2018年02月24日
医者が教える食事術!!!
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ひさしぶりにタメになる書籍のご紹介・・・
といっても、奥様が図書館からてきとーに借りてきた中の一冊なんですが・・・
じゃーん
「医者が教える食事術~最高の教科書~20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68」
牧田善二著 ダイヤモンド社刊(2017年9月21日発行)であります。
いま流行りのローカーボ(糖質制限)本の一冊ちゃあ、それまでなんですが、著者が糖尿病など
生活習慣病、肥満治療の専門家で、延べ20万人以上の患者を診てきた結果、とゆーことですし、
医学的に正しい食べ方つーのには、納得した点も多かったです。
まずは血糖値を70~140の間に抑えて上下させない食事が重要で、血糖値を急激に上げると、
その後に急激に下がり、その繰り返しが肥満や病気に繋がるとのこと・・・
血糖値が70以下になると、空腹感、不快感、あくび、眠気、体のだるさ、イライラ、目のちらつき、
頭痛、吐き気、冷や汗などの症状が現れるそうで、50以下になると、急に体の調子がおかしくなり、
冷や汗、ふるえ、動悸、めまい、脈・呼吸がはやくなる、血圧上昇、顔面蒼白または顔面紅潮などが・・・
そして30以下になると意識がもうろうとして異常行動になり、やがて意識がなくなり、痙攣、深い昏倒・・・
そう、わたくし朝から自転車を漕ぎ続けてると、空腹感、不快感、あくび、眠気などが出ることがあり、
さらに無理して漕ぎ続けてると、冷や汗やめまいも出てくるので、早い段階で即効性のエナジージェルや
羊羹などの糖質を食べるようにしてるのですが・・・
食べた直後は血糖値が急上昇してハイな気分(至福点)になるそうですが、慌てて反応した膵臓から
大量のインスリンが出て、今度は一気に血糖値が下がって不快な症状が出るそうです。
(ちなみに「またハイな気分になりたい」と、これを繰り返すのが糖質中毒で、清涼飲料水メーカーでは、
この至福点について計算しつくして商品を設計していると書いてありました。ぶるぶる)
わたくしは朝食をたっぷり食べてても、それなりに漕いでると上記の症状が出るし、のんびり漕いでると
まったく出ないので、血糖値が下がってハンガーノック(シャリバテ)状態になりかけてるはずです。
これは朝食抜きで走ってると確実に出ますが、この時に糖質補給を我慢して漕ぎ続けてると、
体内の脂肪がどんどん燃焼して走り続けることができ、げっそりと痩せていくのか、あるいは、
その前にぶっ倒れてしまうのか、とゆーことも知りたかったのでありますね。
ちなみにわたくし、空腹時血糖など一般的な検査値は、すべてほぼ正常値であります。
例によって目次のご紹介・・・(クリックすると拡大します。問題があるようなら画像削除します。)
ま、この目次にある項目だけでも実践すれば体にいいのは間違いないのでしょうが、
なぜそうなのか、とゆーことがわかりやすく説明されてたので、納得して読んだ次第。
カロリーや脂肪の摂りすぎではなく、糖質≒炭水化物の摂りすぎが肥満の原因で、肥満は病気の原因、
なので糖質を摂りすぎない(糖質中毒にならない=血糖値を急上昇させない)食事法が最も重要・・・
つーことなんですね。なのでダイエットには糖質制限なんですね。うむうむ
ちなみに「間違った常識」つーのもいっぱい書かれてて、こちらも目からウロコでした。
たとえば・・・
わたくし「日本人にはご飯とおかずの和食が最適で糖質制限は向かない。」と信じてたのですが、
・現代日本人は(稲作以前に12000年も続いてた)縄文人のDNAを強く受け継いでいる。
・白米や砂糖を大量に食べるようになったのは長い縄文時代から比べるとほんの一瞬前だから、
・消化吸収のシステムも、それをコントロールする脳のシステムも何ら変わっていない。
・縄文時代でも穀物は食べていたが精製してなかったし大量に食べる習慣もなかったはず。
・なので糖質は精製していない穀物やナッツ類から少しずつ摂るなど、縄文の食事が最適。
・1935年から36年間の調査結果でも漁村・山村の別なく白米を多く食べている村ほど短命だった。
などといわれると、少しグラついてきましたし・・・
また「食事制限すると筋肉が落ちる」ので「食べて運動して筋肉アップ」とも信じてたのですが、
・「運動して筋肉をふやすことで基礎代謝を高めればダイエットにつながる」のは事実だが、
・相当なトレーニングを続けなければ筋肉量はすぐに落ちるので、大抵もとの木阿弥になる。
・空腹時に運動すれば脂肪が燃えるが、その後のドカ食いで血糖値が急上昇してさらに太る。
・逆に食後すぐに運動すると血糖値の急上昇が抑えられる。
・昔からいわれている「食後は消化のために休む」というのは、食後に休まなければならないほど
(一度に)食べていたからで、(すぐに運動できるよう)腹七分目にすべき・・・
などといわれると、またグラついてきました。
確かに空腹で漕いだ後のビールやドカ食いは我慢できないし、食後はまったりしますね・・・
さらに食事制限と筋肉の関係については・・・
血中のブドウ糖が不足すると、まず肝臓や筋肉の細胞に貯蔵していたグリコーゲンがブドウ糖に戻され
エネルギーになる。(貯蔵量は体重70kgの健常男性で190g、760kcalほど)
次に脂肪細胞に貯蔵していた脂肪がエネルギーとして使われ、一部がブドウ糖に戻される。
(70kgの健常男性で15000g、135000kcalほど!!!)
