10月の堺浜と大和川世界は経営でできている

2025年10月27日

半径5メートルのフェイク論

とーとつですが・・・

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「半径5メートルのフェイク論」であります



表表紙カバー裏にあった惹句

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著者紹介と奥付

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そう、1年ほど前に出た本ですが、ますますファクトチェックが重要になってきている、
最近の政治情勢もあり、自戒を込めて読後メモをアップしておきます




目次

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(以下てきとーなメモですが著作物のメモなので公開に問題があれば非公開設定にします)



はじめにより

・著者が大学の新入生へのはじめての授業で黒板に書く質問
①青少年の刑法犯罪は増加の一途をたどっている
②生活保護費の不正受給が蔓延しているため財政が逼迫している
→「どちらも怪しい」と答える若者もいるが少数派、殆どはそう思っていた
→どちらも犯罪白書や厚生労働省サイトですぐ見抜けるフェイクだがSNSで誤認識していた
(事実は)
①戦後
青少年刑法犯罪のピークは昭和39年前後と昭和60年前後で、その後は減り続けている
生活保護費の不正受給は全体受給額の0.4%、逆に捕捉率は20%以下(欧米の半分の水準)

・この誤認識を「世界はアホになった」と笑うペシミズムでは言論人の責務は果たせない
→「世界はこのままでよいはずがない」と考える皆さんを読者にフェイクについて考えたい

(以下はランダムな読後メモ)

・人間はファクト(事実)とナラティブ(物語)で生きている
→現実は事実ではなく解釈で成立している
→だから世界は解釈次第とシニカルに冷笑して終わらせてよいのか

・(南方戦線で戦死した兵士たちは、敗戦が明らかになってからも戦争を続けたエリートたちに
よって強いられた、戦況好転にはまったく意味のない犠牲であったことが事実であっても)
「米軍の本土上陸を1秒でも遅らせるための犠牲で、その上に戦後の平和と豊かな暮らしがある」
との解釈ならば、遺族はなんとか生きていける(無意味な死では納得して生きていけない)

・「お父様はお星さまになったの」は、僅かな間でも子どもを支えるかもしれない

→これらと「コロナウィルスは中国による世界支配の道具である」との違いは何か

・フェイクは「合理的に考える人々の共有データと乖離したナラティブ」の位置づけにある
→恣意的にデータを渉猟して現実解釈をコントロールしナラティブをつくる

・フェイクとフェイクのようなもの、誤解、不十分情報思考・・・明確にするのは大変
→真実と嘘の勧善懲悪二分法に安易に陥ることを避けてフェイクを切り分ける
→答えではなく大中小、濃淡、悪の度合いで現実とフェイクを考える・・・


・教育基本法の冒頭にある宣言
→「教育とは社会に適応する人間ではなく、社会を創造する人間を育てること」
→日本の公教育は「社会に適応する人間」をつくっているのでフェイクにも鈍感

・最適解が常に存在すると過信する者、解がないと不安になる者を「可能な限り育てない」ために、
大学がこの世に存在すると思っている
→大学は反社会性を担保しながら、社会に適応ではなく社会をクリエイトする者を育てる
ための言葉を提供する所
→「社会貢献するのが大学の目的」は、先人が守ってきたものを危険にさらすフェイク

・戦争の反対語は平和ではなく対話
→戦争反対、プーチンに死を、だけで終わらせては戦争は終わりにくい
→毅然とした態度をとり続けることと独自ルートで対話することを同時に行うことが不可欠

・多数決は当日の気象計測結果に過ぎず、民主主義の途中で行う確認作業のひとつ
→「多数決で可決されたものが民意でありデモで反対するのはテロ行為」はフェイク
→より出来の良い合意を目指す民主主義と多数決はあまり関係がない
→なので選挙結果だけでなく様々な気象計測(世論調査、議論、リコール、デモ、集会など)を
素材に連続確認作業を行うことで、かろうじて浮上してくるのが「民意のようなもの」

