2024年09月09日
マレーシアごはん紀行展&トークイベントに!!!
とーとつですが・・・
堺市役所で開催されてた「マレーシアごはん紀行展&トークイベント」に行ってきました!!!
マレーシア料理フードライター古川音さんの「ごはん紀行パネル展示」とトークイベントで、
ボルネオ島サラワク州クチンのN嶋さんからイベント情報を教えていただいてた次第
事前申し込み(定員50名)には多くの応募者があったようで、抽選の結果めずらしく当選、
9月7日の昼過ぎに(植林ボランティアツアーでは酒類調達担当の)H田さんと合流し堺東駅前へ
まずはマレーシア料理・・・ではなく15年前に堺エリアを担当されてたH田さんオススメの・・・
裏通りにあるカウンター7席だけの小さな「かつ丼専門店」へ
すでに1時を過ぎてましたが満席で20分ほど待ってから中に入れば・・・
メニューは3種類のみでオススメのかつ丼に玉子追加50円、味噌汁50円を注文
食通のH田さんが通い詰めてただけあって確かに絶品でした
で、会場の堺市役所21階展望ロビーで受付を済ませ・・・
60mほどの高さでは、まだまだ世界遺産になった前方後円墳の全容までは分かりませんね
と、まずは豊富なパネル展示を一巡したのですが・・・
詳しくは古川音さんの上記リンク先や「マレーシアごはんの会」サイトをご覧いただくとして、
当サイトではおなじみのサバ州コタキナバルとサラワク州クチンのコーナーのみご紹介・・・
わたくし憧れのサゴヤシ・ゾウムシ幼虫の生食も試されたとか・・・
コタキナバル⇔クチン間は何度か行き来してるのですが、どちらでもまだ食べてません
ええ、クチンのパネル展示には・・・
大好きなサラワク・ラクサやコロミーついでにN嶋さんも紹介されてました
で、定刻の2時になり音さんのスライド・トークがはじまりました
以下、おさらいの意味で基本情報のスライドのみご紹介・・・
マレーシアはマレー半島南部(西マレーシア)とボルネオ島北部(東マレーシア)にまたがる
12州による連邦国家・・・(シンガポールとブルネイは連邦に加盟してません)
まさに多民族国家であります
そう、ボルネオ島は本州の4倍近い世界3位の大きな島(本州は7位)ですが大部分はインドネシア領で
(インドネシア語ではボルネオ島はカリマンタン島、ジャカルタからの首都移転計画が進行中です)、
マレーシア領は島の北部サバ州とサラワク州(東マレーシア)だけになるので、マレー半島南部
(西マレーシア)とあわせても、国の面積としては日本の0.9倍なんですね
35日間ずっと現地のマレーシア料理を食べ続けてたのね・・・
で、終着地サラワク州クチンでは我々が4か月後に食べた、あの絶品サラワク・ラクサを
以下は事前の質問に対する回答スライドの一部・・・
ナシチャンプルはマレー語、経済飯は中国語、ナシカンダーはヒンドゥー語・・・
どれもワンプレートですが民族宗教でおかずの素材や味付けが異なるのが嬉しいです
そう、付いてる小皿の激辛ソースを全量入れると、たいてい悲惨な結果になりました
確かに慣れれば手食のほうが骨を取り分けたり、ご飯と混ぜたりしやすそうですね
でも麺はすするほうが美味しいと思うのですが・・・
わたくしがご飯の誘いを断ることはまずないけど、お腹がいっぱいでも断るよりは一口でも
一緒に食べた方がいいそうです
民族や宗教や言語が違っても一緒に暮らせるなら個人の違いも認めて尊重しあえるだろうし
ご飯を一緒に食べるというのはイタリア人も一番大事にしてますね
と、最後に(たまさんも好きそうな)マレーシアのおやつ一覧
と、音さんのマレーシアとマレーシア料理に対する情熱と愛情がひしひしと伝わってくる、
じつに楽しくて興味深いスライド・トークで、2時からの50分があっとゆー間に過ぎて、
その後は10分間の休憩・・・
ま、せっかくなので・・・
音さんとのスリーショットをサバ州サラワク州パネルの前でお願いしたりして・・・
で、3時からは音さんと在日マレーシア人の熊さんとの二人トークでした
以下、うろ覚えの熊さんのお話を中心に、忘れないうちにメモ・・・
・熊さんはマレーシア北部ペラ州の州都イポー出身で、日本に来られて30年以上になるとか
(音さんとの二人トークは10年ぶりだそうです)
・イポーに多い中華系マレーシア人で漢字の「熊」が本名、日本語では「クマさん」だけど、
客家語、広東語、福建語、マレー語で「わたしの名前は熊です」と話してくれましたが、
まったく異なる発音になるんですね
・自宅では親同士は客家語で話し、子どもたちには地域で使う広東語で話しかけ、小学校では
北京語とマレー語と英語が必須科目、中華系の小学校だったので習うのは3言語だったけど
マレー系の小学校はマレー語と英語だけだった(マハティール政策の頃?)
