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2021年08月10日

ご苦労様とお疲れ様

とーとつですが、ご苦労様とお疲れ様であります。

ま、お盆や夏休みとかで、お仕事やご学業はお休み中の方もおられるでしょうが・・・

わたくし職場で人をねぎらう際、上司には「ご苦労様でした」、いっぽう同僚や部下には
「ご苦労さん」とゆー感じでやってたのですが、いつの頃からか「上司にご苦労様は失礼」
とかも耳にするようになり、以前から気になってました。

で、高齢恒例によりヒマなので、今回ちと調べてみました。

(以下ネット情報からランダムに
抜き書きしましたが問題があるようなら削除します。)

・「ご苦労様でした」は人の労をねぎらう丁寧な言葉で、江戸~明治初期までは目下が目上に
使っていた。

・目上が目下に使うのは「大儀であった」だが、明治~大正から徐々に変わっていった。

・早稲田大学・日本語研究センター・倉持益子氏の研究によれば(以下ネットのコピペ)
→倉持先生は江戸時代以降の文学作品に使用されている「ご苦労」のあいさつ表現を集計し、
その使われ方の転換期は明治時代にあることを発見しました。
→明治時代初期までは目下の者から目上の者に対して使われることのほうが多かった
そうですが、
それ以降形勢が逆転。
→大正時代には目上の者が使うことが主流になりました。
→その背景には明治時代に誕生した軍隊の影響があると、倉持先生は考えます。
→幕末まで使われていた一種のサムライ言葉「大儀であった」という表現に古臭さを感じ、
あえて別の表現を選んだのではないか、というのが倉持先生の見解です。
→軍隊は戦争を経験しながら急速に影響力を拡大。彼らの「ご苦労」のやりとりが徐々に
市民にも広がり、目上の者が目下に対して使うあいさつとして定着していったと推測されます。
詳細は https://liginc.co.jp/272362


つーことで(軍隊のような)上下関係の厳しい組織(会社など)でも誤認識され使われるようになった
という説のようであります。

・いっぽうで「お疲れさま」は、もともとは限定地域の方言で主に夕方の挨拶だったようで
→夕方から夜にかけての挨拶の言葉。こんばんは。(長野県諏訪郡)
→おつかれさん 新潟県新津市・中頚城郡
→午後、人に行き逢った時の挨拶の言葉。(山梨県東山梨郡)
(ちなみにわたくしの先祖の郷、泉州山奥の某村では「こんばんは」は「おしまい」で、
これはおそらく京言葉の「おしまいやす」から、他にも漬物は「おくもじ」、父と母は
「おたあ」と「おもお」で、この村だけが何故か他の村々から孤立した京言葉でした。)


・『ごきげんよう:挨拶ことばの起源と変遷』の著者である小林多計士さんによれば、
「おつかれさん」は江戸時代以前の「ご苦労」と同じ意味合いとのこと。

・もともとは疲れていることが予想される夕方以降のあいさつが「ご苦労」という表現と合体し、
現代の「お疲れさま」というあいさつに変化したのかもしれませんね・・・

・「お疲れ様」は1990年までは「ご苦労様」と同じように目上から目下に使われていた(タモリ倶楽部)

・何故「ご苦労様」だけが目上からになり「お疲れ様」が一般的に多用されるようになったか。
①時代劇による誤解説
軍隊の中で使われていた「ご苦労じゃった」というセリフが、めぐりめぐってサムライ言葉と
誤解され、
時代劇で多用されるようになりました。
そうして『ご苦労=立場が上の者が使う偉そうな言葉』というイメージが浸透し、日常生活で
「ご苦労さま」と言うことに抵抗感が生まれたのでは、という説です。
一方で「お疲れさま」にはそういった抵抗感がないため、代替表現として利用頻度が高まり、
今や一般的に使われる言葉になったというわけです。
②業界用語説
テレビや映像制作などの業界は日夜問わず働いているため「こんにちは」や「こんばんは」
といった時間を考慮したあいさつが面倒で「お疲れさまです」が多用されているとのこと。
その使いやすさが人気を集め、業界問わず「お疲れさま」というあいさつが好まれるようになった、
という説明がなされることも。
③抵抗感がない説
「苦労」というのはかなりの努力の過程を含意し、使用するのを若者は敬遠する。これに対して
「疲れ」は誰でも倦怠感を抱くのでその言葉の使用に関して抵抗感はないのではなかろうか。
出展: 登田龍彦(2004)「挨拶表現『お疲れ(さま)』について:誤用における相互主観化」




云々・・・と、ちと調べただけでも様々な説があり、けっこう興味深いですね。




で、ここからが自説

・わたくしはずっと目上には「ご苦労様でした」同僚や部下には「ご苦労さん」を使っていたが、
これは決して間違いではなかった。
・植木等の「コツコツやる奴ぁ、ご苦労さん!!!」も上下同僚どれにも該当していたはず。
・軍隊で使われ始めた「ご苦労じゃった」は上記の仮説にあった「大儀であった」が古臭い
と考えたからではなく、おそらくは・・・
・部下思いの上官(イメージとしては西郷隆盛とか)が最大限の気持ちで部下をねぎらう際に、
部下と同じ立場になって、本来は下から上に使うべき「ご苦労」を、わざわざ使った。
・その使い方が軍隊内で一般化し、同様に上下関係の厳しい官庁や会社組織においても
部下を親身になってねぎらう場合のみ(大儀の代わりに)使われるようになった。
・その本来の使い方を理解せず伝え聞いた映画関係者や作家が時代劇などで、目上から目下に
使うべき言葉として誤用するようになったのではないか。
・今でも皇族が被災地を慰問された際、被災者に寄り添われ(同じ高さで)話をお聞きになり、
「それはご苦労されましたね(大儀でしたの意)」とねぎらわれるが、これが本来の使い方で、
・あえて目上の者が目下の者と対等の立場になった(親身になった)場合に使うべきもの
・なので通常の使い方では、あくまで下から上をねぎらう言葉なのである
・それを「下から上に使うのは失礼」とのビジネス界の今の常識は明らかな間違い
・目上には正しくは「この度の○○まことに御苦労様でございました」と使う(ねぎらう)
・逆に目下には最大のねぎらいを表すときのみ「ご苦労でした」それ以外は「大儀でした」
が正しいのだが、今はパワハラとか言われないよう、ふだん使いしてもいいだろう
・いっぽう長野と新潟と山梨の山間部の方言であった「お疲れさん」は、本来は親しい者に対する
夕方の挨拶なので、お気楽な仲間同士のねぎらいにはいいけど、やはり目上には失礼・・・

との結論に至ったのであります。やっときっぱりと

つーことで・・・
わたくし、ねぎらいの言葉には
立場に関係なく「ご苦労様でした」を使い続けますので、
特にビジネス界にご在籍の皆様方、なにとぞご気分を害されませんように・・・



と、今回も最後まで拙い記事を読んでいただき・・・えと、えと、この場合は・・・


お疲れ様でした!!!





m98k at 18:10│Comments(0) mixiチェック わからないもの 

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