・フェイクを公言する人物にアメリカ国民7000万人が投票し、日本のスーパーエリート官僚が
前代未聞の行政文書改竄をしても誰も責任を問われなかった
→こんなことは不条理なので「民主主義はもうオワコン」というフェイク
→不条理だからこそ民主主義が必要
①生まれる条件が選択できない全ての個人の尊厳(これに論証責任はない)
②単独では生きられない自己の存在意味を確認させてくれる協働
③そのステージとしての社会
→この合意形成をするのに最も無理せず危険性の低いシステムがデモクラシー
(多数者を決めることではなく多くの弱者の協力を引き出す社会を守ることが目的)
→デモクラシーは楽しく暮らし死ぬまで生きるための工夫であり、娯楽でもコンテンツでもない
→そんなものが終わるはずがない

・敗北は自己責任というネオ・リベのフェイク
→自己責任は「限定された選択肢」を押しつけられた場合には問う必要も意味もないもの

・人間は不完全情報で生きている以上、森羅万象に責任など取れるわけがない
→責任を取るべき者は、自分たちが勝つためのゲームルールをつくる市場の勝者であり、
それを修正しない監視者(政治家)であり、戦争の決断をした統治エリートたち
→病や不運で経済が立ち行かなくなった者と、満州国をでっち上げた者とを、
同じ「自己責任」でくくってよいはずがない

・「日本は大きな政府だから財政破綻の危機」というフェイク
→教育拠出金は2.8%でOECD中ほぼビリケツ、私立大学は79%でOECD平均(17%)の4倍、
独立法人化以後の地方国立大学教育学部教授の研究費は都市部私立大学教授の私の1/5程度
→教育と住宅は自分でという高度成長が基本の小さい政府が成長も賃上げもない今も継続中

・「公務員の多さと高賃金、生活保護が税金の無駄」というフェイク
→2021年時点の雇用者全体に占める公務員比率は4.55%で
OECD中で最低、自治体が半分に
なるといわれる未来には、さらに減って賃金カットもすすむだろう
→生活保護の捕捉率は世界水準の半分以下で生活保護費は政府予算全体の2.5%に過ぎない

・「大きな政府をスリムにして痛みを伴う改革で均衡財政を実現」というフェイク
→協働の基盤になる社会を維持する時代に応じた財政出動が必要で今の政府は小さすぎる

・「均衡財政(プライマリーバランス)を死守しないと国家は崩壊する」というフェイク(略)

・「憲法は(国民を取り締まる)法律の親玉である」というフェイク
・「憲法には国の歴史と伝統から発する国柄を書くべき」というフェイク
→憲法は政府から人々を守るために書かれた約束事→近代憲法の基本原則である立憲主義

・「民主ワイマール憲法がヒトラーの独裁を生み出した」というフェイク
→冤罪で選挙後の国会議場から共産党議員81人などを排除し議決に必要な2/3とした
→偽りの多数派で全権委任法を通過させ、憲法を緊急停止して独裁権力を掌握した
→政府権限の悪用、警察権力の行使、反対者の排除、ルールの捻じ曲げで生まれたもの
→ワイマール憲法に従って独裁できたわけではない
→憲法停止条項自体が危険なのではなく、厳密につくらなかったから悪用された
→ヒトラー独裁を生んだのは民主政治ではなく、たかをくくっていた議会のリーダーたち

・「棄権や白票も政治意思の表現」というフェイク
→沈黙・棄権・白票は今のままでよい、異論がないという意思表示
→100人中99人が棄権すれば1票で多数決は可能になる
→理想の候補者がいなくても鼻をつまんで(マシな候補者に)投票する以外に道はない

・「基本政策が異なる政党が協力するのは野合」というフェイク
→これは政党の綱領と公約の区別をしないパターンのフェイク
→綱領は夢や未来ビジョンの内向きの共有、公約・マニフェストは次の選挙までの4年間に
達成する予定の外向きの立法工程表
→綱領は異なっても
公約=4年間の協力項目で合意する共闘(政党連合)は無責任な野合ではない
→できる協力をやろうとしない政党のほうが無責任

・・・

その他の項目は目次から推測できますので、興味を持たれた方はご一読を・・・
そう、これらの項目に限らず、少し調べれば逆の事実に近づける項目も多いはず・・・
と、改めて自戒を込めて・・・





m98k at 14:55│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 書斎 

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