だけを用意してくれてました。
右端の従兄のアレッサンドロ(アレ)くん、お母さんたちがシチリアでサマーバカンス中なのに、
我々の面倒を見るため一人残ってくれてたようで、この後の昼食と夕食は、ほとんど一緒でした。
たっぷりのラザーニャとトスカーナ・ワインやキャンティ・ワインのあとは・・・
たっぷりの生ハムやサラミやチーズなんぞが次々と・・・
で、食後には強い蒸留酒やリキュール各種をかぱかぱと・・・
って、よく見るとテーブル中央に「ビスコ」がありますが、これは我々からのお土産。
さらにローリスさんの菜園から、
採れたてのトマトやフルーツ、さらにビスコ各種ドルチェ(お菓子)にジェラート、エスプレッソ・コーヒー、
というパターンで食べ続け飲み続け、これはトスカーナ滞在中ずっと変わりませんでした。
昼食に2時間、夕食に3時間とかが一般的なようで、しかもすべての料理と飲み物がとてもおいしく、
わたくしにはうれしい限りでしたが、おかげでたっぷり太って帰国することになりました。
で、昼食後はまったりと・・・
マルタさんの冷蔵庫一面のマグネットコレクションを拝見したり・・・
ちなみに、中央のこの辺りは我々からのプレゼント・・・
特にマルゲリータ・ピザとボンゴレ・スパゲッティの超リアルなスケールモデルは・・・
ローリスさんに大ウケでした!!! これぞジャパン・テクノロジーだと!!!
で、わざわざ軒先に用意してくれていた・・・
2台の自転車と・・・
さらに・・・
クリニックの事務室に置いてあった、折りたたみ自転車を比べてみたり・・・
じつは事前に「滞在中に自転車にも乗りたいな。」とお願いしてて、
「本格ロードバイクもレンタルできるけど家にも何台かあるので、よかったら使ってね。」
と云われてたのであります。
どれもがきちんと整備されてて近距離には充分、滞在中に使わせていただくことになりました。
とか、まったりしているうちに涼しくなり・・・って、もう8時なんですが、まだまだ明るいです・・・
テラスでピザ・パーティのはじまりであります。
日本と同じ宅配ピザ・・・といっても、さすがに本場・・・
お値段もお味も食べる量もケタ違いでした・・・
6人で日本でいうLサイズを6枚、しかも全てがオーダーメードで一枚5ユーロ前後だったはず、
当時のレートで一枚650円ぐらいで、しかもどれもがおいしくて・・・しあわせじゃあ!!!
と、まずは日本風に「ビールで乾杯!!!」であります。
さすがに「ピザにはビール」と口を揃えるだけあって、みなさん最初はビール・・・
でしたが・・・
赤白のトスカーナワインを経て、やがて強いお酒へ・・・
ま、最後のは日本からの手土産ですが、ウィスキー好きのローリスさんに好評でした。
さらに生ハム・サラミ・チーズに採れたてフルーツやナッツ類も出て来て・・・
ちなみにピスタチオ・ナッツはシチリア島の名産品なんですね。
各種ジェラートとエスプレッソ・コーヒーで締めました・・・
で、食後にはアレくんのご自宅も拝見・・・
彼が製作した帆船模型・・・じつに精巧に組んでありました・・・
有名なガリオン船だったのですが、船名を忘れてしまいました。
アレくん、よかったらメールで船名を教えてくださいね。追記しますので・・・
8月14日追記です。
アレくんからメールをいただきました。そう、ドレイク船長の「ゴールデン・ハインド」号でした!!!
The original name was the Pelican but was renamed by Drake in the middle of the voyage.
As I said you I'm quite proud of that model so here a few exra info about the glorious history of this ship.
He accomplished the circumnavigation of the globe and on his trip he fought against the Spanish.
He captured a spanish galeon with one of the largest treasure ever captured.
The Golden hind remained in public exposition in London till late 1600s.
詳しい解説をありがとうね!
ちなみに彼の家の冷蔵庫にもマグネットが・・・
って、トスカーナでは「冷蔵庫にマグネット」が流行っているのか???
とまあ、トスカーナ初日から、ひたすら食べて飲んで・・・
しあわせじゃあ!!!
(次号に続きます。)