で、最後に筋肉に貯蔵していたタンパク質からエネルギーを得る。
(70kgの健常男性で6000g、24000kcalほど)
なので「食事制限で筋肉が落ちる」のは、山で遭難して何週間も何も食べなかった場合などで、
ダイエットや健康づくりには、やはり正しい食事法を身につけることが最優先・・・だそうです。
わたくしは「脂肪細胞に貯蔵している脂肪をエネルギーとして使う」ことばかり考えてたのですが、
むしろ正しい食事法で糖質制限して、脂肪を貯めないことのほうが重要なようですね。ううっ
でも冒頭に書いたように、自転車を漕ぎ続けてると血糖値は確実に下がっていくわけだし、
少しずつこまめに糖質を摂るべきなのか・・・でもそうすると、体内の脂肪は減らないのか・・・???
逆に糖質を我慢して走ってると脂肪が燃焼しはじめるのが有酸素運動ということなのか・・・???
それならわたくし135000kcal以上のエネルギーは間違いなく貯めてるので、まったく無補給でも、
何千キロも走れるはずではないか・・・???
まあ、実際には漕ぐ強度と時間にもよるんでしょうが、このあたりはイマイチわからなかったので、
どなたかご教示願えればありがたいです。
ちなみに余った糖質は全て脂肪になって貯まるけど、脂肪は余計に摂っても排出されるそうで、
その仕組みもじつに複雑なんですね。生化学つーのも、なかなか面白そうです・・・
ほかにも著者の持論で、なるほどと思ったのは・・・
食べ放題ステーキランチでステーキとサラダを腹いっぱいになるまでおかわりした人は太らず、
ざるそば一杯で我慢しても体重は減らない。太る原因は唯一「糖質」である。
人間本来の消化吸収システムを全く無視した糖質入りの液体は最悪である。
(缶コーヒー・スポーツドリンク・清涼飲料水・果物ジュースなど)
「疲れた時の甘いもの」は薬物と同じで、急激に上げた血糖値は急激に下がる。
これをくりかえしているうちに薬物と同じ「糖質中毒」になっている。
同じ量ならちょこちょこ食べた方が太らない。
「腹ぺこ→ドカ喰い」は「太る→老ける→病む」のもと、少しずつ回数を多く食べる
(⇒やはり血糖値が70以下になる前に少しずつ糖質を食べた方がいいのか・・・???)
「体重が平均より少し多いぐらいのぽっちゃり型のほうが長生きする。」は間違い
BMI指数22.5~25の標準体重に較べた、32か国1060万人の全体の死亡リスクは
30~35で45%、35~40で94%、40~で300%近く上昇している。
老化のメカニズムについて
ブドウ糖と酸素が結びつくことで水と二酸化炭素とエネルギーが生まれるが、
この過程でブドウ糖が原因の「糖化」反応と、酸素が原因の「酸化」反応が起きる。
「糖化」は焦げた状態、「酸化」は錆びた状態で、これが「老化」。
特に「糖化」はタンパク質や脂質が(余計な)ブドウ糖と結合することで劣化する反応。
この反応と食品摂取でAGE(終末糖化産物)が増え、これが老化や病気の真犯人。
なので余計なブドウ糖(糖質)の摂取とAGEの多い食品を避けるべき。
病気のメカニズムについて
縄文人以前から持っていた「免疫力」が食生活の変化で低下して病気になりやすくなっている。
現代人の生活には免疫力を低下させる「不自然な物質」が溢れているのでこれを避けるべき。
(精製された砂糖、化学物質、食品添加物、農薬など)
糖質の過剰摂取、AGEを増やす高温調理、時間経過で変性した油などが特に健康を害するが、
これらをすべて兼ね備えているのが、ポテトチップスやドーナツ、油で揚げたスナック菓子!!!
