京都

2022年12月07日

アマテラスの暗号・・・

とーとつですが・・・

アマテラスの暗号であります

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裏表紙にあった惹句

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・・・とゆーよーな小説で、「日本人はユダヤ人の一支族だった」説の新解釈とかが、
これでもかっ!!!とばかりに出てきて驚愕動転、大いに楽しめました

古代史マニアでもある剣鉈コレクターさんに以前から薦められてたベストセラー小説で、
かなりの長編でしたが、当日接種したオミクロン対応ワクチンの副反応による高熱で、
意識朦朧になりつつ一気読みしました



著者・発行所・発行年月日などは奥付のとおり・・・

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本書に登場する神社の数々・・・(画像掲載に問題があれば削除します)

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で、オハナシは惹句のとおり始まるのですが、主人公の父親殺害に使われたベレッタM92の
バレルにはサイレンサー用のネジが刻まれてて、これが後の伏線になって・・・

本格ミステリー小説なのでストーリーなどは紹介できませんが、まさに惹句にあった
「新感覚・歴史ミステリー・エンターテインメント」小説でしたね


おなじみの
「日本人はユダヤの失われし十支族の一族」説が作品の重要なベースになってて、
ま、こちらは昔から大好きだったので、多くの習慣や名詞や発音などの類似点は既知でしたが、
この小説で知った(思い出した)事実???のいくつかを、忘れないうちにメモ


・「天皇」はヤマト言葉ではスメラ・ミコトで、古代ヘブライ語では「神を奉ずる・栄光」の意

・「エル・サレム」は、古代ヘブライ語では「平安・京」の意
・エルサレムの東には聖なる湖「ガリラヤ湖」があり、流れ出る川は「ヨルダン川」だけ
・平安京の東には「琵琶湖」があり、古代ヘブライ語ではガリラヤは「琵琶」の意
・琵琶湖から流れ出る川は「淀川」だけだが、ヤマト言葉ではR音やN音は省略されていた
・これを元に戻せば「ヨ(ル)ド(ン)川」になる
・流れる川に停滞を意味する「ヨド」の命名は不自然でヨルダン川との類似から命名した

・この平安京への遷都や天皇や神社の隆盛に関わったのは渡来人の秦氏一族だった
・秦氏一族は大陸の西から朝鮮半島に来た一族の末裔で当時は漢民族に迫害されていた
・その秦氏を支援して「約束の東の島々」である日本に呼び寄せたのは当時の天皇

・イスラエルのジオン祭りと同時期の毎年7月に、同日程、
同目的、同儀式で開催される、
平安京のギオン祭りでは、アークを模した神輿がユダヤの苦難を描いた絨毯に巻かれ巡行する

・諏訪大社を守る狛犬は獅子と一角獣で、他の古い神社も同様だったが後に犬や狼に変わった
・古代ユダ王国と古代イスラエル王国の守護神は、それぞれライオンとユニコーン
・この2頭で神を守っているのは世界中でもイスラエルと日本だけ
ライオンとユニコーンはユダヤの名門であるロスチャイルド家の紋章・・・云々

さらに各国の諜報機関やイスラム組織や秘密結社の暗躍もあり、じつに興味深かった・・・

のですが、冒頭地図に記された古い神社の多くは古代の製鉄と関係したとされる神社でもあり、
そのことに関する、わたくしの独自説がこちらの記事に・・・むひひひ



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2022年05月20日

今週のキャンプメシと宴会メシ!!!

