わからないもの

2021年09月07日

週刊文春2021.8.12・19メモ

週刊文春2021.8.12・19号からの個人的な部分メモ

「池上彰×マイケル・サンデル白熱(リモート)対談・能力主義が社会を分断させた」記事より

マイケル・サンデルの新刊「実力も運のうち~能力主義は正義か~(早川書房刊)」について・・・

・能力主義(メリトクラシー)が格差や不平等を生みエリートを傲慢にさせ社会に分断をもたらしている?
→ここ数十年の格差拡大
→勝者は実力によって現在の地位を得たと驕り、自分がその境遇にふさわしいと考えれば、底辺の人々も
その境遇がふさわしいという独りよがりに陥っている
→有名大学が社会的ステータスを含めた格差を生み出すことに加担している
→学生の2/3が上位20%の富裕層の出身(アメリカも日本も同じ)
→学歴偏重主義→国民の半分も大学を卒業していない現実を忘れているから間違い
→所得規模で下位1/5に生まれたアメリカ人のうち上位1/5に達するのは20人に1人
(もはやアメリカン・ドリームは人々を勇気づけない)
→富と権力の世襲化→機会の平等・社会的流動性を失わせている
→有名大学の学生たちは自分たちが恵まれた環境に運よく生まれたことに気づくべき

・学生はどうすればいいか?
→その職を全うするのに妥当な能力を持っているという意味では、実力があるのは非常にいいこと
→問題は自分の成功を実力で勝ち取ったものだと信じ切ってしまうこと
→持つものは持たざる者を助けるべきだという使命感を遠ざけるから

・でも能力主義があるから社会が動いているのでは?
→勝者側に残った人も代償は払っている→競争社会には終わりがなく大きなプレッシャーで傷つく
→大学で学ぶ価値そのものがないがしろにされ能力をふるい分ける機関としてしか見られなくなっている
→自らの成果に果たした幸運の役割を理解すれば謙虚さを持つことができる
→そうすれば自分たちとは違う形で社会に共通善の貢献をしている人たちへのリスペクトが生まれる
→コロナ禍で在宅勤務できる人のエッセンシャルワーカーや失職してしまった人へのリスペクトなど

・制度設計には何が必要か?
→アメリカではキャピタルゲインや利子への税率が非常に低い
→これは経済の話というより倫理的人道的問題で合意は難しいが議論をはじめるべき

・税制を決める政治家もエリートではないか?
→上に立つ者がその成功の意味を問わない限り分断の是正は難しい
→「労働の尊厳」が格差を縮めるための最善最速の道

・2016年に低学歴・労働者層の支持でトランプが当選したので、この本を書いた?
→エリートに対する労働者の不満感情にうまく訴えかけてトランプが当選した
(世界各国のポピュリスト(大衆迎合主義者)の政治家が使う戦略)
→彼らの矛先は単なる金持ちや高学歴者ではなく能力主義社会で最も恩恵を享受した教養あるエリートで、
トランプはエリート層に所属しているとは見なされなかった。
→トランプ自身もずっとウォール街の金融エリートやメディアから見下されてきたと感じていたので、
政治エリートに対する彼の批判は共感を呼んだ

・トランプ当選にはオバマやヒラリークリントンにも原因があったと?
→彼らは労働者の不満を理解していなかった
→オバマのキャッチフレーズは「Yes We Can」だったが、能力主義の弊害に苦しむ人たちには不適切
→ヒラリーも敗戦演説でエリートの70%アメリカGDPの2/3の票を獲得したと言ったが能力主義の驕り
→クリントン、オバマの民主党政権も金融規制緩和へ、リーマンショックでも投資銀行を救う代わりに
個々の人を見捨て格差解消しなかった
→バイデンは民主党ではアイビーリーグ以外で36年ぶりの候補で(このこと自体が民主党が能力主義に
偏ってきた証だが)労働者の票も集めて当選した(ので希望はあるのでは・・・)
→コロナで約200兆円の貧困層への直接給付や企業への雇用助成金、雇用を生む8年間130兆円のインフラ投資など

・日本は欧米よりは平等だと思っているが、不平等と格差が拡大したアメリカが陥ってる状況を理解し、
分断の両側にいる人たちが実力も運のうちと気づき、働くことの尊さを認識して新しい希望を得てほしい。

云々・・・

この対談を読んで、さっそく「実力も運のうち~能力主義は正義か~」の貸し出し予約をしたのですが、
約200人待ちでした・・・図書館に10冊あるとして20人×2週間=40週間=10ヶ月待ちか・・・
買おうかな・・・でも2420円かぁ・・・餃子が10人前は喰えるしなあ・・・うじうじ・・・




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2021年08月29日

世界標準の戦争と平和・・・

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今回は「世界標準の戦争と平和」とゆー本のご紹介・・・

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烏賀陽弘道 著 扶桑社 2019年11月20日 初版第1刷発行


著者は朝日新聞社を退社後、フリーランスの報道記者・写真家として活動されてる方だそうで、
わたくしはarals540さんブログへのコメントがきっかけで本書の存在を知りました。


