山の辺の道ふらふら2018・内モンゴル紀行2・オルドス

2018年05月26日

2018・内モンゴル紀行1・包頭へ

5月19日から5日間、中国・内モンゴル自治区へ植林ボランティアツアーに行ってきました。

わたくしの参加している海外植林ボランティア団体N.GKS(エヌ・ジクス)では、この数年間は、
たまたまマレーシア・ボルネオ島での熱帯雨林再生のための植林ツアーが続いてました。

そこで故・遠山正瑛翁が内モンゴル自治区・クブチ沙漠の恩格貝で植林ボランティアを始めてから
今年で27年目になるし、N.GKS(当時は緑の協力隊・関西澤井隊)で初めて植林してからでも19年目、
特に2008年の北京オリンピック前後から中国政府が国を挙げて緑化を推進して10年経ったので、
今回あらためて現地の変容ぶりを確認し、その現状と課題を・・・となった次第。

ま、わたくしは今回(宴会担当)副隊長でしたので、いつもどおり食べ物中心の紹介になりますが・・・


昼前に関西空港(東京組は成田空港)に集合、慌ただしく出国手続きを済ませ搭乗ゲートへ・・・

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搭乗予定のエア・チャイナ機は、すでに駐機しているというのに・・・



さっそく搭乗前宴会をやってる宴会担当98k隊員と同Y原隊員・・・

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「ありゃま、もう搭乗口に並びはじめたようですよ・・・もぐもぐ・・・」

「ようやく座ったばかりだけど、あわてて飲み切らねば・・・ごくごく・・・」

ちなみに、この画像を撮ってもらってた酒類調達担当のH田(昨年のボルネオ島ではT中)隊員は、
搭乗ゲートに来るより先に混んでた売店の行列に並んでたようで、すでに飲み切った後でした。
さすが酒類調達担当ですねえ・・・あっぱれ、あっぱれ
さらにちなみに、今回はH田隊員の撮った画像もダウンサイズして使わせていただいてます。


と、全員無事に搭乗し巡航高度まで上がると、さっそく・・・

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エア・チャイナのおねいさんに頼んで・・・




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ひさしぶりの燕京ビールをば・・・



やがて軽食が出て・・・

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今や日本と中国との国際線では「もみじ饅頭」がデフォなんですね・・・



とーぜん完食し・・・

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007シリーズを次々と途中まで観て、次々と観た作品だったことを思い出してると・・・




無事に北京空港に到着・・・

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で、国内線への乗り換え・・・

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・・・の際のセキュリティ・チェックで、F井隊員が関空免税店で買った限定「余市」ウィスキーが・・・

そう、中国では国内線のセキュリティ・チェックがとても厳しく、空港の免税店で封印した液体でも、
国内線には持ち込みできないのでありますね・・・

しかし・・・さすが現役時代は海水淡水化プラントの建設などで海外暮らしの長かったF井隊員、
セキュリティと交渉した結果、「この場で飲み乾すなら没収しない。」つーことになったようです。
いやあ、さすが乾杯の国つーか、粋な計らいでありますね。

で・・・

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なにせ高級な限定「余市」ですから、呑兵衛隊員は魔法瓶のフタで二杯三杯と回し飲み・・・





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「まだ残ってるよ、ウィスキーが苦手な人も味見だけでも・・・めったにない限定品だよ!!!」

と、N.GKS始まって以来の「セキュリティ・チェック大宴会」となりました。めでたし、めでたし・・・

わたくしもダブル2杯分ぐらい一気にいただき、へろへろになったのですが、内モンゴル・包頭行き
の国内便までには少し時間があり、機内やホテルでの夕食の予定もなかったので・・・

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空港内のレストランで、とりあえず乾杯!!! 




お隣のテーブルでも・・・

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とりあえず乾杯!!!






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みんなで取り分けて、早めの夕食宴会となりました。





と、すっかり暗くなった北京空港を出発・・・

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さっそくエア・チャイナのおねいさんに・・・

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「ビールありますか?」と訊いて「ごめんなさい、ありません。」と冷たく去られたりして・・・





1時間ちょいで内モンゴル自治区・包頭空港に到着・・・

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最年少のH田誠一朗隊員と後ろに見えるのは公安のパトカー・・・カラーリングがキマってます。

今回、彼には重い荷物運びや連絡係など隊員全員がお世話になりました。ありがとね!!!
ボルネオ島サラワク州で毎回お世話になっていたN嶋さんと同名なのも何かの縁でしょう・・・

で、ようやく包頭市内のホテルの部屋に到着したのは現地時間の23時過ぎ・・・
日本時間では、すでに日付が変わってました。

なので、この日はシャワーを浴びてすぐに就寝・・・
するはずもなく、同室だったI倉隊員と、レトルトししゃもやナッツでウィスキーをかぱかぱと・・・
彼はシーバス・リーガルの500mlペットに「角」を、わたくしはジョニーウォーカー黒ラベルの
500mlペットに「赤ラベル」を入れて持参してました・・・いやあ、「安物すり替え仲間」でしたねえ・・・

と、この日わたくしは現地時間の1時半ぐらいに就寝・・・



翌朝、ホテルの部屋から見た包頭市内であります。

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手前の古いアパートは全て無人のようでした。建て替え予定なのでしょうか・・・

包頭市は山崎豊子の「大地の子」でも知られる鉄鋼の街、1999年の春にはじめて来たときには、
外国人が泊まれるのはロシア式の「青山賓館」など数えるほどしかなく、道路は未舗装部分も多く、
鉄や石炭を積んだ大型トラックが頻繁に通るので池のような大きな水溜りがあちこちにできてて、
バスが大揺れに揺れてました。