たまたま今週はキャンプ宴会と同期仲間の宴会が続いたので、
「今週のキャンプメシと宴会メシ」つーことで食餌を中心にサクサクっとご紹介。


まずは日曜から月曜にかけての大阪ディープサウス・キャンプから・・・

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ワンテンママさん新機軸のコールマン・ツーリングドームSTテント・・・


せっかくなので、わたくし新機軸の望遠ズームで・・・

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わははは、愉快愉快・・・




こちらは・・・

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ワンテンパパさんおなじみのモンベル・ムーンライトⅡテント・・・

で、わたくしのダンロップVS21Aテント・・・なんですが・・・

今回はマットをクルマに拡げたまま持って来てたし、一人で昼過ぎから飲み続けてたし・・・
結局は車中泊となり設営しませんでした。

やはり自転車は飲む前にたたむもので、テントは飲む前に張るもの・・・
ま、車中泊セットも快適でしたが、わたくしはテント泊のほうが好みですねえ。

と、夕方には翌日休めることになったwingさんも(迷いつつ)到着し、4人宴会のはじまり!!!


ここはキャンプ可ですが、炭火でのBBQや焚火などは不可つーことだったので、
まずはワンテン一家の「炉ばた大将」で・・・

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やはり焼き物にはビールやなあ・・・ばくばくかぱかぱ・・・




続いて専用ダッカルビパンによる新機軸のチーズダッカルビであります。

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ワンテンママさんが前夜からタレに漬け込んでた鶏肉にチーズをのせて蒸し焼きに・・・



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やはりチーズダッカルビには赤ワインやなあ・・・ばくばくかぱかぱ



で、

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ワンテンママさん特製の箸休めなんぞをはさみ・・・ごくごくばくばく




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おなじみの部隊鍋(プテチゲ)に移行・・・って、この100均ランタンもいいなあ・・・


ま、このあたりから画像を撮るのも怪しくなってきてて・・・

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何回目かの具材を入れて食べた後のようですね・・・ばくばくごくごく
ま、あとはどうなときゃあなろたい・・・ばたっ


と、翌朝は・・・

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プテチゲの残りに中華太麺を入れたラーメンやアルファ米を入れた雑炊で朝食・・・ばくばく


この朝には鳥好きのN家さんも立ち寄って下さったので・・・

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はじめてウグイスさんを撮ることができました。
近くで鳴き声はしてるのに素人にはなかなか見つけられないんですよね・・・



ちなみにこちら・・・

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wingさんのレンズフードが大好きな・・・ホソヒラタアブさん・・・だそうです。



と、その後もあちこちガイドいただき昼過ぎには解散、わたくしとwingさんは・・・

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京都高台寺蕎麦のランチセットとやらで〆ました。めでたしめでたし





で、翌日の火曜日は、ひさしぶりに元職場の同期6人が集まり昼から宴会・・・

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ええ、わたくしは一番先に着きました。



前回と同じ大阪駅前第3ビルの33階にある河久で・・・

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おなじみの河久御膳・・・

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以下、お品書きの順番どおりにサクサクっと・・・

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今回はたまたま向かいに座ってたdonchanさんから、食べる前に厳しく指摘されたりして、
最後のデザートまで無事に撮ってたようです。



それにしても・・・なにせ・・・

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飲み放題コースだったので、ついつい角ハイボールを飲み過ぎたな・・・ばたっ
ええ、この日はわたくし大阪メトロの四つ橋線を何往復もしてたようです・・・




で、翌々日の木曜日は、じつにひさしぶりの学生時代の史跡サークルの同期会・・・

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京都・三条大橋を渡り・・・





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高瀬川沿いにある木屋町通を・・・




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高瀬川一之舟入まで遡上すれば、向かいにあるのが・・・



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角倉了以の別邸、山形有朋の第二無鄰菴だった、おなじみ高瀬川がんこ二条苑であります。



学園祭に合わせ毎年秋に開催していただいてたのですが、ここ数年はコロナ禍で中止、
最近ようやく移動制限も解除されたので、と再開いただいた次第。ありがとね!!!