例によって目次のみのご紹介・・・

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まえがきによれば・・・
・「日本の外の世界では共通理解になっているいちばんベーシックな話」をこの本でシェアしたい
・世界では共通理解になっている知識や現実を知らないままの人たちがスローガンや空論を唱え、
ネットやテレビで有名になり影響力を行使している
・国内での安全保障の議論は対立軸だけで政治家・官僚も大差なく「知的空白」が続いた
・世界標準で通用する論者もいるが本書のような基礎的なことは(共通理解として)飛ばして、
各論から論じているので、一般人には「よく分からない」となっているのが歯痒い
・語学には文法と語彙があるが、この本の内容は国際安全保障政策論の基本文法にあたり
学校教育の英語でいえば中学校の英語レベル
・語彙として個別のテーマもあるが、文法さえマスターすれば別のテーマにも適用できる
・私を「右・左」「保守・リベラル」「与党・野党」「護憲・改憲」「平和主義・軍国主義」
といった既存カテゴリーに分類することは不可能で、そういった思考は現実理解には排除すべき
・安全保障は国の政策で老人介護や保育所と同じ、アジェンダ(公的な議題)として軽重はない
・官僚とか政治家とか専門家に任せておけばよいという時代は終わったと考えている
・ブログやSNSで誰もが発言者になれる時代に「安全保障のベーシックなリテラシー」を
身につけておくことはメディア・リテラシーとして不可欠ではないか・・・

・・・つーことで、確かに高校生にも分かりやすく平易に書かれてました。
さらに文明史の一環として軍事史や兵器史についても比較的興味のあったわたくしでも、
「にゃーるほど」と、あらためて納得させられた事実も多く、とても勉強になりました。

著作物なので詳しくは紹介できませんが、以下わたくしの部分的な「語彙」のメモです。
読んでいただき少しでも興味の持たれた方は、ぜひ本書の熟読をオススメします。
で、わたくしの思い違いなどをご指摘いただければ、さらにありがたいです。
(一部引用部分もありますので掲載に問題があるようなら、すぐに削除します。)

第一章 海と核兵器
・安全保障で陸と海に空が加わったのは約100年前から、宇宙が加わったのが1950年代以降、
サイバー空間が加わったのは2000年前後以降だが、今でも最も重要なのは海
→地球では海が71%で陸は29%、海は繋がっており国境もなく重いものを大量に安価に運べる
→領海以外の接続水域・排他的経済水域・国際海峡(宗谷・対馬・津軽・大隅)は公海なのだが、
他府県ナンバーが目前の国道を通過した!!! 私有地には入ってないけど、と騒ぐマスコミが多い
→私有地に突っ込んだわけでもないのに、何故わざと騒ぎたてるのか・・・

・日本では核兵器をアジェンダにしない・否定しかしない・効用を認めない、が一般的だが、
国際政治の環境では大戦前の人類と大戦後の人類との違いは「核兵器の有無」だけ
・核兵器のある国(同盟国を含む)では平和と繁栄を享受、ない国では通常兵器での虐殺が続く
→これは大量破壊兵器に守られたグロテスクな平和でもある(代理戦争かテロか)
→人類は「核ある平和」か「核なき虐殺」しか手にしたことがないのが国際社会の現実

・アメリカの安全保障政策の大学院はロースクールと同じで即戦力になる専門職の養成所
→国際政治経済学の理論や学説を学ぶ大学院とはまったくの別物
→学長による基礎講義は「国際政治を動かすルールは軍事力、特に核兵器を中心とした
核戦略である」からはじまった。ちなみに彼は現実主義者ではなく国際機関主義者
→冷戦・二極化構造が終わっても多極化が広まり混迷するだろうと27年前に言ってた
→当時の日本には学者も国際関係学部も少なく特に軍事の領域はタブーだった
(ちなみに98kは軍事史を専攻したかったけど当時はなかったので政治史(文明史)を専攻)
・核のルールはアメリカが超大国だからではなく国際政治を動かす「世界標準」の基本文法
・担当教授の1日目の授業は「核兵器の作り方」からだった

・核を搭載したICBMと爆撃機と潜水艦SLBMのセット→冷戦時代に相互確証破壊MADが完成
→どれが欠けても抑止力としては機能しない→すべて揃えてるのは2019では米露だけ
→残りの核保有国で英仏中3ヶ国は最低でも潜水艦SLBMは持っている→報復能力はある
→それ以外の国が核武装しても自殺行為に等しい→ただし自滅前提や事故による可能性は残る
→SLBM原潜を中核とした核の保険を持っている国以外には持たせない→核兵器不拡散条約
→その代わりNATO、ワルシャワ条約機構、日米安全保障条約などで核の傘に入る
→それに反対して核保有する印パ北朝鮮などは国際政治での発言権がないのが現実
・戦勝国の5ヶ国が合意し実行しない限り核廃絶はなく、そのための国際機関もない
→「核兵器による国家生存の保証」は運転時の自動車保険と同じで加入するのが現実的選択
・アメリカ空母群の概要(略)→グローバルリーチ→外交のシグナリングに(台湾総統選挙時など)
・航行の自由作戦→国際法は慣習の積み重ねに過ぎず、常に積み重ねないと崩壊する

・日本は戦後政治意思として軍事力を行使したことがなく、戦前は政治と離れて活動したので
別物として扱われているが、世界標準では政治と軍事は境目のない一体のもの
→政治ツールとしての軍事は破壊力を伴わない役割が多い