今ではレアメタルの産地として世界中からバイヤーが集まり高層ホテルが乱立、道路網も整備され、
夜でも不夜城のように明るく、街中には緑がいっぱいでした。


ともかく朝食であります。じゅるじゅる

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ま、わたくしはごく質素に・・・

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何度かおかわりしましたが・・・




ちなみに今回はじめて気づいたのですが・・・

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偶数は双号、奇数は単号なんですね・・・
で、エレベーターホールが中央ですから、中央の左隣がまず401、中央の右隣りが402となり、
401の左隣(もしくは向かい)が403、402の右隣り(もしくは向かい)が404・・・となるので、
エレベーターホールの左側は全て単号、右側は全て双号になるんですね・・・
ちなみに中国では劇場の指定席なども同様だそうです。今まで知りませんでした。






ホテル前の様子・・・

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鹿は包頭のシンボルで、昔は高層ビルがなかったので、どこからでも見えましたね。



コンビニ・・・

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さりげに某コンビニ・チェーンと色遣いが似てました・・・





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泊まったホテルでは結婚式でしょうか、正面玄関でお祝い準備をしてました。

クルマはドイツ車が多く、今回お世話になった旅行社のT橋さんによると、天安門事件の際に、
アメリカや日本の自動車メーカーは引き上げたけど、ドイツの各社は留まったので今でも多いとか・・・


で、貸し切りバスに乗り込みホテルを出発・・・

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今回案内いただく通訳のバヤンさんはモンゴル族で、実家では羊など500頭を飼っておられるとか。


そういえば包頭の街でもモンゴル語併記がさらに増えてましたね・・・

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「明立」の左にあるのがモンゴル文字で、漢字以外の使用は長いあいだ許されなかったのですが、
各自治区では漢民族以外の文化や伝統も大事にしてますよ、とゆーアピールなんでしょうね。

モンゴル国も長年ソビエト・ロシアの支配下にありキリル文字以外の使用は許されなかったのですが、
独立後はモンゴル文字を併記するようになってますね。

と、バスは包頭市を出てオルドス市に向かいます。

(以下次号に続きます。)



m98k at 01:48│Comments(3) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 沙漠緑化・熱帯雨林再生 

この記事へのコメント

1. Posted by donchan   2018年05月26日 14:13
98Kさんには、今般所期の目的を達成され無事ご帰還。心からお慶び申しあげます(ナ〜ンてどこかで聞いたような)。
当方、当初ひどい誤解をしておりまして、モンゴル共和国、そう白鵬や鶴竜の故郷の方と思い、先般そちらで相撲を取らないようになどと的外れなコメントをしました。今回は、98Kさんが昭和維新だか日本維新だかで活躍しておられた頃「滿蒙」と呼ばれていた、内モンゴルにご帰還だったのですね。失礼しました。尤も、こちらにも蒼国来なる力士が出てますが、グタグタ。
いずれにしても、今回も見事な牛飲馬食(そちらだと牛ではなく羊になるのですか?)ぶり。ご健勝でご活躍ご同慶の至りです。
「燕京ビール」(漢字表記が出ないので失礼)やモンゴル文字(ご活躍時には「蒙古文字」)等々に加え、今後も面白いネタの報告楽しみにしています。
そして、また近日にお会いできることを楽しみにしています。
2. Posted by donchan   2018年05月26日 14:26
どうでもいいことですが、追加で。昔中国に行った時の話では、中国では、未だ市場開放が整っていない時にフォルクスワーゲンが、いち早く合弁で進出したので、シェアが高いとか。先ほどの98Kさんが維新で活躍されていた時期にも、ナチスドイツが当時の蒋介石政権に強力な軍事援助をしていたとか。青島啤酒(これでいいのか?)も含めドイツと中国は意外と緊密な交流の歴史があるようですね。
3. Posted by 98k   2018年05月26日 15:20
>donchanさん
コメントありがとうございます。
そう、今回ご友人と二人で参加いただいた某空港関係者の奥様も、
モンゴル国(独立後は共和国から変わりました。)と誤解されてたようです。
外蒙古・内蒙古というのは、あくまで漢民族から見た近年の呼び方で、800年前までは万里長城の外はモンゴル族の国、
その後の元の時代には中国全土がモンゴル帝国だったんですよね。
現在の中国ではチンギス・ハーンは「中国の偉大な皇帝」とされてますが最初に植林に行った頃は、まだまだ大っぴらに讃えることはなかったですね。
戦後、外蒙古はソビエト・ロシアが、内蒙古は中国が支配してて、外蒙古はモンゴル族に返還(独立)しましたが内蒙古はそのまま・・・
チベット族や回族(イスラム族)同様、公表されない民族問題が多いので少しは気を遣ってるんでしょうね。
まあ、モンゴル国にも草原だけでなく沙漠もありますし、内蒙古自治区にも沙漠だけでなく草原もあり本来は遊牧民の世界ですね。
なので「満蒙は漢族の土地ではない。」つーのは正しいのですが「だから我々が開拓する。」とやったのはねえ・・・
ワーゲンは中国で圧倒的に多かったのが例のデータ改ざんでシェアを落とし、ようやく日本車が食い込めたとか・・・
ドイツ統治時代からの青島の啤酒は有名ですが、今は世界中の最新技術が入ってますから、
発泡酒競争など税金対策技術ばかり研究している日本のビールより旨かったですよ。
ちなみに強い白酒(パイチュウ、コーリャンの蒸留酒)で次々乾杯する習慣は、北京などではワインに変わってきているようで、
中国全土でワインの生産量が急激に増えているそうで、内モンゴルのブドウ栽培も激増しているようです。
強い蒸留酒から醸造酒へというdonchanさんは、まさに中国の最先端を行ってたんですね!!!

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