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晩秋の京都もいいけど鴨川をどりの季節もいいですねえ・・・
桜や紅葉のシーズンは観光客でいっぱいだし、真夏は暑くて真冬は寒いし・・・



で、いつもの下足箱へ靴を入れ・・・

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この日は11人で昼から宴会・・・11人いる!!!・・・ま、当たり前・・・




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まあ最初こそ食べる前に撮ってたものの・・・






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湯葉のしゃぶしゃぶあたりから怪しくなり・・・




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飲み放題コースの翠ジン・オレンジをどんどんお替わりするうちに、さらに怪しくなり、
いくつかの料理が抜けてるかもですが・・・



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〆の炊き込みご飯と・・・


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デザートの杏仁豆腐は撮ってたようです。



で、宴会後は全員で名庭園に下りて、恒例の記念写真を撮ったはず・・・
ええ、画角もサイズもてきとーなままで店のおねいさんに頼んでたようです。ひっく

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ちょうどツツジが見頃・・・だったようですね



解散後には京都を散策する者や昔なじみの飲み屋をハシゴする者もいたのですが、

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わたくしはへろへろになって御池通から京阪三条駅まで戻り、ぐったりと帰宅しました。

そう、今週はひさしぶりの外メシ・外呑みが続いたので、さすがに・・・うぐぐぐ
やはり、そのままばったりできるキャンプ宴会、へやキャン宴会がいいですね。




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2022年04月27日

四畳半タイムマシンブルース

四畳半タイムマシンブルース・・・

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森見登美彦著 上田誠原案 KADOKAWA  2020年7月29日初版発行



帯にあった惹句・・・

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史上最も迂闊なタイムトラベラーたち・・・宇宙のみなさま、ごめんなさい・・・あははは



著者と原案者の紹介・・・

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そう、京都に暮らす「へもい」学生を主人公にした、わたくしの好きな森見登美彦の作品群と、
わたくしの好きな映画「サマータイムマシン・ブルース」の世界が合体したもの・・・

ネット配信版を再編集したアニメ作品が2022年9月22日から劇場公開されるそうですが、
その宣伝でたまたま本を知り、いそいそと図書館で借りてきて一気読みしました。

登場人物は主人公の「私」をはじめ、森見作品でおなじみのメンバーですし、舞台設定も
映画作品では大学のカメラ部とSF研究会が共用しているボロい部室だったのが、おなじみの
京都のボロい下宿に替わっただけで、どちらもあくまでもスモールワールド・・・
(以前も書きましたが、わたくし学生時代を京都で過ごしカメラ部やSF研にも所属してました。)

今回の作品はファンタジー色がそんなになく、いわゆる「タイムパラドックス」について、
原案をさらに複雑にして、「過去を変えれば宇宙が消滅してしまう!!!」と気づいた主人公が
ドタバタと動くものの、未来からやってきたタイムトラベラーはじめ誰も気にする者はなく、
みんな好き勝手に動き回って自分だけ空回りするとゆー、いつもの展開で楽しめました。

まあ、99年も沼に埋まってたエアコンのリモコンを最後に使うシーンで、こちらの小説では
主人公が新しい電池に交換してから使ったりと、映画作品ではいくつか気になってた部分が
さりげに修正されたりしてましたが(でも電池の液漏れは???)、まさにスモールワールドで
繰り広げられる「へもい」若者たちの青春ドタバタ喜劇つーのは、どちらも共通ですね。
そーいや著者と原案者は同い年で、同時期に京都で学生生活をされてたんですね。

で、原案より複雑になったタイムパラドックスの悩みといっても、たとえば・・・

・昨日の彼女を五山送り火に誘ったのは今日の私だが、それは今日の彼女から誘うように
頼まれたからで、彼女はそうしないと過去が変わって宇宙が消滅すると考えていたから・・・
・そんな主体性のカケラもない約束が男女間で有効だとは到底思われない・・・うじうじ
・でも今日の彼女から頼まれたことを知らない昨日の彼女が私の誘いを受諾したという事実からは、
そもそも彼女が私を憎からず思っているという判断が引きだせよう・・・わくわく
・でも今日の彼女は自分の提案に私が従った誘いに過ぎないことを知っているのだから、
私の誘いを本気にしているわけがない・・・うじうじ

といった感じで、私だけが真のタイムパラドックスを理解し宇宙を救える唯一の存在なのである
とか、エラそうなことを言ってる割には、じつにしょーむない悩みばかりで・・・