・シーレーン→国際貨物輸送量の85%が海上輸送(日本は99.7%)
→航行の自由は戦後変わらずアメリカの軍事力で守られており他の選択肢はない
→アメリカは自国の利益のため(自由への)逆行もするが、これが国際政治の現実
→超大国の安全保障政策は階層構造、核の保険や空母群は下部構造で、ずっと不変
→上部構造が冷戦から対テロ戦に変わったに過ぎない
・海の軍事力は①核抑止②経済の繁栄③政治意思の表現④下部構造として最も重要
・国際安全保障には軍事だけでなく外交や経済などの政策も含まれるが、日本では
安全保障=軍事と誤解されている


第二章 シーパワーとランドパワー
・地政学は安全保障政策では世界標準だが、日本では2000年前後からようやく復活
→海上移動は遅くて隠れることもできないので島国は大陸国に較べて兵力で6個師団以上は
有利とされているが、世界的には稀な部類
→大陸の平原で接するフランスとドイツの国境は人工的なもので常に動いている
→湖・大河・高山・ジャングル・砂漠・厳冬も越えるのが難しい→隣国とは仲が悪い
→政策は現実の空間条件で考えるのが共通理解→地政学は知ってて当たり前の世界
→日本では地政学の基礎的な文献も学者も大学も研究機関も殆どなかったが、その空白理由は
→イギリス・アメリカ発祥の地政学→ドイツ将校の「生存圏」概念→ナチスドイツの正当化
→大東亜共栄圏の正当化→戦後日本では「悪魔の学問」とされ、そのまま冷戦に突入したから

・唯一の超大国であるアメリカの自国防衛は太平洋と大西洋のみ→シーパワーの国
(アメリカは大陸国だがカナダ・メキシコと戦争する確率はゼロに近いから)
→日本も(軍事力は限定的だが)シーパワーの国
・ロシア、中国、ドイツなどはランドパワーの国
→発展したランドパワーの国は(コストの安い)海への出口を求め拡張し始めるのが歴史の法則

・ロシアの例
→外洋への3ルートがすべて他国でブロックされてたので、さらなる発展のため拡張をはじめた
①サンクトペテルブルク→バルト海→エースレンド海峡→ベルト海峡→北海→大西洋ルート
②セバストポリ→黒海→ボスポラス海峡→ダーダネルス海峡→地中海→ジブラルタル海峡
→大西洋ルート
③ウラジオストク→日本海→宗谷か津軽か対馬の海峡→大平洋ルート
(ウラジオストクは清から苦心して手に入れた不凍港であり、①②③どれもが巨大軍港)
(対ロシア戦では日本とイギリスは地政学的条件が一致したので日英同盟を結んで勝利した)
(イギリスがジブラルタルを手放さないのも地政学的条件から)
(ロシアが16世紀から12回もトルコと争いクリミア半島を手放さないのも地政学的条件から)
→①ルートにはNATO(北大西洋)②ルートにはCENTO(中央)③ルートには日韓米の同盟で対応
→国後島・択捉島の海域は宗谷海峡を抜けたあとの最後の関門で特に択捉島の単冠湾は良港
→なので返還交渉の最後は地政学的条件での航路の安全保障問題になる
→地政学的条件は下部構造でイデオロギーや政治経済体制などの上部構造が変わっても不変

・中国の例
→ロシア同様、発展に伴い外洋に出ようとする「自立運動」
→1969年のソ連と中国の衝突でも地政学的条件はイデオロギーを上回ることがわかる
→ソ連の崩壊、中露国境の確定(大陸の安全保障)、経済大国化により南シナ海に進出
→ロシアと異なり長い海岸線を持つが、経済の巨大化で「動脈(南シナ海)」に敏感になった
→呉越同舟以来の陸でのベトナムとの敵対関係から1988年以降は西沙諸島での敵対関係に
→中国にとっての戦略的な重要ポイントが陸から海に移った
→半島は海と陸の接点でランドパワーとシーパワーの接触点
→韓半島の例→ランドパワーの中国・ロシアとシーパワーの日本・アメリカの奪い合いの歴史
(インドシナ半島にもバルカン半島にもクリミア半島にも同じ歴史がある)
(地政的に日本軍のベトナム進駐が日米関係を急速に悪化させたことはあまり知られていない)
→ランドパワーが韓半島まで膨らみきったところで、その先にあるのが日本列島
→日本はシーパワー諸国にとっての防波堤として非常に重要なポジションになる

・アメリカは太平洋と大西洋でユーラシア大陸と向き合っており海軍力で守っている
→ランドパワーの
ロシア・中国の膨張には極めて警戒的(政治経済体制とは全く別問題)
→ユーラシア大陸との接点にあるのが日本とイギリスで、ここは死活的に重要な立地
→この戦略的価値を理解したうえで対米交渉に臨んだ日本の政治家は稀で中曽根康弘ぐらい
→交渉での地位向上のために地政学的な価値を利用していた
→日本も中国もロシアも韓半島も政治体制は変わったが、地政学的な利害対立はずっと不変

・大きな力の接点にはバッファゾーンが設定されることが観察できる
→冷戦時代の東欧のソ連衛星国とNATO諸国、現代では中国が北朝鮮を存続させる理由
・国際安全保障ではパワーバキューム(力の空白地帯)を警戒する
→フセイン排除後のイラク、終戦前後の満州や韓半島、内戦のシリア
→北朝鮮のハードランディング(準備がないままの崩壊)を避けるソフトランディング

