ブログ開設20周年!!!インバウンドで奈良観光???

2025年03月08日

お金の賢い減らし方・・・

とーとつですが・・・

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「~90歳までに使い切る~お金の賢い減らし方」であります



表紙カバー裏にあった惹句

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著者略歴と奥付


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高齢恒例により目次のみ(これだけでも概要がわかります)

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まえがきより
・大事なのはお金ではなく「モノ」や「サービス」であり、それを提供してくれる「人間」
⇒世の中の問題はお金が解決するのではなく人が解決する
⇒「お金」は
「モノ」や「サービス」を手に入れるための道具に過ぎないし、
問題を解決
してくれた人に対する「感謝のしるし」として存在している・・・


以下、ランダムな読書メモです
(著作物からの個人メモなので公開に問題があれば非公開設定にします)

・お金を汚いものと考える二つの理由
⇒9割が給与所得者で収入が急激に増えることはないので、お金持ちは甘い汁を吸ってるか
悪いことをしているのでは、という疑念が拭いきれないから
⇒お金の本質について間違った理解をしているから⇒これがこの本の大きな主題

・江戸時代の「金欲し付合」という言葉遊び、日本人の嫉妬の論理(略)

・日本の戦うヒーローは(ゴレンジャーも大岡越前もハヤタ隊員も)公務員で清貧
⇒バットマンやサンダーバードのジェフ・トレーシーは大富豪で慈善事業として戦っている

・実際にアメリカ大富豪の多くは慈善事業に巨額の寄付をしている
⇒日本の経営トップの多くはサラリーマン社長で社員との報酬差は20~30倍程度
⇒アメリカでは平均でも350倍程度、部品メーカーのアプティブでは5000倍以上

・「生贄探し~暴走する脳~」中野信子・ヤマザキマリ共著(講談社+α新書)より
⇒日本人のスパイト行動、同調圧力⇒これは格差を縮小してもなくならない

・家計の金融資産構成
⇒日本は現金・預金が54.3%、株式や投資信託は14.7%
⇒米国は
現金・預金が13.7%、株式や投資信託は52.4%、欧州はその中間ぐらい
⇒農耕民族は蓄えが好きで売買で儲けるような狩猟民族的なことは日本人には合わない?

・じつは世界初の先物取引は大坂・堂島の米市場(1730年)の米切手売買で高度なシステムだった
(ベルギーの商品取引所は1531年からだが現物の先渡取引で先物取引ではなかった)
⇒貯蓄も明治政府の
殖産興業のための貯蓄奨励教育から⇒それまでは個人で運用していた
(明治以降も金融資産は預金より証券投資の方が多かった)
⇒1939年に戦争遂行のための貯蓄増強が強く打ち出され構造が一変した
⇒戦後復興の重点傾斜配分にも投資より預金のほうが効率がいいので貯蓄奨励が続いた
⇒マル優制度⇒NISAへ

・いっぽうでビットコインFX、公営ギャンブル、パチンコなど世界有数の博打好き
⇒今は貯蓄と博打は好きでも投資はやらないといういびつな構造になっている

・学校教育では貯蓄や投資ではなく「お金の常識」を教えるべき
⇒お金を正しく理解したうえで貯蓄や投資を勉強するかどうかは個人の自由

・お金の役割
①取引決済機能⇒モノやサービスの購入対価としての機能
②価値尺度機能⇒モノやサービスの価値を価格で比較する機能
③価値保存機能⇒モノやサービスの価値を将来まで保存する機能

・商品貨幣(物々交換)理論と信用貨幣(負債信用)理論
⇒物々交換の不便さから貨幣が生まれたというのは学校でも経済学でも自然に語られるが、
考古学や人類学にその証拠はなく、あらゆる民俗誌にも存在していない
⇒無人島に漂着した農民と漁師の例
(略)
⇒古代メソポタミアの債権債務の例
(略)

・貨幣の信用のもとは「国への信頼」や「国民相互間の信頼」ではない
⇒使うと利益、使わないと不利益になると人々が考えるから貨幣が信用され成り立っている
⇒税金は通貨で払わなければならない⇒その通貨を国民に使わせる重要な手段

・通貨はバーチャルマネー(単なる記号データ)だが、株式はリアルマネー(会社そのもの)