・習う北京語は小学校4年生の時に繁体字から簡体字に変わったので、どちらも読める
・街で人と話すときも通じなければ別の言語で、または顔を見てインド系なら英語とか・・・
(インド系の小学校ならヒンドゥー語とマレー語と英語の3言語なんでしょうね)
・熊さんの親の世代ぐらいまではマレー語の読み書きができない人も多く、出生届に行っても、
公務員はマレー系が多いので、漢字の発音を聴いて適当なマレー語で登録されてたとか・・・
・公務員にマレー系が多いのは政府の優遇政策もあるけど、中華系は公務員を目指すより
自分で起業を目指す人が多いから、とも質問に答えておられました
・大学を出て2年間は東京にいたけど大阪の方が親しみやすくて、こちらで暮らすようになった
・今は奥さんの出身地の神戸に住んでるけど大阪の方がイポーに似ていて好き
(昔、企業で東南アジア勤務が長かった社員は、いきなり東京本社に戻さず似た雰囲気の
大阪支社で日本の仕事ぶりに慣らしてから戻していたとか・・・都市伝説かもですが)
・日本人の奥さんはマレーシア料理が好きだけど自分も作れないので教えられない
・・・
で、音さんが紹介を忘れててトーク終了後に追加されてた関西のマレーシア料理店
(わたくしも記事アップを忘れてて追加しました)
「マレーシア ボレ」には4年前に行って飲み過ぎたなあ・・・懐かしいなあ
音さんも人と同調するのがつらかったけど、マレーシアに行ってからは「違っていいんだ」
「違うことが当たり前で暮らしていけるんだ、付き合っていけるんだ」と大好きになって、
それ以来マレーシアとマレーシア料理にハマっておられるとか・・・
美味しい料理も多民族の人たちの暮らしも、本来はマレー半島とボルネオ島の豊かな自然が
あってこそ持続可能なハナシなのですが、熱帯雨林の減少は今も続いています
本当の豊かな暮らしのために、できることを今後も考えていきたいと思いました
と、じつに有意義で楽しい時間を過ごせて、しかも予約していた参加者全員には、お土産に
ハニー・ジャックフルーツ・チップスまでいただきました・・・
ええ、もう食べてしまったので空き袋の画像でしゅが・・・
音さん熊さん、イベントを開催いただいた堺・アセアン交流促進委員会事務局のみなさん、
イベント情報を教えてくれたクチンのN嶋さん、ありがとうございました
(当記事への画像掲載については関係者の同意をいただいています)
堺市役所で開催されてた「マレーシアごはん紀行展&トークイベント」に行ってきました!!!
マレーシア料理フードライター古川音さんの「ごはん紀行パネル展示」とトークイベントで、
ボルネオ島サラワク州クチンのN嶋さんからイベント情報を教えていただいてた次第
事前申し込み(定員50名)には多くの応募者があったようで、抽選の結果めずらしく当選、
9月7日の昼過ぎに(植林ボランティアツアーでは酒類調達担当の)H田さんと合流し堺東駅前へ
まずはマレーシア料理・・・ではなく15年前に堺エリアを担当されてたH田さんオススメの・・・
裏通りにあるカウンター7席だけの小さな「かつ丼専門店」へ
すでに1時を過ぎてましたが満席で20分ほど待ってから中に入れば・・・
メニューは3種類のみでオススメのかつ丼に玉子追加50円、味噌汁50円を注文
食通のH田さんが通い詰めてただけあって確かに絶品でした
で、会場の堺市役所21階展望ロビーで受付を済ませ・・・
60mほどの高さでは、まだまだ世界遺産になった前方後円墳の全容までは分かりませんね
と、まずは豊富なパネル展示を一巡したのですが・・・
詳しくは古川音さんの上記リンク先や「マレーシアごはんの会」サイトをご覧いただくとして、
当サイトではおなじみのサバ州コタキナバルとサラワク州クチンのコーナーのみご紹介・・・
わたくし憧れのサゴヤシ・ゾウムシ幼虫の生食も試されたとか・・・
コタキナバル⇔クチン間は何度か行き来してるのですが、どちらでもまだ食べてません
ええ、クチンのパネル展示には・・・
大好きなサラワク・ラクサやコロミーついでにN嶋さんも紹介されてました
で、定刻の2時になり音さんのスライド・トークがはじまりました
以下、おさらいの意味で基本情報のスライドのみご紹介・・・
マレーシアはマレー半島南部(西マレーシア)とボルネオ島北部(東マレーシア)にまたがる
12州による連邦国家・・・(シンガポールとブルネイは連邦に加盟してません)
まさに多民族国家であります
そう、ボルネオ島は本州の4倍近い世界3位の大きな島(本州は7位)ですが大部分はインドネシア領で
(インドネシア語ではボルネオ島はカリマンタン島、ジャカルタからの首都移転計画が進行中です)、
マレーシア領は島の北部サバ州とサラワク州(東マレーシア)だけになるので、マレー半島南部
