2017年08月29日
トスカーナ紀行13 チェラゾンマの宿!!!
(期間限定のお知らせ)
①2017秋の熊野キャンプへのお誘い記事はこちらです。
②日程が重なりますが2017年10月7日に「世界水フォーラムの展望と課題」講演会があります。
シモーナさんの案内でピサを見学した後はチェラゾンマへ・・・
チェラゾンマ・・・といっても、日本ではご存じない方が殆どでしょうが・・・
ルッカからセルキオ川を数キロ下ったところにある小さな集落で、この山あいにシモーナさんと、
ご主人のマウロさんが二人でやってるアグリツーリズモのお宿と農園があるのであります!!!
でもその前に、ぜひ見せておきたい重要な教会がある、ということで・・・

アルノ川の河口方面へ・・・

ピサ空港(ガリレオ・ガリレイ空港)の近くにある・・・

サン・ピエトロ・ア・グラード教会であります。
で、何が重要だったのか、わたくしの英語力ではよくわからなかったので、ちと調べてみると・・・
まず、古い様式のまま改築されずに残っている、とても稀少な建物であるということ・・・
そういえばルッカやピサやフィレンツェの教会とは異なり、もっと古い様式のようですね。
そして・・・



内部のフレスコ画も昔のままで残されているということ・・・
さらに重要なのが・・・


教会内部にある発掘調査されたこの遺構部分・・・
十二使徒の一人、聖ペテロ(ピエトロ)が殉教のためローマに向かう途中、ここグラードで下船し、
イタリアで最初の祭壇を築いた跡とされており、昔はローマへの巡礼者が必ず立ち寄った・・・
などと、ネット情報にありました。その意味でも「とても重要な教会」だったんですね・・・
と、今度はセルキオ川をルッカ方面へ遡上・・・


「あの岩場、ロッククライミングの練習場よ・・・」
って、その向かいとか・・・

こんな古城が、あちこちにありました・・・
ちなみにサイクリストも・・・





あちこちにいました・・・
で、チェラゾンマの小さな集落に入ると・・・



マウロさんとシモーナさんのアグリツーリズモのお宿・・・
ただし、道沿いにあるこちらは・・・

左の棟の一部をワイン醸造所として使っているだけで、右のメイン棟は未修復だそうです。
なにせ百年以上前の大きな農家で、これまで修復に相当の年月と費用を要しているとか・・・
で、シモーナさんが、この建物で最も重要と言ってたのが、こちらのプレート・・・

明度を下げコントラストを最大にしてみましたが、まだ見にくいですね。
わたくしがネット辞書で大まかに訳してみると・・・
「チェラゾンマに派遣(分離?)されたオーストリア・ハンガリー帝国の戦時捕虜が、1917年11月から
1919年9月まで滞在した。」といった内容になります。
シモーナさんが、この農園はハンガリーの人たちによって作られた、と言ってましたから、
第一次世界大戦のイタリア戦線での捕虜の一部が、ここで農園を開墾して暮らしていたようです。
日本でいえば四国・鳴門市の板東俘虜収容所と、ちょうど時期が重なりますね。
たしかに重要なプレートです。
と、まずは・・・

昼食用のハーブを摘み取り・・・
次にワイン醸造棟に寄って・・・

こちらも昼食用に・・・


赤ワインをこぽこぽこぽ・・・
で、

白ワインもこぽこぽこぽ・・・
まさに正真正銘の「蔵出し」ワインであります。じゅるじゅるじゅる
で、ワンくんの先導で・・・

急な山道を上って行きます。

ダッシュボードには摘み立てのハーブ、わたくしの手には蔵出しワイン・・・ぴちゃぴちゃぴちゃ
もちろん山道の両脇は・・・

ぶどう畑と・・・

オリーブ畑・・・
シモーナさんのアグリツーリズモはワインとオリーブオイルの生産地でもあるんですね。
と、山の中腹でクルマを下りて、まず案内されたのは・・・

本格的なプールであります。完成まで何年もかかったとか・・・
「今カバーのスイッチを入れたので、ここでしばらく待っててね・・・」

おおっ、電動巻取り式のカバーなんですね・・・
ちなみに左のホースは「全自動・底面清掃ロボット」だそうで・・・ルンバみたいなものか・・・
で、若者は泳いで、わたくしは足をぴちゃぴちゃさせて、まったりしてると・・・

