2024年09月17日
世界の終わり防衛マニュアル図鑑
ええ、防災週間は9月5日で終わりましたが・・・
世界の終わり防衛マニュアル図鑑 APOCALYPSE READY
~自然災害・核戦争・宇宙人侵略に備えた各国の啓発資料集~であります
惹句には「プロパガンダ・アートとしての防災・防衛資料の変遷」とありますが、
まえがきによれば「第一次情報化時代に政府が発した様々なアドバイスの記録」・・・
ま、戦前から冷戦時代を中心にした各国政府の防災・防衛に関するポスターや図解マニュアル
などの紹介とその解説です
著者紹介
奥付
例によって目次のみ
各国の①パンデミック②自然災害③核戦争④宇宙人の侵略に備えるための啓発ポスター、
パンフレット、ハンドブックなどの図版とその解説で、国や政権や時代による違いなど、
今では稀少な(きわめてマニアックな)資料の集大成で、なかなか興味深く眺めました
さすがに本編紹介はできませんので「はじめに」と自然災害に関する解説の一部のみメモ・・・
(はじめにより)
・本書は第一次情報化時代に政府が発した様々なアドバイスの記録
→この記録は情報媒体を駆使して、思いもよらぬ事態に直面する社会を助けようと、
人類が全力を尽くした証しでもある
・生命や財産を脅かす危険性について人々に周知させる方法(英国の洪水警報研究結果より)
→はっきりと断定的な主張や声明ではなく、むしろ不確かな雰囲気を醸成する資料を配布して、
人々の疑問に対してシンプルな答えを提供すること
→不安が醸成されると自分たちでリスクについて学び、家族や友人、近隣の人と話し合う
ようになり、それが社会全体としての危機への備えや意識の向上、情報の周知につながる
・起こりうる結果を踏まえたメッセージを発信する
→竜巻の可能性メッセージだけでなく先の結果(地下室に入らないと死ぬ確率とか)も示すと、
命を守る行動をとる可能性が高まることが研究で明らかになっている
・政府が作る広報はすべてプロパガンダとも見なせ、防災ガイド作成自体が政治行動になる
→危機の際にも政府がコントロールできるという、国家としての強さの証明
(現時点で、そんな強い国民国家が(我が国も含め)どれだけ存在するのか・・・)
・ピンポイントに絞ったガイドは関係者の考えが反映されるが社会全体の対応能力が低下する
→20世紀の防災ガイドは英語を話し郊外に住む白人中流階級家庭に焦点をあてたもの
→庭に核シェルターを作れ→高層マンションやトレーラーハウスの住人は?
②自然災害の「大地が動くとき」では、日本のパンフレットが詳しく紹介されてましたが、
「自然の中で生き残る」の解説より一部をメモ・・・
・サバイバル好きといってもベア・グリルスの視聴者からボーイスカウト、大災害に備える
「クレッパー」まで様々なレベルがあるが、少しの技術や知識が生死を分けることがある
→サバイバル技術を学び始める最高のタイミングは「事が起こる前」
・1953年の英軍サバイバルガイドから
→極限状態に生き残るために不可欠な要素は、自己保存本能と適切なレベルの訓練
・他の近代軍隊も大半は野外生活技術と応急処置の履修が基礎訓練の必須科目になっている
→その後に派遣先(北極圏やジャングルなど)に応じた専門的な知識と技術訓練が必要となる
・・・
そう、災害時のサバイバルには、備えはもちろん知識と技術と訓練も大切なんですね
なので今後もわたくし、キャンプ宴会を繰り返して訓練を続けることにします
氷が切れても、いかにして冷たいビールを飲み続け、冷たい素麺を食べ続けるかとか、
はたまた燃料が切れても、いかにして美味しい焼き肉や鍋料理を・・・ぷつん
世界の終わり防衛マニュアル図鑑 APOCALYPSE READY
~自然災害・核戦争・宇宙人侵略に備えた各国の啓発資料集~であります
惹句には「プロパガンダ・アートとしての防災・防衛資料の変遷」とありますが、
まえがきによれば「第一次情報化時代に政府が発した様々なアドバイスの記録」・・・
ま、戦前から冷戦時代を中心にした各国政府の防災・防衛に関するポスターや図解マニュアル
などの紹介とその解説です
著者紹介
奥付
例によって目次のみ
各国の①パンデミック②自然災害③核戦争④宇宙人の侵略に備えるための啓発ポスター、
パンフレット、ハンドブックなどの図版とその解説で、国や政権や時代による違いなど、
今では稀少な(きわめてマニアックな)資料の集大成で、なかなか興味深く眺めました
さすがに本編紹介はできませんので「はじめに」と自然災害に関する解説の一部のみメモ・・・
(はじめにより)
・本書は第一次情報化時代に政府が発した様々なアドバイスの記録
→この記録は情報媒体を駆使して、思いもよらぬ事態に直面する社会を助けようと、
人類が全力を尽くした証しでもある
・生命や財産を脅かす危険性について人々に周知させる方法(英国の洪水警報研究結果より)
→はっきりと断定的な主張や声明ではなく、むしろ不確かな雰囲気を醸成する資料を配布して、
人々の疑問に対してシンプルな答えを提供すること
→不安が醸成されると自分たちでリスクについて学び、家族や友人、近隣の人と話し合う
ようになり、それが社会全体としての危機への備えや意識の向上、情報の周知につながる
・起こりうる結果を踏まえたメッセージを発信する
→竜巻の可能性メッセージだけでなく先の結果(地下室に入らないと死ぬ確率とか)も示すと、
命を守る行動をとる可能性が高まることが研究で明らかになっている
・政府が作る広報はすべてプロパガンダとも見なせ、防災ガイド作成自体が政治行動になる
→危機の際にも政府がコントロールできるという、国家としての強さの証明
(現時点で、そんな強い国民国家が(我が国も含め)どれだけ存在するのか・・・)
・ピンポイントに絞ったガイドは関係者の考えが反映されるが社会全体の対応能力が低下する
→20世紀の防災ガイドは英語を話し郊外に住む白人中流階級家庭に焦点をあてたもの
→庭に核シェルターを作れ→高層マンションやトレーラーハウスの住人は?
②自然災害の「大地が動くとき」では、日本のパンフレットが詳しく紹介されてましたが、
「自然の中で生き残る」の解説より一部をメモ・・・
・サバイバル好きといってもベア・グリルスの視聴者からボーイスカウト、大災害に備える
「クレッパー」まで様々なレベルがあるが、少しの技術や知識が生死を分けることがある
→サバイバル技術を学び始める最高のタイミングは「事が起こる前」
・1953年の英軍サバイバルガイドから
→極限状態に生き残るために不可欠な要素は、自己保存本能と適切なレベルの訓練
・他の近代軍隊も大半は野外生活技術と応急処置の履修が基礎訓練の必須科目になっている
→その後に派遣先(北極圏やジャングルなど)に応じた専門的な知識と技術訓練が必要となる
・・・
そう、災害時のサバイバルには、備えはもちろん知識と技術と訓練も大切なんですね
なので今後もわたくし、キャンプ宴会を繰り返して訓練を続けることにします
氷が切れても、いかにして冷たいビールを飲み続け、冷たい素麺を食べ続けるかとか、
はたまた燃料が切れても、いかにして美味しい焼き肉や鍋料理を・・・ぷつん