・日本はシーパワーと組むと繫栄し、ランドパワーと組むと破滅する
→1868年から2019年まで151年間の国際関係史から鮮やかに浮かんでくる
日露戦争での勝利(最大シーパワーだったイギリスのバックアップ)
第二次世界大戦での敗北(2大シーパワーだったアメリカ・イギリスとの敵対)
戦後の(海の覇権を持つ)アメリカとの同盟での経済発展

・沖縄の軍事基地化
→唯一地上戦で占領した本土が沖縄
→地上軍が犠牲を払って勝ち取った地域から軍隊を除去するのは非常に難しい
→27年間の軍事占領が続いたが、返還後も米軍基地が残ったのはなぜか
→アメリカの世界戦略にとって最高の好立地にあるから
→リスクが予想される地域から1000km~2000kmで近すぎず遠すぎず海兵隊なら48時間の距離
→半径4000kmで東アジア全体を収められる場所は太平洋では沖縄だけ
→半径1万kmで世界の主要地域を収められる場所はロンドンと那覇だけ
→アメリカ本土は世界の主要地域からは隔絶した場所にある
→1972年の返還時は冷戦の最中だったが台湾海峡と韓半島は冷戦後もフリーズしたまま
→アメリカからは、沖縄から撤退できるほど世界は安全にはなっていないと見える
→沖縄や日本のためでなく台湾海峡や韓半島さらに中東など世界中の紛争に対応するため
→なのでアメリカの世界戦略にとって最高の立地点を「使わせてあげてる」程度に考えるのが
現実的であり、「テナント」と「家主」の関係は法律上は対等のはず・・・

第三章 「安全保障=軍事」という誤解
・国際安全保障政策は経済・外交・情報・メディアを包括的に網羅した総合政策で、
軍事はあくまでその1ジャンルに過ぎない
→セキュリティ(安全保障)とは安全で安定していて恐怖や苦悩を感じない状態も包括する
→国際安全保障政策は主に国外の勢力から国内のセキュリティを守るための政策
→ジャン・ボダンの国家論でいう①領域②人民③主権(統治権)のセキュリティを保つこと
→①と③はわかりやすいが②のセキュリティの内容は複雑
→セキュリティの喪失=クライシス
→戦争やテロに限らず福島原発事故での避難や健康リスクは世界では国家クライシスだが、
日本国内では今も産業事故くらいの認識しかない
→食料もエネルギーも国際安全保障政策の重要な課題だがシーレーンのセキュリティが
破れると、他の主要国より自給率が低い食料の62%とエネルギーの92%を失う
→セキュリティの手段は軍事でなくてもいい→経済援助や外交努力や文化交流など
→戦後74年間に軍事は使わず破滅的な失敗は(福島原発事故を除き)していない

・守るべき国益は何か
→幕末から明治は「列強の植民地にされないこと」が国益で殖産興業・富国強兵
→植民地リスクが薄れると「領土の拡張」へ→敗北で①と③を失い②も多くを失った
→戦後は「経済成長」で1980年代に達成されてからは「繁栄の維持」か・・・

・セキュリティ用語の違い
→作戦(Operation)の時間軸は
1日~1月単位で、空間軸は戦場
→戦術(Tactics)の時間軸は1年単位で、空間軸はヨーロッパ、東アジアなど
→戦略(Strategy)の時間軸は10~100年単位で、空間軸は世界規模
→作戦と戦術は戦時のみだが、戦略は平時も含む
→作戦と戦術の政策分野は軍事のみだが、戦略は経済・外交・軍事などを包括
→作戦と戦術の政策決定者は軍人のみだが、戦略は政治家・官僚・軍人


・平時の軍は家の戸締りのようなもの
→どの程度に安全な環境かは認識次第で認識は主観、客観的な解はなくコンセンサスも難しい
→危ない冷戦期の日本ではリスク認識が低かったのに、ロシアも中国も実質資本主義になってから
リスク認識が(正確かどうかは別として)高まっている。
→冷戦時代を知る自分はずいぶん平和になったと思ってるがリスク認識は主観で個人差が出る
→クライシスが起きればコンセンサスは簡単だが「戦闘がないから軍は不要」ではない
→軍は戦時の政策だけでなく平時の政策にも必要

・国を縛る法律は存在しない
→国際法は慣習の集積に過ぎず国連に国を罰する力はない
→PKOは敵対勢力の分離・人道支援・停戦監視などで国への強制はできない
→国連軍にはどこも兵力供給せず空文化しソフトバージョンとして経済制裁がある

・相互に依存する国は戦争しない
→経済だけでなく文化・情報や人の交流による相互理解が進むと殺戮をためらうようになる
→戦争への動機を奪うことが平和へのメカニズムとして有効で政策手段は軍事だけではない

・国際関係における国と軍事の比重が低下
→ペティ・クラークの法則(第三次産業の発展に領土の拡張は不要)
→軍事力より経済力の時代に
→経済は国境をまたぎ国は無力→経済のグローバル化
→通常戦争からLIC(低烈度紛争)へ→正規軍より情報機関

第四章 ケーススタディ 尖閣諸島→省略
(明快な解説でスッキリしましたが、検証レベルなどは精緻で高いものの、わたくしの見方と
基本は同じだったのでメモは省略しました。ひょっとして、わたくし世界標準???)