「はい、あなたは「まずはビール」でしょ!!!」
「いや、これはこれは・・・じゅるじゅる
」

まさに至福のひととき・・・
で、シモーナさんも一緒にプールでまったりしてから、すぐ上にあるお宿のほうへ・・・

「わははは、よく来てくれたね!!!」と倉庫から豪快に裸で出迎えてくれたのは、

畑仕事を終えたばかりのシモーナさんのご主人マウロさん・・・
いやあ、シチリアの結婚式では早朝から空港まで送ってもらったり、大変お世話になりました。
本日も大変お世話になります。わたくし、お先にビールいただいてます。ひっく
ちなみにマウロさんはダイビングのインストラクターで、シモーナさんは獣医さん、さらに二人で
アグリツーリズモのお宿とワインやオリーブオイルづくりをやっておられることになりますが、
イタリアではリスク回避の意味もあって兼業はごく普通だそうで、ローリスさんも獣医さんですが
ルッカでは新薬などの取扱もやっておられます。
と、




住居側の入り口からお邪魔します。古い建物をじつに見事に修復されてますねえ・・・

半地下のダイニングキッチン・・・冷房なしでも中は涼しくて、とても快適!!!
「トスカーナの家庭料理ばかりですよ・・・」とシモーナさん






とりあえず少しずついただきます・・・

野菜と穀類が中心でどれもおいしく、この後、何度もおかわりをしました・・・

わははは、しあわせじゃあ!!!
で、締めは・・・

特製フルーツ・ポンチと・・・

トスカーナ伝統の手作りドルチェ(名前忘れたけど・・・)とエスプレッソ・コーヒーでした・・・げふっ
で、飲食に夢中で気づかなかったのですが・・・

マウロさんは世界中の海でダイビングされてて、古い船具などもいっぱい・・・

ランタンのコレクションだけでもなかなかのものでした・・・
と、帰りもローリスさん宅までシモーナさんに送っていただき、素晴らしい一日を過ごしました。
とても感じのいいお宿で、当日もドイツとスイスからのお客様が滞在しておられました。
ルッカやピサに行かれる際はぜひご利用ください。と、きっぱりと宣伝しておきます。
メールアドレスやホームページアドレスが、いただいたパンフレットからは変わっているようで、
とりあえずグーグル検索したホームページがこちら・・・
http://www.allepianelucca.it/
この記事へのコメント等で連絡いただければ、わたくしがいつでも取り次ぎます。
(次号に続きます。)
①2017秋の熊野キャンプへのお誘い記事はこちらです。
②日程が重なりますが2017年10月7日に「世界水フォーラムの展望と課題」講演会があります。
シモーナさんの案内でピサを見学した後はチェラゾンマへ・・・
チェラゾンマ・・・といっても、日本ではご存じない方が殆どでしょうが・・・
ルッカからセルキオ川を数キロ下ったところにある小さな集落で、この山あいにシモーナさんと、
ご主人のマウロさんが二人でやってるアグリツーリズモのお宿と農園があるのであります!!!
でもその前に、ぜひ見せておきたい重要な教会がある、ということで・・・

アルノ川の河口方面へ・・・

ピサ空港(ガリレオ・ガリレイ空港)の近くにある・・・

サン・ピエトロ・ア・グラード教会であります。
で、何が重要だったのか、わたくしの英語力ではよくわからなかったので、ちと調べてみると・・・
まず、古い様式のまま改築されずに残っている、とても稀少な建物であるということ・・・
そういえばルッカやピサやフィレンツェの教会とは異なり、もっと古い様式のようですね。
そして・・・



内部のフレスコ画も昔のままで残されているということ・・・
さらに重要なのが・・・


教会内部にある発掘調査されたこの遺構部分・・・
十二使徒の一人、聖ペテロ(ピエトロ)が殉教のためローマに向かう途中、ここグラードで下船し、
イタリアで最初の祭壇を築いた跡とされており、昔はローマへの巡礼者が必ず立ち寄った・・・
などと、ネット情報にありました。その意味でも「とても重要な教会」だったんですね・・・
と、今度はセルキオ川をルッカ方面へ遡上・・・


「あの岩場、ロッククライミングの練習場よ・・・」
って、その向かいとか・・・

こんな古城が、あちこちにありました・・・
ちなみにサイクリストも・・・





あちこちにいました・・・

で、チェラゾンマの小さな集落に入ると・・・



マウロさんとシモーナさんのアグリツーリズモのお宿・・・
ただし、道沿いにあるこちらは・・・

左の棟の一部をワイン醸造所として使っているだけで、右のメイン棟は未修復だそうです。
なにせ百年以上前の大きな農家で、これまで修復に相当の年月と費用を要しているとか・・・
で、シモーナさんが、この建物で最も重要と言ってたのが、こちらのプレート・・・