いやあ、じつに面白かったです。ぜひ映画作品も見てみたいものです。

(2022年10月追記です)
川端さんのご厚意でネット配信版アニメを観ることができました!!!
他の森見作品のアニメ化作品と同様、小説とは別の作品として大いに楽しめました。
ついでにダウンロードしてくれてたアニメ版の「夜は短し歩けよ乙女」も再視聴できて、
こちらも同様に楽しめました。

森見登美彦原作・上田誠脚本のアニメ作品はどれも面白いけど、本作は原案が上田誠の
「サマータイムマシンブルース」で、実写版の映画作品も観てるのですが共通点はあるものの
まったく別の作品になってましたね。いったいどんだけのアイデアがでてくるんだか・・・
こうなると舞台版の上演も観てみたいし、戯曲集も読みたくなってきて・・・



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2022年02月02日

京都寺町三条のホームズシリーズ

2022年2月2日2時2分・・・満を持して紹介するのは・・・

「京都寺町三条のホームズ」シリーズであります・・・

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1月中に1から10(6.5を含み)11冊を読みましたが、現在刊行されているのは17までの18冊。

著者は望月麻衣、双葉社・双葉文庫刊、1は2015年4月19日に第1刷発行・・・

そう、以前「京洛の森のアリス」シリーズとかを紹介した著者の代表作で、当該記事への
(洛中にお住いの)Gomiさんからいただいたコメントで、いつかは読みたいと思っていた
文庫本シリーズであります。

コミックやアニメにもなり、このシリーズで紹介された京都の観光スポットやお店には、
若い観光客が一挙に増えたそうですから、まさに若者に大人気のシリーズなんですね。

で、1月中は寒さに加え感染状況がまたもや厳しくなり、自宅に籠る日々が続いてたので、
図書館の順番予約が入る都度、ちまちまと読んでたのでありますね。


内容については、ご存知の方も多いでしょうが・・・

埼玉県大宮市から京都市内の府立高校2年に転校してきた純真無垢な女子高生の主人公と、
寺町三条の骨董品店で店番もしている超イケメンで頭脳明晰・品行方正
大学院1回生との、
ほのかなラブロマンス・・・が基軸になってるのですが・・・

この大学院生の観察力・推理力が秀逸で、周囲から寺町三条のホームズと呼ばれており、
身のまわりに起こる美術品・骨董品にまつわる様々な事件を推理、二人で解決していく
とゆー展開の中で、京都観光や名品・名店案内、古美術・歴史から恋愛・生き方指南まで・・・
どれもが優しくて気持ちよくて、まさにライトノベルの真骨頂・・・

回想シーンはあるものの時間軸に沿って物語は続いてて、ようやく7の終わりで、主人公は
女子高生から大学生に、ホームズは修士課程を終えて社会人になり、新たな展開になるのですが、
ともかく全編に京都愛が溢れてて、聖地巡礼ガイドブックにもなっている6.5の中で、著者も
「絶対に嘘は書かないようにしている」と述べられてましたが、確かに美術や骨董や歴史などの
解説についても素直に納得できました。

わたくしが学生時代によく歩いてた半世紀近く前と殆ど変わらず、あるいはもっと以前や
観光に訪れただけの人たちでも、現在を舞台にしたフィクション世界に入っていけるような、
殆ど変わらない街並みや雰囲気つーのは、やはり京都ならではの魅力ですね。

また、ミステリー仕立てなのでホームズと悪のボスキャラとの対決シーンもあるのですが、
ふだんは誰に対しても標準語の敬語を使っているホームズが「ほんまに、許さへん」と、
このシーンになると京都弁で凄む、といったセリフの使い分けはけっこう迫力がありましたし、
ホームズが自分を抑えながら主人公と慎重に付き合ってて、彼女のふとした言葉やしぐさに
ついつい「あかん、めっちゃ可愛いし・・・」とか、京都弁で本音を呟くとゆー使い分けも、
とても微笑ましくて自然でした。