第五章 普遍的な見方

・シグナリングを見落とすな
→ミリタリーバランス誌は尖閣周辺の中国海警船をシグナリングと表現している
→シグナリングには「やってること」と「できるのに、やってないこと」がある
→中国海警船は巡回はするが上陸や日本船への発砲はしない(北方領土では発砲もある)
→中国領土であることの表現と軍事衝突はしたくないことの表現→シグナリング
(米軍がいつでも使える尖閣諸島は、シーレーン確保に乗り出した中国にとっては脅威)
→公式声明では事態が悪化したり内政干渉になったり交渉に影響する場合もシグナリングで対処
→どの国も膨大な人員がシグナリング分析に取り組んでいるが、日本政府は・・・
→2013年アメリカの国務長官と国防長官の(靖国神社ではなく)千鳥ヶ淵戦没者墓苑への献花
→これは安倍首相の靖国神社についての雑誌寄稿に対するアメリカ政府のシグナリング
→無視した安倍首相は靖国神社に参拝し、同日アメリカ大使館が公式非難声明を発表した
(2013年は北朝鮮の核ミサイル危機の年で米日韓の協議と中露との調整が最重要だったので
政府要人の参拝に反対する中韓を刺激しないで、というシグナルだったが無視されたため)
→この無視が故意なのか、うっかりなのか・・・

・自国の価値観で他国の行動を評価・予測してはならない
→国際政治はすべて異文化コミュニケーション
→現実を予断やバイアスなしに理解すること
1947年5月 日本国憲法施行
1948年8~9月 半島南北分裂
1950年6月~ 朝鮮戦争
1950年8月 警察予備隊→自衛隊
1952年4月 統治権回復
(1948年のロンドン五輪にドイツと日本が参加できなかったのは、国がなかったから)
・事実と願望を混同してはならない
→アメリカ本土は攻撃されない(9.11)、日本で原発の大事故は起きない(3.11)
・外政と内政は連続して一体である
→中国の対日政策と体制維持、経済発展と対米政策の例
・2国間の政策は他国との関係にも影響する
→2018年プーチン大統領の年末会見での普天間基地移転問題の指摘
(知事や住民が反対しても普天間基地を移転存続させるのだから、北方領土に基地は作らせない
と平和条約で約束しても、米軍基地に日本がどの程度の主権を持っているのか分からない)
→尖閣諸島も米軍が自由に使っていいと日本がいってる(日米地位協定)
→中国にとっては日本領土であることのリスクが高い(ロシア同様の対応に)
→2004~5年のチェコ・ポーランドへの米軍ミサイル防衛設備の設置計画
→これらはすべて連続して一体で国際関係は展開される
・二極対立から多極構造へ
→日本では国際関係=日米関係の短絡がある
→冷戦時代はやむを得なかったが、未だに極端な親米と反米がある
→国際政策のゴールは国益を最大にすることで、日本が自分で決めること
→ただし、その国際政策の国益とは何か、得るものと失うものを国民に提示すること
(政府当局者はだいたい良いことしかいわないので報道や研究者や世論の検証が必要)

・安全保障政策は得るものと失うものの差し引き
→政策提案書(ポリシーペーパー)に取りうるオプションをすべて提示し、それぞれを実行した際の
得るものと失うものを併記することが、どの授業でも求められた
→アメリカのアマチュアリズム政治文化からで素人が決定者になっても対応できるから
→企業の損益計算書と同じ発想で教授とアドバイザーを交えて議論し再提出する
→思いつくままに嫌がられるとか笑われるとかのバイアスを排除するよう指導された
尖閣諸島問題のケーススタディ
オプションA 自衛隊を島に上陸させ占領する(得るものと失うもの(略)、以下同様)
オプションB 自衛隊上陸なし。島に恒久施設建設
オプションC 領海内に入った中国船のみ排除
オプションD 現状のまま何もしない
オプションE 尖閣諸島を中国に譲る
→重要なのは可能性の提示で配慮や忖度をしてはならない、決定は意思決定者
→すべてのオプションには必ず得るものと失うものがある
→特に安全保障の分野では、得るものと失うものが僅差になることが多い

・好き嫌い・善悪・勝ち負けなどは現実理解の邪魔
→予断・バイアス・偏見などは政策判断の敵で事実と願望の混同も同様
→現実には完全な善も悪も明確な勝ち負けも存在しないのに、
→そんなバイアスのかかった情報がコンテンツとして提示されている
→現実の安全保障政策は事実より為政者の言葉や世論の認識が力を持つ
→政策決定にはそのバイアスを可能な限り排除しなければならない
(事実誤認によるイラク侵攻など)

・政策決定は重層的なプロセスで単層的な思考をしてはならない
→反対もあれば賛成もある中で政策は重層的に決定していくが表面には出にくい
(民主党・野田政権による尖閣国有化など)
→いかなる国にも多様性があるのに国や国民がひとつの均質な主体であるかのような言説が多い
→○○国は何々とか、○○人は何々とかの言説は最大限に警戒し疑う必要がある