明度を下げコントラストを最大にしてみましたが、まだ見にくいですね。
わたくしがネット辞書で大まかに訳してみると・・・
「チェラゾンマに派遣(分離?)されたオーストリア・ハンガリー帝国の戦時捕虜が、1917年11月から
1919年9月まで滞在した。」といった内容になります。
シモーナさんが、この農園はハンガリーの人たちによって作られた、と言ってましたから、
第一次世界大戦のイタリア戦線での捕虜の一部が、ここで農園を開墾して暮らしていたようです。
日本でいえば四国・鳴門市の板東俘虜収容所と、ちょうど時期が重なりますね。
たしかに重要なプレートです。
と、まずは・・・

昼食用のハーブを摘み取り・・・
次にワイン醸造棟に寄って・・・

こちらも昼食用に・・・


赤ワインをこぽこぽこぽ・・・
で、

白ワインもこぽこぽこぽ・・・
まさに正真正銘の「蔵出し」ワインであります。じゅるじゅるじゅる
で、ワンくんの先導で・・・

急な山道を上って行きます。

ダッシュボードには摘み立てのハーブ、わたくしの手には蔵出しワイン・・・ぴちゃぴちゃぴちゃ
もちろん山道の両脇は・・・

ぶどう畑と・・・

オリーブ畑・・・
シモーナさんのアグリツーリズモはワインとオリーブオイルの生産地でもあるんですね。
と、山の中腹でクルマを下りて、まず案内されたのは・・・

本格的なプールであります。完成まで何年もかかったとか・・・
「今カバーのスイッチを入れたので、ここでしばらく待っててね・・・」

おおっ、電動巻取り式のカバーなんですね・・・
ちなみに左のホースは「全自動・底面清掃ロボット」だそうで・・・ルンバみたいなものか・・・
で、若者は泳いで、わたくしは足をぴちゃぴちゃさせて、まったりしてると・・・

「はい、あなたは「まずはビール」でしょ!!!」
「いや、これはこれは・・・じゅるじゅる
」
まさに至福のひととき・・・

で、シモーナさんも一緒にプールでまったりしてから、すぐ上にあるお宿のほうへ・・・

「わははは、よく来てくれたね!!!」と倉庫から豪快に裸で出迎えてくれたのは、

畑仕事を終えたばかりのシモーナさんのご主人マウロさん・・・
いやあ、シチリアの結婚式では早朝から空港まで送ってもらったり、大変お世話になりました。
本日も大変お世話になります。わたくし、お先にビールいただいてます。ひっく

ちなみにマウロさんはダイビングのインストラクターで、シモーナさんは獣医さん、さらに二人で
アグリツーリズモのお宿とワインやオリーブオイルづくりをやっておられることになりますが、
イタリアではリスク回避の意味もあって兼業はごく普通だそうで、ローリスさんも獣医さんですが
ルッカでは新薬などの取扱もやっておられます。
と、




住居側の入り口からお邪魔します。古い建物をじつに見事に修復されてますねえ・・・

半地下のダイニングキッチン・・・冷房なしでも中は涼しくて、とても快適!!!
「トスカーナの家庭料理ばかりですよ・・・」とシモーナさん






とりあえず少しずついただきます・・・

野菜と穀類が中心でどれもおいしく、この後、何度もおかわりをしました・・・

わははは、しあわせじゃあ!!!
で、締めは・・・

特製フルーツ・ポンチと・・・

トスカーナ伝統の手作りドルチェ(名前忘れたけど・・・)とエスプレッソ・コーヒーでした・・・げふっ
で、飲食に夢中で気づかなかったのですが・・・

マウロさんは世界中の海でダイビングされてて、古い船具などもいっぱい・・・

ランタンのコレクションだけでもなかなかのものでした・・・

と、帰りもローリスさん宅までシモーナさんに送っていただき、素晴らしい一日を過ごしました。
とても感じのいいお宿で、当日もドイツとスイスからのお客様が滞在しておられました。
ルッカやピサに行かれる際はぜひご利用ください。と、きっぱりと宣伝しておきます。
メールアドレスやホームページアドレスが、いただいたパンフレットからは変わっているようで、
とりあえずグーグル検索したホームページがこちら・・・
http://www.allepianelucca.it/
この記事へのコメント等で連絡いただければ、わたくしがいつでも取り次ぎます。
(次号に続きます。)
この記事へのコメント
1. Posted by donchan 2017年08月29日 14:03
家庭料理がこれでは、体重増加もむべなるかな、ですね。
それにしても美味そうな(ジュルジュル)。
それにしても美味そうな(ジュルジュル)。
2. Posted by 98k 2017年08月29日 16:00
donchanさん
トスカーナの家庭料理は本来質素でいたって健康的・・・なんですが、なにせ食べる量が・・・
まあ、何度もおかわりしてたのは、わたくしとマウロさんだけでしたが・・・
トスカーナの家庭料理は本来質素でいたって健康的・・・なんですが、なにせ食べる量が・・・
まあ、何度もおかわりしてたのは、わたくしとマウロさんだけでしたが・・・

