BE-PAL9月号と・・・新梅田食道街ふらふら

2018年08月15日

知ってはいけない・・・

本日は終戦記念日・・・つーことで、まあ・・・

読売テレビ「そこまで言って委員会N.P」8月12日放送分でも内容の一部が紹介されてましたが・・・
(ちなみに番組には「トモダチ作戦」の立案者の一人、ロバート・エルドリッヂ氏も出演されてて、
8月20日までならネットで無料視聴できるようなので、よければこちらも・・・)


「知ってはいけない~隠された日本支配の構造~」とゆー本のご紹介であります。

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矢部宏治著 講談社現代新書2439 2017年8月20日発行・・・



例によって目次だけ・・・

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ちなみに政治的な議論を当お気楽サイトでするつもりは一切ありませんので念のため・・・
(もちろん各章のタイトルも著者の見解です。)

遥か昔の学生時代、やりたかった軍事史のゼミがなかったので政治史のゼミを選択したわたくしですが、
社会人になってからは戦後の政治史などとはすっかり離れてました。

で、昔から何となく「ごっちゃ」になってた部分が、順を追ってキーワードで整理して書かれてあると、
一部ですが何となく「すっきり」した気分になった次第で、わたくしはけっこう興味深く読めました。

ちなみに本書に紹介されてた講談社のウェブサイトでも、一部の立ち読みなどができるようです。
http://goo.gl/EZij2e  ま、興味のある方はこちらも・・・



以下、日米関係の気になった部分だけですが、わたくしの読後のメモ書きから・・・

・旧安保条約
・日米地位協定
・日米合同委員会

・ライス国務長官の独白
太平洋軍司令官は植民地総督で政府間の外交政策と軍事政策をぶち壊してしまう。

・本書による(条文上の)歴史的な流れ

大西洋憲章(1941年8月 米英2か国)

連合国共同宣言(1942年1月 26か国)

ダンバートン・オークス提案(1944年10月 米英ソ中4か国)⇒国連憲章の原案

国連憲章(1945年6月 50か国)

日本国憲法草案(1946年2月 GHQ原案)

日本国憲法公布(1946年11月)同施行(1947年5月)
(ここまでの内容は全て連合国軍(=国連軍)による武力支配が前提)

朝鮮戦争が勃発し、その前提が覆る

サンフランシスコ講和条約(1951年9月 共産圏等を除く49か国が署名 日米安保条約とセット)

同条約発効・独立(1952年4月)

安保法体系 吉田・アチソン交換公文
日米合同委員会 日米安全保障協議委員会
(基地権密約 裁判権密約 指揮権密約・・・等々・・・)

・上記各条文の英文原文でのピープルとネイションとステイトの違いが重要

・地域限定の二国間条約である日米安保条約で集団的自衛権はあり得ない。
米軍が集団的自衛権に基づく相互防衛条約を締結しているのはリオ条約(中米・南米)と、
NATO条約(ヨーロッパ)のみで、それ以外はすべて個別的自衛権である。
(こちらも本書の見解ですが興味深いですね。)

・本書の最後にあった(9条3項・加憲案が発表されてからの)「追記」より・・・

憲法9条はもともと国連憲章(国連軍)とセット
ダレスにより(朝鮮戦争により)独立後は安保条約(プラス密約)とセットに
そのままで自衛隊を「加憲」すれば「米軍による日本の軍事利用体制」の完成

「いま、すべての人が、すべてのポジション・トークを一度やめて、遠く離れた場所
(沖縄、福島、自衛隊の最前線)で大きな矛盾に苦しむ人たちの声に真摯に耳を傾け、
あくまで事実に基づいて(第七章)、根本的な議論を行うときにきていると私は考えます。」

つーことで著者は「粘り強く平和裡に(米国に)改正を求めていくべき」との立場なんでしょうが、

はてさて・・・




m98k at 08:15│Comments(2) mixiチェック 書斎 | ミリタリーグッズ

この記事へのコメント

1. Posted by donchan   2018年08月15日 09:29
今回は、珍しい話題でした。まぁ、終戦(敗戦)きねんびでもあるし。尤も、正確には、降伏調印日がその日という意見や沖縄には該当しない等々、むつかしいむきもありますが、それはさておき。旧國體の維持と引き換えに現行憲法を受諾したといのは、現在では、ほぼ現代史の定説のようですね。70年も経過するとその辺りが忘れられると言うか、変化したと言うか。
そんなことは、どうでもいいのですが、98Kさん、軍事「史」マニアだったのですか?迷彩服やライフル好きの軍事オタクかと思ってました。失礼しました。まぁ、書いてて、その違いがよくわからないけど😁。
2. Posted by 98k   2018年08月15日 10:30
>donchanさん
早々のコメントありがとうございます。一度朝寝して蒸し暑さで今起きました。
おっしゃるとおり「対日戦勝記念日」は戦艦ミズーリ上で、我が国が全軍の無条件降伏やポツダム宣言の履行などに合意する
降伏文書(協定書)に調印した9月2日としている国が多いですが、他にも諸説がありますね。
実際に休戦・停戦した日となるとさらにバラバラですし、それらの通告・確認・合意日もバラバラ、
上記49か国以外と平和条約などを締結して正式に戦争状態が終了したとされる日もバラバラですね。
ま、わたくしが「軍事史マニア」だったのか「軍事オタク」だったのか、についてもバラバラでよくわかりませんが・・・


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