で、最後は世界の長寿地域に共通した食べ物や生活習慣の紹介などで、目次のとおりなんですが、
「死ぬまで働く」つーのは、退職後にもボランティアや家事などで脳と体を動かすということ、
「徹底的な健康チェック」つーことで著者が推奨しているのは、現行の健康診断以外に、
・胃と腸は内視鏡で直接見てもらう
・胸部と腹部のCT検査を受ける
・脳のMRI検査を受ける、ことだそうです。
と、後半では具体的な食品や食べ方についても詳しく書かれてて、こちらも目からウロコでしたが、
とてもすべては紹介できませんので、興味のある方はご一読下さい。
ま、食事では不自然な物質を避け、食べ過ぎない飲み過ぎない、特に糖質≒炭水化物を摂り過ぎない・・・
つーことなんですね・・・
で~も・・・(と、六角精児「お父さんが嘘をついた」風に・・・)
一日8000kcalを糖質だけで摂取し続けて、試合後にげっそり痩せてるツールドフランスの選手や、
ツアーオブジャパンの夕食で食パンとパスタとジュースだけを大量摂取している欧米選手や、
それを見て「あいつらの食事、おかしいでしょ?」という日本人選手は大量のおかずも食べてたけど、
やはり山盛りのご飯と山盛りのパスタも食べてたのに、誰一人として太らないのは何故なのか・・・
わたくしだって同じように食べて、同じように自転車を漕いでるのに・・・???
そう、むこうは一日200kmの山岳コースとかを4時間で走って平均時速50km/hとかだし、
こっちだって50kmの平坦コースを4時間で走ってるから、数字に共通点はあるわけで・・・
あれっ、走行時間は同じだけど数字の順番が違ってるよーな・・・
ま、おかずもしっかり食べてワインや蒸留酒やコーヒーもしっかり飲んでることだし・・・へらへら
この記事へのコメント
当方、昔からどこかの誰かさんほどには「大食漢」でも「大酒飲み」でもありませんが、最近では暴飲暴食も身体が受けつけなくなり、結果的に良好な食事量となっているようです。生物の生理的メカニズムは大したものです。逆に子供の頃には好きではなかった「甘さ」が、年齢とともに好物になってきているので、これは要注意かも。
それやこれを考えていると、いつもカロリーや食品の種類を考えて食べているとかえってストレスで健康に悪そうな気がしないでもない。ここは、もう半世紀以上生きたことでもあり(若干、不正確な表現を使用しております)、欲望に任せて自由に行っていいのか、と達観(楽観?)しております。尤も、これも誰かさんと違って当方の飲食への「欲望」は、チョコレート一枚食べたいという程度の至ってささやかなもので、たかが知れておりますことを付け加えておきます。
(*´∀`*)
珍しく有益なコメント、ありがとうございました。
おっしゃるとおり、食事の内容をいちいち気にするより、楽しく食事して楽しく暮らすのが一番かも知れませんね。
これも長寿の人たちの特徴らしいです。
ただ、目次にあるような「いい食品」をバランスよく摂っている地域は、心身とも健康で長生きしてるようなので、
これらを理解したうえで、楽しく食事すればいいということでしょうね。
なのでチョコレートもブラックサンダーを一気に1パック・・・ではなくカカオ70%以上の高級チョコを少しだけに・・・
アルコールもビールもどきをかぱかぱ・・・ではなく、辛口白ワインを適量に・・・
すればいいだけのハナシなんです・・・が・・・で~も・・・
98kさんの解説を聞いているだけで耳が痛い(/ _ ; )
と、チョコレート食べながら残業してますσ^_^;
むははは
ま、じつはわたくしも「本を読んだだけ」で「解説しているだけ」だったりして・・・
と、183gで198円だった「カバヤ・ゴールドチョコレート」食べながら返信してます。
ええ、せめてカカオ70%以上の高級品を少しだけにすればいいのです・・・が・・・で~も・・・