あとがきより

・若い頃に知りたかったのは「なぜ戦争が起きるのか」というメカニズム
・軍事や安全保障の議論そのものが忌避対象で勉強したくても学校も研究機関もなかった
・日本は1945年から戦争していないので戦争しているアメリカの大学院で勉強した
・帰国後も世界標準のわかりやすい安全保障論の本に巡り合えなかった
・卓見を持つ専門家は何人もいるが初歩的な内容は飛ばしていたので本書を書いた
・学んだのがアメリカの大学院なので「アメリカの視点」からスタートしているが、
各国から各職業を経験した学生が集まってたし、各国の文献や報道にも接して相対化された
・国際社会とネット空間は英語が事実上の標準語になっており、英語さえ読めれば世界の
政府発表やニュースが日本に居ながら直接入手できる環境になっている
・安全保障に限らずネットがもたらす「二極分化」がありリテラシーの高低ギャップが
ますます広がっている
・日本の安全保障をめぐる議論では現実になってるので、ぜひ高いほうに参加してほしい




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2021年08月22日

シニアの断捨離

(お知らせ)
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以前「老前整理」とゆー本を紹介しましたが、すでにあれから7年・・・

もはや「老前」ではなくなったのに、モノが増えるばかりのわたくし・・・も含め
今回は無事にご卒業を迎えられた、ひまぱのぱさんやwingさんのためにも・・・

「シニアの断捨離」のご紹介であります。あははは

まずは表表紙の惹句をご覧ください。

P8170449

「必要なモノだけを残して、シンプルに快適に暮らしたい」
「人生を折り返したあとは選び残します。」

監修 やましたひでこ 宝島社TJMOOK 2019年12月21日発行



裏表紙の惹句

P8170450

「断捨離は人生の選び方、残し方を決めるメソッドなのです。」


例によって目次のみ・・・

P8170448




監修者紹介

P8170452

断捨離って、ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」から発案されたんですね。

以下、わたくしの読後メモから一部のみ・・・(掲載に問題があるようなら削除します)

シニアの断捨離ルール
①手の届く高さ、目に見える場所だけにモノを置く→安心安全
②大きなモノを捨てる、重いモノは自分で運べるモノだけにする
→簡単に掃除でき清潔で空間を圧迫しない、模様替えもできて潤いのある生活に
(通常の断捨離では達成感を得やすい小さなモノから)
③家族と「一緒に決める」ことから逃げない→勝手に捨てない
④「もったいない精神」を捨てる→人生の不安が軽くなる
(断捨離での「捨てる」には寄付するリサイクルする売却するなども含む)

01
・新しくモノを買うときは総量規制で→収納に隠してモノを溜め込まない→収納をなくす
・断捨離とはモノがない状態ではなく自分で選び抜いたモノ、自分の生活を助けてくれるモノ
だけの心地よい空間を作ること
・捨てられないのは→面倒くさいから・もったいないから・せっかくのもらいモノだから
・現実逃避型(先送りタイプ)・過去執着型(遺物保管タイプ)・未来不安型(過剰ストックタイプ)
ステップ1→収納していたモノを全て水平面に出して俯瞰する
ステップ2→どうみてもゴミ・ガラクタは捨てる
ステップ3→自分軸と時間軸の関係性を意識する
(家族とかではなく「自分」の、過去・未来ではなく「今」に注目して判断し絞り込む)
→要(必要か)適(ふさわしいか)快(心地よいか)の視点で選び抜くこと

02
素敵な暮らしをしている人の共通点
・ライフスタイルの変化に対応した暮らしをしている
・シンプルな暮らしを目指している
・意識的にモノを循環させている(総量規制)
・意識的に天秤にかけ、捨てる、残すを選別している
・自分に必要なモノと、お気に入りのモノをきちんと選んでいる
・心と空間にゆとりがあり、新しいモノやコトが入る余地がある
・心や体をリセット&リフレッシュする習慣がある

03
場所別の断捨離で共通のオキテ
・場所全体を見渡して大きなモノがないかチェック→年をとるほど大物は扱いきれない
・収納アイテムは捨てる覚悟で→収納があるから詰め込む
・自分距離の射程範囲外にモノを置かない→身体が痛いと億劫になりモノが溜まる
・残すからには使う→大切なモノなら使ってこそ輝く
・優勝カップや古いアルバムなど→思い出は形がないとダメなの?
場所別の断捨離で共通のステップ
・モノをすべて出す→量の把握
・収納と呼ばれるアイテムを捨てる
・「その場」で使うモノだけにする→場所の移動も
・「今」使うモノだけにする
・その場に収まるモノの量にできないか、考えながら配置する

人との付き合い方の断捨離→自分のための人生に→円満な関係は逃げずに闘うことから
・同居している人→定期的に話し合う「ケア」
・別居している家族→理解しているはず、ではなく何気ないコミュニケーションから
・親戚→苦痛なら段階的に遠ざける
・ご近所さん→必要ないなら緩やかにフェードアウト(最低限の地域活動には参加)
・学生時代の友だち→付き合いが億劫になってきたら「今はお休み」と思う
・趣味仲間→嫌な思いをしたり顔色をうかがうことがあれば、それを解き放てる世代と考え
別のサークルや別の趣味へ移行することも