(西マレーシア)とあわせても、国の面積としては日本の0.9倍なんですね
35日間ずっと現地のマレーシア料理を食べ続けてたのね・・・
で、終着地サラワク州クチンでは我々が4か月後に食べた、あの絶品サラワク・ラクサを
以下は事前の質問に対する回答スライドの一部・・・
ナシチャンプルはマレー語、経済飯は中国語、ナシカンダーはヒンドゥー語・・・
どれもワンプレートですが民族宗教でおかずの素材や味付けが異なるのが嬉しいです
そう、付いてる小皿の激辛ソースを全量入れると、たいてい悲惨な結果になりました
確かに慣れれば手食のほうが骨を取り分けたり、ご飯と混ぜたりしやすそうですね
でも麺はすするほうが美味しいと思うのですが・・・
わたくしがご飯の誘いを断ることはまずないけど、お腹がいっぱいでも断るよりは一口でも
一緒に食べた方がいいそうです
民族や宗教や言語が違っても一緒に暮らせるなら個人の違いも認めて尊重しあえるだろうし
ご飯を一緒に食べるというのはイタリア人も一番大事にしてますね
と、最後に(たまさんも好きそうな)マレーシアのおやつ一覧
と、音さんのマレーシアとマレーシア料理に対する情熱と愛情がひしひしと伝わってくる、
じつに楽しくて興味深いスライド・トークで、2時からの50分があっとゆー間に過ぎて、
その後は10分間の休憩・・・
ま、せっかくなので・・・
音さんとのスリーショットをサバ州サラワク州パネルの前でお願いしたりして・・・
で、3時からは音さんと在日マレーシア人の熊さんとの二人トークでした
以下、うろ覚えの熊さんのお話を中心に、忘れないうちにメモ・・・
・熊さんはマレーシア北部ペラ州の州都イポー出身で、日本に来られて30年以上になるとか
(音さんとの二人トークは10年ぶりだそうです)
・イポーに多い中華系マレーシア人で漢字の「熊」が本名、日本語では「クマさん」だけど、
客家語、広東語、福建語、マレー語で「わたしの名前は熊です」と話してくれましたが、
まったく異なる発音になるんですね
・自宅では親同士は客家語で話し、子どもたちには地域で使う広東語で話しかけ、小学校では
北京語とマレー語と英語が必須科目、中華系の小学校だったので習うのは3言語だったけど
マレー系の小学校はマレー語と英語だけだった(マハティール政策の頃?)
・習う北京語は小学校4年生の時に繁体字から簡体字に変わったので、どちらも読める
・街で人と話すときも通じなければ別の言語で、または顔を見てインド系なら英語とか・・・
(インド系の小学校ならヒンドゥー語とマレー語と英語の3言語なんでしょうね)
・熊さんの親の世代ぐらいまではマレー語の読み書きができない人も多く、出生届に行っても、
公務員はマレー系が多いので、漢字の発音を聴いて適当なマレー語で登録されてたとか・・・
・公務員にマレー系が多いのは政府の優遇政策もあるけど、中華系は公務員を目指すより
自分で起業を目指す人が多いから、とも質問に答えておられました
・大学を出て2年間は東京にいたけど大阪の方が親しみやすくて、こちらで暮らすようになった
・今は奥さんの出身地の神戸に住んでるけど大阪の方がイポーに似ていて好き
(昔、企業で東南アジア勤務が長かった社員は、いきなり東京本社に戻さず似た雰囲気の
大阪支社で日本の仕事ぶりに慣らしてから戻していたとか・・・都市伝説かもですが)
・日本人の奥さんはマレーシア料理が好きだけど自分も作れないので教えられない
・・・
で、音さんが紹介を忘れててトーク終了後に追加されてた関西のマレーシア料理店
(わたくしも記事アップを忘れてて追加しました)
「マレーシア ボレ」には4年前に行って飲み過ぎたなあ・・・懐かしいなあ
音さんも人と同調するのがつらかったけど、マレーシアに行ってからは「違っていいんだ」
「違うことが当たり前で暮らしていけるんだ、付き合っていけるんだ」と大好きになって、
それ以来マレーシアとマレーシア料理にハマっておられるとか・・・
美味しい料理も多民族の人たちの暮らしも、本来はマレー半島とボルネオ島の豊かな自然が
あってこそ持続可能なハナシなのですが、熱帯雨林の減少は今も続いています
本当の豊かな暮らしのために、できることを今後も考えていきたいと思いました
と、じつに有意義で楽しい時間を過ごせて、しかも予約していた参加者全員には、お土産に
ハニー・ジャックフルーツ・チップスまでいただきました・・・
ええ、もう食べてしまったので空き袋の画像でしゅが・・・
音さん熊さん、イベントを開催いただいた堺・アセアン交流促進委員会事務局のみなさん、
イベント情報を教えてくれたクチンのN嶋さん、ありがとうございました
(当記事への画像掲載については関係者の同意をいただいています)