・お金を回す4つの方法(回らなくなると破綻する)
①お金を使う(消費する)⇒販売者、生産者、運搬者などに回る
②投資する⇒必要な人に回して配当金を受け取る
③預金する⇒銀行を通じて投資に回す⇒今は機能せず金利が低いので「貯蓄から投資へ」
④寄付する⇒投資と同じだが金銭的な見返りはない(感謝はある)
⇒どれもしないで現金で持っていても何の価値も生み出さない

・年金収入は物価連動で勤労収入より安定しており介護も一人600万あれば足りるはず
⇒それなのに老後不安で増やしたいと怪しい金融商品や保険に手を出す方が深刻な問題

・FIRE(Financial Indepedence,Retire Early⇒経済的自立による早期退職)への憧れ
⇒年収の25年分を蓄え年率4%で運用すれば蓄えを減らさず一生安定した生活が送れる
⇒仕事への閉塞感から日本のサラリーマンが憧れているが問題は多い
(略)

・お金を手に入れる5つの方法
①働く⇒これが土台だが収入の多寡よりどれだけ②③に回すかが大切
②貯める⇒働いた中から貯蓄に回す
③増やす⇒貯めたお金を運用する
④騙し取る⇒犯罪
⑤盗む⇒犯罪
⇒④と⑤は論外だがお金を貯めて増やすのはそれほど難しいことではない
⇒重要なのは(高収入で)働くことより貯めることと増やすこと
(よく高収入の仕事を探してるが高所得の人が資産家になっているわけではない)
⇒貯めるには使った残高を貯めるのではなく貯めることを先に残高で暮らせばいいだけ
⇒投資も殆どせず給与天引きだけで40代半ばで「億り人」になった女性もいる
⇒「貯める」はシンプルで誰でもできること(誰もがやっていることではないが)
⇒「増やす」は「貯める」ほどシンプルではなく方法は様々だが市場全体への投資が最も無難
(資本主義は自己増殖するシステムなので市場は長期的には成長を続け、利益を求める人類の
経済活動が続く限り、市場全体に投資を続けていれば長期的には報われるから)
⇒「グローバルに分散投資できる投資信託」への積立投資が最もシンプルに増やす方法
⇒この方法ではどこまで行っても市場平均程度の利益にしかならないが、企業の調査研究や
情報収集などに時間と手間をかけずに実行できる方法
(値動きを気にせず長期に積立て続けることは心理的には難しい⇒最初は小額から)

・会社のできる最大の社会貢献はたくさん儲けてたくさん税金を払うこと
⇒個人投資でもたくさん儲けてたくさん税金を払えば社会貢献していることになる

・大事なのは増やすことではなく使うこと

・厚生労働省のモデル年金額(妻が無職だったサラリーマン家庭の場合)
⇒支給額は月額で約22万円⇒著者の夫婦二人の生活費もほぼ同じ
⇒仮に90歳までにお金を全部使っても年金は死ぬまで支給され、お金も使わなくなる
⇒たとえ何歳まで生きようともお金に困ることはない
⇒なので
90歳までにお金をほとんど使ってしまってもよいと考えている
(どんな事態にどのぐらいのお金が必要かは読めるから必要なら保険や貯蓄で?)

「死ぬ瞬間の5つの後悔」ブロニー・ウェア著(新潮社)より
⇒最期の人の多くが「自分のやりたいこと」と「人とのつながり」への後悔だった
⇒70歳を超え人生で最後に残る一番大切なものは「思い出」ではないかと思っている
⇒思い出を得るため、やりたいことのため、人とのつながりのためにお金を使う
⇒それはお金を増やすことよりはるかに大切なことだと思う

・お金の使い方・減らし方の4つの側面
①自分の好きなことに使う
②思い出に使う
③人のために使う
④無駄を楽しむ

①なぜ多くの人は「お金がない」と言って好きなことをしないのか
⇒本当はそれほど好きではないから
(本当に好きなら一食抜いてでも別収入を考えてでもお金を貯めて使うはず)
⇒もう一つは同調圧力⇒本当は興味がないことを断る理由として「お金がない」と言ってる
興味がないことははっきり断ればいいし、好きなことに堂々とお金を使えばいい
⇒人生の目的はお金持ちになることではなく幸福になることだから

②モノ消費はオンラインでもできるようになったが、コト消費(体験)は行かないとできない
⇒モノ消費の満足度の持続は短いが、コト消費(体験)の満足度は思い出として長く残る
⇒大事なことはお金を使うバランスだが体験は投資にもなる