コトとの付き合い方の断捨離→体力的金銭的に負担を感じたらやめ時のサイン
・年賀状→送りたい人だけに、あるいは送らずに連絡して食事に誘う
・お歳暮→感謝を伝えたい人だけに、あるいは直接会ってプレゼント
・車の運転→利便性は安心があってこそ、安心できる環境づくりで心地よい暮らしに
・ストックの溜め込み→近所のスーパーやネットショップをストッカーと考える
・なんでもとっておく癖→無意識なので自覚する→モノ軸でなく自分軸で「今使うか」の視点
・無料のモノをもらう癖→容量オーバーは不用品、使えるから捨てないなら貰わない

云々・・・興味のある方は是非ご一読を・・・

とはいっても、めんどーだし、もったいないし、せっかくのもらいモノだし・・・
と、まだまだ現実逃避も過去執着も未来不安もあるし新製品は魅力だし・・・

ただ断捨離はあくまで生活の質を豊かにするためのもので、趣味の世界とは別のハナシ・・・
とは言いつつ・・・
わたくしの「趣味の物置小屋」は、すでに使わないモノで溢れてるんですが・・・


ま、フルサイズ一眼のコンプリートシステムをお持ちの上にミラーレス機を検討されてる人や、
新たに巨大マイクロフォーサーズ機を追加された上に高級レンズ群を検討されてる人や、
懐中電灯を買う際に「保存用・観賞用・実用・交換用」の4本で1本とカウントする人や、
さらに十数本の改造用を加えても1本とカウントする人などが世の中には存在するので
もうそんなに行くこともないキャンプ用品やアウトドア用品を捨てられず、総量規制を無視して、
次々と買い足して溜め込んでるぐらいは、大したことでもないか・・・



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2021年08月10日

ご苦労様とお疲れ様

とーとつですが、ご苦労様とお疲れ様であります。

ま、お盆や夏休みとかで、お仕事やご学業はお休み中の方もおられるでしょうが・・・

わたくし職場で人をねぎらう際、上司には「ご苦労様でした」、いっぽう同僚や部下には
「ご苦労さん」とゆー感じでやってたのですが、いつの頃からか「上司にご苦労様は失礼」
とかも耳にするようになり、以前から気になってました。

で、高齢恒例によりヒマなので、今回ちと調べてみました。

(以下ネット情報からランダムに
抜き書きしましたが問題があるようなら削除します。)

・「ご苦労様でした」は人の労をねぎらう丁寧な言葉で、江戸~明治初期までは目下が目上に
使っていた。

・目上が目下に使うのは「大儀であった」だが、明治~大正から徐々に変わっていった。

・早稲田大学・日本語研究センター・倉持益子氏の研究によれば(以下ネットのコピペ)
→倉持先生は江戸時代以降の文学作品に使用されている「ご苦労」のあいさつ表現を集計し、
その使われ方の転換期は明治時代にあることを発見しました。
→明治時代初期までは目下の者から目上の者に対して使われることのほうが多かった
そうですが、
それ以降形勢が逆転。
→大正時代には目上の者が使うことが主流になりました。
→その背景には明治時代に誕生した軍隊の影響があると、倉持先生は考えます。
→幕末まで使われていた一種のサムライ言葉「大儀であった」という表現に古臭さを感じ、
あえて別の表現を選んだのではないか、というのが倉持先生の見解です。
→軍隊は戦争を経験しながら急速に影響力を拡大。彼らの「ご苦労」のやりとりが徐々に
市民にも広がり、目上の者が目下に対して使うあいさつとして定着していったと推測されます。
詳細は https://liginc.co.jp/272362


つーことで(軍隊のような)上下関係の厳しい組織(会社など)でも誤認識され使われるようになった
という説のようであります。

・いっぽうで「お疲れさま」は、もともとは限定地域の方言で主に夕方の挨拶だったようで
→夕方から夜にかけての挨拶の言葉。こんばんは。(長野県諏訪郡)
→おつかれさん 新潟県新津市・中頚城郡
→午後、人に行き逢った時の挨拶の言葉。(山梨県東山梨郡)
(ちなみにわたくしの先祖の郷、泉州山奥の某村では「こんばんは」は「おしまい」で、
これはおそらく京言葉の「おしまいやす」から、他にも漬物は「おくもじ」、父と母は
「おたあ」と「おもお」で、この村だけが何故か他の村々から孤立した京言葉でした。)


・『ごきげんよう:挨拶ことばの起源と変遷』の著者である小林多計士さんによれば、
「おつかれさん」は江戸時代以前の「ご苦労」と同じ意味合いとのこと。

・もともとは疲れていることが予想される夕方以降のあいさつが「ご苦労」という表現と合体し、
現代の「お疲れさま」というあいさつに変化したのかもしれませんね・・・

・「お疲れ様」は1990年までは「ご苦労様」と同じように目上から目下に使われていた(タモリ倶楽部)