さらに物語中ずっと、ホームズは「カリオストロの城」のラストでクラリスを抱きしめかけて
ぐっと耐えるルパン三世と同じ気持ちと「手に入れてしまえば愛が消えてしまうかも・・・」
という「あざとい」自分への不安から、いっぽう主人公は「彼はイケメンすぎるし優秀すぎるし、
自分への優しさも特別なものじゃないだろうから恋心は秘めたままに・・・」という思いから、
お互い
の気持ちが常に揺れ動いてて二人のロマンスがなかなか進展しない・・・つーのも、
とても歯痒くて、とてもかわゆくて、(高齢のわたくしも)物語に引き込まれている次第。

つーことで、わたくしが最新刊を読み終えるまで・・・
はたして自転車で図書館往復できる体力が続いているのだろうか・・・
今年に入っても自宅で飲み続けて食べ続けてるだけやからねえ・・・うぐぐぐ



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2021年10月24日

京洛の森のアリスと満月珈琲店


とーとつですが「京洛の森のアリス」と「満月珈琲店」のご紹介・・・

ええ、たまたま「洛南つながり」つーことで著者と作品の存在を知り、
「たまには若い女性が読んでる本も読まねばなるまいて
ペジテ」と・・・


まずはこちら・・・

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京洛の森のアリス全3巻・・・
望月麻衣著 文芸春秋 文春文庫 2018年2月~2019年6月発行


もうひとつの京都とゆー異次元に入り込み様々な冒険を通じて成長していく少女のお話しで、
若い女性読者に向けた「生き方指南」もあちこちに感じられて好感が持てました。

「ジブリ作品のようなファンタジーを書きたいと思った」と、あとがきで書いておられましたが
確かにそのイメージもあり、ジブリ作品つーのは作家の憧れにもなってるんですね。


京都を舞台にしたファンタジーといえば、奈良出身で京都大学の大学院在学中にデビューした
森見登美彦の作品がすぐに思い浮かぶのですが、

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著者は北海道出身で京都在住、2016年の京都本大賞を受賞されてるんですね。

読後になんとなく筒井康隆の「愛のひだりがわ」(荒廃した近未来が舞台の旅物語)を
思い出しましたが、少女の成長物語つーことでイメージが重なったのかも・・・


おそらく著者が理想としているであろう、ノスタルジーに満ちた不思議な京都の街があって、
(わたくしがイメージしたのは映画「DISTINY 鎌倉ものがたり」の京都バージョン・・・)
そこへ縁あって入り込んだ
主人公「ありす」が、「不思議の国のアリス」のアリスはもちろん、
「オズの魔法使い」のドロシーのような、はたまたジブリ作品の少女のような大活躍をする、
つーのが(読者の多くは若い女性なんでしょうが、年老いたわたくしにも)、とても心地よく
全巻を一気に楽しめました。



いっぽうこちら・・・

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満月珈琲店の星詠み
著者 望月麻衣 画 桜田千尋 文芸春秋 文春文庫 2020年7月10日第1刷



裏表紙にあった惹句

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例によって目次のみ・・・

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こちらは著者がハマっておられる占星術について、京都を舞台にしたファンタジーにしたい
と書かれたようで、京都市街のあちこちに(悩みを抱える人の前に)満月の夜だけに現れる
不思議な珈琲店に人生の岐路にある人たちが導かれるようにふらりと立ち寄り・・・
とゆーお話し・・・

各章それぞれが別の主人公のお話になってますが、それらがさりげに繋がっているとゆーのは、
わたくしの好きな手法のひとつで、もちろん占星術についての解説的な部分も多かったのですが、
夜の京都が舞台になると不思議としっくりしましたし、登場人物はそれぞれ現代的な悩みを抱えた
若い女性が中心で、彼女たちへの「生き方指南」も多かったけど、それが占星術というアイテムで、
無理なく伝わるので押し付けにならず、こちらも気持ちよく読めました。

やはり京都という街は、ファンタジーの題材としても奥が深そうです。




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