③資格をとるだけではリタイア後に稼ぐことはできない(自己研鑽にはなる)
⇒ビジネスをするのに必要な98%は資格ではなく顧客
⇒人とのつながりのためには他人に投資すること
⇒多くの人とつながれる場と機会のためにお金や労力を提供する

・寄付の効用と日本人の嫉妬の論理・同調圧力(略)

④無駄とは何か?
⇒無駄なものなどないので興味があればお金を使えばいいが、無意味なものに使うことはない
⇒重複するもの(民間の医療保険)、自分がまったく興味がないものなどは無意味
⇒無駄をなくしコスパだけを求めることは、ますます日本人を貧乏にしていく
⇒コスパを求める消費者としての自分が生産者・サービス提供者としての自分の首を絞めている

・見栄と義理にお金を使う時代
⇒インスタ映え、リア充など見栄の支出の時代、義理の支出を人情の支出へ
(略)

・お金より優先すべき事柄
①時間
⇒お金と違い取り戻せない、貯められない
⇒誰でも今日が一番たくさんの時間資産を持っている日
②信用
⇒サラリーマン時代は会社の信用があり理解できなかったが自営業では信用がお金になる
⇒仕事以外での信用も大事⇒小さな約束も必ず守ること
③健康
⇒お金との因果関係は殆どないので健康なうちにお金を使うことを考える
⇒沖縄のシュノーケリングツアーでは65歳以上は参加できなかった
⇒旅行に行けない理由が若い頃の「お金と時間」から「健康上の理由」になる可能性
⇒健康を失わないために、ではなく健康なうちに(お金の価値のあるうちに)お金を使う
⇒年を取るほど生活費は減るし医療費の自己負担も減るので
健康なうちに使い切るつもり
④幸福感
⇒人は自分の好きなことをする時と承認欲求が満たされる時に幸福感を感じる
⇒好きなことを仕事にする(職業の道楽化)、それを楽しむ(努力の娯楽化)
承認欲求を満たしてくれる気持ちには「(インスタ映えやリア充で)他人からよく思われたい」
という気持ちと「感謝される」という2種類がある
⇒「よく思われたい」は他人の評価による(ので一喜一憂する)が、誰からも感謝されなくとも
「人の役に立った」という自分の満足感は大きい
⇒幸福感は人により様々だが他人との比較でなく自分自身の尺度や感情を優先すること

・人生の目的はお金持ちになることではなく楽しく過ごして幸せになること
⇒そのために家族や友人も大切な存在だが、加えてモノやサービスの存在も不可欠
⇒その
モノやサービスは「お金を受け取った人」が提供してくれるもの
⇒なので尊敬や敬意の対象はモノやサービスと人であり、お金そのものではないのに、
お金の呪縛にとらわれて経済も給料も上昇しないのが今の日本ではないか・・・

・お金は大事で何をするにも必要なので若い人には増やすことも重要だが、ある程度の年齢に
なった人は、いかに使って減らしていくかを考えた方が楽しい人生になると思う

・・・・・

わたくしと同世代で証券会社を定年退職後に「経済コラムニスト」になられた著者の本で、
今後どうするかはさておき、お金や投資などについて素人にも分かりやすく書かれてました

ブログ開設20周年の前回記事で終活を決意した!!!わたくしですが、はてさて・・・




m98k at 12:55│Comments(2) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 書斎 | わからないもの

この記事へのコメント

1. Posted by バスウ   2025年03月12日 00:59
ブログ開設20周年おめでとうございます!
何故かコメント書き込めず遅くなりました。
この本、共感しかありません。
ブックオフにありましたので注文しました🙋🏼‍♂️
2. Posted by 98k   2025年03月12日 03:59
バスウさん
ありがとうございます
まぁ、ふつーにサラリーマンやって、ふつーに定年退職した人の老後は、
ふつーに年金と僅かな貯蓄や退職金で暮らしていける、
それなのに老後の生活を心配し過ぎて、結局は死亡時に人生最大の金額を貯めている、
なので使えるうちに(健康なうちに)使い切ろう…
といった内容で、必ずしも万人向けのハナシではないですが、
お金というバーチャルについては、なるほどと納得しました
お金を増やすのは簡単で、有効に使うのは難しいつーのも納得ですね~😅

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