・何故「ご苦労様」だけが目上からになり「お疲れ様」が一般的に多用されるようになったか。
①時代劇による誤解説
軍隊の中で使われていた「ご苦労じゃった」というセリフが、めぐりめぐってサムライ言葉と
誤解され、
時代劇で多用されるようになりました。
そうして『ご苦労=立場が上の者が使う偉そうな言葉』というイメージが浸透し、日常生活で
「ご苦労さま」と言うことに抵抗感が生まれたのでは、という説です。
一方で「お疲れさま」にはそういった抵抗感がないため、代替表現として利用頻度が高まり、
今や一般的に使われる言葉になったというわけです。
②業界用語説
テレビや映像制作などの業界は日夜問わず働いているため「こんにちは」や「こんばんは」
といった時間を考慮したあいさつが面倒で「お疲れさまです」が多用されているとのこと。
その使いやすさが人気を集め、業界問わず「お疲れさま」というあいさつが好まれるようになった、
という説明がなされることも。
③抵抗感がない説
「苦労」というのはかなりの努力の過程を含意し、使用するのを若者は敬遠する。これに対して
「疲れ」は誰でも倦怠感を抱くのでその言葉の使用に関して抵抗感はないのではなかろうか。
出展: 登田龍彦(2004)「挨拶表現『お疲れ(さま)』について:誤用における相互主観化」




云々・・・と、ちと調べただけでも様々な説があり、けっこう興味深いですね。




で、ここからが自説

・わたくしはずっと目上には「ご苦労様でした」同僚や部下には「ご苦労さん」を使っていたが、
これは決して間違いではなかった。
・植木等の「コツコツやる奴ぁ、ご苦労さん!!!」も上下同僚どれにも該当していたはず。
・軍隊で使われ始めた「ご苦労じゃった」は上記の仮説にあった「大儀であった」が古臭い
と考えたからではなく、おそらくは・・・
・部下思いの上官(イメージとしては西郷隆盛とか)が最大限の気持ちで部下をねぎらう際に、
部下と同じ立場になって、本来は下から上に使うべき「ご苦労」を、わざわざ使った。
・その使い方が軍隊内で一般化し、同様に上下関係の厳しい官庁や会社組織においても
部下を親身になってねぎらう場合のみ(大儀の代わりに)使われるようになった。
・その本来の使い方を理解せず伝え聞いた映画関係者や作家が時代劇などで、目上から目下に
使うべき言葉として誤用するようになったのではないか。
・今でも皇族が被災地を慰問された際、被災者に寄り添われ(同じ高さで)話をお聞きになり、
「それはご苦労されましたね(大儀でしたの意)」とねぎらわれるが、これが本来の使い方で、
・あえて目上の者が目下の者と対等の立場になった(親身になった)場合に使うべきもの
・なので通常の使い方では、あくまで下から上をねぎらう言葉なのである
・それを「下から上に使うのは失礼」とのビジネス界の今の常識は明らかな間違い
・目上には正しくは「この度の○○まことに御苦労様でございました」と使う(ねぎらう)
・逆に目下には最大のねぎらいを表すときのみ「ご苦労でした」それ以外は「大儀でした」
が正しいのだが、今はパワハラとか言われないよう、ふだん使いしてもいいだろう
・いっぽう長野と新潟と山梨の山間部の方言であった「お疲れさん」は、本来は親しい者に対する
夕方の挨拶なので、お気楽な仲間同士のねぎらいにはいいけど、やはり目上には失礼・・・

との結論に至ったのであります。やっときっぱりと

つーことで・・・
わたくし、ねぎらいの言葉には
立場に関係なく「ご苦労様でした」を使い続けますので、
特にビジネス界にご在籍の皆様方、なにとぞご気分を害されませんように・・・



と、今回も最後まで拙い記事を読んでいただき・・・えと、えと、この場合は・・・


お疲れ様でした!!!





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2021年07月29日

これで世界中どこでも宴会ができる???

はてさて、これでようやく8月9日以降は・・・

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世界中どこでも宴会!!!
ができる・・・のだろうか???

英語の訳文はタイトルだけだしQRコードはワクチン情報だし証明者は大阪市長だし・・・

と、ちと調べてみると、こんな記事がありました・・・

ワクチンパスポート、世界からあきれられる日本 デジタル化進む欧州との違いはなぜ? | 47NEWS (nordot.app)

ふむふむ・・・我が国の政府も日本語と英語の書面による証明書は発行するようですが、
EUでは共通様式のデジタル証明での統一が進んでるようですね。

ま、EUでもスマホを持たない人のためにQRコード付きの書類は出してくれるみたいですが、
基本はスマホ対応で、いずれはこんなのが世界標準になるんでしょうね。

つーことは、スマホを持たないわたくし・・・
世界中がワクチン接種者に渡航を認めるようになっても宴会できないままなのかっ!!!

そう、これまでガラホで困ったことは、LINEなどネットでのやりとりが高くつくことと、
お店でネット決済しにくいのでポイントが付かないこと、ぐらいだったのですが・・・



世界中どこでも宴会!!!

ができないとなると、いよいよスマホを使うしかないのだろうか・・・
ま、我が国がデジタル対応するまでには、まだまだ時間がありそうですが・・・
(追記です。9月5日に12月からスマホQRも使えるようにするとの政府発表がありました。
けっこう早かったのね・・・・おろおろ・・・)



ご注意P.S
もちろんワクチン接種済みといっても100%感染しない・させないとゆーわけではないし、
増えている変異株には有効率が下がってるらしいし、新しいワクチンなので有効期間も不明、
さらに製造元からは6ヶ月後に3回目の接種をすべきとの話もあるようで、2回目のワクチン
接種から2週間が経過したとしても、人が多い場所でのマスク非着用や、不特定多数が密になる
宴会などは避けねばなりませんし、消毒や手洗いうがいも引き続き励行が必要ですね。




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