ダンロップVS21Aテント!!!ひさしぶりに岸和田城まで・・・

2021年01月27日

地図の博物図鑑・・・

とーとつに地図の博物図鑑であります。


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ベッツィ・メイソン グレッグ・ミラー著 藤井留美訳
日経ナショナル ジオグラフィック社 2020年8月24日 第1版第1刷発行


著作物なので目次と「はしがき」のみ・・・

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ちなみに目次の地図はシカゴ近郊の人種構成を色分けしたもの・・・だそうです。



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脳は地図のためにある・・・ふむふむ

わたくし、地図を眺めるのは好きです。
ま、素敵なおねいさんを眺めるのはもっと好きですが・・・

で、本書の中でも特に興味津々だったのが、大戦中に連合軍が作成したノルマンディー沿岸部や
キール軍港などの詳細な地形模型でした。
地図と低空飛行による航空写真から精密なジオラマを作成して、攻撃の時間や高度に合わせて
照明や角度を変えて撮影し、実戦投入してたんですね。

専門技術を持つ兵士に加えハリウッドやニューヨーク・ラジオシティの担当者なども参加、
後には美術学校の女子学生まで動員して秘密裡に大規模な専門部隊を組織してたとのことで、
例えばノルマンディー沿岸部のジオラマでは街や道路はもちろん、地方特有のボカージュ
(生垣・ヘッジホッグ)も幅や高さまで専用の石膏絞り器を使って忠実に再現してたようです。

今なら3Dプリンターでしょうが、当時は合板を重ね基本的な地形を作成し石膏で間を埋め、
細かい地形を肉付けして濡らした航空写真を貼り、手書きで彩色して建物や障害物の模型を設置、
建物などの
高さは航空写真の影から割り出して小舟の帆柱には髭まで使ってたとか・・・


もちろん他の項目でも、ロンドン大空襲の建物被害図とか、1917年2月からの1年間で
ドイツ海軍のUボートが沈めた5000隻以上の商船や軍艦の詳細な沈没位置図(出版物)とか、
1870年代から旧日本帝国陸軍が秘密裡に作成していた東アジアの
「外邦図」とか・・・
(こちらは大戦末期に米軍が入手した(日本軍が焼却せず、
あえて米軍に提供した?)もので、
最近になって8000枚以上が別々に発見され、
分散させてたのはソ連の核攻撃から守る目的、
中国やロシアを含む詳細な地図は、当時の戦略上きわめて重要だったようです。)


さらに米国の国立公園やスキー場の美しくて実用的なパノラマ図や、古い都市計画図から、
デス・スターの精密な内部構造図やゲーム世界の想像地図にいたるまで・・・
どの地図にも時代背景や製作者の意図が解説されてて興味は尽きませんでした。

18世紀に描かれた全長36mの「東海道図」では、全行程の実用情報だけでなく物語や詩歌、
逸話までが盛り込まれており、なかなか旅行に行けない当時の庶民の間では
地図を見て旅行を
楽しむ遊びが流行ってたと解説にありましたが、地図を見る楽しみはまさにそこですね。

今の旅行しずらい状況はまだしばらく続きそうですし、地図を眺めて空想を膨らませるのは、
この時期にぴったりの遊びなのかも知れませんね。
自宅でお気楽にネットで3Dで楽しめるし、過去から未来まで
時空を超えて楽しめるし・・・




m98k at 22:58│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 書斎 | ミリタリーグッズ

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